南知多町立日間賀中学校

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<連携校:日間賀小学校>  
◆テーマ
 ふるさとで心豊かに学び,新しい時代を切り拓(ひら)く島っ子の育成

<取組の概要>
・地域に住む同年齢,異年齢の児童生徒たちが,地域を理解し,地域を愛し,地域の将来について積極的に考え行動することができるようにと考え,実践に取り組んだ。
・「日間賀サミット」では,日間賀小・中学校の児童会・生徒会役員や級長等が,事前に学級で話し合ったことを地域の方に聞いていただき,意見交流をした。
・「島を元気にする看板」の作成では,小学校4年生以上の児童生徒が「漁業の部」「観光の部」「環境の部」「その他の部」の4部門で,島に対する思いや観光客へのメッセージを込めたポスター制作に取り組んだ。
・祭りや敬老会などの地域行事では,総合的な学習の時間の取組を生かした和太鼓演奏を披露した。生徒から「おじいちゃん,おばあちゃんが笑顔になっていた。和太鼓演奏は続けていきたい。小中合同で何かできたら,もっと喜んでくれると思う」との声が上がった。

<成果>
・「日間賀サミット」に参加した児童生徒から「大人も子供もみんなが『日間賀島が好き』だと再確認できた」などの感想がきかれ,児童生徒の郷土への愛着の深まりとともに,島の将来の担い手としての自覚の高まりがみられた。
・意義を確かめながら地域に関わる取組を行ったことで,漁業や観光業の振興など,島の活性化に向けた児童生徒の意気込みを高めることができた。


詳細は,こちらを御覧ください。→南知多町立日間賀中学校

【一宮市立尾西第三中】循環型社会を目指して

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 循環型社会を目指している現代の社会では、天然資源の消費をできるだけ抑制し環境への負荷を減らしていくことが求められています。生徒たちがその意義を理解して、活動に参加することで、よりよい社会の担い手に成長してほしいと考えています。
 尾西第三中学校では、この趣旨のもとに、限りある資源を大切にする活動を積極的に行っています。
 主な活動は、「資源再生回収」(年2回)と生徒会主催の「アルミ缶回収運動」(毎月)です。今回は「資源再生回収」について紹介します。

 本校では、長年PTA活動及び生徒の地域奉仕活動の一つとして行っています。本年度は、6月8日に1回目、10月31日に2回目を行いました。
 生徒たちは、自分の住んでいる地域でPTAの方と一緒に活動を行いました。事前に地域ごとに集まり、活動の趣旨・活動の方法などを知るとともに、自分たちの手で地域住民に協力を依頼するチラシを配りました。当日は、自転車で一軒一軒回収に伺いました。そして、地道な作業をてきぱきと協力し合って行うことができました。生徒たちからは「自分たちが一生懸命やったことが学校のためになるのはうれしい」「大変だったけど(回収に行ったら)『御苦労さん』『ありがとう』と声を掛けてもらってうれしかった」との感想がありました。また、PTAや地域の方からは、「気持ちのいい挨拶で回収に来てくれた…」「よう頑張っとったよ」などの言葉を頂き、うれしく思いました。
 もちろん、集めた古紙などの資源は回収業者に売却してその売上げを生徒会などの活動資金に充てるということもありますが、「資源再生回収」を通じてリサイクルの仕組みを知るという教育的な面もあり、今後もPTAや地域の方々と協力して続けていきたいと思います。

【豊田市立足助中】心と術を鍛えて情報メディアを正しく

 本校では、3年生が学活の授業で情報モラルについて学習を行った。3年生は、ほとんどの生徒が携帯電話を持っており、頻繁に使用している。しかし、便利な携帯電話も使い方を間違えると生活に支障をきたすものにもなりうる。そこで、豊田市教材データベース(POTETO)の事例動画を活用し、情報メディアを使う上での心構えなどについて考えた。
 まず、携帯ゲーム依存の危険性について動画を見て考えた。「やる気がなくなる」「眠れなくなる」「家族との会話がなくなる」などの意見が出された。
 次に、自分のネット依存度を調べ、その原因について話し合った。好きなことがたくさんあるが故に、やめるタイミングを見失ってしまうことが大きな原因であることを確認した。
 最後に、携帯ゲーム依存の予防策・対処法について話し合った。抽象的な意見を述べる生徒に対しては、具体的な予防策や対処法をイメージできるように、「もし、今日からやるとしたら」と問いかけたり、ロールプレイングを取り入れたりした。ルールを決める(食事中は携帯電話を使わない、ゲームをしてもよい時間を決める)ことや、親や友達に協力してもらう(ゲーム仲間に上手に「No」と言えるようにする)ことが大事であることを確認した。
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豊川市立小坂井東小学校

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<連携園:桃里保育園>

◆テーマ
 人がつながる 笑顔が広がる 小坂井元気プロジェクト

<取組の概要>
・小学校と保育園が連携して,地域の自然,人材,行事,施設などを積極的に活用し交流するこ
とで,小坂井校区のよさを発見し,地域を愛する心を育みたいと考え実践に取り組んだ。
・「仲間づくりサミット」では,児童代表が地域を元気にする取組について提案し,園児たちの思いや実態を踏まえた上で,具体的な活動について話し合った。
・「ほなみ2016」(総合的な学習の時間・生活科の発表会)や,江戸時代から伝わる郷土工芸品「小坂井の風車」づくり,地域の方が最も楽しみにされている「葵まつり」への参加,「むかしあそび」等に取り組んだ。

<成果>
・地域の方と触れ合ったり,地域の方から学んだりする活動を通して,地域の方の思いやその活動を知り,同じ地域に住む仲間としての思いを強くすることができた。
・園児や地域の方々との様々な交流を通して,児童は交流活動への思いや願いをもったり,自分自身の成長を感じたりすることができた。また,園児は小学校生活への期待を高めることができた。


詳細は,こちらを御覧ください。→豊川市立小坂井東小学校

大口町立大口北小学校

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<連携校:大口南小学校・大口西小学校・北保育園・大口中保育園・大口幼稚園・ラ・モーナ幼稚園>

◆テーマ
 地域と小学校,保育園,幼稚園が連携し,子供たちの豊かな心を育もう

<取組の概要>
・幼稚園や保育園と小学校が連携を進めるために,指導者同士の交流に取り組んだ。
・子供たちが,自分たちの手で学校や地域に花を飾り,緑一杯の大口町にしようと考えて活動した。
・地域の一員としての自覚やお世話になっている地域の方への感謝の気持ちを育成したいと考え,地域の方を講師に招いての行事や授業に取り組んだ。
・「北小学校仲間づくりサミット」では,子供たちが北小学校の取組を見つめ直し,自分たちの手でできることは何かを考えたり,地域の方にどのような協力をしていただくかを話し合ったりした。
<成果>
・保育園や幼稚園の園児との交流活動を体験して,小学生は自分自身の成長を感じたり,上級生としての自覚が生まれたりした。また,園児は小学校生活への期待を高めた。また,地域の方を講師に招いての行事や授業を通して,子供たちは地域の方たちへの感謝の気持ちが生まれた。
・地域の方を講師に招いての行事や授業を通して,子供たちは「地域に見守られている」「将来,地域の役に立ちたい」との意見を述べるなど,地域の一員としての自覚や地域を愛する心が育まれた。
・「北小学校仲間づくりサミット」「仲間づくり会議」では,地域の方から「地域に密着して,学校がいろいろなことに取り組んでいることが分かった」「地域とのつながりを大切にしていることがうれしい。今後も大切にしてほしい」との言葉を頂き,活動の成果を全員で共有できた。


詳細は,こちらを御覧ください。→大口町立大口北小学校

【豊明市立大宮小】情報モラル教室

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 本校では、平成29年2月3日にe−ネットキャラバンの方を講師としてお招きし、4〜6年生対象に情報モラル教室を行いました。保護者の方の参加もありました。スマホやゲーム機が普及する中、非常に大切な取組であると考えます。大宮小でも生徒指導部が中心になって、モデルルールについて検討を始めています。家庭と学校で協力して対応していきたいと考えています。
 この日に教えていただいたことの中の一つに、e−ネットキャラバンのHPがあります。その中にある「インターネットトラブル事例集」などは、保護者として知っておくとよい内容であるということです。家庭でのルール作りの参考になると思います。
 なお、この日の様子は、後日、地域のケーブルテレビでも放映されました。講座を受けた後、インタビューを受けた児童は、「インターネットのやりすぎは良くない」「家にはルールがないのでルールがあった方がいい」と答えていました。

【蒲郡市立大塚中】標語づくりで地域と絆を深める

 大塚学区は一つの小学校と一つの中学校からなる学区である。幼いときから変わらぬ仲間と生活をしており、仲間同士のつながりが強い。そのためか大塚の町全体も強い絆(きずな)でつながっているように感じることが多い。その絆を大切にし、大塚中学校区青少年健全育成協議会が中心となり毎年行う行事として「海岸清掃」がある。大塚学区で数十年も続いている行事だ。町の総代さんたちが、あらかじめ刈ってくださった草を小学生と中学生が協力してごみ袋に詰めていく。小中学生だけでなく、地域の方々や、学区にある愛知県立蒲郡東高校の生徒も参加し、清掃活動を通して、ふれあいを深め、また、大塚の美しい自然を守ろうとする意識を高めることにつながっている。
 また、健全育成協議会の啓発活動として、「標語づくり」がある。毎年、「あいさつ・返事・言葉づかい」「非行の防止」「地域のふれあい」「安全・安心の町づくり」をテーマとして、小学校1年生から高校3年生までの全員から標語を募集し、優秀作品を表彰している。平成28年度の最優秀作品は次のとおり。

「ことばはね 人をたすける まほうだよ」 (大塚小学校)
「『ちょっとくらい』 人生くるう 分岐点」(大塚中学校)
「あいさつと 笑顔でつなごう 地域の輪」 (蒲郡東高校)

 最優秀作品は看板にされ、1年間校内に掲示される。その後は、学区内の駅や公民館などに設置され、学区の皆さんに子どもたちの作品が紹介される。このことも、地域の皆さんとのつながりを強くしている要因の一つであると思う。
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【豊田市立足助小】「地域・保護者ボランティアの力を活用」の取組

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 幅広い教育活動を展開するには、地域の方や保護者の力が何よりも不可欠です。行事や学習等に携わっていただくことで、児童にとって新鮮で有意義な時間になっています。また、児童や学校の様子を見ていただくよい機会にもつながっています。そのため、本校は、地域の方や保護者ボランティアに関わっていただく授業や行事、活動を多く取り入れています。その中で、年間を通してお世話になった給食センターの方や読み聞かせボランティアの方に「感謝する会」を年度の終わりに毎年行っています。「感謝する会」は委員会が中心となって計画・運営・進行しているため、児童が自然に多くの方に支えられ、育まれているということを感じます。
 「給食感謝会」は、健康委員会が計画・運営しています。はじめに、栄養士さんや給食センターの方と各クラスで交流給食をします。その後、全校児童が講堂に集まって感謝の会を行います。全校児童に好きな野菜や嫌いな野菜、嫌いな野菜の克服法などをアンケートし、その結果を劇で楽しく伝えたり、栄養士さんや給食センターの方のお話を聞いたりした後、給食に携わっていただいた方々に全校児童が書いたお礼のメッセージとお花を渡しました。児童は、日頃給食の献立を考え、食材そのもの、食材を作り育てる人、給食を作ってくれる人、運んでくれる人に改めて目を向け、感謝する心をもつことができました。
 「読み聞かせボランティアの方に感謝する会」は、図書委員会が計画・運営します。この会は、4色の縦割り班に分かれて行われます。図書委員による読み聞かせとボランティアの方の読み聞かせを聞いた後、お礼の言葉を述べ、プレゼントを渡しました。ボランティアの方が自分たちのために幾つかの本を選び、読み方を工夫し、朝早くに来校してくださることに感謝することができました。
 今後も、道徳の授業の充実と共に、地域との連携を図り、温かな人間関係と豊かな心を育む教育に取り組んでいきたいと思います。

【日進市立日進西中】“ネットのコミュニケーション”でトラブルを防ぐためには?

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 日進西中学校では、SNSなどネット上でのコミュニケーショントラブルを防ぐために、静岡大学から講師を招いて「情報モラル講座」を実施しました。実際の場面に即した参加型の講座ということもあり、充実した講習となりました。
 最初に考えたのが「炎上事件」。全国で報道されたような事件から、身近な事件まで例を挙げながら、問題点を考えることができました。
 次に、あるツイートの投稿を例に問題点を考えました。ここからはグループ学習です。各クラス4〜5人のグループを作り、意見交換をしました。投稿は一見何も問題がなさそうなものばかりでしたが、ここで学んだのは「情報が蓄積されると、その人の生活スタイルが見えてしまう」ということです。1回の投稿に注意を払うだけでは、不十分だということが分かりました。
 次は、大人気SNSのLINEです。LINE Corporationと静岡大学が共同制作しているカード教材を使って学習を進めました。「言われて嫌だなと感じる言葉」や「LINEでされたら嫌なこと」をランク付けしましたが、生徒たちの回答にはばらつきがありました。「人によって嫌なことは違う」ということを学びました。
 1時間の講習はあっという間に終わってしまい、生徒たちからは「楽しかった」「もっとやりたかった」という声が聞こえました。SNS利用者が年々増えている中、ネットとの上手な付き合い方を学ぶことができたと思います。

春日井市立高座小学校<連携校:高座保育園・高蔵寺幼稚園>

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         【園児と仲良く花プロジェクト】

<連携校:春日井市立高座保育園・私立高蔵寺幼稚園>
テーマ 高座小学校区の子供たちの豊かな心の育成を目指して
―幼保小連携における,よりよい仲間づくりを通して―

<取組の概要>
・「たかくらサミット会議」では,児童と園児との連携の仕方や地域を元気にする取組について話し合った。
・児童と園児が協力して花を育て,地域にプレゼントする「たかくら花プロジェクト」に取り組んだ。
・地域の方をゲストティーチャーとして招き,伝統を伝えていくことの大切さを学んだ。
・地域の高齢者施設を継続的に訪問し,高齢者との交流に取り組んだ。
・6年生が中心となり,地域を元気にする行事「たかくらもちつき大会」を企画し,園児や地域の方と協働して運営した。

<成果>
・地域の方と一緒に取り組んだり,地域の方から学んだりする活動を通して,自らが地域のかけがえのない一員であるという自覚をもてるようになった。
・児童が中心となって企画・運営した行事で,園児や地域の方々に大変喜んでいただき,多くの感謝の言葉を頂いた。このことを通じて,地域を元気にする取組に意欲をもって参加しようとする児童が増えた。
・小学校と幼稚園・保育園との交流の中で,園児と児童が互いに助け合ったり,相談し合ったりする姿が見られ,良好な人間関係を築くことができた。


 詳細は,こちらを御覧ください。→春日井市立高座小学校

愛知県道徳教育推進会議からの提言(6)

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 リーフレットの説明の最終回は、「C(評価)」と「A(改善)」についてお話をさせていただきます。

 リーフレットでは、扶桑町立扶桑北中学校の実践を紹介させていただきました。扶桑北中学校では、ポートフォリオ評価を中心として、生徒のよさを認め伸ばす評価に取り組むとともに、「道徳授業のバトンリレー」という体制で、学年を中心とした授業研究を進めています。

<道徳授業のバトンリレー>
・一つの教材を一学級ずつリレー方式で順に授業を行い、授業を行うごとに学年で検討を重ね、質の高い授業を目指します。
・模擬授業や検討会を行い、中心発問、板書、授業展開等について改善を加えます。

 この方法は、一人の先生が、同じ教材で、複数クラスを授業する「ローテーション授業」同様に、授業の評価と改善が明確に行われ、先生方の授業力も向上します。ポイントは、以下の2点です。

<ポイント>
・教師同士で互いに授業を参観し合ったり、他の学級でも授業を行ったりして、チームとして授業力の向上に努める。
・児童生徒の評価を授業の改善に生かすとともに、児童生徒の理解を深め、よさを捉える。

愛知県道徳教育推進会議からの提言(5)

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 授業改善のPDCAサイクルの「D(授業実践)」について、お話をさせていただきます。特に「振り返り」を中心に幸田町立北部中学校の取組を紹介させていただきます。

 「振り返り」については、7月29日の文部科学省通知「学習指導要領の一部改正に伴う小学校、中学校及び特別支援学校小学部・中学部における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」の中で、次のように示されています。

◆道徳科については、「道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え、自己(人間として)の生き方についての考えを深める」という学習活動における児童生徒の具体的な取組状況を、一定のまとまりの中で、児童生徒が学習の見通しをもって振り返る場面を適切に設定しつつ見取ることが求められる。

 そこで、北部中学校では、生徒が自らの成長を実感させる振り返りの仕方と評価方法の工夫として、次のような取組をしています。
(1)「振り返りシート」を活用し、授業後の自分を見つめる機会を確保しています。
(2)「教師メモ」や「振り返りシート」を蓄積したポートフォリオ評価を行い、生徒の
  成長を捉えています。

 「振り返り」は、こうした「振り返りシート」を活用したり、ワークシートの一部に振り返りの欄を設けたり、道徳ノートに記入させたりすることで、児童生徒の成長を見取ることができます。また、「振り返り」の活動でポイントとなるのは、次の2点です。

<ポイント>
□ 記述が苦手な児童生徒については、「教師メモ」等を
 活用し、発言や演技の様子、表情などから児童生徒の成
 長を捉える工夫をする。
□ 評価の質を高めるために、視点や方法、集める資料な
 どについて、学年や学校で共有する。

★リーフレットはこちらから→ここをクリック

【春日井市立北城小】ふわふわことばがいっぱい

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 本校の校長室前には、壁いっぱいに小さな紙片がたくさん張られています。タイトルは「ふわふわことば」。自分がこの1年、お友達やお家の方、さらには先生から言われてうれしかった言葉、励まされた言葉などが中に書かれています。
 当初は「ふわふわことば」だけではなく、言われていやだった言葉や悲しくなってしまった言葉「ちくちくことば」の募集もありましたが、「ちくちくことば」の投書はほとんどなく、写真のように「ふわふわことば」がいっぱい集まりました。
 「ずっとともだちだよ」「いっしょにお花のかんむりを作ろうよ」「だいじょうぶだよ」「きにしなくていいよ」などなど。さりげない言葉の裏側にある、優しい気持ちが壁一面にあふれています。
 学期の終わりには、全校集会の中で、学校長から「今学期言ってもらってうれしかった『ふわふわことば』はありますか?」という児童への問いかけが毎回必ず行われます。その折には特に、校長室前には「ふわふわことば」を書きにくる児童が、数多く集まります。こうした言葉が、一年を通して学校中にいっぱい広まるよう、心の教育を進めていきたいと考えています。

【豊田市立上郷中】すべてのものはつながっている

 本校は、「すべてのものはつながっている」という考えのもと道徳教育の実践に取り組んでいる。
 道徳教育では、各教科とのつながりはもちろん、特別活動と総合的な学習の時間との連携を、より意識して取り組むことで、生徒の心を育てる取組を行っている。本校が力を入れて取り組んでいる活動は以下の三つである。
〇あいさつ運動
 生徒が登校する際に、昇降口前で「あいさつ運動」を行っている。
〇朝の清掃・三河上郷駅での「あいさつ運動」
 部活動がない月曜日の朝に、ボランティア活動として校内の清掃と駅でのあいさつ運動を行っている。
〇上中魂賞
 毎週1回、仲間の良い部分を認め、称賛する機会を設ける。
 「あいさつ運動」の取組をすることで、挨拶が活発になり活気あふれる学校生活を送れるようになってきている。また、「朝の清掃や駅でのあいさつ運動」をすることで、地域へと目を向け、自分たちにできることを考える力がついてきている。そして、「上中魂賞」によって、お互いを認め合うことで、より良い人間関係を築き上げることができている。 これからも、これらの取組を継続するとともに、これらの活動とつながりのある道徳授業を行うことで、生徒の道徳性を高めていきたい。
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【東郷町立東郷小】「ニコポカ計画!〜みんなの顔がニコニコ、心がポカポカになりますように〜」

 保健委員会が中心となり、1学期に「人に言われてうれしい言葉・好きなほめ言葉(ニコポカ言葉)」の全校アンケートを行った。そのアンケートの結果、1位はダントツで「ありがとう」、2位が「じょうずだね」、3位が「すごいね」となった。3学期には、ニコポカ計画第2弾として、1学期のニコポカアンケート・ベスト15位までに入ったニコポカ言葉を使って、多くの人と会話をし、廊下に掲示した「あ・り・が・と・う」ポスターを完成させるという企画を行った。「あ・り・が・と・う」のポスターをシールでいっぱいにさせることで、東郷小学校の児童・先生の顔がニコニコ、心をポカポカ、ニコポカな気持ちにさせることをねらいとした。児童たちがこの活動に意欲的に取り組むことで、普段なかなか自分から挨拶ができない児童も、進んであいさつができるようになった。
<6年児童の感想>
 ニコポカ計画第2弾をやってみて、みんながいつもよりもたくさんニコポカ言葉を使っていて、学校が明るくなったような気がした。自分も友達にニコポカ言葉を言われて、とてもうれしかった。普段からも意識して使うようにしたい。
<2年児童の感想>
 いつもは、はずかしくてあいさつができないときもあったけど、ニコポカのときにありがとうと言えたので、うれしかったです。またやりたい。
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【碧南市立南中】家族愛や生命の尊重〜アルメニア大地震「奇跡の生還」を通して〜

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 2年生の道徳の授業では「アルメニア大地震『奇跡の生還』」を題材にして「家族愛」や「生命の尊重」をねらいとする授業を行いました。授業者は生徒が当事者になり、その時の判断をどのようにすればよかったかを考えさせることで、ねらいとする価値を深めようと考えました。また、授業の工夫として次の3点のことを行いました。
(1)命のものさしの利用
(2)話合いを活性化するために、生徒が自分の考えと向き合う時間の確保
(3)ネームプレートを活用し、黒板の「命のものさし」への意思表示
 話合いをする中でネームプレートを活用し、生徒全員の意見を黒板に反映させました。そのことにより、友達の意見が明らかになり、お互いの考えを比較することで、違った視点から考えることや考え直すことができ、話合いを活発に行うことができました。授業全体を通して、生徒同士が自分の思いを伝え合い、学級内での話合いを通じて、自己の価値観の幅を広げるとともに、深めることができました。

【高浜市立南中】互いに認め合い、深め合っていく道徳授業

 今回、問題解決型の道徳授業を展開し、対話的な活動を取り入れることで、互いに認め合い、個人として集団として深め合っていく考えをもてるようになることを目指し、道徳の授業を実践した。
 手だてとして、本学級の生徒たちの現状に即した自作教材を作成することで、生徒たちが自分のこととして捉え、主体的に話し合い活動に参加できるようにした。また、話合いのルールを統一し、友達の意見を書き込めるワークシートを用意することで、友達の意見を取り入れ、考えを深めていけるようにした。
<実践内容>
 合唱コンクールで意見の食い違いから起こった男女の対立を基として自作資料を作成し、生徒たちに提示した。
 授業は以下の5段階で行った。
(1)資料の読み聞かせを行い、問題を整理する。
(2)問題を解決するにはどうするべきか、自分の考えを書く。
(3)話合い活動を行う。
(4)友達の意見を取り入れながら、最終的な自分の考えを書く。
(5)授業を通して考えたことや、今後の生活について書く。
<取組の成果>
 話合い活動を通して、友達の意見を取り入れ、自分の考えを更に深めたり、自分の考えを改めたりする姿が見られた。そして、授業の中での問題を自分たちの問題として捉え、「自分のクラスも団結ができていない」「男女で意見を出し合う」「みんなで学級を盛り上げたい」といった意見が多く聞かれた。その後の合唱の練習では、みんなでよい点や課題点を出し合いながら目標に向けて団結していく姿が見られた。
 生徒たちの実態に即した資料を用意し、生徒たちが互いに認め合い、深め合っていく道徳授業をすることで、生徒たちが自分のこととして捉え、道徳的価値について深く考えることができた。
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【豊田市立益富中】情報モラル教育

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 本校では、2年生が技術科の授業で情報モラルについて学習を行いました。多くの生徒がスマートフォンやタブレットを所持し、インターネットを介して頻繁にコミュニケーションをとれる状況にあります。
 今回の授業では、LINEの送受信におけるプライバシーの侵害や個人情報の流出、名誉毀損(きそん)など、実際に起こる可能性があるトラブルに巻き込まれないように、使用上のルールやマナーについて考える機会になりました。
 インターネットは、私たちや生徒にとても利便性が高く、生活の中で切り離すことのできない存在になってきています。今後も生徒が、嫌な思いをすることなく、生活の中でインターネットを楽しみながら使用できるように、学校や家庭でも情報モラルについて話題に挙げる必要性を感じました。

【豊田市立衣丘小】スマホ・携帯安全教室

 スマートフォン・携帯電話は便利な情報手段ではあるが、使い方を間違えるとトラブルが発生したり、トラブルに巻き込まれたりすることも少なくない。
 そのため本校では、毎年、6年生児童と保護者に向けてスマートフォン・携帯電話の安全な使い方について、講師を招き、情報モラル講習会を行っている。コミュニケーションアプリを使ったいじめについて、文字のみの短いやりとりは、感情が細やかに伝わりにくく、行き違いが起こりやすいこと、インターネット上に名前や住所がさらされてしまう可能性があること、ゲームを続けるために高額の請求をされてしまうことなどの話を聞いた。
 講師の方の話から子どもたちは、「たくさんの人がスマホを使っていて、自分もその中に入っているし、インターネットでたくさんの人と知らずにつながっていて危険だということが分かりました」「私は、講師の方の話を聞いて、少しの油断から何万円もの請求がくることが分かりました。私もスマホを持っているので、これから気を付けて使いたいです」とあった。子どもたちがスマートフォンの便利さの陰に隠れている危険について理解することができたと感じた。
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【岡崎市立岩津小】 人権集会を行いました

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 本校では、各委員会が主体となり、全校で人との関わり方について考える時間を設定しています。1学期には、代表委員会によるいじめ防止標語コンテストを実施し、2学期には、保健委員会による「お互いを大切にするコミュニケーション」というテーマでの学校保健委員会を行いました。

 ここでは、12月の人権週間にあわせて代表委員会が行った、人権集会について紹介します。

 どんな人であっても、
・嫌なことに対しては「嫌だ」と言ってもいいという『自由』
・周りの人が相談に乗ってくれる『安心』
・あなたは間違っていないよと認められる『自信』
という三つの権利をもっていることを全校児童の前で確認しました。

 次に、学校生活でありがちな人権侵害の場面を代表委員が寸劇で分かりやすく示しました。そして、改善する方法を近くの人と話し合い、全体で考えました。その後、三つの権利を守るための手本となる行動を、代表委員が再度寸劇で示しました。

 三つの権利を全員がもっていることを確認し、みんなが安心して学校生活を送るために、「自分だけではなく周りの人たちも大切にしていかなくてはならない」ということを、子どもたちは実感することができました。