最新更新日:2024/03/28

3.29 平凡こそ非凡

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 今日は、まさしく「春」を実感できる日和となりました。
 学校西方にそびえる伊吹山の残雪が、青空をバックにくっきりと輝いています。
 私の手元に、全日本中学校長会の会報冊子『中学校』No.702号が届きました。この中に、「釜石の奇跡」と呼ばれた岩手県釜石市立釜石東中学校の校長先生が書かれた文章が掲載されました。
 東日本大震災発生と同時に釜石東中学校は停電となり、校内放送も使えない中で、教師と生徒は自主的判断で校舎外に避難し、点呼を取ることもなく第一避難場所へ走り出したといいます。校地外に全員が出るまでに10分もかかっていません。
 第一避難場所の裏の崖が崩れていたため、さらに上にある第二避難所に向かいました。その際、後から避難してきた小学生や保育園児の手を引き避難している写真がマスコミに報じられたのは、みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。
 第二避難所にも津波が迫ったために、さらに上に避難し、生徒・職員全員が無事であったことから「釜石の奇跡」と呼ばれています。結局、釜石東中学校の校舎は3階まで浸水し、全壊しました。
 校長先生の話によれば、日ごろから徹底した防災教育をしてきたお陰だと言います。小中合同避難訓練、津波模型を使ったシミュレーション体験、ボランティア精神の醸成など、防災教育を生徒が常に真剣な態度で取り組んできた成果が、その日の生徒たちの行動に生かされたのだそうです。生徒は「決して奇跡ではなく、当たり前のことをしたまで」と言い切っています。
 何事もいい加減な態度で取り組んだのでは、いざという時に最善の行動はできないものです。「当たり前のことを、当たり前にすること」、つまり「凡事徹底」こそ重要なキーワードなのです。まさに、平凡を積み重ねれば非凡となる、です。
 本校もこの釜石東中学校に学ぶべきことがたくさんあります。
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