【田原市立大草小学校】 はじめて学ぶNetモラル

 中学年での実践です。近年、ゲームで遊ぶ子が増え、「昨日は、○時間遊んだ」「ゲームをやってもよい日が決まっている」などの言葉が聞こえるようになってきました。パソコンやスマートフォンを使っている子は少ないですが、ゲーム機を通してもインターネットの世界につながることができるので、Netモラルの必要性を感じます。
 本学級では、今までに2回、情報モラルに関する授業を行ってきました。1回目は、授業参観で保護者にも見ていただきながら「スマートフォンの使い方」の授業を行い、ネット(ゲーム)依存症に触れ、機器を長時間使用することの危険性を考えました。2回目は、田原市の「教育委員学校間ネットワーク」の中の「Netモラル:はじめてインターネットを使う前に」を使用して、情報は確かめてから使うことや、携帯ゲーム機でインターネットをどう使うかなどを学習しました。
 今後も、子供たちの実情に合わせた題材をもとに、情報モラルを高めていきたいです。


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【豊橋市立芦原小学校】 6年「会話のゆくえ」

 子供たちは、インターネットを活用する機会が多い。また、最近では、自分用のスマートフォンを所持したり、親に借りたりして、友達同士で無料通信アプリをしている児童もいる。現在は無料通信アプリなどをやっていない子でも、無料通信アプリでの会話をしたいと考えている児童が多数いた。そんな子供たちに、本教材を通して、自分の言動に責任をもってほしいと願い、授業を行った。
 無料通信アプリでの会話の問題点をそれぞれ記入し、その後、グループトークを行った。
・名前を出して陰口を言った。  
・反対意見を言った子を悪く言った。
・1人が悪口を言い始めたら、他の子も続いて言ってしまった。
・特定の子ががんばっていないように決めつけていた。 
 振り返りでは、これからインターネットなどを活用する際に気をつけることを考えた。
・自分の情報を書かない。
・人を傷つけるような会話をしない。
・言葉の意味がまちがっていないか考える。
・文字だけでは伝わりにくいから相手のことを考えてから送る。
 子供たちの発言やノートから、身近な問題として考えることができた様子がうかがえた。これからも、自分の言動に責任をもち、相手への配慮を忘れずに行動できる優しく温かい心の子供たちを育てていきたいと考えている。

【美浜町立野間中学校】事例をもとにSNSの使い方について考える

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 現在、多くの生徒が、スマートフォン等を利用して、SNSに接しています。SNSは新しいコミュニケーションツールとして便利な反面、トラブルに発展するきっかけにもなりかねません。そこで、本校では、1年生の道徳の授業で、情報モラル、とりわけSNSの利用の仕方に関して考える授業を行いました。
 授業の最初に、SNSトラブルの実際の事例をもとにしたロールプレイを実施し、その後にトラブルの原因を、グループで話し合いました。話合いを進めていく中で、登場人物のそれぞれに原因となりうる行動があったことに気付くことができました。また、それぞれの行動が犯罪行為になりうることや、もし万が一トラブルになってしまったときには必ず大人に相談するなど、対処法まで確認をすることができました。
 生徒の反省からは、「大人・子供に関係なくSNSを使うには注意しなければいけないと思った」「ちゃんと相手の気持ちも考えてSNSを使おうと思った」「SNSを使うときのルールを守るようにする」といった内容が見られました。また、保護者からは、授業でSNSの利用の仕方を指導してくれるのはありがたいという言葉をいただきました。
 これからも、日々変化する情報化社会にアンテナを高くし、生徒が正しい知識とマナーを身に付けられるよう努めていきます。

【豊橋市立福岡小学校】勝手にさわっちゃだめ

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 本校の1年生にアンケートをしてみると、学級の約半分の児童がスマートフォンを使ってゲームをしたことがあり、3分の1の児童が自分専用のスマートフォンを持っていることが分かりました。また、中には、保護者が見ていないときに一人で使う子もいることが分かり、情報モラルの授業を行うことにしました。
 扱う資料は、「みっちゃんのやくそく」です。この話は、1年生のみっちゃんが自宅に帰ると、テーブルの上にお母さんのスマートフォンがあるのを見つけます。「困ることになるといけないから、お母さんと一緒に使おうね」と、お母さんと前日に約束していたのですが、「ちょっとだけならいいかな」と、みっちゃんはスマートフォンに手をのばすという内容です。
 授業では、「みっちゃんにどんなことを言ってあげるか」について話し合いました。子供たちからは、「だめだよ。約束したでしょ」「お母さんに怒られるよ」という意見が多く出されました。
 そこで、お母さんの言う「困ること」が、ゲームでの課金や、危ないサイトへの誘導であることを教えると、その後の役割演技の中で、子供たちは、「勝手にさわっちゃだめ。大変なことになるよ」と、みっちゃんに呼びかける姿が見られました。
 授業の最後には、「これからは、親に聞いてからゲームをする」「勝手にさわっちゃいけないということが分かった」と、子供たちは、これからの使い方について考えていました。

【豊田市立石畳小学校】5・6年生を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」

 5、6年生になってくると、親のスマートフォンや携帯電話を使ったことがある子供が多くなってきます。また、家庭のパソコンを使ってネットゲームをしている子供もいるようです。そこで、児童が、インターネット環境を利用することによるトラブルに巻き込まれるのを防ぐために、携帯電話会社から講師を招いて、「スマホ・ケータイ安全教室」を開催しました。
 安全教室では、三つの動画を見て、スマートフォンや携帯電話、パソコンなどのインターネット環境を利用したときのリスクとそれを防ぐための方法を学びました。
 最初の動画は、ネットゲームをしている少年が、新しいアイテムを手に入れるために、画面上のボタンを次々にクリックして、後日、高額な料金請求がくるという内容でした。安易に画面上のボタンをクリックすることの危険性を学ぶことができました。
 二つ目の動画は、SNSへの投稿に関するものです。主人公の少年が、家族旅行に出かけることを、写真とともに投稿しました。それを見た人が、写真から家の場所を特定し、空き巣に入るという内容でした。話を聞いた子供たちは、SNSに投稿した写真から家の場所を特定されることがあるということを初めて知りました。
 最後の動画は、メールの送受信に関わることです。動画の主人公は学校での友達の行為に対して、メールを使って、自分の感想を送りました。しかし、言葉足らずで自分の真意が伝わらず、けんかになってしまいます。直接、顔を見て話をしないメールは、言葉を選んで使わないと正しく伝わらないことを学ぶことができました。
 子供たちは、スマートフォンやパソコンなどのネット環境が、当たり前にある社会に生きています。インターネット環境の便利さとリスクを知った上で、上手に利用できるようになってほしいと願ってします。
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【豊川市立御津南部小学校】「だめだよ、みっちゃん」 情報機器を使うときの大切な約束

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 1年生で、情報機器を使うとき、どんなことを大切にすればよいかを考え、学びました。1年生でも、一度は家族のスマートフォンを触ったことがあるという子が多く、ゲームをしたり、動画を見たり、簡単に連絡がとれたりして、便利で楽しいものだと認識しているようです。
 資料の内容は、一度、お母さんのスマートフォンを使わせてもらってから、使うことが楽しみになった「みっちゃん」。ある日、お母さんのスマートフォンがテーブルの上に置いてあります。「スマートフォンは、お母さんと一緒に使う」というお母さんとの約束を思い出しますが、みっちゃんはスマートフォンに手を伸ばしてしまいます。すると、お母さんの声がして、みっちゃんは、どきっとするという話です。
 授業では、「約束は守らないといけない」と「どうしてもスマートフォンに触りたい」の二つの気持ちで揺れ動くみっちゃんになりきり、話し合いました。「ちょっとだけなら、いいかな」というみっちゃんの思いに、「ぼくも、こんなふうに思っちゃうかもしれないよ」と自分の経験から真剣に話をする姿が見られました。
 最後に、情報機器を使うときの自分の家でのルールについて振り返りました。「お母さんに聞いてから使う」「時間を決めて使う」「お母さんがいないときは触らない」など、大切なルールがたくさんあり、自分たちはそれを守って生活していることを再確認できました。

【江南市立西部中学校】 ネットモラル塾

 2月8日(金)に、3年生を対象とした「ネットモラル塾」を実施しました。講師には、地元ケーブルテレビから3名を招きました。
 「トラブルに巻き込まれないスキルを身に付けよう」の学習課題で、「自撮り被害」「悪質動画」「プライバシーや著作権侵害」について授業を行いました。授業では、まず、事前に行ったアンケート結果で、SNSの利用率が90%と高いことに驚きの声が上がりました。次に、「自撮り被害」が急増している事実から、自分が被害者にも加害者にもなり得ることを学びました。また、昨今話題となった「悪質動画」について、生徒からは「ニュースで見ました」「なぜ、こんなことをするのか分からない」といった反応がありました。さらに、「悪質動画」の投稿者がその後、賠償責任を負ったことを聞くと、「軽はずみな投稿が人生を変えてしまうので、しないようにしたい」「一度投稿したものは消せないので、投稿前によく確認したい」などの感想がありました。
 今回の取組は、生徒自身が、スマートフォンの扱い方、情報モラルやマナーを見直すよい機会となりました。今後も引き続き積極的に情報モラル教育を進めていきます。

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【春日井市立西山小学校】「事例で学ぶNetモラル」を活用した著作権についての学習

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 高学年になると、インターネットで情報収集をして見やすくまとめ、発表する機会が多くなります。そこで、6年生が「事例で学ぶNetモラル」を活用して、著作権について学習しました。
 「著作権とは」では、どんなものに著作権があるのかを学びました。自分や友達の作品にまで著作権があることには驚いた様子でした。
 「著作権を守る」では、相手への被害や自身への損害賠償請求など、著作権を侵害したときに起こる様々な問題を知り、作った人の立場に立って考えることの大切さに気付きました。
 「著作物を使うとき」では、引用の方法や出典の示し方、私的使用のための複製が許されていることなどを知りました。「厳しいけれど、許可があれば使えるので安心した」「知らないうちに違反をしてしまいそうで怖い」「自分が作品をつくるときには気を付けよう」などの意見があり、著作権についての意識が高まりました。
 学級の7割近くの児童が、家でパソコンを自由に使える状況にあり、そのほとんどが、使用のルールを家庭で明確に決めていないとのことでした。改めて情報モラル教育について、学校が果たすべき役割の重要性を実感する実践となりました。

【武豊町立武豊中学校】 いのちの授業

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 2月7、8日に、助産師を講師として招き、「いのちの授業」を行いました。出産のDVDの視聴や講師の話を聞き、「命の大切さ」に加えて、「出産は、母と子の共同作業であること」「家族の大切さ」などを改めて考える機会となりました。多くの生徒が真剣に授業に向き合い、授業を終えた生徒たちからは、次のような感想がありました。
・本日の授業を聞いて、生命について改めて知ることができました。よく「自分一人だけの命ではない」というような言葉を聞きますが、まさにその通りだと思いました。また、先生の話にあったように、誕生日は自分が感謝をする日なんだと思いました。
・出産までの仕組みは知ってたけれど、実際に映像でみると、想像がよりリアルになりました。出産は痛いし不安だけれど、それを超える喜びや幸せに出会えるものなんだと、改めて思いました。また、幸せな出産のためには、自分自身を守るための知識が必要だと思います。周りに応援や祝福をされて出産ができるように、正しい知識をもてる人になりたいです。
・今日の授業で、私たちが今生きていることは「奇跡」のようなもので、一日一日が大切なことなんだと知り、命の誕生についてとても深く学べました。

【安城市立梨の里小学校】 人権集会「思いやりとは」

 12月に「人権集会」を行いました。「思いやり」をテーマに、校長先生の「問い」に、6年生の学級委員が自分の考えを発表しました。その後、学級に戻って道徳科の授業を行い、「思いやりとは」について考えました。振り返りノートには、子供たちの様々な思いがあふれていました。

【児童の振り返りから】
・友達が困っていたり、けがをしたりしたら、「どうしたいの?」と言ってあげると相手の心もすっきりするし、自分の心もすっきりすると思います。
・人の気持ちが分かる人。病気の人とかを心配する人。がんばった人をほめる人。言ったことを何でもする人。約束を守って、遊べなかったら「ごめんね」と言う人。いいことを言った人を「いいね」という人。そういう人が思いやりのある人だと思います。
・思いやりの仕方はいろいろあるということです。やさしくしたり、見守ってあげたりすることも思いやりの一つだと思いました。
・人それぞれ、思いやりの形、人の助け方が違うんだなと思いました。声をかけてあげたり、見守ってあげたり、手伝ってあげたり、いろいろなやり方があるんだなと思いました。人が困っている時、どう助けてあげればいいかを考えて助けるようにしたいです。
・思いやりとは、助けを求める人の不安を助けてあげて、その人の不安を安心にすることだと思いました。


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【東海市立加木屋中学校】正しく使おう、スマートフォン

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 本校では、7月12日(木)に、「情報モラル教室」を行いました。ICT支援員を講師に招き、SNSに潜む危険について詳しく教えていただきました。スマートフォンを持っており、日常的に使っている生徒は5割を超え、そのほとんどの生徒は無料通信アプリ等SNSを利用していることが講師の問いかけで分かりました。今回の「情報モラル教室」では、SNSがきっかけで起きた実際の事例を紹介し、個人情報を公開することの注意点や社会的制裁の厳しさを学習しました。
 1度とてしまった行動が、取り返しのつかない問題に発展するということを理解した生徒は、情報の受け手がどう思うかという想像力の大切さを学ぶことができました。想像力を働かせ、情報を発信する側が一度立ち止まって危険を避ける。その習慣を身に付けることがスマートフォンやSNSを利用するために必要なことだと強く認識できた一日でした。
 生徒の感想からは、不特定多数の人が利用するSNSは「公共の場」であることを理解し、日常生活と同様に、法律を守る意識、マナー、人に対する思いやりが大切だと実感できたようです。
 以下は生徒の感想です。
 「今回の授業で、スマートフォンの使い方について見直すことができました。人によって言葉のとらえ方が違ったり、自分ではふざけて送信した言葉で人が傷ついたりすることがあることを再確認できました。そして、いちばん驚いたことは、軽い気持ちでしたことが罪につながるということです。これまでしていたことは正しかったのかどうかを考え、無料通信アプリなどのトークアプリや実際話すときには、相手の気持ちを考え、正しい言葉を選べるようにしたいです」

【春日井市立高座小学校】 今年も大盛況 たかくらもちつき大会

 「子どもたちの力で地域を元気にする」これが、平成28年度県研究指定「学校連携仲間づくり推進事業」のコンセプトでした。この2年前の事業をきっかけに、本校児童は大きく成長してきました。中心となっているのは6年生です。有志による元気いっぱいの朝のあいさつボランティア、「トイレのスリッパを並べようキャンペーン」など、様々な企画の中心となってみんなで声をかけ合って学校を元気にするとともに、「憩いの家」訪問など、地域の高齢者との交流を進めています。
 先日、子供たちが培ってきた主体性を、地域に発信する機会がありました。「たかくらもちつき大会」です。春日井市少年自然の家を会場に、児童、園児、保護者、地域の方、合わせて400名を超える参加者がありました。6年生が中心となったのは、餅がつきあがるまでの時間をつかって園児や地域の方を楽しませるゲーム大会の運営です。しかし、それだけではありません。準備の段階から「何か手伝うことはありませんか」とPTAや地域の方に声をかけて餅つきや豚汁づくりをサポートしたり、困っている園児に「だいじょうぶ」と優しく声をかけ、手を取って一緒にゲームに取り組んだりする姿がありました。子供たちが「高座レンジャー」と呼んでいるボランティアが、次々に登場したのです。そんな子供たちの成長に目を細めて見つめていた保護者・PTAの方々、そして地域の皆さんからは、自然に笑みがこぼれ、輝いていました。
 大会後のアンケートの中には、「6年生のおかげで餅つきがスムーズにできました」「我が子も6年生のように成長してほしい」「ぜひ、来年も続けてほしい」という声が多数ありました。「たかくらもちつき大会」の大盛況は、子供たちが支え続けています。

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【西尾市立福地北部小学校】心を温かくする木の実の収穫活動

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 本校のグラウンドには、様々な木々があり、季節ごとに花や実をつけています。そこで、自然に触れ、季節を感じ、感動ある体験活動に取り組むことを目的として、学年ごとに、実のなる木の収穫体験を行っています。
 1年生はサクランボ、2年生はビワ、3年生はスモモ、4年生はカキ、5年生はブドウ、6年生はモモの収穫を行いました。
 5月、1年生は校庭の南の木々にたわわに実ったサクランボの収穫をしました。手が届くところは、子供たちが自分の手で丁寧に収穫しました。収穫したサクランボは、水洗いをした後に、みんなで食べました。子供たちからは、自然に笑顔が広がります。学校で取り組んでいる四季の俳句づくりの題材にもなっています。
 おいしいね がっこうのたから さくらんぼ
 学校の中で自慢できる場所も見つかりました。

【小牧市立三ツ渕小学校】トークアプリに依存しないために

 子供たちは、スマートホンやゲーム機などにより、家庭でインターネットを使用できる環境にあります。本学級でも全員が何らかの形で、インターネットを使っています。その中でも、トークアプリを使ったことがある児童が半数以上にのぼります。そこで、今後こうしたアプリを使う機会が増えることを考え、トークアプリの上手な使い方を考えさせることをねらいとして授業を行いました。
 初めに、トークアプリを使っているアニメを見て、どんな問題点があるのかを考えさせました。トークアプリをずっとやり続ける児童の様子を見ながら、子供たちは「自分はこんなことにならない」という感想も聞かれましたが、一方で「この様子に近づいているかも」という意見が出るなど、自分にも起こりうることとしてとらえていました。次に、トークアプリに依存しないために、具体的にどんなことができるのかを考えさせたところ、「時間をきちんと決めて使う」、どうしても難しい場合には「親に制限をかけてもらう」など、具体的な意見が出されました。
 授業後の児童のふり返りには、「相手のことを考えて、やりすぎないようにしないといけない」「返事がないと不安になるのは分かります。相手の気持ちも考えられるようになりたいです」といったことが書かれていました。
 人とやり取りをするうえで便利なトークアプリ。よい点、気を付けなければいけない点を考え、今後の生活ができるように指導を続けていきたいと思います。

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【豊川市立西部中学校】ネットの記事

 今回は、「ネットの記事」という問題解決的な学習の教材を使って授業を行った。本時のねらいは、生徒に「真実は何か」を常に見極めながら、正しい情報を取捨選択して、ネット社会でよりよく生きていけるようになってほしいというものである。
 教材の内容は、主人公が大好きなミュージシャンとその家族を誹謗(ひぼう)中傷する内容のネット記事を見て、その信ぴょう性を確かめないまま、そのミュージシャンのファンである友達にその情報を伝えてしまう。すると友達は、「あなたは、インターネットの記事のすべてを信用するのね」と、すごい剣幕で怒り、その場を去っていく。不安になった主人公は、記事について調べ直し、信ぴょう性を確かめていった。結局、記事の内容は真実ではなかったことがわかったというものである。
 授業では、まず、今回の問題点は何かについて意見を出しあった。生徒たちは、「信ぴょう性を確かめなかった主人公が悪い」「不確かな情報を友達に流している」といった主人公の行動を問題視する意見が多く出た。教師が、「では、主人公はどうすればよかったのだろう」と聞いた。生徒たちは、「情報を確かめたら本当のことがわかったのだから、疑問に思ったことはそのまま信じず、調べることが大切」「友達に謝って許してもらう」という意見が出た。そこでまた教師が、「今回は、たまたまうその情報だったけれど、調べたら本当の記事だったとわかったら、どうなっていただろうね」と問うと、生徒が悩んだ。グループで話し合いをさせた後で意見を聞くと、「友達と言い合いになり、けんかする」「友達に謝ってもらう」といった主人公を擁護し、友達を批判する意見が多く出てきた。その中で、ある生徒が、「今回の記事がうそか本当かはわからないけれど、私だったら、友達がそのミュージシャンのファンだってわかっているなら、その記事のことは教えないと思う。だって、もし教えたら、その友達は傷つくことになると思うから。人が傷つくようなことはしたくない」と話した。ほかの生徒たちも、「情報を受ける人のことを考えたらそうするのが一番だよな」と同意した。
 生徒の振り返りを読むと、「大切なのは情報が正しいかどうかだけでなく、情報を受け取る人の気持ちを考えて行動すること」「私も前にSNSで、友達に嫌な思いをさせたことがあった。そのときは、友達の気持ちを考えていなかったと思う」といった自分の行為を見直す意見がでた。
 今回の授業を通して、生徒たちは、情報を扱っているのはあくまでも人であり、人の気持ちを考えて行動することが大切だということに気づいた。生徒同士で話合いをしていく中でそのことに自分たちで気づいたことは驚きだった。これからも問題解決的な学習展開を工夫しながら、生徒たちに情報モラルの大切さを実感してもらいたい。

【豊川市立牛久保小学校】役割を自覚し、周囲とかかわりながら

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 本校では、「生き生きとたくましく生きぬく心豊かな子どもの育成」を目指し、教育活動を行っています。道徳科の時間には、学年目標に合わせて道徳的判断力を高められるように、子供の内面を揺さぶる授業展開を工夫しています。
 1月、5年生の授業では、「森の絵」の資料を読み、よりよい学校生活・集団生活の充実について考えました。主人公の「えり子」は、やりたい役を上手な子にゆずり、ちょっといやだなと思う役になってしまう。道具係も兼任するが、準備に身が入らない。そんなとき、衣装係の「文男」が刺しゅうを熱心にしている。そんな「文男」の「すきじゃないさ。でも、だれかがやらないと、げきにならないじゃないか」という言葉と、一針一針ぬっている姿から、自分もがんばろうと思えたという内容です。
 「えり子」の行動に変化があったことに注目できるようにし、役割を果たすとは、どのようなことか話し合いました。児童たちは、学習発表会で劇をしたことを思い出しながら、グループや全体で話し合い、「よりよい劇にしていきたい」「みんなのことを考えて行動するようにしたい」「自分の意見が通らなくても、決められたことをがんばりたい」「一人でも欠けたら、みんなで作れない」などの意見が出ました。
 5年生の学年目標、「集団の中の役割を自覚し、周囲とかかわりながら責任のある態度で生活できる」を達成し、最高学年に送り出せるよう、児童の成長を支えていきたいと思います。

【西尾市立花ノ木小学校】 e-net安心講座「インターネットを安全に使うために」

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 2月1日に、総務省東海総合通信局の情報通信部電気通信事業課長を講師に招いて「e-net安心講座」を、6年生や保護者を対象に行いました。
 講座は「インターネットを安全に使うために」というテーマのもと、ネット依存 、ネットいじめ、誘い出し・成りすまし、個人情報の流出、ネット詐欺、チェーンメール 、著作権・肖像権の侵害など、子供たちが巻き込まれやすいインターネット上のトラブルについて、事例を交えながら学びました。
 子供たちの中には、スマートフォンを持っている子はほとんどいない一方で、ゲームで知らない人とチャットをした経験のある子は2割程度いました。住まいや年齢を聞かれた子もいるようでした。今回の講座で、インターネット上のトラブルが身近にあることを感じたようでした。
 これらのトラブルに巻き込まれずに、安全にインターネットを使うために、家庭の中でインターネットを使うルールを具体的に決め、定期的に話合いや相談をすることが大切だということを確認しました。
 子供たちの感想からは、「ゲームや音楽プレイヤーなどの身近なものまでインターネットにつながってると初めて知りました。ゲーム機でも家の人に設定をきちんとしてもらったり、一緒にルールを決めたりしていきたいと思いました」「写真で住所が分かるのが怖いと思いました。インターネットでは、知らないところで事件が起きていて、スマートフォンがないから安全というわけではないと知りました」など、インターネットに関する理解が深まった様子が見られ、子供たちが情報機器の扱い方やモラルを見直すよい機会となりました。

【瀬戸市立水野小学校】スマホ・ケータイ安全教室

 10月の学校公開日に、講師を招いて、「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。5、6年生とその保護者が参加しました。「楽しく便利に」もいいけれど、「正しく安全に使うことが大切」というテーマで、スマートフォンや携帯電話を正しく安全に使うために、大きく三つのことを学習しました。
1.SNSの危険性について
 個人情報やそのヒントになることは載せない。
2.文字でやり取りをする難しさについて
 文字は、言葉に比べて感情が伝わりにくいことを自覚し、文章をよく見直して送る・嫌なことは送らないというマナーが必要である。
3.使い過ぎ注意について
 ゲームなどの使用時間を決めたり、購入や課金をする際には、家の人と相談したりする。
 使っているとあっという間に時間が過ぎていくスマートフォン・携帯電話ですが、依存や予期せぬトラブルにつながる危険があるということを改めて考えさせれました。
 講師の話をはじめ、実話をもとにした危険体験ドラマやクイズの他、フィルタリングの紹介や人権委員の話などもあり、子供にとっても保護者にとっても、スマートフォン・携帯電話の使い方について改めて考えるよい機会となりました。
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【半田市立雁宿小学校】 情報の取扱い方

 6年生を対象に、情報モラル学習を行いました。はじめに、身近で使えるインターネットについて尋ねると、スマートフォン、タブレット、ゲーム、パソコンなどの意見があげられ、多くの児童が利用していることが分かりました。そこで、「インターネット上での情報の取扱いについて考えよう」という学習課題のもと、映像資料「私は、書いていない」を視聴しました。
 〜資料のあらすじ〜
 たくやの学校では、校内で掲示板が稼働し、子供たちも日常的に利用している。ある日、誰かが集会委員会の委員長である「みか」になりすまし、「今日の昼休みにドッジボール集会を開催します」というお知らせを流す。昼休み、掲示板を見た子供たちが、運動場に集まってくるが、みか自身は、そのような情報が自分の名前をかたられ流されているのを知らないため、教室で友達と話している。たくやがみかを探し詰め寄るが、みかは「自分は書いていない」と主張する。
 
 授業では、まず、掲示板を見て運動場に集まった子供たちの気持ちを考えた後で、名前をかたられたみかの気持ちを考え、話し合いました。この話合いを通して、「なりすまし」は情報を受け取る側と名前を使われる側の双方に混乱を与え、傷つけることを確認しました。
 学習の後半では、「今後、みなさんは、SNSを通じて人とやりとりすることが増えます。どんなことに気をつけますか」と投げかけ、「情報を書き込む側」と「情報を利用する側」に分けて考えさせました。以下、子供たちの主な意見です。
○ 情報を書き込むとき
・正しい情報なのか確認する。
・なりすましをしない。
・個人情報は書き込まない。
○ 情報を利用するとき
・全てが正しいと思わない。
・いくつかの情報を見る。
・正しい判断を心がける。
 本時の学習を通して、「なりすまし」について知り、情報の正しい扱い方について理解を深めることができました。

【南知多町立大井小学校】 なかよし班活動

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 本では、1年生から6年生までの全ての児童が、縦割りで「なかよし班グループ」をつくり、活動しています。高学年が低学年の世話をすることにより、思いやりの心や責任感を育てています。また、低学年は高学年をお手本として自分も大井小学校の一員として活躍しようという心を育てています。本校は小規模校で、全校で74名です。なかよし班は、1グループ9〜10名で、8グループをつくります。
 今年度は、なかよし班で「さつまいもパーティー」を行いたいと、総務委員会から提案がありました。なかよし班でさつまいもの苗植え、水やり、草取り、収穫、鬼まんじゅう作りを5・6年生が中心となって活動を行いました。作った鬼まんじゅうは、「なかよし班給食」で、一緒に食べました。低学年の児童は「とってもおいしい」「お兄さん、お姉さんありがとう」と、うれしそうにしていました。また、なかよし班給食では6年生が考えたしりとり、クイズなどのゲームも行い、楽しい活動になりました。
 総務委員会以外にも、各委員会が、「読み聞かせ」「風邪予防クイズ大会」「ケイドロ・陣地取りゲーム」「草取り対決」「あいさつ運動」など、なかよし班でできる取組を考えて活動しています。
 小規模校のよさを生かしたなかよし班活動によって、休み時間も学年の垣根を越えて、みんなで一緒に仲よく遊んでいる姿も見られます。なかよし班活動から、思いやりの心や豊かな心が育まれています。