最新更新日:2024/03/29

2.17 達人VS名人《校長室》

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 昨日、東京ビッグサイトで開かれた「愛される学校づくりフォーラム2013in東京」に参加し、さまざまな体験、経験をさせていただきました。
 午前中は、「校務の情報化」を具体的に提案するために、「劇で語る!校務の情報化」と題して、私たち研究会会員が寸劇を演じました。情報化の具体的場面に合わせて5グループが2本ずつ、計10本の劇を演じました。劇を通して、ますます加速する校務の情報化への対応を全国各地からおいでいただいた300人の参加者とともに考えました。
 午後は、今回のフォーラムのメインプログラム、社会科授業の達人・佐藤正寿先生(奥州市立広瀬小学校副校長)と授業名人・有田和正先生(東北福祉大学教授)による模擬授業対決。
 「6年生最後の社会科授業をどうするか」というテーマで、達人・佐藤先生がICT活用を採り入れながら、名人・有田先生がICTに頼らないで模擬授業に挑みました。児童役に選ばれた参加者は、緊張の面持ちで舞台に上がり、模擬授業を受けました。
 さすがに「達人」VS「名人」。アプローチに違いがあっても、授業のねらいを外さない授業展開は「お見事!」の一語に尽きます。達人のテンポよい資料提示とICTの効果的活用。名人のゆったりとした口調とじっくりと時間をかける資料提示。2つの模擬授業を包む空気が全く違いますが、どちらも、子どもたちに「分かる授業」を提供しています。
 教育には「流行」と「不易」があります。佐藤先生の授業は、ICTという「流行」を採り入れながら「不易」を大切にする授業です。有田先生の授業は、アナグロ的手法でコミュニケーションを保ちながら、徹底的に社会科としての「不易」にこだわる授業です。
 ICT活用は目的ではなく手段であることが、この授業対決でも明らかになりました。
 私自身がこのフォーラムで得たものを本校の教育活動に活かすことで、本校生徒たちにも還元していきたいと思います。

2.16 研究会参加《校長室》

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 今日は東京、お台場に来ています。
 東京ビッグサイトを会場に、「愛される学校づくりフォーラム2013in東京」が開催されています。私もスタッフの一人として参加しています。
 午前中は本校のホームページなどを例に、研究会メンバーによる学校からの情報発信について提案劇を行いました。
 午後はICTを使った提案授業とICTを使わない社会科授業名人・有田和正先生の授業の対決を行っています。
 研究会の詳細は、後日お知らせします。

2.15 漢字の学習《校長室》

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 黒板に新出漢字が書かれています(写真は2年生のものです)。
 生徒たちは中学校を卒業するまでに、いったい何文字の漢字を学習しなければならないのでしょうか?

 中学校学習指導要領国語には次のように定められています。
【1年生】
(ア)小学校学習指導要領第2章第1節国語の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)に示されている漢字に加え,その他の常用漢字のうち300字程度から400字程度までの漢字を読むこと。
(イ)学年別漢字配当表の漢字のうち900字程度の漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
  《注:小学校では教育漢字1006字を学びます》
【2年生】
(ア)第1学年までに学習した常用漢字に加え,その他の常用漢字のうち350字程度から450字程度までの漢字を読むこと。
(イ)学年別漢字配当表に示されている漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
【3年生】
(ア)第2学年までに学習した常用漢字に加え,その他の常用漢字の大体を読むこと。
(イ)学年別漢字配当表に示されている漢字について,文や文章の中で使い慣れること。

 中学校では、小学校で学んだ教育漢字の大部分を確実に読み書きでき、さらに常用漢字を900字程度理解しなければなりません。つまり、およそ2000字程度が一般教養として求められるわけです。
 最近はパソコンやケイタイの普及によって、漢字を書けなくても生活に困らないという人が増えています。しかし、漢字の変換ミスによって思いもよらぬ漢字表現をしてしまうこともあります。また、書き慣れていないために、手書きの書類が誤字だらけというケースも見受けられます。
 昔ながらの「書いて覚える」学習をしていないと、なかなか身につくものではありません。また、日ごろから新聞や書籍を読むことも必要です。
 漢字検定の難解文字を読めるまでには至らなくとも、必要な漢字は読み書きできるようにしたいものですね。

2.14 聞き上手《校長室》

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 昨日の中日新聞夕刊に、阿川佐和子さんへのインタビュー記事が掲載されていました。
 以前、本欄でも阿川さんの著書『聞く力 心をひらく35のヒント』(文春新書)や『阿川佐和子の世界一受けたい授業』(文藝春秋)を紹介したことがあります。今やインタビュアーとして「達人」と呼ばれるほどの阿川さん。昨日の新聞記事には、そのインタビューの極意が掲載されていました。
 
 ………以下、記事より引用………

 「質問項目などのメモは一切持たないことにしています。その方が話に集中できる。持っているとそっちに気をとられる」と阿川さん。ゲストが心を開かないのが見えてくることもあるといい、真剣勝負だ。
   …………
 「お世辞を言う必要はないんです。相手の気持ちを考えながら、面白いと思ったら面白そうに聞く。お客さまに気持ちよくなってもらうことがまず第一歩。『おれの話、そんなに面白い?』と、しゃべる側がうれしくなっていく形が一番いいのだと思います」
   ………… 
 構えることなく「あなたに興味ありますよ」という雰囲気が自然ににじみ出ている阿川さんの人柄が“インタビューの達人”として重要な資質なのかもしれない。

 …………引用終わり…………

 私も仕事上、さまざまな人にお会いします。話し手になる場合も聞き手になる場合もありますが、聞き手の方がより難しいと感じます。聞き上手の方にお会いすると、ついついしゃべりすぎてしまうことがあります。それは、阿川さんの言うように、「しゃべる側がうれしくなっていく形」になっているのだと思います。
 よく、コミュニケーションは「聞くこと」から始まると言われます。聞くスキルも大事ですが、相手の気持ちになることが秘訣のようですね。やはり、コミュニケーション・トラブルの発端は、話し方よりも聞き方にあることが多いと思います。
 まだまだ修行が足りないことを自覚した私です。

2.13 響く あいさつの声《校長室》

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 1・2年生の学年末テスト週間に合わせて、あいさつ運動が始まりました。
 健全育成会やPTAの活動とタイアップし、生徒たちも自主的なあいさつ運動に取り組んでいます。
 3年生は進路がすでに決定している生徒を中心に、正門・北門・昇降口前など、校内のいたるところに大勢の生徒が立ち、大きな声で登校する生徒を出迎えています。ふだんは小さな声でしかあいさつを返せなかった生徒も、立場が変わると大きな声であいさつを先導しています。
 どちらも生の生徒の姿ですが、先導する経験を積むことによって、あいさつの声が返って来ないときの気持ちが分かります。自分自身を見つめるためにも、このような経験はとても意味のあることだと思います。
 生徒の自主的な活動の背景には、きっと3年生の先生方のさまざまなアプローチがあったはずです。それに応えて、自ら動き出している生徒たちは、本当に素直に育っていると感じます。また、こういった3年生の動きを、2年生や1年生はちゃんと見ています。それが、よき伝統をつくり出す源です。
 校内に響くあいさつの声が、日増しに高まっていくことを期待します。また、校内にとどまらず、地域や家庭でも実践できる木中生であってほしいと願います。

2.12 一行三昧《校長室》

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 一つのことに精神を統一して邁進することを、禅語で「一行三昧」(いちぎょう ざんまい)と言います。
 3年生は公立一般入試の願書を書きながら、進路の最終ゴールに向けて、今一度気持ちを高めています。1・2年生教室の背面黒板メッセージには、担任の先生から、学年末テストを控えた生徒たちに自覚を促す言葉が書き連ねられています。それに応じようと、がんばる生徒たちの姿も見受けられます。
 どの学年の生徒たちにも、今しなければならないことに専念し、それを着実に遂行していくことが求められています。まさに「一行三昧」。
 ところが、人間とは弱いものです。日常生活のすべてに際して心が素直で、純真でいられるものではありません。しなければならないことから逃げようとする誘惑に駆られるものです。手間がかかること、面倒なことから逃れ、テレビであったり、ゲームであったり楽しいことに時間を費やそうとするものです。だれしも自分では気づいています。「これではいけない!」と。
 追い込もうとする自分と逃げようとする自分のせめぎ合い。修行僧ではない私たちにとっては、なかなか「一行三昧」の境地には至りません。しかし、楽な方へと逃げようとする自分に対して、「こらこら、今、この時点の一歩を踏み出してみなさい!」と呼びかける自分を信じ、ほんのちょっとの歩みをしてみてはいかがですか。
 どちらを選択しても、時は同じように過ぎていきます。どうせなら、有意義な時の過ごし方をしたいものですね。

2.11 節に躍れ《校長室》

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 充実した3連休が過ごせましたか?
 2月も半ばに入りました。教室のカウントダウン・カレンダーが、日に日に少なくなる登校日数を告げています。学校は、卒業式や学年末に向けた動きが加速していきます。
 そんな動きの中で、3年生は卒業に対する意識が徐々に高まっていきます。その様子は、音楽室から聞こえてくる歌声からよく分かります。歌詞のワンフレーズ、ワンフレーズが、ストレートに自分自身の心に響き、歌詞に思いを込めて歌えるようになるからです。今年の3年生も、きっと感動の歌声を聴かせてくれるに違いありません
 送り出す立場の1・2年生は、三送会(3年生を送る会)の準備を始めています。プログラムは内緒ですが、先輩たちに喜んでもらおうとアイデアを練っています。きっと素晴らしい送り出しをしてくれることでしょう。
 私は「節に躍れ」という言葉が好きです。学校には、節目となる四季折々の行事があります。その節目節目に、ちゃんと自分の力を出し切らないと、大きく成長することはできません。節目ごとに持てる力を発揮することで、自分自身の成長の節ができるのです。
 それぞれの立場で、それぞれの役割の中で、大いに躍る木中生であってほしいと願います。
(写真は京都・北山にて撮影)

2.10 気分転換を上手に《校長室》

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 今日は3連休の中日。
 みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?インフルエンザ感染に十分気をつけて過ごしていますか?先週、出席停止となった人たちは、この連休中に回復してくれることを祈ります。
 3年生の多くのみなさんは、私学推薦入試・一般入試が終わって、少しホッとしているころかも知れません。最終進路がまだ決定していない人たちは、一般入試の結果が届き、今後の方向性を改めて確認し、前を向いて一歩を踏み出してほしいと思います。
 1・2年生のみなさんは、連休前に学年末テストの範囲が発表され、この連休からテスト勉強に入っていることと思います。連休中、部活動は行われていますので、時間の使い方を考え、20日・21日の学年末テストに向けて、計画的な学習を進めてください。
 どの学年も、がんばることはもちろん大切ですが、上手に気分転換を図ることも必要です。また、初めから無理な計画を立てても、結局は計画倒れに終わります。計画の中に、気分転換の時間を上手に組み込むことも必要です。次への意欲がわくような気分転換を工夫してみてください。
 “逃げる月2月”ですが、時間に流されるのではなく、時間を上手に活用する日々を送ってください。
(写真は、昨日、京都・北山にて撮影)

2.09 凡事徹底《校長室》

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 学校は学習する場。
 しかも、みんなでするところですから、当然、そのために必要なルールがあります。
 各教室には、「学習ルール5カ条」が掲示してあります。どれもこれも、当たり前のことですが、この当たり前を確実に実践し続けることは結構難しいものです。これは、本校の取り組んでいる「凡事徹底」の一つでもあります。
 本校校区の3つの小学校でも、このルールの定着をめざして取り組んでいます。木曽川町内の学校では、義務教育9年間、共通のルールとして指導し、その徹底を図ろうとしています。
 現在、3小学校の6年生のみなさんは、このルールを意識していますか?4月からの中学校生活でも同じ指導を受けます。小学校でしっかり身につけておけば、中学校の学習生活に戸惑いがなくなります。
 本校が小学校とも連携して学習のルールを徹底するようになってから、生徒の学力は間違いなく伸びてきています。こんな5つのことで変わるのか?と思われる方もおみえかも知れませんが、事実です。
 生活の凡事を徹底すれば、生活が安定します。学習の凡事を徹底すれば、学力が伸びます。練習の凡事を徹底すれば、部活動は強くなります。つまり、行動を意識化することによって定着度は増すのです。
 「凡事徹底」は生徒の力を伸ばす根源となるのです。

2.08 ちょっといい話《校長室》

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 コラムニスト・志賀内泰弘さんから定期的に届くメールマガジンがあります。いつも、微笑みながら「ちょっといい話」を読ませていただいています。
 今日届いた「いい話」をみなさんにもお届けします。

  ………以下引用………

 『エールを送る』志賀内泰弘

 愛知県の瀬戸市立本山中学校の渡辺康雄先生から、「ちょっとだけ、うちの学校の自慢話をさせてください」と1通のメールが届きました。

 1月末の水曜日のこと。
 なぜか窓から大声で「頑張れ!」って叫んでいる生徒がいたそうです。(誰に向かって叫んでいるんだろう)と思って、その生徒に尋ねると、「今頃、○○さんたちが推薦入試を受けているんです。私たちの声なんて聞こえないだろうけど、どうしても応援したくて」と話してくれました。

 その日の夕方でした。
 3年生を担任する先生に、「渡辺先生、ちょっと来てください」と呼ばれて教室に行くと、一つの机を指差してこう言われたそうです。
「何かが書いてあるのでよく見たら、今日、推薦入試へ行っている子の机に素敵な落書きがしてあるんですよ。『○○さん、頑張れ!』とか『お疲れ様でした。きっと大丈夫だよ』とか。
 机に落書きするのはダメだけど、これはぜひ本人に見せたいから、私は知らないことにします」

 ニクイ先生ですね。「私は知らないことにします」なんて。渡辺先生いわく、話はここで終わらなかったと言います。

 昨日、推薦入試を受けて合格した人たちが、「帰りの会に少しだけ時間をください!」 と担任の先生に頼みに来ました。何をするのかなぁって見ていたら、「この前は、自分たちが受験のとき、応援してくれてありがとうございました。今度は僕たちがみんなを応援します!」と言った後、大きな声で、「みんな頑張れ!!頑張れ!!」 とエールを送ったのでした。
 渡辺先生は言います。
「仲間を応援するため、机にメッセージを書くことも素敵。
 聞こえないのに大声で応援することも素敵。
 お礼にと、みんなにエールを返すのも素敵。
 そんな子供たちのやり取りを温かく見守る担任の先生も素敵」

 こんな素晴らしい自慢話、もっと聴きたくなりました。自分の学校の生徒たちが自慢だなんて、いいなぁ。
 今、全国で、受験の真っ最中です。
 ガンバレ!受験生!! きっと、サクラサク!

  ………引用終わり………

 思わず微笑がこぼれる「ちょっといい話」でした。

2.07 力量向上に向けて《校長室》

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 私たち教師には、さまざまな研修の機会があります。
 法的に定められた研修(例えば、初任者(新任)研修や5年・10年経過したときに行われる経験者研修など)・一宮市教育委員会が独自に開催する研修・担当係に対する研修など義務化された研修もあれば、教科で自主的に開催している研修もあります。また、全国各地で開催されている研修会に自発的に参加する研修もあります。
 今日は、一宮市教育委員会指導主事の先生をお招きして、本校の初任者に対する授業法研修が行われました。授業を見ていただいた上で、さまざまな角度からアドバイス、指導をいただきました。初任者には、その一言一言が勉強です。
 私たち教師がひとたび教壇に立てば、生徒にとってはベテランも初任者も区別のない「先生」です。当然、授業に対しては同じレベルが求められます。しかし、経験の少ない初任者がベテランと同じような授業を行えるようになるには、時間と労力が必要です。そのため、初任者には研修によって技術を磨く機会がたくさん設けられているわけです。
 私も36年前は初任者でした。数々の失敗を重ねて今があります。私を磨いてくれたのは、目の前の児童・生徒たち、そしてその保護者のみなさんでした。本校の初任者も、授業を通して日々生徒たちから学び、教師としての力量を高めています。ですから、生徒たちが教えてくれる教師としての学びの要素を明確にし、明日の指導に活かしていくためには、ベテランからアドバイスを受ける研修機会はなくてはならないものなのです。
 こういう私も完成された教師ではありません。今も生徒から学び続けていますし、今後も学び続けなければなりません。人は一生涯学び続ける存在です。

2.06 中学生海外派遣《校長室》

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 一宮市は先月30日、イタリア北部の都市・トレビーゾ市と友好都市提携を結びました。
 それに伴い、一宮市が毎年夏休みに実施している中学生海外派遣事業で、今年から派遣先を中国からイタリアに変更することになったと今朝の新聞が報じています。
 一宮市では市制70周年の1991年から毎年、中国の北京・西安(初期は桂林)・上海へ1週間、中学生海外派遣団を派遣してきました。私も第1回中国派遣団の引率教員として参加し、数々の貴重な体験をさせていただきましたので、毎年、派遣団の報告書を読むのを楽しみにしていました。
 今回の派遣先変更は、昨年からの日中関係の不安定さ、今年から始まったトレビーゾ市との友好都市提携といった状況を考えれば、異論はないと思います。また新しい国際交流の起点となることでしょう。
 私はイタリアに行ったことがなく、トレビーゾ市については知らないことばかりです。さっそくネット検索で調べてみました。
 トレビーゾ市は、北イタリア・ヴェネト州の都市でトレビーゾ県の県都。人口81,627人(2007年)のうち、3,000人ほどがヴェネツィア共和国時代の城壁内(ラ・ムーラ地区)か歴史地区に住み、80,000人が都会的な中心地区で暮らしています。一方、市の後背地にはおよそ170,000人の人口があります。トレビーゾには、アパレル会社のベネトン、電機メーカーのデロンギの本社が置かれています。【文章・写真・地図はWikipedia引用】
 中学生イタリア派遣団は、市内19中学校の代表生徒と引率教員を含め約25名になるそうです。公募による団員募集がないのは残念ですが、派遣団が新たな歴史を築いてくれることを今から楽しみにしています。

2.05 受験 真っただ中《校長室》

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 今日から3日間にわたる愛知私学一般入試が始まりました。3年生の教室は、受験に出かけた生徒の分だけ空席が目立ちます。
 大勢の本校生徒が受験に出かけていますが、今回の受験者のほとんどは、公立高校への進学を第1希望にしている生徒たちです。3月に行われる公立入試の結果いかんによっては通学することになります。まずは、この私学一般入試で合格し、安心して公立受験に臨めるようにしたいものです。
 今朝も、チェックポイントの木曽川商工会館や新木曽川駅には、夜明け前から3年生職員が出向きました。また、不測の事態に備えて学校待機する職員もいました。これも、受験生が安心して出かけられるようにという配慮です。私は、生徒たちのために早朝から快く動いてくれる職員の姿に頭が下がります。
 始業前には、先日の私学推薦入試で合格した生徒たちに、私からお祝いの言葉をかける機会がありました。受験という重圧から解放され、飛び跳ねたい気持ちだとは思いますが、まだ入学の権利を得たに過ぎません。この2ヶ月をどう過ごすかで、4月からのスタート位置が変わってきます。今後も「凡事徹底」を続けてほしいと願います。また、まだ進路が決定していない仲間のためにできることを考え、気遣い・心遣いを形に表してほしいと伝えました。
 受験真っただ中。個人個人が、そして学級・学年集団がこの時期だからこそ学べることもたくさんあります。大いに成長してほしいと願います。

2.04 自分を信じて《校長室》

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 今日は「立春」。
 春とは名ばかりの冷たい雨が降り続いています。
 3年生は、明日から3日間、愛知私立一般入試に臨みます。先陣を切った愛知私学推薦入試の合格者からその勢いをもらい、いよいよ大半の生徒が入試本番を迎えます。
 学年掲示板には、自分に言い聞かせる100の言葉が掲示してあります。その中から、明日からにぴったりの言葉を見つけましたので、写真に撮りました。ぜひ、今夜は声に出して読み、自分自身に言い聞かせてください。
 どの言葉も、自己否定ではなく自己肯定です。これまでに、やれるだけのことはやってきたみなさんです。それを信じて、明日からの入試に立ち向かってください。
 試験問題を前にしたら、弱気であっても、気負いすぎてもいけません。まずは静かに深呼吸。ゆっくり問題用紙を開いて、いざ勝負!です。
 がんばれ!受験生!
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2.03 ならぬことはならぬもの《校長室》

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 今年のNHK大河ドラマ『八重の桜』が主演女優・綾瀬はるかの好演技もあって、好調なスタートを切っているようです。
 主人公・山本八重、のちの新島八重は、スペンサー銃を手に戦場と化した鶴ヶ城を駆け巡り、男さながらに戦う姿から「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれました。
 この八重が育ったのが会津藩。会津藩では、同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子どもたちは、10人前後で集まりをつくっていました。この集まりのことを「什(じゅう)」と呼び、そのうちの年長者が什長(座長)となりました。この什の結束を強めるために戒律として定められたのが「什の掟」です。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

 今の時代にそぐわないものもあるかも知れませんが、「ならぬことはならぬもの」という理屈ではない強い教えが、会津武士の気質をつくりあげたと言われます。この中には、人間教育の「不易」の部分も含まれていると私は思います。
 さまざまな異論はあるかと思いますが、躾というのはそういうものだと思います。つべこべ言わないで、できるようにする部分が躾です。人格形成においては(特に幼いころには)、そんな部分も必要ではないでしょうか?
 幼い子どもたちの自由な発想も大切にしたいと思います。しかし、人と人の関わりを教える場合、躾ける部分は大きいと思います。
 以前、「躾」を「仕付け」になぞらえた話を聞いたことがあります。仕付け糸は、必要がなくなったときに初めて外します。それまでは、絶対に外しません。躾も同じです。必要なくなるまで緩めることなく躾けるのです。
 さて、今夜も『八重の桜』を観ながら「什の掟」について考えたいと思います。
【写真は「日新館」HPより】

2.02 クラスの絆が試されます《校長室》

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 今週は1年生を中心にインフルエンザ感染が拡大し、学級閉鎖を余儀なくされた学級もありました。出席停止となった生徒たちも、月曜日には元気に登校してくれることを祈ります。
 インフルエンザの危機にさらされながらも、3年生は受験本番に突入です。1月30日に愛知私学の推薦入試が行われました。この週末には岐阜私学の入試が行われ、来週後半は3日間にわたって愛知私学の一般入試が行われます。進路希望によって受験日が異なるので、日によってはクラス全員が揃わないこともあります。
 また、クラスの中にはすでに合格通知を受け取った生徒もいます。これまでのプレッシャーから解放され、この週末はホッとしていることでしょう。今後は、卒業までの期間をどのように過ごすかが大切ですね。学習のまとめをしっかりして、4月からのスタートに備えましょう。
 こんな時期に大切なのは、今一度、クラス全員が心を合わせることです。すでに合格した人が、これから受験に臨む仲間のために何かできることはないか考え、実行してもらいたいものです。常々、受験は団体戦だと言ってきました。今こそ、クラスの絆が試される時なのです。受験が終わった人も、受験に出かける人も、受験を待つ人も、みんなで15の春を迎えるのだという気持ちを大切にしてください。
 2年生も昨日、高等学校の先生をお迎えして「進路説明会」を開きました。3年生の姿に、ちょうど1年後の自分の姿を重ねながら、進路について具体的に考えていきましょう。1年は長いようで短い期間ですよ。先輩たちの後をしっかり追ってください。

2.01 保護者からのメール《校長室》

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 このところよく保護者や地域の方から学校宛のメールをいただきます。
 今回は、1月30日に私学推薦入試を受験した3年生の保護者の方からでした。
 入試当日の早朝、まだ辺りが薄暗い中で3年生職員による出発チェックを行いました。待ち合わせ場所は、名鉄新木曽川駅に近い木曽川商工会館前。そこには、何人かの職員が待機していました。また、駅にも職員が立ちました。
 人生初めての入学試験を経験する生徒にとっては、緊張の朝を迎えたはずです。出発前は、きっとドキドキの状態だったはず。そんな状況下、チェック担当者が待機していたことに保護者の方はビックリされると同時に、安心感を持たれたとメールには記されていました。
 私も何度か3年生担任や進路指導担当を経験してきました。入試当日は、職員も緊張するものです。ちゃんと予定の電車に乗れるのか、受験票などの忘れ物はないか、体調を崩していないか……、不安がいっぱいです。そして、少し早めにチェック場所に出かけ、少しでも受験生の緊張をほぐしてやりたいと思うものです。それは、3年生担当職員としては、当たり前のことだと思います。
 その日も、当たり前のことを当たり前にしただけですが、この保護者の方はそんな職員の動きに感動され、思いもよらぬ感謝のメールまで送っていただきました。何と嬉しいことでしょうか。3年職員はもちろん、私もこのメールに感激しました。
 同時に、私たちの周りにも、私たちが知らないところで、当たり前のこととして気遣いをしてくださっている方々が見えるはず、ということを気づかされました。
 これからも、細かな配慮を当たり前にできる人間でありたい、そう思います。メール、ありがとうございました。
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