最新更新日:2024/03/28

3.31 継続の力

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 平成23年度も最終日を迎えました。
 今年度は閏年のため366日間ありましたが、本校のホームページは1日も欠かすことなく情報発信に努めてきました。私自身、毎日「校長室」欄を書き続けることができました。これもひとえに閲覧していただけるみなさんのお陰です。日々のアクセスに感謝申し上げます。ありがとうございました。
 今年度は12万5千件のアクセスを数え、月平均1万件以上(これは目標値でもありました)を達成することができました。21年度が4万6千件、22年度が7万件でしたので、閲覧していただける方々が飛躍的に増加していることが分かります。
 来年度も、このホームページの写真や文章を通して、日々の生徒たちの様子、学校の様子、学校の教育方針、校長としての私の考え方などをこまめにお知らせしたいと考えています。まだまだ、お伝えすべき情報が十分にお伝えできていない部分もあります。改善を加えながら、保護者・地域のみなさまに学校を幅広く公開していきたいと思います。ホームページを見れば、学校のおおよそのことが分かる、そんな情報発信に心がけます。
 「平凡を積み重ねれば非凡となる」、そう信じてこつこつと情報発信を続けてまいりますので、来年度も引き続いてアクセスをお願いいたします。

3.30 人事異動

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 穏やかに晴れ、校内のいたるところに春の匂いを感じることができます。
 この暖かさに気持ちが緩むと、予想されている週明けの寒の戻りが身にこたえるかも知れません。体調管理には十分気をつけたいものです。
 さて、本日付けの新聞で教職員の人事異動が発表されました。本校でお勤めいただいた先生方にも異動がありましたのでお知らせします。(新聞掲載されていない方々もお知らせします。)

☆森岡芳樹先生(数学)→ご退職
          (本校で再任用)
☆瀧  芳浩先生(技術)→ご退職
☆大島房子先生(数学)→ご退職
☆浅井功陽先生(数学)→千秋中へ転任
☆内藤秀子先生(国語)→大和中へ転任
☆早瀬前就先生(英語)→千秋中へ転任
☆川合明美先生(数学)→葉栗中へ転任
☆加藤光二先生(理科)→浅井中へ転任
☆加藤正俊先生(社会)→浅井中へ転任
☆三浦ひとみ先生(数学)→犬山東中へ転任

 年数に差こそあれ、それぞれの先生方には木曽川中学校のためにご尽力いただきました。ありがとうございました。新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。

3.29 平凡こそ非凡

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 今日は、まさしく「春」を実感できる日和となりました。
 学校西方にそびえる伊吹山の残雪が、青空をバックにくっきりと輝いています。
 私の手元に、全日本中学校長会の会報冊子『中学校』No.702号が届きました。この中に、「釜石の奇跡」と呼ばれた岩手県釜石市立釜石東中学校の校長先生が書かれた文章が掲載されました。
 東日本大震災発生と同時に釜石東中学校は停電となり、校内放送も使えない中で、教師と生徒は自主的判断で校舎外に避難し、点呼を取ることもなく第一避難場所へ走り出したといいます。校地外に全員が出るまでに10分もかかっていません。
 第一避難場所の裏の崖が崩れていたため、さらに上にある第二避難所に向かいました。その際、後から避難してきた小学生や保育園児の手を引き避難している写真がマスコミに報じられたのは、みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。
 第二避難所にも津波が迫ったために、さらに上に避難し、生徒・職員全員が無事であったことから「釜石の奇跡」と呼ばれています。結局、釜石東中学校の校舎は3階まで浸水し、全壊しました。
 校長先生の話によれば、日ごろから徹底した防災教育をしてきたお陰だと言います。小中合同避難訓練、津波模型を使ったシミュレーション体験、ボランティア精神の醸成など、防災教育を生徒が常に真剣な態度で取り組んできた成果が、その日の生徒たちの行動に生かされたのだそうです。生徒は「決して奇跡ではなく、当たり前のことをしたまで」と言い切っています。
 何事もいい加減な態度で取り組んだのでは、いざという時に最善の行動はできないものです。「当たり前のことを、当たり前にすること」、つまり「凡事徹底」こそ重要なキーワードなのです。まさに、平凡を積み重ねれば非凡となる、です。
 本校もこの釜石東中学校に学ぶべきことがたくさんあります。

3.28 キーワード

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 本校の校訓は『思考・実行・協力』(三考)です。
 この校訓は、平成24年度も本校の教育目標の中心にすえます。それを具体的に実現するためのキーワードとして、『凡事徹底』・『千人力』を設定します。
 『凡事徹底』とは、「当たり前のことを当たり前にやってのける」という意味だけでなく、さらに高く、「当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やる」という意味も含んでいます。つまり、「平凡を積み重ねることによって非凡をめざす」のです。まずは、生活面・学習面ともに「当たり前のことを当たり前にやる」ことから始めたいと思います。
 『千人力』は、言うまでもなく本校のキャッチフレーズでもあります。平成24年度は、今年度よりも生徒数が50名ほど増え、全校で1,063名を予定しています。1年生11学級(35人編制)・2年生9学級(40人編制)・3年生9学級(40人編制)・特別支援学級2学級の合計31学級となります。引き続き市内随一の規模です。大規模校には小回りが利かないという悩みもありますが、調和した集団の力が発揮されれば、どこにも負けない大きな力となります。学校・学年行事や部活動、生徒会活動などでこの『千人力』が存分に発揮できるように指導したいと思います。
 どんな活動にも、この2つのキーワードを生徒も教職員も意識しながら取り組む学校づくりを進めていきますので、保護者・地域のみなさまには、力強いご支援・ご協力をお願いします。

3.27 和敬清寂

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 穏やかな春の一日。
 手元にある『ほっとする禅語70』(二玄社刊)の中に、「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という禅語を見つけました。人間関係に悩む人に、何か参考になればと引用します。

☆☆☆以下引用☆☆☆
 キュウリとしらすの和え物は、それぞれの味が引き立って美味しいけれど、これをミキサーにかけてどろどろのジュースにしてしまったら、どちらの味も死んでしまう。キュウリとしらすは、それぞれの個性はそのままで一緒に小鉢にいてくれるのが平和です。
 仲良しでいるということは、自分を相手に合わせていればいいというものではなく、自分という個性をそのままに、相手の個性もそのまま認めて一緒に過ごすということ。これが「和」です。人間が同じでなければ仲良くできないのではありません。同じでないからこそ、1+1=2以上になる可能性もあるのです。だから、「あの人は自分とは違う」と思えば思うほど、近づいて声をかけてごらんなさい。人との出会いがあなたを豊かにするはずです。
 和でいるコツは相手を敬うこと。その結果、居心地のよい清々しい関係が出来ます。
☆☆☆引用終わり☆☆☆

 人間関係がすべてこれで円満に解決するとは言えません。しかし、「和」とは何かを考える一つの指針にはなると思います。

3.26 来年度に向けて

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 4月も目前というのに、咲き残ったスイセンの白い花が春陽に照らされて美しく映えています。
 今朝、出勤してすぐ、西方にそびえる伊吹山を眺めると、新たな冠雪を見せていてビックリしました。冬と春がこれほど長くせめぎあいを見せる年は、私の記憶にはありません。指摘されている世界的な気候変動が、最近の猛暑を呼んだり長い冬を呼んだりしているのでしょうか?
 春休みに入った学校は、生徒たちの部活動の声が響き渡り、活気を帯びています。4月に入ればすぐに各種の大会が始まります。目標を目指してがんばっている姿は、目に眩しく、清々しさを感じます。
 一方、職員室は今年度の書類の整理、校内の環境整備、来年度のスタートに向けた素案づくりが忙しく行われています。もうあと10日ほどで新年度を迎えます。私自身も、具体的な生徒たちの姿をイメージしながら、来年度の学校経営方針を練り直す一日でした。

3.25 道の世界

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 「みち」ではなく「どう」と読む「道」。
 今日行われた「一豊杯剣道錬成大会」会場には、参加した団体の応援旗が掲げられていました。その旗には、「元気」「錬」「心」「無」などの文字が染め抜かれていました。これらの文字に共通するのは、日本人の精神世界を表す文字であることです。
 「道」の文字が付く言葉はたくさんあります。剣道・柔道・合気道などの武道に属するもの、武士道などの生き方に関わるもの、書道・茶道・華道・香道などの芸術や生活文化に関わるもの、さまざまです。これらは、日本という風土の中で培われてきたものばかりです。
 どれも、技能さえできればよいという考え方を戒め、礼儀・作法を重んじながら「心技一体」を求めます。それは、日本人が古来から大切にしてきた部分でもあります。
 私は「伝統」がすべてという考え方は持っていません。時には「革新」の発想を持つべきだと常々思っています。しかし、どんなに時代が移り変わろうとも、決して変わらないもの(変えてはならないもの)が存在するはずだと考えています。いわゆる「不易」の部分です。
 東日本大震災の混乱の中で、日本人は冷静に対処しました。その行動は、世界中の人を驚かせたことは記憶に新しいところです。このような日本人の行動のバックボーンは、日本人の生活規範の中に脈々と受け継がれてきた「道」の精神が含まれていると私は思います。古くさいと片づけてはならないものがそこにあると。
 国境を越えたグローバル社会になればなるほど、日本人は日本人の心・精神世界を大切にすべきなのではないでしょうか。

3.24 準備

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 平成23年度が終わり、ホッとする間もなく平成24年度に向けての準備がすでに始まっています。
 毎年のことですが、この春休みほど気ぜわしい期間はありません。しかし、この時期の仕事が次の年度1年間の方向性を定める、と言っても過言ではありません。学校経営の構想を練りながら4月を迎えます。
 今日から春休みに入り、春の大会に備えて各部活動が活発に動いています。ところが、このところ週末に天気が崩れることが多く、グラウンドコンディションが思わしくありません。残念ですが、今日も予定していた練習試合ができなかった部があります。聞けば、5週連続で練習試合ができなかったという部もあります。春の大会に備えての練習計画を見直さなければなりません。でも、他校も条件は同じ。大会に向けた調整を工夫するしかありませんね。
 明日は剣道部が「第7回一豊杯剣道練成大会」に出場します。この大会は、新市合併を記念して、山内一豊の出生地である木曽川町を会場に始まった大会です。市内小中学生剣士たちが集うこの大会が、今回で7回目を迎えるということは、新市合併から早いもので7年が過ぎたことになります。会場の地元校として、本校剣道部の活躍を期待しています。
 来年度も、本校の部活動が「木中、恐るべし」と言われるような活躍を続けてくれることを期待しています。生徒のみなさんには、そのための準備期間としての春休みを過ごしてください。

3.23 限りない成長を

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 平成23年度すべての教育課程を終えることができました。
 修了式では、次のような話をしました。

 ☆☆☆☆
 3年生が卒業し、今みなさんがいる場所は1学年分前になり、これまで見慣れてきた風景とは違った風景が目に入っていると思います。立ち位置が変わるということは、新しい視野でものごとを見つめるということです。
 さて、みなさんはこの1年どのように成長してきたでしょうか?成長期にあるみなさんのことですから、この1年で身長がずいぶん伸びたことと思います。何cm伸びたでしょうか?10cm以上伸びた人もいると思います。それに伴って、体重も増えたことでしょう。身体の成長はcm、kgの単位で測定することができます。また、学習面での成長は、テストの結果など点数で表すことができます。
 では、心はどれだけ成長できたでしょうか?心の成長は、cm、kg、点数では測れません。心を体積として立方cmで測ることもできません。心は目に見えないのですから、その成長を何かの単位で表すことはできません。しかし、東日本大震災後によく使われた「心は見えないけれど、心遣いは見える」「思いは見えないけれど、思いやりは見える」という言葉通り、精神的な成長というものは、みなさんの行動や言葉で測ることができます。さて、この1年間を振り返ってみて、みなさんの心はどれだけ成長しましたか?どれだけ部活動や学習、生活面のがんばりが行動化できましたか?
 2年生は最高学年として、1年生は先輩として、4月に新しく入学してくる後輩たちの良き手本となる行動を心がけてください。
 身体的にも、精神的にも成長を続けてくれることを強く願っています。
 ☆☆☆☆

 春休み中、事故に遭わないように、そして健康に気をつけて生活し、4月5日の始業式には、全員がそろって新しいスタートが切れることを楽しみにしています。

3.22 合格切符

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 卒業生が受験した公立高校一般入試の結果が発表されました。
 午後には合格者が登校し、高校への合格切符が手渡されました。喜びに浸っている卒業生に対して、学年主任の先生からは、「合格おめでとう。しかし、合格切符を手にしたにすぎない。大切なのはこれからだ。」という戒めのお話がありました。まさに「勝って兜の緒を締めよ」です。
 どの卒業生も、合格に向けてがんばってきたことは確かです。その結果として「合格切符」を手にすることができました。しかし、この切符には乗車する駅名と座席の記載はあっても、どこで降りるのか、その指示がどこを探しても明記されていません。乗ったら最後、あとは自分自身で考えなさい、ということなのです。言い換えれば、乗車した列車の行き先は、自分で決めることができる、ということになります。
 高校は義務教育ではありません。勉強したい者だけが入学を許可されるのです。落第もあれば退学もあります。中学校とは比べものにならない厳しい世界です。励むも怠けるもあなた次第。今一度、なぜその進路に進もうと考えたのか、将来の夢は何だったのかを問い直し、高校の入学式を迎えてください。
 木曽川中学校の卒業生としての誇りを持ち続け、充実した高校生活を送ってください。

3.21 時間の使い方

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 私の手元に家庭教育情報誌『子とともに ゆう&ゆう』4月号が届きました。
 この冊子には、毎号、興味ある記事が掲載されています。今月号の特集は「新学期・上手な時間の使い方」です。
 すべての人に「1日24時間」という時間が平等に与えられています。しかし、その使い方によっては、有効活用できたり無駄に終わってしまったりすることがあることは、だれもが経験していることですね。
 よく「中学生は時間に追われた生活をしている」と言われます。授業、部活動、課題学習(宿題)、習い事や塾など、分刻みで生活している部分はあります。しかし、アンケート調査によれば、今の中学生はテレビ視聴やゲーム遊びなどに使っている時間も結構あることは事実です。休日ともなれば、その時間がかなりを占める生徒もいます。
 校内生活のように、スケジュールが決まっている時間は別として、その他の時間を何に充てるのかは人それぞれです。大切なのは、ダラダラと「時間に使われる」のではなく、意識的に「時間を使う」生活をすることです。しかし、それは簡単なようで結構難しいことでもあります。その人の意志の強さが求められる部分です。
 学校は、今週末から春休みに入ります。リラックスする期間ではありますが、開放的な気分になって怠惰な生活に陥りやすい期間でもあります。時間を有効に活用し、次の年度始まりに備えることが肝心です。そのためには「早寝・早起き・朝ご飯」のように、生活のリズムを崩さないように心がけることです。
 だれにも平等に与えられた時間。どう使うかはあなた次第です!

3.20 穏やかな休日

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 今日は春の日差しがいっぱいで、穏やかな春分の日となりました。
 とても気持ちのよい部活日和となり、あと1ヶ月と迫った春の大会に向けて、一段と練習に力が入りました。
 カメラを手に校内を巡りながら「春」を探していると、午前中の部活動を終え、下校しようとする生徒から「ホームページに載せるのですか?」と尋ねられました。「ホームページ、よく見ているの?」と聞くと、「いつも見ています。」「時々見ています。」という声が返って来ました。キラキラ輝いた目でそんな声をかけてくれる生徒たち。私は素直に嬉しくなりました。そんな生徒たちのためにも、ホームページ発信を続けたいと思います。
 学習や部活動を通して日々成長する生徒たちの姿、じっくり観察すると日々変化し続ける自然の姿、生徒たちの目に触れない部分で生徒たちのために働いている先生の姿、美しく整えられた校内環境、逆に破損したり汚れたりしている校内環境………、毎日眺めていると、私自身、たくさんの気づきがあります。
 その気づきを記録にとどめ、次の思索や行動につなげていくのが私の日課となっています。休日の今日も、たくさんのものが目にとまりました。

3.19 ☆祝・卒業☆

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 一宮市内42の小学校で一斉に卒業式が挙行されました。
 風は冷たいものの、春の日差しに包まれて、各校とも厳粛な中にも温かみのある卒業式が行われました。
 私は、教育委員会「告辞」を述べに北方小学校に出向いたため、本校校区の黒田小学校・木曽川西小学校・木曽川東小学校の卒業式には参列できませんでした。しかし、参列した本校職員から、凛々しく立派な姿で卒業生が巣立っていったことを伝え聞きました。3小学校の卒業生の大半は、4月になれば本校に入学してきます。卒業式の様子から、大いに期待できる新入生を迎え入れることができるのは喜ばしいことです。ご卒業、誠におめでとうございます。
 今日現在、来年度の本校入学予定者は351名、35人学級編制の11クラスを予定しています。4月5日の入学式には、予定者全員が元気に本校の校門をくぐってくれることを心待ちにしています。今日、卒業した喜びに浸ると同時に、迎える中学校生活に期待と不安が交錯していることでしょう。未知の世界に入る直前は、だれしもがそうだと思います。
 そんな卒業生のみなさんを温かく迎えようと、すでに本校職員が準備を進めています。どうか、安心して入学してください。保護者のみなさまの不安や疑問な点は、気兼ねなく本校にお問合せください。
 本日はおめでとうございました!

【写真は、木曽川西小学校HPから転載しました。】
※小学校卒業式の様子は随時更新されるはずです。
  黒田小→http://www2.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id...
  木曽川西小→http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...
  木曽川東小→http://www2.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id...

3.18 晴耕雨読

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 「晴耕雨読=せいこううどく」と言っても、中学生のみなさんには関わりのない言葉かも知れませんね。
 意味は、「晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること」です。「悠々自適=ゆうゆうじてき」の生活を送ることを言います。私は、まだまだそんな生活はできませんが、今日のような日は本を読もうかなという気分になります。

 伊集院静さんの『大人の流儀』・『続・大人の流儀』・『伊集院静の流儀』を続けて読んでいます。伊集院さんは、仙台市に居を構えているので、1年前の東日本大震災を仙台で経験しています。これらの著書の中にも、震災当日の状況やその後の東北地方の様子が記されています。
 その中で、伊集院さんは「あの夜、仰ぎ見た星のあざやかさは何だったのか。まだ何千人という人が濁流の中で命をつなげる術を求めて依るべき流木や足先の着く場所を求めてもがいていた夜。あの夜の、異様に近い星々のあざやかさに、これまで何度も耳にした、惨状の現場で見た自然の異様な美しさが事実であり、大いなる力は平然と虫けらのごとく人間を眺めているのだと実感した。」とあります。私は、その状況を思い浮かべながら、改めて自然に対する畏れを感じました。
 自然は、時として私たちに理不尽な要求を突きつけます。しかし、私たちはその理不尽さの中で生きていかねばならないのも現実です。
 夢や理想を追い求めながら、現実とどう向き合うのか、伊集院さんの流儀はさまざまな視点を与えてくれます。

3.17 積み重ね

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 玄関前の「希望」の像が、雨に濡れてもなお、しっかりと前を向いて立っています。
 今年度もいよいよ最後の週を残すのみとなりました。改めてこの1年間の月日の流れの速さを感じます。これは私の年齢のせいもあるかも知れませんが、毎日が新鮮で、生徒たちの成長ぶりを目の当たりにすることができたからだと思います。
 ホームページを通して、生徒たちの様子を毎日お伝えして来ました。本欄も、4月1日から、一日も欠かすことなく書き続けてきました。これは、読んでいただけるたくさんの方々のお陰、そして私自身が大きな病気をすることもなく、健康な1年であったことの結果だと思います。今年度も3月31日まで書き続ける予定ですので、どうかお付き合いいただきますようお願いします。
 毎日の少しずつの積み重ねが、1年で大きな財産となることは、学習や生活、運動や趣味、あらゆる面で確かだと思います。そして、それは成長途中にある生徒だけでなく、だれにとっても、生涯にわたって言えることです。
 息切れしそうになったときに、休むのも一つの方法。しかし、できる範囲で続けることも一つの方法です。私は続けることを選びたいと思っています。

3.16 週末に寄せて

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 今週は公立高校A・Bグループの学力検査と面接試験が行われました。
 緊張の続く1週間だったと思います。やれるだけのことはやり切った、そう言える入学試験でしたか?3月22日、受験した卒業生が、それぞれの志望校合格の報がいただけることを心から祈っています。今日は緊張の糸をほどき、ゆっくりとした時間を過ごしてください。もちろん、羽目をはずなさいことが肝心ですよ!
 学校では、今週はいろいろな先生が研究授業に取り組みました。特に、2年生道徳については、先週の研究会から得たヒントを生かした実践がなされました。完成された教師はいません。先生もお互いの先生の授業を見ながら、絶えず勉強しているのです。その積み重ねが経験となり、生徒たちの心に響く授業をする源となります。
 日々の積み重ねが大切、そう生徒たちに語る先生自身が、それを実行しなくては説得力がありません。本校の先生たちは、お互いに刺激しながら、自分の力を磨こうとしています。そんな先生のもとには、きっと、お互いに刺激しながら自分の力を磨こうとする生徒たちが育つ、私はそう信じて疑いません。
 今年度も来週で終ります。この1年の締めくくりが、4月からの新しい1年のきっかけとなるよう、最後まで先生も生徒もがんばる学校でありたい、そう思います。

3.15 追試

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 先週、本校に京都市総合教育センターの鈴木克治先生をお招きし、道徳教育の研究会を開催しました。
 その際、鈴木先生には師範授業「風に立つライオン」をしていただきました。テーマの扱い方、授業の進め方、生徒との言葉のやり取りなど、本校職員には多くの示唆をいただきました。
 「学ぶ」は「まねぶ=まねる」から来た言葉。その言葉通り、今週は、本校職員が鈴木先生の授業に迫ろうと次々に「風に立つライオン」に挑戦しています。言わば、鈴木先生の授業を「追試」している訳です。
 「風に立つライオン」は、歌手・さだまさしさんが実話をもとに作詞・作曲した歌ですが、そのあらすじを少しご紹介しましょう。
 医師を目指す青年のもとに、アフリカでの医療援助活動への誘いが来ます。期間は3年以上という条件です。しかし、その青年には結婚を前提としてお付き合いしている彼女がいました。さて、彼は夢を追ってアフリカに行くべきか、日本に残って医師となるのか。彼女は彼をアフリカに行かせるべきか、日本に留まらせるべきか。
 生徒は彼の立場で、また彼女の立場で自分の考えを発表し合います。「行く・行かせる」と答える生徒が多い中、「行かない・行かせない」と答えた生徒もいます。それぞれの考え方を述べ合う中で、自分の考え方が揺らぎます。どちらが正しい判断かは分かりません。
 実話では、青年はアフリカに旅立ちます。そして、援助を必要とする子どもたちの医療活動に全力を注ぎます。そこに彼女からの手紙が届きます。「風に立つライオン」の詞は、その彼女の手紙への返信です。その内容は………(これは、ここでは書けません。興味が半減します。)……。
 人生には、自分で決断しなければならない岐路がたくさんあります。2年生の生徒たちにとっては、進路選択がその一つです。周囲に流されることなく、生き方を考える生徒に成長させたい、そう願って道徳の授業を進めています。

3.14 がんばれ 卒業生!

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 2年生が社会科の公立高校Aグループ入試問題にチャレンジしていました。2年生段階で解ける問題も数多くありましたが、できたでしょうか?
 明日は公立高校Bグループの学力試験、明後日は面接試験があります。1校受験の卒業生は、高まる緊張感でいっぱいのことと思います。また、複数受験をする卒業生は、今日1日で疲れが取れたでしょうか?しかし、Bグループが第1志望であろうと、第2志望であろうと、緊張感は続いていると思います。
 せいいっぱいがんばり、ぜひとも合格することを祈っています。今夜は早目に休んで、明日の朝、余裕を持って集合場所に向かえるようにしましょう!
 校内では、卒業生の意思を継いで「あいさつ運動」が盛り上がっています。先輩が築いた伝統を守ろうとせいいっぱいがんばっています。同時に、先輩たちが自分自身の力で希望の道に進む姿を追いかけたいと思っています。
 進路実現の面でも、良き手本となるよう卒業生の奮起に大いに期待して止みません。
 

3.13 伝統

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 今朝の昇降口は、一段と大きな声で「おはようございます!」の声が響き渡りました。
 3年生が卒業の近づいた2月、自主的に「あいさつ運動」を始めました。それは、前年度の卒業生から引き継いだ運動でした。卒業式直前、運動の象徴であった横断幕を2年生が引き継ぎました。今朝は、学代を中心に集まった大勢の2年生が、受け継いだ横断幕を広げて「あいさつ運動」を展開し始めたのです。
 この活動は、決して誰かに強制されたものではなく、自分たちも「やろう!」と言って集まった仲間たちが、自主的に展開しているものです。そこに、実質的に最高学年となった2年生の自覚と責任感が見て取れます。
 どこの学校にも、伝統となった「校風」があるものです。伝統は、はじめから伝統であった訳ではなく、脈々とその精神文化が受け継がれ、形として残されたものです。能や歌舞伎など、日本の伝統芸能も、初めは「革新」であったはずです。それが、時代を超えてつながり、今に至っているわけです。
 世の中には、受け継ぐべき良き伝統もあれば、打ち破るべき悪しき伝統もあります。良き伝統を受け継ぐには、それなりに努力や労力が必要です。あるいは、悪しき伝統を打ち破るにも大きな力が必要となります。
 この「あいさつ運動」は木中の良き伝統として、その行為に込められた「心」を先輩から後輩へと受け継ぎ、「形」に表し続けてほしいと願います。

3.12 寒の戻り

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 予想されたとはいえ、朝起きてビックリ。
 3月半ばというのに、こんなに雪が積もり、吹雪いているとは。雪が止んでも、吹きつける風は冷たく、寒の戻りを肌で感じました。先週までの春の陽気はどこかに行ってしまったようですが、こうやって本格的な春がやってくるのですね。
 そんな中、今日は公立高校Aグループの入学試験初日。卒業生は予定より早目に行動を開始し、遅れることなく受験会場に到着しました。5教科の学科試験は、緊張することなく解答できましたか?
 私も速報版の社会科の問題を解いてみましたが、基本的な問題が出題され、日ごろつけてきた実力が発揮されれば、解けない問題はなかったように思います。2年生や1年生のの諸君も、ぜひ今回の公立入試問題を解いてみることを勧めます。いかに、日ごろの積み上げが重要であるのかが分かると思います。
 明日は面接試験。質問事項を落ち着いて聞き、あわてないで答えることが大切です。答える内容よりも、どのような口調で答えるのか、その答え方が重要です。今夜は、基本的な質問事項を復習しておきましょう!
 木中生の志望校合格を祈っています。
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学校行事
4/4 入学式準備(新3年生登校)
4/5 着任式・入学式・始業式