最新更新日:2024/04/18

4.30 明日から5月

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 早いもので明日から5月となります。
 新年度が始まって1ヶ月。春休み中には、幹や枝ばかりが目立った校内の樹木も、今ではすっかり新緑に包まれてきました。
 新しい学年、新しい学級、新しい先生………、生徒のみなさんは、慣れない環境の中での生活はいかがでしたでしょうか?周囲の新しい環境に順応して、すでに自分らしさを発揮している人もいれば、まだまだぎこちない人間関係の中で一日一日を過ごしている人もいることでしょう。どちらにしても、緊張感の中での1ヶ月でしたから、このゴールデンウィークで気分転換を図るのも必要なことだと思います。
 しかし、この連休中に、各自が4月当初に掲げた目標を見失わないように心がけてほしいものです。リラックスした気分になるのと、「まっ、いいか」と怠け心を出すのとは違います。せっかく積み重ねた1ヶ月間の生活を崩さないように気をつけてください。崩すのは積み上げるのに比べて労力を必要としません。だからこそ、日々の積み重ねの重要性が叫ばれるのですよ。
 ゴールデンウィークの過ごし方によっては、この先の11ヶ月に大変な苦労を背負い込むことになりかねません。自由に過ごせる時間が増える分だけ、中学生としての責任を持った行動が求められます。
 ぜひ有意義な過ごし方をしていきましょう!これは、私を含めた大人も同じですね。

4.29 敗戦に学ぶ

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 今日も好天に恵まれ、ソフトボール選手権大会を無事終えることができました。1週間の延期ではありましたが、運営上の大きな問題点もなく終了でき、主催者としてホッとしました。
 春の選手権大会は、どの競技も一宮市体育協会の全面的な支援をいただいています。私が関わるソフトボール大会では、一宮市ソフトボール協会の審判員の方々のご協力をいただきました。炎天下での審判、本当にご苦労さまでした。ご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 今日は準決勝戦と決勝戦が行われました。本校も含めて敗れた3チームは、決して優勝に手が届かない力のチームではありません。今日の試合を観戦して強く感じたのは、チームが劣勢になったときにこそ、ふだんの力が出せるか否かが勝負の分かれ目だということです。
 優勢の時だったら決してしないような判断ミスが出たり、考えられないようなエラーをしたります。こうなると、試合の流れは完全に相手チームに移ってしまいます。それが相手を勢いづけ、ますます相手チームは思い通りの試合展開に持ち込めるのです。今日敗れたチームも、昨日は全く逆の展開ができていたのです。今日の敗戦から学ぶことは、勝つこと以上にあったと思います。
 これは、学校職員チームも同じです。例えば、学校に何らかのピンチが訪れたとき、浮き足立ってしまっては切り抜けることはできません。問題の本質を見極め、ピンチを切り抜ける冷静な対処が求められます。いわゆる危機管理という考え方です。
 ソフトボールの試合を見つめながら、学校経営を振り返る2日間となりました。

4.28 選手権大会

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 グラウンドコンディション不良と降雨のため1週間延期していた一宮市中学生ソフトボール選手権大会が今日から始まりました。
 市内中学校のソフトボール部長を務めているため、終日、私は会場の九品地公園競技場に詰めていました。
 先週と違って、素晴らしいお天気に恵まれたことは大変ありがたいのですが、今日は朝から気温がぐんぐん上がり、急激な気温上昇に慣れていない選手や審判員の身体が心配でした。主催者というものは、どんな条件下であっても、心配の種は尽きないものです。木中ソフト場ボール部の戦いぶりを観戦しながら、会場を回り、各チームの選手たちの顔色を窺っていました。
 午後になって、強い日差しが照りつけ、まるで真夏の大会のようになってきました。各校の監督がそれぞれの選手のコンディションに気を配ってはいましたが、試合前の練習中に熱中症の症状が出た選手も数名いました。中には救急搬送が必要な生徒も1名いましたが、幸い病院で休息するだけで回復することができ、大事には至りませんでした。しかし、明日も好天が予想されます。各学校とも熱中症対策を十分した上で、大会に参加することが必要です。……雨が降っても晴れても、大会運営の難しさを改めて感ずる一日でした。
 なお、本校ソフトボール部は、今日の1・2回戦に勝利し、明日の準決勝にコマを進めました。コンディショニングに気をつけ、快進撃を続けてほしいと願っています。

4.27 教師の学び合い

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 昨夜は、道徳のシミュレーション授業が行われました。
 シミュレーション授業というのは、授業者が生徒役をする教師の前で、構想した授業を実際に進める場です。どのような問いかけをすれば生徒は分かりやすいのか、どのような資料を提供すれば生徒の考えが深まるのかなど、一つ一つ検証していきます。わずか数分の場面でも、いろいろな意見を出し合っていると、何十分、何時間もかかることさえあります。
 このような、一つの授業を多くの教師が関わりながらつくっていく作業は、授業者はもちろん、他の教師にとっても貴重な学びの場となります。特に、道徳の授業は、さまざまな価値観を出し合うことで成り立ちます。生徒役となった教師が、生徒たちの価値観をさまざまな角度から想定し、発言することによって、授業者が気づかない点までその授業を掘り下げていくことができます。
 昨晩も、参加者全員が発言し、この授業の一つの方向性を見出しました。特に、経験の浅い教師にとっては、貴重な研修の機会となりました。
 本校は「教師の学び合い」ができる学校です。そんな教師の下に、学び合う生徒を育てるエネルギーを私は強く感じます。

4.26 雨には勝てず

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 五輪池の水面に映る景色にも、季節感があふれています。
 つい先日までは、葉を落とした樹木のほっそりとした枝先ばかりが目立っていました。しかし、今週は一斉に吹き出した若葉が池の水面に、はっきりと映っています。
 午後予定していた写生大会は、残念ながら今日のお天気では延期せざるをえません。3年生は自画像ですので、天気に左右されることはありませんが、1・2年生は戸外での写生が中心ですのでいたし方ありません。午前中、美術の授業があったクラスは、これまでにスケッチしておいた下絵をもとに、作業を進めていました。写生大会はゴールデンウィーク後に持越しです。
 近隣小学校では、今日は遠足の予定だったそうです。残念ですが、雨には勝てません。子どもたちのがっかりした様子が目に浮かびます。これもまた、ゴールデンウィーク後に延期されたようです。
 予定された行事が、天候のよい日に実施できるよう祈ります。

4.25 ABCDの原則

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 今年度の本校キーワードの一つは『凡事徹底』です。
 集団生活上のマナー、清掃への取り組みなど、日々の生活の中で、それが求められる場面はたくさんあります。しかし、だれもが当たり前のことを当たり前として受け止めなければ、『凡事徹底』は掛け声だけに終わってしまいます。
 また、当たり前と理解していても、なかなか行動化できない経験がだれにでもあると思います。しかし、行動化できないということは、実際には理解しているとは言えないのです。ほめるべき点がたくさんある本校生徒ですが、まだまだ改善の余地もたくさんあります。
 小牧市のある中学校の校長先生が、その学校の生徒たちに『ABCDの原則』を提唱してみえます。
 A:当たり前のことを
 B:バカにしないで
 C:ちゃんとやれる人が
 D:できる人
 これを『ABCDの原則』と呼ぶのだそうです。本校がめざすところと同じで、まさしく『凡事徹底』です。それを『ABCDの原則』とネーミングする校長先生のセンスに感心しました。私も、時々この原則を使わせていただこうと思います。
 当たり前のことを避けて通っては成長できません。当たり前を当たり前として理解することから始めましょう。

4.24 道徳教育の充実

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 本校の重点努力目標の一つとして、「道徳教育の充実」を掲げています。
 学校は学習するところですから、学力の向上をめざすのは当然のことです。私たち教師は、日々、お互いの授業を見合ったり、研修会を開催して授業改善を図ったりしながら、分かりやすい授業をするための努力・工夫をしています。
 しかし、勉強さえできればよいという考えは持っていません。人として身につけなければならない礼儀やマナー、人に対する思いやり、人とつながるためのコミュニケーション力など、学習を支える人間力を育まなければ、社会生活の中で輝く人材を育てることはできません。
 そのために、道徳の授業を中心とした道徳教育を重視しています。毎週1時間の道徳の授業は、学年で題材を検討し、どの学級も同じように進められるようにしています。また、授業の進め方についても研修を積み上げ、生徒の心に響く授業が展開できるように努めています。
 どんなに素晴らしい資料も、それを読むだけでは道徳は成り立ちません。意見交換をする中で、さまざまな価値観に触れ、自分自身はどう考えるのかを追求していくことが必要です。そのため、クラスの仲間がお互いの意見を出しやすいように、教室の座席配置もコの字型にし、お互いの顔が見られるようにしています。今日の1・3年生の道徳授業でも、和やかな雰囲気の中で自分の本音を述べ合う場面がたくさん見られました。また、人の意見を真剣に聴く態度もできていました。
 道徳の授業をしたから、即、生徒の行動が変わるというものではありません。心を揺り動かしたぶんだけ、道徳性の下地ができると考えています。どんなテーマで話し合ったか、ホームページ上でもお知らせしています。ぜひ、家庭でもその授業をもとに話し合ってみてください。

4.23 行事に向けて

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 一部を除き、選手権大会も終了しました。
 5月・6月は、1年生の福祉実践教室と自然教室、2年生の自然教室、3年生の修学旅行と、大きな学年行事を控えています。今後、どの学年もその準備に終われる日が続きます。
 何せ、本校は各学年とも350人規模の学校です。行事一つとっても、小回りが効かない分、綿密な計画や準備が求められます。班編制、係分担、プログラム……、どれもが重要な要素となります。今日も6時間目に、1年生は福祉実践教室の講座希望調査、2年生は自然教室スローガン、バス座席、リクリエーション案の決定、3年生は学級別行動の目的地選定やバス座席決定など、事前の話し合いがもたれていました。
 行事は本番が重要ですが、そこに至るまでの計画や準備の方が重要だと思います。やるだけのことをやっておいて、当日は現地で成功に向けて楽しむというのが理想です。その過程においては、時として人間関係にヒビが入ったり、個々の生徒が取り組む熱意に温度差があったりして、学級がギクシャクすることもあります。しかし、そういったものを乗り越えて成功させた時の喜びは、順調にいった時よりも大きなものになります。言い換えれば、行事というものは、取り組む過程の中での学びが大切なのです。挑む壁が厚いほど、乗り越えた時の充実感は一生の宝物になります。
 失敗を恐れず、高い目標を掲げながら取り組む姿勢を、どの学年にも求めます。真の『千人力』発揮の機会となることを期待します。

4.22 選手権大会2日目

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 一宮市中学校選手権大会の2日目が行われました。
 今日も役員を務めるソフトボール競技が雨天中止のため、終日、各部の応援に回りました。
 一宮市総合体育館で行われた女子バスケの3回戦、男子ハンドボールの1・2回戦、男子バスケの2回戦を観戦しました。尾西スポーツセンターで行われた女子バレーの決勝トーナメントは、残念ながら駆けつけることができませんでした。女子バレー部のみなさん、ごめんなさい。
 この2日間、どの会場にも、大勢の保護者の方々に駆けつけていただき、熱い声援を送っていただきました。大変ありがとうございました。保護者のみなさんの部活動に対する関心の高さ、そして子どもたちへの大きな期待感を感じました。
 我が子の成長をプレーの中に見つけるのは、親にとってはこの上ない喜びだと思います。部活動を通して、親子の会話がさらに進むことを願っています。また、同じ部活動の保護者同士が子どもたちのプレーに一喜一憂し、大きな声を張り上げて声援する中で、保護者同士の連帯感も生まれるものです。日ごろのストレス解消という効用もあるかも知れません。今後も、ぜひ大会会場へ足をお運びいただき、熱い声援を送ってやってください。
 思春期ですから、中には「見に来ないで!」という生徒もいるかも知れません。しかし、それは決して本心ではありません。中学生であっても、見守ってほしいというのが本音なのです。そんなお子さんに対しては、陰からそっと見つめるだけでも結構です。
 男子バスケット部は28日の準決勝戦に臨みます。ソフトボール部は28日に延期となった1回戦が行われます。ぜひ会場にお越しください。
 

4.21 選手権大会

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 一宮市中学校選手権大会が開幕しました。
 役員を務めるソフトボール大会は、会場の九品地公園球技場が水浸しの状態で、選手の安全面を考慮して中止としました。明日も悪天候が予想されるため、大会開催を1週間先延ばしにしました。「今日の天候ならできたのではないか?」と思われた方もみえると思いますが、グラウンド・コンディションから考えた今朝の判断はやむを得なかったと思います。
 開催できなかったのは残念でしたが、その分の時間を私は他の部の選手権大会応援に充てることができました。一宮総合体育館のバスケットボール会場、光明寺公園球技場のサッカー会場、県営グラウンドの野球会場を順に訪れることができました。
 私が感動したのは、女子バスケットボール部の活躍です。公式戦でまだ勝ち星のなかった女子バスケ。今日も第1試合は追いつ追われつの展開でした。根負けした方が負ける、そう感ずる試合展開でした。最後の最後に相手を突き放し、そのまま試合終了のホイッスルを聞くことができました。勝利に喜ぶ部員の姿が印象的でした。
 ふだん私が校内の部活巡りをしていると、どの部も必ず大きな声であいさつしてくれます。その中でも1,2を争うあいさつができるのが女子バスケ部。試合に負けて学ぶことも多いですが、勝って学ぶことはそれ以上にあります。ぜひ勝たせてやりたい、そう思っていたこの大会。2回戦も勝ち進むことができたと聞き、私も大変嬉しく思いました。
 どの部も、まだまだ発展途上にあります。最終的にめざすのは夏大会。敗れた部も、明日から夏をめざす練習が始まります。それぞれの部がお互いに切磋琢磨し、『千人力』として結集させた力を発揮できる木曽川中学校、それを強く望みます。

4.20 好天を願う

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 朝から小雨が降り続き、グラウンドにも水溜りができ始めました。
 明日・明後日は運動部の選手権大会が開催予定です。室内競技は天候に左右されず、予定通りの進行が可能ですが、屋外競技はそういうわけにはいきません。
 私は市内中学校ソフトボール部の大会運営に携わっていますので、今朝からの雨には頭を痛めています。明日は何とか雨は降らないようですが、今日の降り方によっては、グラウンドコンディションが心配です。また、日曜日には、まとまった雨が降ることが予想されています。今日一日、天気予報とにらめっこ状態です。
 選手にとっても、新人大会以来の公式戦ですので、ベストの状態で試合ができることを望んでいます。また、応援いただく保護者にとっても、日程がずれ込めば、仕事の関係で会場に駆けつけられない場合もあります。
 選手にとっても、保護者にとっても、そして大会役員の私たちにとっても、好天を望まずにはおられません。

4.19 学校と家庭の連携を

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 平成24年度PTA総会が開催されました。
 授業参観後、たくさんの保護者の方にお集まりいただき、総会が開催できましたことに感謝申し上げます。
 平成23年度役員の方々の中には、お子さんが卒業し、今年度から中学校とのつながりがなくなる方もおみえです。しかし、今度は地域の方として、本校の教育活動にご支援・ご協力がいただければ大変ありがたく思います。役員としての活動、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

 今日の総会の中で、ご挨拶の時間をいただき、次のような話をさせていただきました。
     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 今年度の学校運営について、お知らせしたいこと、お願いしたいこと、考えていただきたいことがいくつかあります。
1.学習について
 新学習指導要領全面実施にともない、授業時間数・指導内容が増加し、教科書も改められました。今は、知識・技能だけでなく、活用する力が求められています。ぶ厚くなった教科書をぜひ手にとってご覧ください。

2.教育目標のキーワードについて
 『凡事徹底』と『千人力』が今年度、2つのキーワードです。それぞれ、具体的に実現できるようにがんばります。

3.生徒の生活で気になること
(1)携帯電話やインターネットのトラブルに巻き込まれないようにしてください。また、メールが誹謗中傷・人権侵害につながらないように、携帯電話を持たせた保護者が責任を持って監督してください。

(2)学校は集団生活の場です。大勢の生徒が生活している以上、大なり小なりトラブルが生じます。指導していて感ずるのは、子どもというものは自分の非を棚上げして相手の非を必要以上に責め立てたり、自分に都合の悪いことは概して話さなかったりするものです。トラブルをきっかけとして、人間関係のあり方を考えさせ、成長させるためにも、子どもの話をじっくり聞き、相手の話も聞いた上で、問題解決していきましょう。

4.学校と家庭の連携について
 今年も学校ホームページを通して、たくさんの情報をスピーディーに提供していきます。日ごろの様子を、ぜひ知ってください。逆に、家庭から学校への情報提供も積極的にお願いします。

 学校・家庭・地域がさらに連携を密にし、子もたちの成長を促し、見守っていきましょう。
               ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 少々、強い口調でお話させていただきましたが、ご理解いただける保護者の方ばかりだと信じて、思いを語りました。
 今後とも、ご理解・ご協力をよろしくお願いします。

4.18 問われる学力

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 昨日、3年生が『全国学力・学習状況調査』に取り組んだことをお知らせしました。
 今朝の新聞各紙には、小学校6年生・中学校3年生の問題が掲載されています。ご覧になった方も多いと思いますが、中には、興味を持って問題を解かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 評価というものは指導と一体でなければなりません。つまり、日ごろ学校で指導していることがらが定着しているか否かを、今回のような評価問題を通して確認するわけです。逆に見れば、学習指導要領が求めているのはどんな学力か、文部科学省の学力テストを見れば、具体的に分かるのです。
 国語・数学・理科、どの教科も基礎・基本の定着とその活用力が問われています。一問一答式の問題は漢字やローマ字の読み・書き、計算問題を除けばほとんどありません。特に、国語・数学の〈B問題〉では、身につけた力をフルに活用し、問題に対処しなければ答えは見えてきません。国語では、文章表現力がなければ手も足も出ません。
 つまり、問われている学力は、詰め込み式の知識や技能ではなく、知識や技能の応用力・活用力に重きが置かれているのです。言い換えれば、実用的・実践的な学力です。
 学校では、すでに新しい学習指導要領への移行期から、このような力を育てようと工夫してきました。どの教科でも話し合ったり、自分の考えや意見を述べ合ったりする場面を取り入れ、言語活動を通して表現力の向上をめざしています。その成果を検証しながら、次の指導の手立てを考えていかねばなりません。
 ぜひ一度、みなさんも新聞掲載の学力テストを手にとってご覧ください。そして、求められている学力について、一緒に考えてみませんか。

4.17 学力テスト

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 今日は、小学校6年生と中学校3年生を対象にした文部科学省の『全国学力・学習状況調査』(いわゆる「全国学力テスト」)が、全国一斉に実施されています。
 昨年度は、東日本大震災の影響で一斉テストは中止されたため、2年ぶりの全国調査となりました。かつては全員参加方式でしたが、一昨年からは、文部科学省が約3割の学校を抽出して結果を集計する方式に移行しています。今回、本校は抽出されませんでしたので、自主参加校として実施しています。自主参加校は、学校で独自に採点しますので文部科学省の集計対象からは外れますが、本校のテスト結果を発表される抽出校の結果と比較・分析をすることができます。
 今回は、従来の国語・数学に加えて、初めて理科が実施教科となりました。国語と数学の2教科については、基礎・基本の学力を問う「A問題」と応用・発展の学力を問う「B問題」があります。生徒にとっては、両方とも必要な学力です。
 客観性のあるテストで、本校生徒の学力を把握し、問題があれば補充学習をしながら学力向上をめざしていきます。

4.16 一期一会

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 今日は退任式が行われました。
 今年度の人事異動により、本校では9名の先生が退職・転任されました。今日は、退職・転任された先生方のお話をお聞きしながら、私は『一期一会(いちごいちえ)』という言葉を思い浮かべていました。
 人が生まれてから死ぬまでを「一期」といいます。『一期一会』とは、一生に一度出会うことです。初対面の人や物との出会いに使われますが、ふだん会っている人たちにも、この言葉は当てはまります。たとえ毎日顔を合わせる人でも、その日、その時、その状況の相手は一度だけです。
 また、今現在の自分も一度きり。人も自分も、今この時、この一瞬を大切にし、せいいっぱい生きなさい。『一期一会』には、そんな意味があるのです。
 本校を去られた9名の先生方は在職年数に違いはあっても、木曽川中の生徒たちと一瞬一瞬を大切にしながら関わってみえました。まさしく『一期一会』の精神です。そんな先生方が、口々に木曽川中の良さを全校生徒に話されました。特に、他校では真似できない『千人力』の力強さを、良き伝統として受け継いでほしいと訴えられました。また、それぞれの先生の話された内容は、これまで関わりの深かった生徒たちの心に響くものだったと思います。
 去られた先生方の新天地でのご活躍をお祈りするとともに、生徒たちが新たな人との出会いの中で、さらに成長してくれることを期待します。
【参考:『心がまあるくなる禅語』(リベラル社刊)】 

4.15 アクセスに感謝

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 いつも本校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
 学校ホームページのブログページは、毎日のアクセス数が記録され、累積されるとともに、日々のアクセスの状況が統計資料として保存されていきます。何月何日に何件のアクセスをいただいたのかは、瞬時に確認ができます。
 3月と4月の前半の記録を並べてみました。卒業式や入学式など、大きな学校行事があった日は、当然アクセス数が増えます。それだけ、多くの方々に関心を持っていただいていることが分かります。
 行事については、参観できなかった方々のために、できるだけ多くの写真を使い、その様子をお伝えするようにしてきました。今後も、ホームページを通して、学校の「見える化」を進めてまいります。
 学校は日々動いています。生徒たちの生き生きとした活動が授業はもちろん、日常生活、部活動、生徒会活動などで繰り広げられています。そんな様子も、できるだけ細かく、そしてタイムリーにお届けできれば、と考えています。
 お陰さまで、3月から4月にかけて、アクセス数が大きく増加しつつあります。新入生の保護者の方々が学校に関心を持ち、日々ご覧いただいていることが、その大きな理由だと思います。
 今後も情報発信に努めてまいりますので、よろしくお願いします。

4.14 挨拶

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 用事があって職員室を訪ねる生徒は、「失礼します!○年○組(●●部)の○○です。△△の鍵を取りに来ました。」などと挨拶してくれます。
 挨拶の声の調子や大きさによって、「はい、どうぞ。ご苦労さま!」と返す時もあれば、「聞こえるように、はっきり言ってね!」と返す時もあります。
 一般的に、挨拶というのは習慣でするものです。しかし、ただそれだけでよいものではありません。禅語でいう挨拶とは、人と人の間に積極的に切り込んでいく「行動」の一つです。挨拶するタイミング、声のトーンや強弱、新鮮な言葉など、オリジナリティがあってよいのです。自分なりの挨拶をすることが、自分なりの人間関係をつくることになるのです。
 人と会って挨拶する場合、その人に近づいていこうとする心がなければ、形だけの言葉に過ぎません。挨拶された人が、挨拶した人の心を受け取れなければ、コミュニケーションは成立しないのです。実社会では、だれもがそれを感じると思います。
 本校のめざす『凡事徹底』の一つが挨拶です。形だけでなく、心を伝える挨拶ができるように求めていきたいと思います。
 だれもが人間関係の「いろは」としての挨拶を、しっかり身につけておきたいものですね。
【参考:『続・ほっとする禅語70』(二玄社刊)】

4.13 スタートは順調ですか?

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 今週から新しい学年での授業が始まり、生徒たちは緊張の連続だったと思います。
 年度が替わり、新しい学年・学級で過ごすことは、だれにとっても期待と不安の入り混じった精神状態でしょう。新しい級友、新しい先生との慣れない人間関係に疲れた、と感じるのが普通かも知れません。これは、企業に勤める大人であっても同じですね。
 特に、新1年生は中学校生活そのものに慣れていないのですから、この1週間にストレスを感じた生徒もいることでしょう。週末は、ゆっくりと身体と心を休め、来週に備えてください。
 2・3年生は、部活動の選手権大会が近いこともあって、この週末に練習試合が組まれているところも多く、ゆっくり休めないかも知れませんが、部活動を通して気分転換を図ってほしいと思います。
 保護者のみなさまには、子どもたちの年度替りのストレスは、体調の変化や行動の変化でつかむことができると思います。今週のお子さんの様子で何か気になることがありましたら、遠慮なく担任や気軽に話せる職員にご相談ください。来週19日(木)には、道徳授業参観やPTA総会、学年懇談会もあります。その際にご相談いただいても結構です。
 今年度のスタートが順調であれば、この1年間の生徒たちの自然な成長が期待できます。学校と家庭の連携ができるよう、しばらくの間、保護者のみなさまもお子さんの様子をよく見てあげてください。

4.12 凡事の意識

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 今年度の本校の教育キーワードは『凡事徹底』と『千人力』。
 なぜ『凡事徹底』をその1つに設定したかと言えば、生徒たちの校内生活の中で写真のような現実が垣間見られるからです。
 『凡事徹底』というのは、「当たり前のことを当たり前にする」ことです。しかし、今の生徒たちには、「当たり前」が「当たり前」として認識されていないところに問題があります。例えば、トイレのスリッパの整頓がそれに当たります。
 先月のある日、職員玄関に脱いであった生徒の靴を見て感心したことがあります。見事にきちんとそろえられ、方向も的確です。どんな生徒がそうしているのか、私はどうしても確認したくて、その生徒が戻ってくるのを待ちました。それは男子生徒でした。私が感心したことを伝えると、その生徒は「当たり前でしょ!」という顔つきで「マナーや作法は、家で厳しく言われていますから……」という言葉で応えてくれました。彼にとっては、そうすることが「当たり前」の認識となっているのです。
 私たちが「当たり前」と思って指導すると、しばしば怪訝な顔をする生徒がいます。そんな生徒からは、「何で?」という言葉が返ってきます。
 現在の学校には、日本人が美徳としてきた社会的なマナーや規範を「当たり前」として認識させることから始めなければならない現実があります。本来は、家庭でしつけるべきことも多いと感じますが、家庭と学校の相互協力でしつけなければ、実社会に出て困るのは生徒たちです。
 みなさんの家庭では、玄関の靴やトイレのスリッパの整頓はいかがでしょうか?

4.11 進化する強さ

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 みなさんは、プロテニスプレーヤーのクルム伊達公子選手をご存知でしょうか?
 伊達選手は18歳でプロ入りし、一時は世界ランキング4位まで登りつめました。常に世界のトップ10を維持しながら、26歳の若さで引退します。しかし、37歳でプロに復帰し、何と40歳を過ぎた今も世界ツアーに参戦中です。
 10年以上ものブランクがありながら、なぜ厳しいプロに世界に復帰したのか、彼女を動かしている原動力は何なのか。私は彼女の生き方に非常に興味を持ち、先月発刊されたばかりの伊達選手の著書、『進化する強さ』(ポプラ社刊)を読んでみました。
 若いころ、世界各地を転戦するうちに、好きだから続けていたはずのテニスが嫌いになった伊達さんは引退を決意します。引退後、さまざまな活動をしているうちに、やっぱり自分はテニスが好きだったんだと気づき、テニス界に復帰を遂げます。引退していた期間は、決して空白の時間ではなく、彼女にとっては必要な時間だったのです。
 復帰後の対戦相手は、ほとんどが10代・20代の選手です。体力的にはかなりきついはずです。しかし、若いころ以上にテニスをする喜びを感じると言っています。ランキングがものをいう世界ですから、勝たなければ試合には出られません。今では、勝ちにこだわりながら対戦を楽しむ心の余裕ができたと言います。そこに彼女は「進化している自分」を発見したのです。
 彼女は著書の中で、次のように述べています。
『継続するということは、同じことの繰り返しではなく、成長し続けることなのです。私も復帰というチャレンジを始めてから、次々と目標が出てきて、それに向かって頑張っています。そして、いつのまにか挑戦が続いているのです。』
 これまでに、いろんなスポーツ選手の著書を紹介してきましたが、この『進化する強さ』もみなさんにお薦めします。
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