【一宮市立丹陽南小学校】保護者のためのネットモラル塾

画像1 画像1
 本校のある丹陽中学校区では、学校運営協議会の活動がさかんです。その中に、家庭教育部会があり、地域・家庭・学校が力を合わせて子供たちの健やかな成長を促していこうと活動しています。保護者からは、「家庭でのスマートフォン・通信ゲームなどの使わせ方に困っている」「スマートフォンなどでのトラブルがあった」などの声がよく聞かれました。そこで、保護者を対象としたネットモラルを学ぶ機会を計画しました。
 1月、地区の中学校で地区の保護者を対象とした「保護者のためのネットモラル塾」が行われました。そこでは、「子供を守るのは、学校でも警察でもなく、身近にいる保護者です」というメッセージが届けられました。保護者が子供を守るために、知らない人に写真を送らないことや絶対に会わないこと、動画を安易にアップしないことなどを教えていただきました。数枚の写真から場所を特定できてしまうこと、身元を偽って平気で近づいてくる人がいることなど、インターネットにおける危険を保護者にとても分かりやすく説明していただきました。
 保護者からも「家庭でもう一度、きちんとルールを決めてみます」「持たそうと思っていたけれど、不安になった」などの感想が出ました。
 今後も、地域・家庭・学校が力を合わせて子供たちの安全を守り、地区で健やかに育ってくれることを願っています。

【岡崎市立井田小学校】「井田っ子スキル」でみんななかよく

画像1 画像1 画像2 画像2
 井田小学校では、人間関係づくりに役立つソーシャルスキルを身に付けるために、3年前から「井田っ子スキル」を活用しています。毎月配られる保健だよりに、身に付けたいスキルや情報を掲載し、取り組んでいます。
 1月のテーマは、「相手の目を見て、話そう、聞こう」です。保健だよりを読んで、話を聞く大切さを確かめた後、隣同士で話す人と聞く人の役割を決めて、実践をしました。相手が知らんぷりをして、ちゃんと聞いてくれない場合と、うなずいたり、返事をしてくれたりした場合との感じ方の違いを体験しました。「顔を見てもらえないと寂しい」「聞いてくれているのか、分からなくなる」「うなずいてくれると聞いていてくれているなという感じがする」など感想を伝え合いました。実際の生活の中で、そのような場面に出会ったこともあるという体験談も出され、相手を見て話すことの大切さを再確認することができました。
 即効性のある活動ではありませんが、自分だけでなく、相手のことも考えた行動は、少しずつ子供たちに浸透してきています。今後も継続して、積み重ねていきたいと思います。

【北名古屋市立師勝小学校】人権週間での取組

画像1 画像1 画像2 画像2
 12月4日に、全校で「人権集会」を行いました。児童会役員と代表委員、各委員会の委員長で、一緒に生活する仲間が仲よく、気持ちよく過ごすためにどんなことが大切かを考え、劇で発表しました。最後に「みんなが笑顔!小さなハッピーを見つけよう」と、本校の「いじめ防止行動宣言」をしました。
 また、生活委員によるハッピーカード活動も行っています。全校のみんなが、ハッピーな気持ちになれるような友達の優しい行動をカードで紹介、各教室前の廊下に掲示しました。生活委員が掲示すると、どんなことが書かれているのか、自分のことは書かれているかと子供たちは気にかけて、よく見ていました。見ていた子供たちは、「私のことが書いてある」「○○ちゃん、書いてあるよ」と名前を見つけてうれしそうに話していました。
 さらに、「人権週間」に合わせて、各学級では、「親切、思いやり」「友情、信頼」「よりよい学校生活、集団生活の充実」「相互理解、寛容」等の道徳科の授業を役割演技や話合い活動を中心に行いました。
 保健室では、「リフレーミング(前向きな言葉への置き換え)」を紹介する掲示物を使って、心の教育を進めています。子供たちは、掲示されているカードを裏返して、うなずいたり、「『うるさい』は、『明るい』ともいえるんだ」とつぶやいたりしていました。

【豊田市立竹村小学校】人権週間への取組

 本校では、毎年11月から12月にかけて、人権週間の取組を行っています。
 「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、平等である」とする人権尊重の態度を育て、標語募集や人権に関する読書等を通して、自分の大切さとともに、他の人の大切さを認める態度を養うことを目的としています。

1 いじめに関する読み聞かせ
 職員室に、「いじめに関する図書コーナー」を設置し、各学級で読み聞かせをし、子供たちの心に、温かい気持ちを届けます。

2 標語づくり(人権を理解する作品コンクール応募)
 全校児童の参加で、各家庭で取り組みます。子供が一人で考えるのではなく、家族で考えて取り組んでもらいたいと考えました。応募の中から、ぜひ広めたい標語を選び、全校集会で表彰しました。

画像1 画像1 画像2 画像2

【豊田市立浄水北小学校】おしえちゃだめなの?

画像1 画像1
 2年生で、情報モラルの授業を行いました。今回の授業のねらいは、相手が確認できない知らない人からの電話に対して、自他の個人情報を教えることの危険性を考えるさせることです。2年生の子供たちにも話のあらすじや、場面状況を捉えやすくするために、アニメーションを視聴し、登場人物の気持ちを考えながら、ねらいに迫りました。
【アニメーションの内容】
 自宅にかかってきた電話に対応したあさみは、警察と名乗る人に、同じクラスの人の名前と電話番号を教えてしまう。その後、先生から、クラスの人の名前と電話番号をしつこく聞く電話がかかってきているので気を付けるように言われ動揺する。
 警察と名乗る人に電話番号を教えたあさみの気持ちを話し合ったときには、「交通事故にあった友達を助けなきゃ」「大変だ、早く名前と電話をおしえなきゃ」といった、悪気はなく、友達のことを心配したあさみの行動に共感した意見が多く出されました。また、先生や母親から注意を促されたときのあさみの気持ちについては、「本当は教えちゃだめだったのかな」「さっきの人があやしい人だったらこわいな」といった、自分のしたことに不安になり動揺している様子が話し合われました。話合いの後、教師から個人情報の取扱いについての説明を聞き、知らない人からの電話は自分で答えずに、おうちの人にかわる」など、今後、気を付けたいことを発表しました。
 この授業を通して、名前や電話番号、住所など、その人のことが特定される個人情報は、自分だけでなく、友達や家族の情報であっても大切にしなければいけないことがわかりました。また、知らない人にはむやみに個人情報を教えてはいけないことにも気付くことができました。
 情報化社会に生きる子供たちにとって、自分や周りの人を守るためにも、低学年のうちから情報モラルの学習を積み重ねていく必要性を感じています。今後も、発達段階に応じた情報モラル教育を展開していきたいと思います。

【刈谷市立朝日中学校】クラウンKから学びました

画像1 画像1
 本校では、社会で活躍されている人々から生き方について学ぶ「教育講演会」を、毎年実施しています。今年は『今を大切にする』をテーマに、世界の大会で上位入賞を果たしながら、病院等でもクラウンとして病気の子供たちを励まし続けているクラウンKこと大棟耕介さんをお迎えして、お話を聞きました。
 最初は、大棟さんがクラウンとして行っているパフォーマンスからのスタートでした。講演会にオレンジ色のクラウンの衣装で現れたクラウンKさんに、生徒たちは戸惑いましたが、クラウンKさんは、すばらしいパフォーマンスで、会場の生徒や保護者の気持ちをあっという間につかんでしまいました。
 後半は、社会人としての大棟さんに戻られ、「今を生きる、夢の実現」のために、どのように考えたらよいか、どのようにしていくべきかを熱く語ってくださいました。その中で、中学生がよりよく生きていくために、「友達を大切にする」「期待されたら、期待に応える」「今を大切に生きる。一日を全力で生きる」「勇気をもって行動する」の四つのキーワードが語られました。
 講演会後の生徒の感想には、「今日の講演会は、すごく勉強になりました。私には夢がありません。それは不安でしたが、大棟さんの『大丈夫。必ず夢は見つかります』の言葉に勇気づけられました。大棟さんのように”今”を大切にし、一生懸命生きる姿を見習って、私もがんばろうと思います」と、自分の生き方について考える記述が多く見られました。

【稲沢市立祖父江中学校】情報モラル授業「情報機器とのつき合い方」

画像1 画像1
 本校では、全学年において、学級活動や道徳の時間に、情報モラル教育を実施しています。2学期は、情報機器でインターネットにつなぐときには、どんなことに気を付ければよいかを考えました。1・2年生は、「インターネット上に情報を書き込むときに気を付けること」、3年生は「動画や写真が流出するトラブルに巻き込まれないために」というテーマで授業を行いました。事前アンケートで情報機器の利用状況を尋ねたところ、全生徒の約95%が、スマートフォンやタブレットなど多岐にわって利用しており、そのうちSNSの利用率は、ほぼ100%であることが分かりました。
 そこで、授業でアンケート結果を紹介したところ、生徒からは「そんなに持っている人が多いの?」「ほとんど全員だね」などの驚きの声が聞かれました。そして、クラスごとに過去の事例動画を視聴した後に、「自分だったらどんなことに気を付けながら行動するか」について考え、仲間と相談しながら熱心に意見を交換し合いました。
 授業後の生徒の感想から、「インターネットに書き込みをするときは、言葉遣いをよく考えて相手が傷つかないようにしたい」「自分の写真をインターネットにあげたことがあるが、知らない人が見ていることを考えると怖いと思った」「他の人が写った写真を勝手にインターネットに投稿するのではなく、その人にちゃんと相談したい」などインターネットに関する理解が深まった様子が見られ、生徒自身の情報機器の扱い方やモラルを見直すよい機会となりました。
 今後も、生徒の実態に応じた授業や講義を行い、生徒自らが考え、判断し、行動できる「実践力」を身に付けられるよう、情報モラル教育に一層取り組んでいきたいと考えています。

【大口町立大口北小学校】 学校保健委員会~「命はそんなにやわじゃない」杉浦貴之先生講演会〜

画像1 画像1 画像2 画像2
 12月5日に、「学校保健委員会」を行いました。今回は、命のマガジン「メッセンジャー」の編集長でシンガーソングライターの杉浦貴之先生をお招きして、「命はそんなにやわじゃない」という演題で講演していただきました。杉浦先生は、がんで余命宣告を受けながらも、自分の努力で様々な経験をして克服されました。
 講演会は、自らの闘病生活などの経験をもとに、命の大切さや自分らしく生きることの大切さなどを歌も交えて分かりやすく話してくださり、参加した5、6年生の児童や職員、保護者の心に響く講演でした。講演の主なメッセージと話を聞いた児童・保護者の感想は以下のとおりです。
●あなたを大切に思ってくれる人が必ずいる。
●命はとても尊いものである。
●人は誰でも大きな可能性をもっている。マイナスな出来事もプラスに変えるように考え、行動していこう。やりたいことや夢を見つけたら、それに向かって努力し、実現していこう。
〈児童の感想〉
・ぼくは、自分なんてと思ったり、できないと思ったりしたこともある。今日の話を聞いて、できないじゃなくて、できなくてもちょっとは努力をしよう、努力してもっともっとがんばろうと思った。ぼくを大切にしてくれる人が何人かいることを考えると、もっと強く、もっと努力して生きていこうと思った。
・「生きているだけでいいんだよ」という言葉にとても胸をうたれた。マイナスをプラスにという言葉は、自分を成長させてくれるものだと思った。「ゆめ」というキーワードを忘れず、あきらめずに努力していきたいと思った。
〈参加保護者の感想〉
・死を乗り越えた人の言葉は、力強く入ってきました。命を大切にし、チャレンジすることのすばらしさを子供たちにも伝えていきたいと思います。
・子供が生まれたとき、「生きてさえいてくれれば、それでいい」と思ったはずなのに、今は、親として高望みをしてしまう自分を反省しました。
 この講演を聞き、5・6年生の児童は、「自分の心や体を大切にしていきたい」と思うことができました。この気持ちをもち続けられるよう、学校や家庭で、児童の話をじっくり聞いて勇気づけたり、前向きに考えるよう支援したりすることなどに心がけていきたいと思います。

【稲沢市立大里東中学校】1・2年生の道徳の授業

画像1 画像1
 本校では、「他者の個性や立場を尊重し、ともによりよく生きる生徒の育成」を目指し、道徳教育を進めています。
 11月、1、2年生の道徳では、『二人の約束』を資料として、人とのかかわり方について考えました。「わたし」と「ユウコ」の間に生じた心の行き違いの原因と、その解決策をグループで話し合いました。各グループから出された意見をホワイトボードに書き出し、関連付けたり整理したりしていく中で、真の友達とは何か、互いを理解し合うとはどういうことかを深く考えることができました。「相手の気持ちをよく考えて話すようにしたい」「お互いを理解することが大切だと思った」など、今回の授業を通じて芽生えた生徒たちの心の変化を大切にして、今後も成長を支えていきたいと思います。

【豊田市立四郷小学校】思いやりの気持ちを育てるファミリー活動

 四郷小学校では、「集団生活の中で、お互いに協力し合ったり認め合ったりして、相手を思いやろうとする気持ちを育てる」ことを主なねらいとして、縦割り活動(ファミリー活動)に力を入れ、年間を通して活動しています。全校を24の縦割りグループ(中ファミリー)に分け、二つを合わせた大ファミリー、二つに分けた小ファミリーの三つのパターンで実施しています。主な活動は、ファミリー遊び、ファミリー遠足、四郷っ子フェスティバルの三つです。これらは四郷小の伝統であり、四郷っ子はファミリー活動をとても楽しみにしています。
1 ファミリー遊び(5月・7月・9月・1月)
 年に4回、縦割り行事のない月の四郷タイム(2限と3限の間の長い休憩時間)に実施しています。ファミリー全員が楽しめるようにと、事前に高学年が知恵を出し合い、ルールなどを工夫して、遊びの計画を立てています。25分間という短い時間ですが、終わった後には「楽しかった」という感想や、「ありがとう」という感謝の言葉が聞かれ、笑顔のあふれる時間となっています。
2 ファミリー遠足(6月)
 四郷小の近くにある運動公園へ出かけ、一緒に弁当を食べたり遊んだりします。行き帰りは、低学年と高学年が並んで歩きますが、手をつなぎ励ましたり体調を気遣ったりしながら歩く高学年の姿からは、優しさや頼もしさが感じられます。楽しく会話をしながら弁当を食べた後には、大きな広場で、「鬼ごっこ」や「だるまさんが転んだ」など、ファミリーごとに決めた遊びで思いっきり体を動かし楽しみました。帰り道では、「楽しかったから、また来たい」という感想が多くの子から聞かれました。
3 四郷っ子フェスティバル(12月)
 大ファミリーで一つの出店(ゲーム)を行います。出店の計画・準備は、5・6年生が縦割りの時間を使って手際よく進めます。お昼の放送で、出店のPRをファミリー長が行いましたが、それを聞く下級生からは、フェスティバルを心待ちにしている様子が伝わってきました。「空き缶積み」や「人間すごろく」など、ファミリーごとに考えた出店のゲームは、ファミリーを低中高の人数が均等になるように分け、合計得点をファミリーごとに競う形式であるため、当日はお互いにアドバイスし合ったり励まし合ったりする姿が見られ、とてもほほえましい活動になりました。
 これらの取組を通して、高学年の児童にはリーダーとしての自覚が芽生え、下級生に対して思いやりのある言動や指導力・責任感・行動力も養われています。また、低学年の児童は、高学年の児童を慕い、協調性も身につけていきます。今後も、ねらいと成果を明確にして、心が通い合うファミリー活動に取り組んでいきたいと思います。

画像1 画像1 画像2 画像2

【知多市立八幡中学校】新聞を用いた教育活動

 本校では、社会的事象に関心をもち、それに対して自分なりの考えをもつことができる生徒の育成を目指している。そのために、全学年のフロアに新聞コーナーを設置し、いつでも生徒が新聞を読めるようにしたり、教員がおもしろいと思った新聞記事を校内に掲示したりと、新聞を用いて様々な取組をしている。
 また、社会科の授業では、定期的に新聞記事を用いた授業を行っている。この授業では、社会的事象について考えさせたり、個人の考えをもたせて他者と意見交換をさせたりすることを目的としている。1学期には、「ボランティアは無償であるべきか」という新聞記事から、ボランティアの意義について考えさせた。無償であるべきと答えた生徒は、「ボランティアはその人の気持ちの表れであるから、お金などをもらうことはおかしい」という考えだった。逆に無償であるべきでないと考えた生徒は、「お金を支払うことで困っている人を助けようとする人が増えるからいいのではないか」という考えをもっていた。
 2学期には、ロボット社会について紹介する新聞記事を用いて授業を行った。新聞記事から情報をインプットし、自分なりの記事に対する考えをアウトプットさせた。生徒の中には、「自分たちの仕事が将来、AIに奪われてしまうのが心配」「将来の私たちがどうやってAIと関わって仕事をしていくのか楽しみ」など両方の意見を聞くことができた。豊かな生活になることは間違いなく、どうやってロボットと人間が共存していくかが大切だというまとめで終わった。
 こういった社会的事象に対して自分なりの考えをもたせる教育活動を、これからも本校では大切にしていきたいと考えている。

画像1 画像1 画像2 画像2

【春日井市立玉川小学校】情報モラル教育の取組

 本校の高学年では、個人用のスマートフォンを持っている児童は2割程度ですが、家族と共用でスマートフォンを使っている児童や、Wi-Fi環境さえあれば通信のできる情報端末を持っている児童を含めると、かなりの数になります。
 最近の子供たちは、情報機器の扱いに慣れており、すぐに操作方法を理解して使いこなしますが、基本的な情報モラルを身につけていないために、便利な道具であるはずの情報機器が危険な道具になってしまうこともあります。
 6年生は今回、「もしもメディアリテラシーがなかったら」をテーマに、情報機器から情報を収集して、適切に評価したり、正しく発信したりすることの大切さについて学習しました。
 授業では、「受け取ったメールやSNSで傷ついてしまった」「送った文章で相手を傷つけてしまった」という体験談をもとに話し合いました。児童からは、「直接会って話をするのと違い、相手の表情がわからないので、文中で使う言葉に気をつけたい」「受け取った情報をうのみにしない」「情報の発信には責任をもつ」などの意見が出されました。
 さらに、情報機器全般の使い方にも話が広がり、「危険なサイトには入らない」「知らない人に自分の名前・住所・パスワードなどを教えない」「画像の投稿に注意する」「使いすぎに注意する」など、自分自身を守るために大切なことにも気づくことができました。
 スマートフォンやSNSの使用に起因するトラブルは、児童が家庭に帰ってから起こることが多いです。そこで、保護者の方々にも授業について御理解いただくために、臨時の学年だよりを発行しました。
 今後も家庭とも連携しながら、低学年から段階を追った情報モラルの習得に力を入れていきます。

【春日井市立中部中学校】サイバー犯罪防止教室

画像1 画像1
 2年生を対象としてサイバー犯罪防止教室を行いました。本校でも多くの生徒がパソコンや携帯電話を使用しており、無料通信アプリやゲーム、SNSを利用しています。便利で楽しいものであると同時に多くのトラブルに巻き込まれる危険性もあります。トラブルに巻き込まれず正しく使うために、講師をお迎えし講演をしていただきました。講演では、具体的な事例を踏まえて、インターネットの危険性を知るとともに、危険を避け安全に楽しく使うためのルールやマナーを教えていただきました。
 生徒の振り返りには、「今まで危険性について何も考えずに使っていた。今後はトラブルに巻き込まれないようにしたい」「思ったことを何も考えずにインターネットに書いてしまうと、取り返しのつかないことになることがあるとわかった。とても怖いと思った」などがありました。この講演をきっかけに、加害者にも被害者にもならないSNSや携帯電話の利用方法を知ってほしいです。

【北名古屋市立鴨田小学校】道徳科「気に入らなかった写真」の授業を通して

 子供たちにとって、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどはとても身近なものです。ふだんの子供たちの会話を聞いていても、スマートフォンを使ってゲームをしたり、動画を見たり、写真を撮ったりしながら、インターネットにつながる情報端末に慣れ親しんでいることがうかがえます。そこで、6年生で情報モラルについて考えるための道徳科の授業を行いました。
 今回の実践を行うにあたり、「気にいらなかった写真」という資料を活用しました。友達と遊びに行ったときの写真をインターネット上に投稿し、そこに写っている友達から削除を求められ悩む主人公の姉の姿を通して、インターネットを利用するときには、どのような責任が伴うのかを考えさせました。
 主人公の姉がどのような行動を取ればよいのかを考えさせる場面では、「嫌がっている友達だけでなく、他の友達にもあやまって写真を削除する」「友達同士で話し合って、削除するかどうか決める」「違う写真でよいか全員に確認して入れ替える」などの意見が活発に出ました。最後に、「インターネット上の権利」のページを読んで、著作権や肖像権、プライバシー権について確認しました。
 携帯電話やスマートフォンなどは相手の顔が見えないからこそ、お互いに気持ちよく利用できるように、相手の気持ちを考えて利用することが大切です。今後も様々な機会を通して、正しい知識や情報モラルを身に付けさせていきたいと思います。

画像1 画像1 画像2 画像2

【美浜町立上野間小学校】もしも透明マントをもらったら

 4年生になると、コンピュータやタブレット型端末、スマートフォン、携帯型ゲーム機などを日常的に使う子供たちが増えてきます。情報発信が手軽にできるようになった半面、様々なトラブルの温床にもなりかねません。それらを防ぐためにも、情報モラル教育の推進が必要だと感じます。
 本校では、各学年学期に1回(2時間)、情報アドバイザーを講師として、情報教育の授業を行っています。発達段階に応じた内容の授業を系統的に組んでいます。4年生では、ハンドルネームを使って、疑似グループトークの体験をしました。「なぜトラブルになるのか」「安全に楽しく使うためにはどうしたらよいのか」を疑似体験し、SNSの利便性と危険性について考えました。
 ハンドルネームは、「1.クラスのだれも知らないこと」「2.実在の人名は不可」「3.人が嫌な気持ちになるものは不可」の3つの約束をもとに、各自自由に考えました。話題は、「もしも透明マントをもらったら何をしてみたいですか?」です。グループトークの内容は、はじめは読んでいて楽しくなるような内容がほとんどでしたが、次第に「いたずらをする」「店のものを勝手に持ってくる」など、悪事や犯罪になってしまうような内容へと変わっていきました。
 その後、「なぜ透明だと悪いことをしてしまうのだろうか?」について話し合いました。「ばれないから」という理由が多く出されました。実際に、透明マントという道具はないけれど、インターネットの世界では「相手の姿が見えない」「相手の表情が見えない」ということで、悪いことをしても「ばれない」で済んでしまいます。疑似体験を通して体感したことを心に置き、お互いが気持ちよくSNSを使えるにはどうしたらよいかを真剣に考えることができました。

画像1 画像1 画像2 画像2

【豊田市立前山小学校】 5年 道徳の授業実践より

 5年生の実践を紹介します。子供たちの中に、高学年として、「時間を守る」「声をかけ合って皆で協力する」など、責任をもって行動したい、という意識が芽生えてきました。その一方で、「誰も見ていないところでは、やるべきことをやらずに、ごまかしてしまう」という行動もあります。
 そこで、「のりづけされた詩」を教材として授業を行いました。
 主人公の和枝は、文集に載せる詩を書けずに悩んでいるところに、ぴったりの詩を詩集から見つけ、思わず写してしまう。それを友人から褒められて悩み、家に帰って一人で考えていたが、最後には先生に正直に話したという内容です。
 表情をあらわすイラストを用意し、子供たちに選ばせることで、詩が書けずに悩んでいる和枝の思いに寄り添う発言が出ました。また、写した詩を友人に褒められ、家に帰ってからの葛藤も、板書を生かして話し合いました。まとめでは、「正直に言ったり行動したりすると、自分もすっきりするし、もうやらないぞと決意することができる」という意見が出ました。
 授業の中での「やりたくないけど、写せば、いい詩ができちゃう」という発言には、人間の弱さが出ており、話合いにも生かされ、情報モラルに対する意識も高めることができました。
画像1 画像1

【高浜市立吉浜小学校】地域とともに…ともに学んで未来を拓く吉浜っ子

画像1 画像1 画像2 画像2
 本校は、「ふるさとに誇りをもち、ともに学んで未来を拓く吉浜っ子」を、目指す子供像として、他教科と関連させたり、学校生活の場に結びつけたりしながら、道徳教育を進めている。
 本学区は、江戸時代より細工人形や菊人形作りが盛んで、菊の栽培や「菊祭り」が行われている。本校の児童は、地域の方の協力の下、毎年「菊祭り」に一人一鉢、育てた菊を展示している。
 また、4年生は、自分たちでデザインした菊人形を、まちづくり協議会の方(以下まち協さん)と制作している。今年度も、まち協さんの説明を聞き、菊の摘み取り、菊付けを意欲的に取り組んだ。まち協さんの話を聞いたり、体験したりする中で、自分たちも「菊」のことを伝えたいという思いをもった。そこで、地域の方や全校児童に向けて、菊人形や菊の歴史を紹介する新聞を作り、配布した。さらに、調べたことをペア学年である、2年生に伝える場を設けた。劇、クイズ等で伝え方を工夫し、一生懸命発表する姿が見られた。

(4年児童の感想)
・まち協さんの「菊1本でまちづくり」という言葉が心に残った。ぼくも、できる限り吉浜のためになることをしたい。
・2年生に伝えたら、まち協さんの気持ちが分かってきました。まち協さんの思いや苦労が伝わったみたいでうれしかった。
・伝統の菊人形、細工人形を守っていきたい。菊のすばらしさを他の県や市にも教えていきたい。
(2年児童の感想)
・4年生が分かりやすく説明してくれたから、早く菊を育てたくなりました。
・菊人形を作ってみたくなりました。もっと吉浜のことを知りたくなりました。

 他学年でも、まちを探検し「まちのすてきさん」を見つけたり、吉浜の魅力を伝える番組を作ったりした。地域のことを調べ、伝えていく中で、地域に愛着をもつことができた。また、地域の人とかかわり、思いを知る中で、吉浜を大切にしていこうという気持ちをもつことができた。

【幸田町立坂崎小学校】6年生の情報モラル授業実践

 6年生の子供たちに、インターネットを利用するときには、どのような責任が伴うのかを考えさせ、責任ある行動をとろうとする判断力と心情を育てるため、資料「気に入らなかった写真」を読み、話合いを進めていきました。
 本資料は、主人公である「お姉さん」が、スマートフォンで友達の写真を、インターネット上に投稿したことから始まります。友達からは喜んだメッセージが来ますが、他の友達から写真が気に入らないから削除するように言われます。喜んでいる友達と怒っている友達の間で板ばさみになり、「お姉さん」は悩んでしまうというあらすじです。
 授業では、「お姉さんの行動のどこがいけなかったのだろう」と問いかけました。子供たちからは、「勝手に写真を投稿してしまったのはいけない」「個人情報だと思う。親にも聞かないといけなかった」などの意見が出されました。その後、教師の「お姉さんはどう行動すべきだった?」の問いかけに対し、「友達に写真を見せて、投稿してよいか聞かないといけなかった」「写真のことを、いやだと思っている友達がいるのなら、投稿してはいけなかった」という意見が多く出されました。しかし、「自分は投稿したいと思っていたほどよい写真だったのに、みんなだったら本当に投稿しない?」という児童からの問いかけがあり、多くの子供が自分の本音と向き合い、立ち止まって考えるきっかけとなりました。
 授業後には、「たとえ自分がよいと思ったことでも、他の人にとってはいやなこともあります。友達の気持ちを考えて行動することが大切だと思いました」という振り返りの意見が出されるなど、自ら正しい判断をして責任ある行動を取っていこうとする心情を養うことができました。
画像1 画像1 画像2 画像2

【半田市立半田小学校】〜映像資料視聴を通して〜

 3年生を対象に、情報モラル学習を行いました。しかし、「情報モラル」という言葉を誰一人知らず、「パソコンや携帯電話、スマートフォンを使うときのルールのことだよ」と言う言葉から説明が始まりました。3年生は、クラスの約7割の児童が、携帯電話やスマートフォンを使ったことがあり、そのうちの8割程度の児童が、メールなどのやりとりをしたことがあると答えました。
 「何のためにメールを使ったのか」を問うと、「友だちと遊ぶ約束をする」「親に迎えをお願いする」などでした。友達と遊ぶ約束をメールでやりとりをするのかと、少し驚きました。しかし、顔が見えないメールなどから、誤解やいじめが生じ、中には自殺に追い込まれた子もいることを話し、本授業を始めました。映像資料の「声なきメッセージ」という番組を視聴しました。         
 主人公のイズミに、ある日突然いたずらメールが届いた。それはかつての親友マキのしわざだった。仲のよかった二人がなぜこんなことになってしまったのか、という内容でした。子供たちは、とても真剣に番組を見ていました。そして、視聴後に感想を話し合いました。以下、子供たちの主な感想です。
・人のアドレスを勝手に聞いて、嫌がらせメールを送らないように気をつけたいです。
・インターネットは、便利だけれど、悪い意味でも便利だから気をつけようと思いました。
・人の気持ちを考えてメールをしないといけないと思いました。
・メールは少し間違えたら,犯罪になるかもしれないし、人の命に関わるから怖いと思いました。
 メールの怖さや危険について考えるよいきっかけとなりました。

【豊田市立中金小学校】 福祉実践教室「耳が聞こえない障がいを知ろう」

画像1 画像1 画像2 画像2
 本校では、6年生が障がいを理解するための体験活動に取り組んできたが、今年度は、人権週間の取組の一環として、福祉委員会が中心になって全校で活動した。会全体は、全校活動とし、実践活動は、聴覚障がい者2名を講師に招き、1〜3年と4〜6年の2チームに分かれて行った。耳が聞こえない人のコミュニケーション手段である身振り、空文字、口話、筆談、手話・指文字があることを聞いた。そして、それぞれの方法をゲームやクイズなどで楽しく体験することで、意思疎通ができる喜びを味わうことができた。
 
 私は、手話ができないので、耳が聞こえない人と話すことができないと思っていました。でも、手話だけでなく、身振りや空文字、筆談で話すことができることがわかりました。それに、口を大きく開けて、ゆっくり話せば、口の動きでだいたいわかると聞いて、びっくりしました。口の動きだけではわかりにくい言葉もあるので、簡単な身振りを付けるとわかりやすくなるそうです。私も身振りを付けて、わかりやすくしたいと思います。講師の磯谷さんは、ずっと笑顔で楽しそうに教えてくれたので、私達もとても楽しく学ぶことができました。事前学習で「障がいは不便だけれど、不幸ではない」と教えてもらいましたが、磯谷さんたちと会って、そのことがよくわかりました。障がいがあっても、人の助けや生活の工夫で幸せに暮らせるので、私も人のことを考えて、みんなが幸せになれるようにしていきたいです。(6年生の日記から)