最新更新日:2024/03/28

8.31 2学期に期待を寄せて

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 明日から9月。
 今年は曜日の関係で、例年よりも2日間夏休みが長くなっており、3日から2学期が始まります。
 この夏休みは、3年生のみなさんが部活動最後の大会でめざましい活躍を遂げてくれました。後輩に対するお手本をしっかり示してくれたお陰で、新チームのモチベーションも高く、新人大会に向けて、どの部も夏休みの練習に熱が入りました。3年生は、やはり学校の大黒柱です。その役割を自覚し、これまで十分に果たしてくれています。
 2学期も最上級生である3年生には、とりわけ期待を寄せています。2学期が始まると同時に、体育大会に向けての取り組みが始まります。今年度から、体育大会のプログラムに一部変更があります。学校のスローガンである「千人力」を、体育大会の中で具体的に表現できる場を設定します。
 その中心となるのは、やはり3年生をおいて他はありません。木中の伝統を受け継ぎつつ、新しい歴史を創造する学年として、大いに力を発揮してくれることを期待します。これまでの取り組みを考えれば、必ずや立派にやり遂げてくれる学年だと思います。
 体育大会に続く取り組みは合唱コンクール。毎年、「さすがに3年生にはかなわない」、と後輩たちに言わしめる歌声を聴かせてくれます。今年も、3年生はここまでやれるんだというところを見せてほしいと思います。
 もちろん、3年生はこれから受験モードに入ります。自分自身のことにしっかり取り組みながら、なおかつ3年生は学校全体を引っ張っていくことが求められます。両立してこそ本物です。
 3年生の後ろ姿を追いかけながら、学校全体が伸びていく2学期に期待を寄せています。

8.30 準備はOK?

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 週末に市民大会を控えた男子テニス部を除き、2学期始めのテストに備えて、今日から部活動がお休みに入りました。
 ここ数日は生徒が登校しないので、これまでなかなか休暇を取れなかった職員もリフレッシュのために休暇をいただいています。職員室では、わずかな職員だけが2学期の準備のための仕事をしています。
 44日間という長い夏休みも、ここまで来ると、もう終わりという感じがしてきます。生徒のみなさんは、2学期を始める準備はできていますか?
 準備というと、提出課題やテスト勉強を思い浮かべる人も多いと思いますが、大事なのは「心の準備」です。「心の準備」をするためには、「生活の準備」が必要です。朝起きる時間や夜寝る時間、学習に取り組む時間など、生活のリズムを2学期の日常と同じようにしておくことです。特に3年生は部活動を引退したあと、時間的な余裕ができたはずですが、夏休み中、それをどのように使ってきましたか?また、2学期以降どのように使っていくつもりですか?これも「心の準備」です。
 過ぎた時間は取り戻せません。残り数日間の過ごし方を改めて意識し、始業式を迎えましょう!

8.29 遠観山里色

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 「遠観山里色」?
 「遠観山里色」と書いて「とおく さんりの しきを みる」と読みます。「遠くの山の上から人の住む山あいの里を眺める」という意味になります。これは禅語で、「遠くから見ないと見えないものがある」という教えを表しています。
 日ごろは、目の前のことにせいいっぱいで、自分自身を客観視することは誰にとっても難しいものです。知らないうちに、良かれと思って一生懸命やっていることが、かえって問題を見過ごしたり、大きくしてしまうこともあります。そんな時に、自分の立ち位置を変えてみると、初めて気づくこともあるものだという教えです。
 日本にしかないもの、日本人が失ったもの、世界の中の日本の立場など、海外に行くと、逆に日本のことがよく見えてくるというのも同じです。
 日ごろ、木中生は素晴らしい生徒たちであると思っていますし、それを裏付ける言動もたくさん見聞きしています。しかし、一段高いところに登って眺めてみたら、その姿はどう映るのか、立ち位置を変えてみることも必要です。
 残り少ない夏休み。今一度、学校のこと、世の中のこと、そして自分自身のことを「遠観山里色」の気持ちを持って見つめ直してみたいと思います。
【参考『続・ほっとする禅語70』二玄社刊】

8.28 もうすぐ2学期

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 早いところでは、すでに今週から2学期が始まっている地方もあります。いよいよ、夏休みも間もなく終わります。
 夏大会以降、各部とも新チームが始動し、猛暑の中で練習を重ねてきました。その部活動も、今週末に大会を控えて入る部を除いては、明日が夏休み中の最終日となります。今週は、多くの部が他校へ出かけたり、他校を迎えたりして練習試合を組んでいます。幸い天候に恵まれ、順調に練習試合を消化しています。
 3年生の先輩の活躍を見て、今度は自分たちの番だと意気込んで始動した新チームが、どの程度力をつけてきたのか見極めるためには、この時期の練習試合が欠かせません。どの学校もほとんど力の差がない時期ですので、試合に勝つこともあれば負けることもあります。今日も、男子バスケット部は僅か1点差でゲームを落としたと聞きました。この悔しさこそ、新人大会へのバネになります。
 練習試合を通して見つけたチームとしての課題、個人としての課題を整理し、2学期当初の部活動に活かしてほしいものです。また、顧問の先生の指示も大切ですが、強くなるためには、自分たちで何が足りないのか、どんなことに気をつけるべきかを話し合うことも必要です。
 3年生諸君は、いよいよ進路の決定期に入ります。夏に鍛えた力を2学期当初のテストで把握し、進路実現のためには何が必要なのかを見定めることが求められます。だれもがプレッシャーを感じる学期になりますが、「受験は団体戦」でもあります。お互いに励まし合って学習を積み上げ、立ち向かってほしいと思います。
 残り数日間となった夏休み。過ごし方を考え、9月3日の始業式を気持ちよく迎えましょう!

8.27 研修会

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 午後は、尾西生涯学習センターを会場に、市内小中学校の校長・教頭研修会が行われました。
 慶應義塾大学大学院教授・金子郁容先生が、『地域とともにある学校づくりの推進』と題して講演されました。金子先生は、一宮市が取り組んでいる「コミュニティ・スクール」の発案者であり、長年にわたって地域コミュニティについて研究されている方です。
 本校もコミュニティ・スクールとしての活動を展開していますが、全国各地のコミュニティー・スクールの先進的活動例をいくつか提示され、私たちに今後の活動に対する示唆を与えていただきました。
 先生は何度も「コミュニティ・スクールはゴールではなく、一つのツールである」とおっしゃいました。本校は、まだまだ、コミュニティー・スクールとしての活動を始めたばかりです。地域との連携や地域と一体となった活動が十分にできているわけではありません。各地の先進的な取り組みを参考にしながら、今、本校が進めようとしている活動は方向性は間違っていませんので、内容をより深めていくことが大切だと感じました。
 具体的な取り組みは、今後も発信し続けますので、保護者や地域のみなさまにぜひご協力いただければ幸いです。

8.26 お見逃しなく

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 現在、一宮市三岸節子記念美術館では『第61回 一宮市子ども写生大会作品展』を開催中です。
 1学期に市内の小中学生が描いた作品の中から、各校の代表作品が一堂に展示されています。この作品展は毎年、夏休み前半は一宮市博物館を会場に、後半は一宮市三岸節子記念美術館に会場を移して開催され、多くの小中学生や市民の方々にご覧いただいています。
 構図、彩色、筆のタッチなど、市内の優秀作品から学べる部分がたくさんあります。この機会にじっくり鑑賞しながら、参考になるところを吸収するとよいと思います。また、せっかく美術館に寄ったのであれば、一宮市出身の三岸節子さんの作品の数々に触れることもお勧めします。
 後半の作品展もいよいよ31日(金)までとなりました。まだご覧いただいていない方は、ぜひ会場に足をお運びください。【※ただし、27日(月)は休館日ですのでご注意ください。】

8.25 準備期間

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 どんなスポーツも、いきなり本番モードにすることはできません。
 ストレッチ運動をしたり、軽いジョギングから始めたりするものです。身体的にも精神的にも、必ず入念な準備運動をしなければ、人間の身体や心は悲鳴を上げてしまうものです。
 いよいよ夏休みも残り1週間を残すのみとなりました。生徒のみなさんは、夏休みの課題の仕上げや9月初めのテストに向けた取り組みをしていることと思います。そういった取り組みが2学期のスタートをよりスムーズに切ることにつながります。始業式からがんばるためにも、スポーツの準備運動と同じように、この1週間を準備期間としてほしいと願っています。
 もちろん、生活のリズムも同様。いつも言われることですが、「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣は、体調を整える基本中の基本です。夏休み中、崩れがちだった人は、この準備期間にしっかりリズムを取り戻しておくことが肝心です。
 2学期は、学習はもちろん、体育大会や合唱コンクールなどの学校行事や学年行事などで、自分の持てる力を発揮する場面がたくさんあります。最大限の成長を遂げるためにも、夏休み最後の1週間を大切にしてください。

8.24 違和の感覚

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 8月22日付けの中日新聞・文化欄に、『違和の感覚をたいせつに』と題して、哲学者・大谷大学教授の鷲田清一先生の文章が掲載されました。
 私は、「違和の感覚」という耳慣れない言葉に魅せられて、さっそく記事を切り抜き、自分自身に照らし合わせながら読んでみました。
 今日はその一部を引用します。

 「何も決まらない。何も片づかない。何の見通しもつかない。まるで袋小路に迷い込んだようなそんの気配が、このところずっと、私たちの社会を覆っている。そうしたなかで打たれる手は、それこそ後手後手で、脈絡が見えない。その場しのぎで対応しているうち、問題はかえってほどきようもないほどにもつれ、歪(いびつ)になる。そして打つべき手がいよいよ見えなくなる。」
 
 政治にしても、経済にしても、世の中全体が閉塞感に包まれた部分があります。そして、どうすれば解決できるのか、決定的な打開策にたどり着けないもどかしさがあります。それでも打つ手を考え、できることから始めようと努力している部分もあります。そんな状況下で大切なのは「違和の感覚」だと鷲田先生は言っています。

 「社会がいまほんとうに直面している問題を探ろうというときに、度の合わなくなった眼鏡を取り換えることが必要なときに、割り当てられた職務に無批判的にふるまうということは、問題に眼を閉ざすことにしかならない。そこで必要なのはむしろ、他者の、あるいはじぶん自身のなかの、違和の声に耳を傾けることである。」

 今、教育現場での最大の問題は「いじめ問題」です。本校では、「いじめゼロ」をめざして、日ごろから生徒観察や相談活動、アンケート調査、それに基づく相談や指導、職員の情報交換と共有、人間関係を取り上げた道徳指導など、さまざまな方策を進めています。また、生徒会を軸とした人権週間の取り組みにより、自治能力の育成も行ってきました。しかし、1000人規模の学校ですから、小さなトラブルは常に起きます。今後も取り組みを継続しますが、記事を読みながら「いじめ問題」に対する「違和の感覚」も必要に思えてきました。

8.23 ロングランの夏大会

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 5月20日の一宮市相撲大会から始まった今年の総合体育大会(夏大会)も、今日の全国水泳大会で終わりを迎えました。実に3ヶ月に及ぶロングランでした。
 それぞれの部が、3年生最後の大会として位置づける夏大会。残念ながら、市大会初戦で敗退した部もあれば、破竹の勢いで上部大会に勝ち進んだ部もあります。しかし、それはあくまで結果であって、大会を迎えるまでの過程では、どの部も目標をもって努力したことは事実です。
 結果も大切ですが、そこに至る途中経過にこそ成長の芽があるのです。失敗もすれば成功もする。その中で何を学び、次にどうつなげていくかです。
 夏大会終了の日に、水泳を皮切りに新人大会が始まりました。多くの部は1ヵ月後に大会を迎えますが、さっそく水泳部が男子優勝、女子準優勝、男女総合優勝と、幸先のよいスタートを切ってくれました。その他の部も、これに続いてくれることを期待します。
 3年生のみなさん、お疲れさまでした。そして、2年生・1年生のみなさん、ひのき舞台での活躍を期待します。

8.22 全国大会での健闘に拍手!

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 水泳部と陸上部が全国大会出場を果たし、ハイレベルの戦いの中で、せいいっぱいの活躍を見せています。
 水泳では、女子400mメドレーリレーで決勝進出は果たせませんでしたが、全国出場49チーム中の19位(愛知県勢の中では2位)と大健闘しました。この種目は、先のロンドン・オリンピックで男女の日本チームがメダルを獲得したことが記憶に新しい種目です。また、泳ぐ4人が仲間を信じて力いっぱい泳ぎ、次の泳者につなぐ醍醐味があり、絆を大切にする日本人の気持ちにぴったりの種目です。本校の選手4人も、きっとオリンピックチームに負けない強い絆で競技に臨んだのだと思います。応援いただいたみなさんとともに、本校選手たちの健闘を讃えたいと思います。
 陸上では、男子1500m予選で組4着に入りましたが、強豪がわずかの差の中でひしめくレース結果となり、ほんの2秒ほどの差で決勝進出を果たせませんでした。全国の強豪選手たちを相手に、3000mと1500mの2種目に出場し、ベストを尽くしたことは本校の誇りです。水泳同様、応援いただいたみなさんとともに、本校選手の健闘を讃えたいと思います。
 それにしても、やはり全国大会ともなると予選突破は容易ではありません。全国レベルの高さに驚くばかりです。これが、世界レベルのオリンピックともなれば言うまでもありませんが、メダルを取ることは、まさしく驚愕の世界ですね。
 全国大会に出場し、「上には上がいる」ことを肌で感じた選手たちは、きっとさらなる目標を持ったに違いありません。本当によく頑張ったね!

8.21 秋の気配

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 まだまだ日中の暑さが厳しい日が続きます。
 しかし、五感を働かせてみれば秋の気配を感じるようになってきました。
 この夏、来客や会議の場合を除いて、校長室はエアコンを入れずに過ごしています。お盆前までは、校長室を通り抜ける風に湿気を感じていましたが、ここ数日は、気持ちのよい乾いた風が吹き抜けています。朝夕の涼しさが少しずつ増すにつれ、日中の暑さも峠を越したように思います。今後も、多少のぶり返しはあるにせよ、季節は確実に秋に向かっていることを肌で感じます。
 開け放たれた校長室の窓からは、蝉時雨が聞こえてきます。このところ、その中に占める割合が高くなったのが、秋を呼ぶと言われているツクツクボウシの鳴き声です。夕方からは、そろそろ秋の虫たちの声も聞かれ始めました。これらは、耳から感ずる秋の気配ですね。
 熱中症は室内でも起きるので、エアコンをかけ、快適に過ごすことも健康上必要かも知れません。しかし、締め切った空間の中で過ごしていると、季節の移ろいを五感で感じることができなくなります。
 人間の感覚は、自然の中でこそ研ぎ澄まされていくのではないでしょうか?

8.20 久しぶりの登校日

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 8月3日以来の全校出校日。
 久しぶりの登校日とあって、生徒たちの生活リズムの崩れを心配しましたが、登校時刻やあいさつなど、日ごろと変わりのない状況で安心しました。
 出校日は課題の提出日でもあります。出会う生徒に「課題は、ちゃんとできましたか?」と尋ねると、ほとんどの生徒から即座に「はい!」という気持ちのよい返事が返ってきました。ともすると楽な方に流れやすいものですが、夏休み中も「凡事徹底」を心がけている生徒たちに感心しました。生徒たちのこの夏の過ごし方に、私は2学期への期待感をさらに強めました。
 全校集会では、水泳部東海大会の表彰披露を行いました。愛知・岐阜・三重・静岡の4県の中での活躍は、本当にすばらしいものでした。すでに今日、全国大会に臨んでいる陸上部、明日から全国大会に臨む水泳部の選手たちの活躍を、全校生徒とともに祈りました。直接会場には出向けなくとも、選手のみなさんのバックには「千人力」がついています。ハイレベルの競技を繰り広げる全国大会に、本校生徒たちがベストを尽くして挑んでくれることを期待しています。
 集会の後半は、私が話をするより若手の先生にも活躍の場を、ということで、私たち全職員が8月10日に市民会館で受けた研修の一部を、若手代表の先生が生徒に伝えました。実技を通して、生徒たちに集中力を高め、自分の持つパワーを最大限に発揮する方法を伝授しました。継続的に「一点集中法」のトレーニングを積めば、きっと効果が上がることでしょう。日ごろの学習や部活動の前に、あるいはテストの前や試合の前に取り組んでみるとよいと思います。全校生徒が取り組めば、「千人力」が「万人力」になるかも知れませんね。
 残り少ない夏休み、集中力を高めながら過ごしていきましょう。

8.19 身を守る知恵

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 昨日は、大阪の野外ライブ会場や北アルプス・槍ヶ岳で落雷の被害があり、亡くなった方も出ています。
 全国的に、このところ大気の状態が不安定で、いつ落雷や竜巻が発生してもおかしくない状況です。この地方でもここ数日、夕方になると雷鳴が轟いています。
 先日、部活動中に雷が鳴り、屋外で活動していた部を屋内に避難させたこともありました。落雷の被害に遭わないためにも、身を守る基礎的な知識を持つことが大切です。ちょうど今朝の中日新聞には、落雷に対する注意を促す記事が掲載されました。お読みの方も多いとは思いますが、読まれていない方のために紹介します。

……記事から引用要約……
【雷が鳴ったら】
●まず姿勢を低くし、ビルや住宅、車の中へ避難することが大切。
●建物などは安全性が高い。
 鉄筋コンクリートの建物や車、バス、電車の中にいた場合、落雷しても電気は外壁などを通り地面に抜けるため安全とされる。
●木造の建物の中では注意も必要。
 感電の危険性は低いが、電気器具や壁から1m以上離れた方が安全。
●木の真下は危険!
 雷は高い物に落ちやすい特性があり、特に高い木や煙突などの真下は危険が高い。「保護範囲」と呼ばれるところは、被害に遭いにくい(←画像参照)。
●近くに避難する場所がないときは?
 手足を地面に付け、なるべく低い姿勢をとる。
●雷がやんだあとも、すぐには動かず、20分以上様子をみる。
……引用終わり……

 なお、気象庁HPには、さらに詳しい説明がありますので、併せてお読みください。
  → http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thu...

8.18 不安定な天気

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 このところ、記録的な猛暑日があったり、午後になると不安定な天気となって雷鳴が轟いたりしています。今日も全国的に不安定な状態で、各地に大雨・洪水警報や竜巻注意報が出されています。
 最近の特徴は、短時間に局地的に猛烈な雨が降り、河川や下水道があふれたり、道路や家屋が浸水したりするなど、想定以上の被害が出ることです。この地域も、あの「東海豪雨」の記憶が消え去ることはありません。何か日本列島全体が、徐々に熱帯化してきているのではないかと思うほどです。
 まだまだ夏休みは続きますが、来週月曜日は全校出校日、部活動や補充教室なども再開されます。残りの2週間は、2学期に向けての準備期間となります。同じ時間の長さであっても、「2週間しかない」と考えるのか「まだ2週間ある」と考えるかによって、その過ごし方は大きく変わってきます。夏休みに自分がめざすものは何だったのか、今一度、問い直してみてください。
 9月3日の始業式に向けて、生活の「凡事徹底」を心がけましょう!

8.17 いざに備える

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 今日の讀賣新聞・教育ルネサンス欄に、避難訓練についての記事が掲載されました。
 3・11を機に、学校は日ごろの避難訓練のあり方を見直す必要に迫られました。文部科学省も、全国の公立学校に緊急地震速報の受信設備を整備する方針を打ち出しています。
 本校も避難訓練を実施していますが、案内放送を通じて机の下に隠れる、避難経路を通ってグラウンドに避難するなど、マニュアルに従った避難訓練をしています。緊急時の対応マニュアルは、職員・生徒の共通理解マニュアルとして必要です。
 しかし、災害はいつやってくるのか分かりません。授業中、放課中、教室移動中、部活動中、登下校中……、あらゆる場面を想定しなければなりません。そのときに必要になるのは、教師による避難誘導とともに、生徒個々の判断力です。警報音を聞いたときや揺れを感じたときに、とっさに安全と判断した場所に身を隠すことが必要になります。現実的に、上から物が落ちてこない場所、横から物が倒れてこない場所を瞬時に判断することを迫られます。そういった判断力を育てる避難訓練が必要です。
 すでに、学校では2学期の避難訓練計画が立てられています。生徒に「判断力」を育てる避難訓練に取り組みたいと考えています。

8.16 聞く力

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 お盆の間に、阿川佐和子さんの著書『聞く力〜心をひらく35のヒント〜』(文春新書刊)を読みました。
 阿川佐和子さんは、テレビ番組のキャスターやインタビュアーとして、あるいはエッセイストとして活躍しているのでご存じの方も多いと思います。
 人と人のコミュニケーションの大切な柱として、相手の話を「聞く」ことが挙げられます。私たち教師は、よく生徒たちに「人の話をよく聞きなさい」と指導します。また、生徒指導の場面では、当事者の話を「よく聞く」ことを心がけています。「話す」ことよりも「聞く」ことの方が、相手の気持ちや考えを理解する上では大切になります。
 阿川さんは、インタビュアーとしての経験を通して、さまざまな対話術を学んだとおっしゃっています。この著書は、それを35のヒントとして紹介しています。
 例えば、
●面白そうに聞く
●メールと会話は違う
●自分の話を聞いてほしくない人はいない
●会話は生ものと心得る
●相づちの極意
●「オウム返し質問」活用法
●相手の目を見る 目の高さを合わせる
●安易に「わかります」と言わない  などです。
 阿川さんが体験としてつかんだヒントの数々は、私たちに「聞く」だけでなく「聴く」ための極意を伝えてくれている思います。
 ともすると、私たちは、自分の考え方を人に押しつけることが多くなりやすいものです。相手が押しつけられたと感ずるか、納得して受け入れたと感ずるかは大きな差。それを左右するのは、話し方よりも聞き方にあるように思います。
 興味のある方は、ぜひお読みください。
   

8.15 終戦記念日

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 今日8月15日は、67回目の終戦記念日。
 今朝の中日新聞には、中部9県の高校生100人に行った太平洋戦争にちなんだクイズの結果が掲載されました(写真)。
 正答率が高かったのは、1.「日本で原爆が落とされた都市は?」(90%)、2.「日本が真珠湾攻撃を仕掛けた国とは?」(84%)、3.「進駐軍のトップ、連合国軍最高司令官の名前は?」(69%)、4.「敗戦で「日本国」に名前が変わった旧国名は?」(69%)。
 逆に正答率が低かったのは、5.「国民に敗戦を伝えたラジオ放送を何と呼ぶ?」(8%)、6.「日本にとって、終戦の年月日は?」(32%)、7.「日本が結んだ三国同盟の相手国はどことどこ?」(48%)など。
 みなさんは、それぞれの正答はもうお分かりですね。正解は、1.広島・長崎、2.アメリカ合衆国、3.マッカーサー、4.大日本帝国、5.玉音放送、6.昭和20年8月15日、7.ドイツとイタリアとなります。
 最も低かった「玉音放送」を答える設問には、「人間宣言」「ポツダム宣言」という誤答も多かったそうです。また、「マッカーサー」を「ペリー」や「ガンジー」と答えた生徒もいたそうです。
 さて、この記事が伝えようとしていることは何でしょうか?決して今の高校生の学力が低いということではありません。学校の歴史の授業はもちろん、戦争経験者やそれを伝え聞いてきた大人たちが、若い世代にきちんと戦争の悲惨さ、恐ろしさ、愚かさを伝えてきたかどうかが問われているのです。
 私自身も戦争を知らない世代ですが、私の父親は従軍経験を持ち、実際に戦場に赴いていましたから、時々、戦争について聞かされて育ちました。私の社会科授業では、その聞かされた話をもとに授業構成を考えたり、生徒たちに戦争体験者への直接取材をさせたりしたこともあります。やはり、教科書的な理解にとどまらないで、語り伝えることが重要だと思います。
 戦後67年。戦争体験者はどんどん少なくなっています。生の声を記録にとどめ、それをどう伝えるのか、歴史授業の大きな役割を改めて感じます。

8.14 静かな校内にて

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 昨夜から今朝にかけて、雷鳴が轟き、激しい雨が降りました。そのため、一宮市には「大雨・洪水警報」が出されていましたが、午前中には解除されました。
 お盆休みということで、どこかへ出かけようとしていた人にとっては雨は困りものですが、猛暑日になることもなく、過ごしやすいお盆だと考えれば、恵みの雨なのかもしれません。
 植えつける時期が遅かった五輪池前のヒマワリも、今ではずいぶん背が高くなり、ようやく大輪を咲かせる一歩手前となりました。先日までは水遣りが大変でしたが、このところの雨でホッと一息ついているように思えます。数日後には大きな花を咲かせ、生徒たちを迎えてくれることでしょう。
 世の中はお盆休み。学校も「行事なし日」が続きます。今日も校内は、訪れる人といっても新聞配達や郵便配達の人ぐらいで、本当にひっそりとしています。生徒の姿がないのはもちろん、職員室も日直の先生と仕事に来たわずかな先生しかいません。電話が鳴ることもほとんどありません。こんな時は、落ち着いて仕事ができるので、私は今朝から校長室にこもり、これまでできなかった締め切り間際の仕事を粛々と進めています。
 生徒のみなさんは、どのように過ごしているのでしょうか?健康に気をつけ、20日の出校日に元気な顔を見せてください。

8.13 オリンピック閉幕

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 ロンドン・オリンピックが閉幕しました。
 夏休みの前半、毎日、日本人選手の活躍に期待し、声援を送りました。
 金メダルを期待されながら活躍できなかった選手もいれば、オリンピック前にはあまり注目されなかったけれど大活躍した選手もいます。たとえ予選や1回戦で敗退したとしても、決して卑屈になる必要はないと思います。
 私は、どんな競技であっても、日本代表になったことだけで誇れると思います。日本の代表になるためには、それこそ血の滲むような努力を続けてきた選手ばかりです。その途中には、ケガやスランプに苦しんだ時期もあったはず。それを乗り越えるトレーニングを積み重ねてきた選手全員に拍手を送りたいと思います。
 今回のオリンピックでは、女子選手の活躍と団体戦競技での活躍が印象的でした。どうして日本は男子選手の活躍が少なくなってきたのでしょうか?私にとっては疑問です。精神的に日本人は女子が強くなったのか、男子が弱くなったのか?これは社会一般にも言えることなのでしょうか?

 オリンピック選手の活躍に刺激を受けた木中生が、自分の将来に大きな夢を持ち、それに向かって挑戦していく姿を見せてくれることを期待します。

【写真は8月13日付け中日新聞夕刊より】
         

8.12 夏休み後半

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 長い夏休みも、すでに半分が過ぎ、後半に入っています。
 夏休み前に立てた学習計画は、どの程度消化できたでしょうか?まだ先があるから、と今日やれることを今日やらずに先延ばしにすれば、必ずどこかでつけが回ってくるものです。だからこそ、計画を立てたはずですが………。
 学期中の日常は、なかなか自分の意志で時間配分を決めることができません。しかし、この夏休み中は、自分の意志で使える時間がたくさんあるはずです。中学生としての夏休みは、1日の生活の中に勉強時間をどう位置づけるのかが大切です。これは、3年生だけのことではありません。2年生・1年生も同じです。
 計画が思うように進まない人は、今一度、計画の見直し・立て直しを図ってください。自分の生活を自分の意志でコントロールする力も、大切な「生きる力」です。
 2学期のスタートを視野に入れながら、夏休み後半を過ごしていきましょう!
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