最新更新日:2024/03/28

5.30 自覚を持って

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 いよいよ明日から2泊3日の修学旅行です。
 教室の背面黒板には、3年生諸君の自覚をうながす言葉が並んでいました。よく読んでくれましたか?担任の先生の文章を、そして心を。
 1時間目の全体指導では、ずいぶん厳しい言葉が向けられました。窮屈な感じを持った人もいるかも知れません。保護者のみなさんの中には、どうしてそこまで規制したり指導したりするのか、と疑問をお持ちになるのかも知れません。修学旅行ぐらい、もっと自由にのびのびとさせてやったらいいのに、そうお考えになる方もおみえでしょう。
 本校は、学年350名を超える大集団です。新幹線に乗るのも、バスに乗るのも、他校では考えられないほど時間がかかります。あらゆることに小回りは効きません。大規模校ののデメリットがそこにあります。しかし、それをメリットに変えることは可能です。心を一つにしたパワーです。それを発揮するには、乱れのない集団行動が必要です。さりげなくそれをやり遂げる力を、木中生は持っています。
 私たち引率教師は、この3日間、生徒たちの大切な命を預かります。無事に出かけ、無事に帰って来ることが当たり前。安全・安心を確保するには、生徒一人一人の自分勝手な行動を認めるわけにはいきません。全くの個人旅行は別としても、家族旅行や友人とのグループ旅行であっても、当然守るべきルールやマナーがあるはずです。生徒たちが社会に出たときに求められるのは、集団生活上の責任が果たせるか否かではないでしょうか。
 教育の一環として出かける修学旅行は、そういった学習の場でもあります。私たちは「自由」と「わがまま」の違いが分かる生徒たちを育てていきたいと考えます。
 「無事に出かけ、無事に帰る」、だれもがそれを望んでいますね。

5.29 不安定な天気

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 このところ各地で竜巻が起きたり、雹が降ったりと、とても不安定な天気が続いています。
 今日も部活動中に雷鳴が轟き、稲光とともに雨も降り出しました。その時には、すでに下校中の生徒もいました。
 雷鳴が鳴り響き始めたため、学校では屋外での部活動を中止し、屋内活動に切り替えたり中止したりするように指示を出しました。また、下校しようとする生徒たちを校内に留め置く措置も取りました。
 このような場合、在校中の生徒には指示も出せますが、下校途中の生徒のすべてに指示をすることはできません。そんな時は、中学生としての自己判断が求められます。
 音が遠くに聞こえていても、決して油断できないのが雷です。落雷事故を防ぐためにも、まずは屋内待機が原則です。雷を伴う雨のほとんどは、しばらくすれば納まるのが普通です。今日も、待機していた生徒には長時間待たせることもなく、下校の許可が出せました。
 問題は生徒が登下校中の場合です。難しい場合もありますが、やはりどこかで雷が収まるまで待機したり雨宿りしたりすることが大切です。そういった状況判断も、中学生ともなれば自分でできるようにしていきたいものです。もちろん、どこで待機するにしても、地域の協力がなければできないことですので、機会あるごとにお願いしていきたいと思います。
 3年生は明後日から修学旅行に出かけます。個人で動くことはありませんが、関東地方の天気が気にかかります。

5.28 修学旅行に期待を寄せて

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 今日は、1・2年生の自然教室の振替休日。生徒と引率した職員がいないので、校内は3年生のみ。少々寂しい感じのする学校です。
 私は、学校を空けていた3日間に届いていたメールの処理や返信、文書決済に追われながらも、自然教室で撮り貯めた1・2年生の写真を整理しました。
 その写真の数々には、生徒たちの素敵な笑顔がいっぱい写っていました。企画や準備の段階から多くの生徒が関わり、それぞれの役割を果たしながら過ごしたそれぞれの1泊2日。充実感があふれるものだったことを、その笑顔が証明しています。
 3年生の各教室の背面黒板には、担任の先生から生徒に向けて、3日後に迫った修学旅行に関する内容のメッセージが書かれていました。多くが生徒の自覚をうながし、3日間を有意義なものにしたいという強い気持ちが表現されています。それを3年生の生徒諸君はどのように読んだのでしょうか。以前、本欄に「文章の行間を読んでほしい」ということを書きました。書かれた内容以上に、行間を大切にしてほしいと思います。
 過ぎてしまえば3日間というのはわずかな時間です。しかし、3日間というのはたくさんの時間です。旅行先で過ごしている一瞬一瞬を大切にしてほしいと思います。木中生としての誇りを持ち、やり遂げた充実感をみんなで共有したいものですね。
 持ち物の準備と心の準備。3年生には大きな期待を寄せています。

5.27 自然教室を終えて

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 自然教室を無事に終えることができました。
 従来、2年生の行事として行ってきた自然教室を、今年度から1年生行事にした関係で、今年に限って2年生と1年生の2学年が実施しました。それぞれ1泊2日、同じ施設で連続実施しました。(私と養護教諭の2人だけは2泊3日となりました。)
 2年生はこれまで培ってきた絆をより強固なものにしよう、1年生は学年としての「輪・和・話」を築こうという目標を持って臨みました。3日間とも天候に恵まれ、それぞれの目標に迫るために組まれたプログラムをすべて行うことができました。お天道様と美浜少年自然の家職員のみなさんに感謝したいと思います。
 中学校3年間の生活の礎をできるだけ早く築きたい、集団生活の中で身につけておきたい姿勢を段階的に育てたい、そんな私たちの思いから1年生行事への移行を決断しました。3年後には、実社会へ出て行く生徒たちもいる中学校です。世の中に出て困らない基礎・基本を学ばせていかねばならないのが中学校です。
 1年生の生徒諸君は、そんな私たちの思いや願いを素直に受け止め、大きく成長できた2日間を過ごしてくれました。学代を中心に、生徒自らが考え判断しながら行動していく姿に、私は今後への大きな期待感を持ちました。
 特に感心したのは、キャンプファイアです。各学級のスタンツ(出し物)は、出演する自分たちだけが楽しもうとするのではなく、一緒に集う学年の仲間が参加でき、みんなで楽しもうとする内容ばかりでした。進行係の司会も上手で、みんなをいかに乗せるか、言葉を考え、選んでいるのに感心しました。圧巻はトーチトワリング。50名のチームで演ずる集団トワリングの大迫力。その闇を切り裂く炎と音に、誰もが感動を覚えました。
 もちろん、2年生は1年先輩ですから、2日間のさまざまな面で1年生を上回る姿を見せてくれ、頼もしく思いました。
 さて、31日(木)からは2泊3日の修学旅行。最高学年のプライドをかけて、必ず成功させてくれるものと信じ、私は大いに期待しています。

5.24 心柱

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 今週22日、東京スカイツリーが営業を開始しました。
 「武蔵(むさし)」の国にちなんで、高さは地上634m、自立式電波塔としては世界一を誇ります。
 この東京スカイツリーは、「心柱(しんばしら)」という巨大な円筒が塔の中央を貫いています。「心柱」と言えば、1300年前に建立されて現存する奈良「法隆寺五重塔」に使われている技術と同じです。五重塔は、これまでに地震による倒壊例がなく、その秘密がこの「心柱」に隠されていると言われています。この建築工法を、当時の人々がどのように開発したのか、よく分からないようですが、耐震・制震システムとして優れた工法であることは、歴史が証明しています。
 東京スカイツリーでは、中央部を鉄筋コンクリート造の心柱が貫く構造となっています。その内部は階段室になっています。伝統工法の「心柱」を用いたことで、工事中を襲った東日本大震災にも耐えました。地震だけでなく、瞬間風速が毎秒110mという超暴風も想定して建てられているそうです。
 伝統工法の匠の技と最新技術の粋を凝縮して建てられた東京スカイツリーに、私は大いに関心を持っています。特に、大きな地震が来た時に、その揺れを分散させ、構造物に衝撃を和らげる技術が施されている点です。
 これを組織という構造物に例えるなら、その組織の「心柱」はどこにあるでしょうか。どんな揺れが来ても、しなやかに対応できる中心軸があれば、組織全体はブレません。さてさて、学校の「心柱」は………?
 修学旅行の際、東京スカイツリーには立ち寄りませんが、きっとどこかで目に入ると思います。この目でその高さを確かめてきます。
【写真は「ウィキペディア」よりお借りしました。】

5.23 言語活動

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 今年度から完全実施となった学習指導要領では、各教科で「言語活動」が重視されています。
 ここでいう「言語活動」とは、例えば、分かったこと、考えたことなど学習活動を通してつかんだものを、自分の言葉に置き直して表現する、発表する、人に伝えるといった活動のことです。つまり、コミュニケーション活動です。
 写真は、1年生社会科で雨温図から読み取れることを、自分の言葉で発表している様子です。気温のグラフ変化、降水量のグラフ変化、2つの場所の比較など、読み取りの着目点はいくつかあります。どこに目をつけて、この雨温図をどう表現するか、当然ですが、その人の語彙力も重要な要素となります。
 語彙力を高める中心的な教科は、もちろん国語です。しかし、国語だけでなく、すべての教科を通して言語を使う力を伸ばしていく必要があります。また、日ごろの読書や新聞読みの経験も、その人の語彙力を下支えしています。学校で「朝読書」や「NIE=新聞活用教育」に取り組んでいるのも、そんな意味があるからです。
 将来、生徒たちがどんな職業に就くとしても、自分の思いを誰かに伝えようとする、人と人とのコミュニケーションを抜きにしては勤まりません。ですから、1時間1時間の授業も、すべて将来のためにあるのです。

5.22 今日できること

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 部活動終了後、陸上選手たちが練習している後方の空に虹が架かりました。
 一宮市中学校総合体育大会・相撲大会で、幸先のよい優勝を遂げた本校。それに続けとばかりに、6月9日(土)に開催される陸上大会に向けて、選手たちが各種目別の練習に励んでいます。
 通常の部活動を終えてからの練習で、肉体的にはかなりきついものがあると思います。しかし、選手たちはそれを跳ね除ける精神力を身につけ、自己ベストが出せるようにと頑張っています。グラウンドに出て、そんな生徒たちの姿を見ると、思わず一人一人に「頑張れ!」と声をかけたくなります。
 これから自然教室や修学旅行があるので、大会までに残された練習日数は、それほど多くはありません。ですから、選手は今日できることを明日に延ばす余裕などありません。限られた時間内に、効率的な練習をこなしていくしかありません。
 陸上練習はもちろん、各部の夏大会も同じです。まだ先、まだ先と思っていては、一日一日を無駄に過ごすことになります。今日できることを今日やり切る、その積み重ねこそ大きな力となって実を結びます。活躍しているアスリートたちの著書には、そんな指摘の言葉が並んでいます。
 運動も学習も、今日できることに取り組み、一歩だけ前に進んでみましょう!

5.21 テスト返却

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 今日の授業で、金曜日に実施した中間テストの答案用紙が返却されました。
 生徒のみなさんは、計画的に取り組んだテスト勉強の成果を、思い通りに発揮できたでしょうか?
 思い通りだった人もいれば、努力したにも関わらず、成果につなげることができなかった人もいることでしょう。どちらにしても、得点に一喜一憂するのではなく、事前の取り組みと結果から、反省点を明確にしていくことが大切です。特に、1年生にとっては、入学後初めての定期テストでしたので、この振り返りが今後の学習にとても重要な意味を持ちます。
 結果から見て、自分の取り組みが甘かったと思う人は、何をどのように取り組めばよかったのかを考えることが大切です。学習方法が間違っていれば、どんなに努力しても結果につなげることはできません。今後、期末テストに向けて同じ轍を踏まないことが肝心です。教科担任の先生のアドバイスに耳を傾け、ぜひ次の機会に活かしてください。
 今回の結果はあくまで結果です。過去を変えることは決してできませんが、だれでも今を変えることによって未来を変えることは可能です。大切なことは、今できることは先延ばししないで、今やることです。学習における「凡事徹底」を自分自身にぜひ言い聞かせながら、日々の学習を積み上げていきましょう!
 結果は自ずと付いてくる、そう信じてください。

5.20 正攻法

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 今年の一宮市総合体育大会のトップを切って相撲大会が開催され、本校相撲部は、団体戦で見事に優勝を遂げました。
 予選を危なげなく勝ち進み、決勝トーナメントを迎えました。準決勝戦では、先に2勝を取られてピンチに追い込まれましたが、よくプレッシャーに耐え、3連勝して決勝戦に進みました。
 決勝の相手は北部中。先週の練習試合で善戦したとはいえ、優勝候補筆頭の強豪です。そんな相手に飲まれることもなく、3勝2敗で優勝することができました。選手諸君のがんばりに大きな拍手を送りました。
 今回の相撲大会を観戦しながら、多くの対戦で、いわゆる「押し相撲」の勝負が少ないことが、私には残念に思えました。頭を低くして相手にぶつかり、ぐいぐい押していく取り組みが相撲の醍醐味だと思います。相手の攻め込んでくるのをかわしたり、脚を取ったりするのも相撲ではありますが、正面切っての体と体のぶつかり合いこそ正攻法。
 その点、本校相撲部は正攻法による攻めを基本としていました。どの選手も、相手にぶつかることを厭わず、前へ前へと出る相撲を取ってくれました。たとえ正攻法で戦って敗れても潔さを感じました。指導の先生たちがそんな相撲を指導してくれたお陰です。決勝戦の北部中も同様でしたので、決勝戦は見応えある勝負になりました。
 どんなスポーツ競技も、そして人生も、まずは正攻法を身につけたいと私は思います。

5.19 国際貢献

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 昨日、愛知県総合教育センターで愛知県城山教育研究会総会・講演会が行われました。
 この研究会は、県内の公立小中学校・県立高校・県立養護学校の先生で組織され、会員は約2,000人います。それぞれの立場の研究を通して、校種間相互の交流を図ることを目的としています。
 総会後の講演会も、毎年、さまざまな方面から講師をお招きし、お話をうかがうことができるので、私は楽しみにしています。今年は、講師に「NPO法人WAFCA(ワフカ)」事務局長・坂元邦晴さんをお招きし、『車いすで広げるアジアへの貢献〜WAFCAの取組を通して〜』と題したお話をしていただきました。
 「NPO法人WAFCA」は“Wheelchairs And Friendship Center of Asia”の略で、車いすを通してアジアの障がい者を支援しようとする特定非営利活動法人です。資金面では、自動車部品メーカーのデンソーがバックアップしています。
 WAFCAは、タイや中国に車いす提携工場を建設し、現地の障がいをもつ人たちの手によって車いすを生産し、現地の必要としている障がい者に提供しています。また、車いすを修理する仕事もボランティアとして行っています。困っているからといって、車いすを贈れば援助であるという考え方ではなく、現地で障がいを持つ人の雇用も確保することが、真の援助であるという考え方に私は共感を覚えました。
 WAFCAの活動キーワードは、「つくる」・「おくる」・「なおす」であり、単にお金や物を提供するといった国際貢献活動とは違います。さらには「つなぐ」として、現地の人と日本人との交流活動も行っています。
 具体的な活動の数々をお聴きして、これまでの日本の国際貢献のあり方を問い直してみることが大切だと感じました。同時に、東日本大震災後の援助のあり方にも通ずるものがあるように思いました。
 国際貢献にとって大切なのは、お金や物を通して、いかに「人と人のつながり」を生み出すことができるかだと思いました。

※興味のある方はWAFCAのホームページへ → http://www.wafca.jp/

5.18 担任の思い

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 教室の後ろの黒板(私たちは、これを「背面黒板」と呼んでいます)には、その日の予定や連絡事項が記入されています。
 そして、毎朝、担任の先生の言葉が記入され、登校してくる学級の生徒たちを迎えるコーナーがあります。木中生のみなさんは、その言葉の数々をちゃんと読んでいることと思います。「読む」というのは、ただ単に「文字を読む」という意味だけではありません。その言葉に託された「思いや心を読む」というのも大事なことです。
 担任の先生は、日々の学級の様子から感じたこと、学級のみんなに伝えたいことがらをこのコーナーに記入しています。私も担任時代には書き続けていました。
 日ごろ話していることがらをきちんと受け止め、生徒たちが行動化してくれたときは、素直に嬉しいと感じます。逆に、なかなか行動化してくれないときには、悲しい思いをします。ほめたり叱ったり、その繰り返しが学級の成長につながる、そう信じて担任の先生は書き続けているのです。
 このコーナーは、担任の先生と学級生徒との重要なコミュニケーションの場なのです。毎朝、登校してすぐにこのコーナーの言葉を読み、噛みしめている生徒はたくさんいると思います。しかし、文字を読むことだけに終わってしまっていませんか?
 担任の先生の思いや心を読んでくださいね。 

5.17 凡事徹底

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 今日は終日、一宮市教育委員会による「学校訪問」を受けました。
 「学校訪問」というのは、市内の各小中学校が日ごろの教師の指導や生徒の活動、学校の教育環境などの様子を実際に見ていただき、教育委員会から指導やアドバイスをいただく機会のことです。
 本校が目指している教育目標が、どの程度具現化されているのか、私たち教職員の目だけでは把握できるものではありません。今日のような教育委員会の指導、毎年行っている保護者による学校評価アンケート、生徒による授業評価アンケート、学校運営協議会委員からの指摘や意見、日ごろの地域の方々からの意見・要望………、さまざまな角度からの診断を受けながら、学校は常に改善していくことが求められています。
 今日受けた指導やアドバイスの数々は、私たち自身が見直さなければなりません。指導者としての「凡事徹底」が、まだまだであることを自覚し、明日からの指導に生かしていく必要があります。学習指導の進め方、生徒指導・生活指導の進め方、安全管理のあり方にも、当たり前として取り組むべき「凡事」があります。それを疎かにすることなく、「徹底」していく姿勢を、さらに強固なものにしていきます。その上で、生徒たちにも生徒たちの「凡事徹底」を求めていきます。
 一つ一つの機会を節目に、さらに成長・深化を続ける学校づくりを進めます。今後も引き続き、保護者・地域のみなさまのご支援、ご協力をお願いします。

5.16 夢はかなう

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 昨日、名古屋市の中京大学市民文化会館で愛知県小中学校長会総会が開催されました。
 総会後の教育講演会では、『夢はかなう きっとかなう』と題して、横浜ブリキのおもちゃ博物館館長・北原照久さんの講演を聴かせていただきました。
 北原さんは、長年、テレビ番組『なんでも鑑定団』でおもちゃ鑑定士として出演されているので、ご存知の方も多いと思います。
 絶妙の口調で語られる子どものころから現在に至るまでの数々のエピソードに、私たち聴衆は惹きつけられました。中学生時代の「過去は変えられないが、出直しはいつでもできる」という母の言葉、「やればできる!」という高1担任の先生の言葉に勇気づけられ、次々にご自身の夢をかなえてこられた話は、説得力がありました。
 北原さんから教えていただいた「夢をかなえる10か条」をみなさんにもご紹介します。

1.プラス発想を
  ・万象肯定・万象感謝
  ・よいときは感謝
  ・難が有ったときは「有難う!」と考え、ピンチをチャンスに変える
2.勉強好き
3.素直
  ・聴く耳を持て
4.感心
5.感動
6.感謝  ※4〜6を「三感」と呼ぶ
7.ついている人と付き合うこと
8.親孝行
9.ほめる
  ・ほめることでいい人間関係ができる
10.つきはついていると思う人につく

 生徒たちにも、全校集会などで具体的に話していこうと思います。

5.15 間もなく自然教室

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 私の手元に、自然教室のしおりが届きました。
 来週末、2年生と1年生が「愛知県美浜少年自然の家」へ出かけ、自然教室を実施します。従来は2年生行事として行ってきましたが、今年度から1年生行事として実施することになりました。3つの小学校から入学した1年生は、自分のクラスを除いてお互いの顔を知りません。早い段階で交流を深め、お互いのことを理解し合うことが大切と考え、1年生行事として移行することにしました。
 2年生は昨年実施していませんので、今年行います。したがって、今年度に限っては、1・2年生の2つの学年が出かけることになりました。2年生は5月25日〜26日、1年生は5月26日〜27日のそれぞれ1泊2日、同じ施設を使って実施します。なお、私と養護教諭は、連続2泊3日となります。
 それぞれの学年のしおりを見ると、そのプログラムには違いがあります。それぞれの学年のねらいが違うからです。1年生は、とにかく仲間づくりが中心となります。お互いのことを知り、お互いのことを理解し合う、そんなプログラムが組まれています。2年生は、1年間培ってきた仲間の絆をさらに深めるのが主目的となります。
 中間テストが終われば、2年生も1年生も自然教室に向けてまっしぐら。入念な計画を立てて現地に向かいますが、きっとハプニングもあるでしょう。そんな時にどう乗り切るのかも大切な学習だと思います。
 それぞれの学年が目的を達成できるよう期待しています。

5.14 脳の活性化

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 今週末に中間テストを控えています。
 今朝の全校集会で、人間の脳の性質を話しました。とは言っても、脳科学者・茂木健一郎さんの著書『脳が変わる生き方』(PHP研究所刊)の受け売りです。読んでなるほど、と私が頷くことも多かったので、テスト前の生徒に刺激になればと思い、いくつかのヒントを引用しました。

☆☆☆ 以下引用 ☆☆☆
★脳の中にはドーパミンという物質があります。何か行動をした結果、脳がうれしさを感じ、ドーパミンという報酬物質が出たら、ドーパミンが出る直前にやっていた行動が強化されるという、「強化学習」というメカニズムがあります。
 例えば、数学の問題をやるときに使う回路があります。その数学回路を、うまくドーパミンを出すことで強化すれば、脳はより賢くなる。
 では、どのようにすればドーパミンは出るのか。この報酬物質は、易しいことをやっていても、あまり出ません。難しいことを達成すると、出ます。理想的には、全力でやって、ギリギリできるようなことが達成できたときに、その成功体験によってドーパミンがたくさん出る。

★要するに、負荷をかけることが脳の喜びになると気づいた人は、伸びます。「こんなことできないよ」というようなことを、やってしまうのです。

★「自分なんてこんなものだ」とか「私はこういうものだ」と決めつけた瞬間に、脳は発展することをやめてしまいます。
 脳には、オープンエンドという性質があります。「自分はこうだ」と決めつけなければ、いつまでも発展し続けることができる。逆に決めつけてしまうと、もうそこでおしまいなのです。
☆☆☆ 引用終わり ☆☆☆

 みなさんの脳は可能性を秘めています。参考になったでしょうか?
 脳を活性化させるには、結局は「努力しなきゃダメ」ってことですね。「千里の道も一歩から」で、踏み出せる一歩を出し続けることしかありません。自分にプレッシャーをかけながら、ドーパミンが放出されるよう、テスト勉強にがんばりましょう!

5.13 学校の力を地域に

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 昨日は「地域の力を学校に」と題して、「木中おやじの会」のみなさんのことをお知らせしました。今日はその逆、「学校の力を地域に」です。
 吹奏楽部がイオンモール木曽川の1階フロアーでミニ・コンサートをさせていただきました。地域の方々のお力添えで実現したこのコンサート企画。恥ずかしい演奏はできないと、この日に向けて頑張ってきた吹奏楽部です。
 保護者や木中生、吹奏楽部OB、そして買い物の足を止めて耳を傾けていただいた地域の方々、本当に大勢の方に演奏を聴いていただけました。ふだんは、日ごろの練習の成果を一般の方々に聞いていただくチャンスはそんなにありません。吹奏楽部にとって、今回のコンサートは貴重な機会となりました。
 コミュニティ・スクールとしての学校は、学校や生徒たちが持っている力を積極的に地域に活用していくことも、非常に大切なことだと思っています。吹奏楽部は、このようなコンサートや一豊まつり・連区体育祭でのパレード演奏で地域に貢献しています。
 木中生は、吹奏楽部以外にも地域に出て行く活動をしています。合唱部は、地域の老人施設を訪問し、美しい歌声を披露しています。連区敬老会や連区体育祭には、ボランティアとして多くの生徒が参加し、地域活動を支えています。アイデア次第では、もっともっと学校や生徒の力を地域に生かしていくことができると思います。
 今後も、地域と学校が双方向で関わり合う、そんなコミュニティ・スクールをめざします。

5.12 地域の力を学校に

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 今朝8時から2時間、「木中おやじの会」のみなさんによる除草活動が行われました。
 現在、「木中おやじの会」は、保護者OB・保護者・将来の保護者・教職員有志によって組織されています。会員のみなさんは、この木曽川中学校をこよなく愛し、学校のために力を貸そうという気持ちを、具体的な活動で示していただいています。
 今年度も、今日のような除草活動、体育大会などの学校行事の際の交通整理や会場警備、連区の学校外活動としてペットボトル・ロケット大会の開催など、学校や地域のために活動されます。
 今年度から本校はコミュニティ・スクールとなりました。これまで以上に、学校は保護者や地域のみなさんとの連携を強め、深めていきます。その具体的な例が、この「木中おやじの会」の活動です。保護者・教職員でない方も参加できる点で、PTAとは違います。有志の方々によって、地域の力を学校に注いでいただける貴重な活動です。
 もちろん、その活動に対して報酬が出るわけではありません。全くのボランティア活動です。そんな大人の方々の活動を見て、生徒たちも将来の大人として、将来の地域人として学ぶことがたくさんあります。
 このような活動にご賛同いただける保護者、地域の方がおみえでしたら、ぜひとも参加していただきたいと思います。参加を希望される方は、ぜひ学校にご一報ください。

5.11 興味ある講話

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 午後から、常滑市民文化会館で開催された「尾張小中学校長会総会・尾張教育研究会総会」に出席しました。
 総会後、『平成の景気変動と若者の意識変化』と題して、愛知県教育委員会委員・豊島半七氏が記念講演をされました。豊島氏は、一宮市の豊島株式会社代表取締役社長さんとして以前から存じ上げていましたが、お話をお聞きするのは初めての機会でした。
 昭和から続くバブル経済絶頂期、バブル経済崩壊、円高、阪神・淡路大震災、銀行・証券会社の相次ぐ破綻、リーマンショック、東日本大震災など、日本経済は大きな変動を経験してきました。今日のご講演では、企業経営者として、特に毎年就職してくる若者を採用する立場で経験してこられたエピソードの数々をお話しいただきました。
 経済変動とともに、その時代その時代の若者の気質が大きく変わってきていることを指摘されました。私たち教師も、その時代その時代の小中学生が変化してきていると感ずるのと同じです。就職までのタイムラグを考えれば、私たちの方が早く感じていることなのかも知れません。
 豊島氏が最近の若者に求めることとして、示唆に富んだお話をされましたので、メモしました。
○小さな失敗を繰り返すことで、知恵が生まれるものである。失敗を恐れるな。
○企業としてのものごとの判断は、白・黒ではなくグレーの世界。
○真面目にコツコツが遠回りのようで、実は近道である。
○学生は選ぶ立場だったが、仕事に就けばあなたが上司に、仕事に、お客様に選ばれる立場となる。
○夢を持ち続けることは大切だが、裏にある日々の積み重ねこそ重要である。
○自分の甘えや怠慢を正当化するな。
○社会では、集団の中で「妥協」する能力が必要である。
○生きていく上で、嫌なことは避けて通れない。失敗は恥ずかしいことではない。目的地に行く道は、決して一つではない。
 そして、私の胸に改めて刻まれた言葉は、
○笑顔が素敵な子に悪い子はいない
 でした。私は、豊島氏が求めているものは、学校が生徒たちに求めているものと変わらない、そう思いました。
 さて、みなさん、どうお感じになりますか?

5.10 写生大会実施

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 雨天延期となっていた校内写生大会を今日の午後に実施しました。
 3年生は教室で自画像、1・2年生は戸外で風景画に挑みました。
 1・2年生700人の大集団が、一斉に戸外で写生している様は壮観です。木曽川中学校ならではの光景です。中でも生徒たちに人気の高い写生ポイントは、正門やロータリー付近、中庭の記念庭園です。お隣と画板同士が触れ合うほど混み合っていました。描くことが好きな生徒は、どんどん下絵ができあがっていきますが、ちょっと苦手という生徒は、なかなか鉛筆が進みません。巡回している美術科の先生や担任の先生のアドバイスを受けながら画用紙に向かっていました。
 3年生の教室には、無言で鏡を覗き込みながら、自分の顔の特徴をつかもうとしている生徒たちの姿がありました。目や鼻、唇のラインを何度も確かめ、鉛筆を走らせる姿は真剣そのもの。中には、まるで写真かと思うほどリアルな自画像もありました。また、日ごろイラストを描いているという生徒は、流れるようなタッチで生き生きとした自画像を描いていました。「上手いね!」と声をかけると、「ありがとうございます!」と即座に返事が返ってきました。
 写生は対象物との対話です。私は絵を描くことはありませんが、ほぼ毎日、写真を撮り続けています。対象物のどの部分をフレームの中に収めるのかという点では、絵画の構図を決めるのと似ています。つまり、対象物の何を表現したいか、自分自身ではっきりさせる作業です。
 生徒諸君にも、写生を通して対象物との対話を楽しんでもらいたいと思います。

5.09 校歌で学習

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 先日、1年生国語科の先生が校長室を訪ねて来ました。
 「古文を学習する上で、本校の校歌を教材化したいのですが……」ということでした。本校の校歌は、尾張地方の多くの小中学校・高等学校の校歌を手がけられた作詞・佐藤一英先生、作曲・大中寅二先生という名コンビによって作られています。
 歌詞の中には文語表現が多用されています。その意味をとらえるとともに、歌詞を通して全校生徒に伝えたい思いを味わうことは、古文の学習になると同時に、愛校心を育むことにもつながります。
 昨年、HPを通してお伝えした「古希同窓会」の席上でも、参加された方々が声高らかに校歌を熱唱されたとお聞きしました。卒業しても、年代を超えて歌うことのできる校歌は、同窓の心をつなぐ絆です。授業の中で、教材としてぜひ扱ってほしいものです。

            ☆☆☆ 木曽川中学校校歌 ☆☆☆
                (作詞・佐藤一英 作曲・大中寅二)

1 こころの父を人問はば われらさやかに答ふべし
  尾張平野の北の西 たかくそびゆる学び舎と
  その名いかめし 木曽川  木曽川中学校

2 こころの母を人問はば われらおくせず答ふべし
  木曽の流れのあらたまり 清くしずけき水のへと
  その名うつくし 木曽川  木曽川中学校

3 学びの庭の明け暮れに むつみはげみし友よ来よ
  遠くいづるも忘るまじ 窓の光りを草や木を
  その名なつかし 木曽川  木曽川中学校

4 ああ古里の名を惜しめ 地理に歴史にほまれあり
  町のさかえはわれら負ふ 友よ徽章のかがやきに
  その名きざめる 木曽川  木曽川中学校

※メロディ→http://www.school.city.ichinomiya.aichi.jp/kiso...
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