最新更新日:2024/05/08
いーなかさ 千秋「命を大切に。仲間を大切に。感謝できる。最後までやりきる。千秋中生としての自覚。」そして「本気の千秋」。【自ら】【共に】【互いに】を意識した行動を。

3月6日(水)第77回卒業式

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3年生は,力を振り絞って,さわやかに卒業していきました。卒業生のこの先に幸多かれと祈るばかりです。
保護者の皆様,地域の皆様に感謝申し上げます。

以下は,式辞の抜粋です。
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 この春に、晴れて卒業する一九四名の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、今日この時を、また新たな起点にして、ますます自分自身を輝かせ、さらに生き抜く力を身に付けていくと信じています。
 さて、能登半島地震では、受け入れがたいことやものを、受け入れざるを得ない苦しさが、心を突き刺しました。そんな中、避難所で「何日かぶりに水が出た。二次避難により水が出る、勉強ができる。」といった小さな希望に光を感じる生徒たちの、現状を受け入れていこうとする姿に、私たちは何をすべきか、今何気なく流れる環境や時間に対して、どのように向き合っていくかを、考えさせられました。
 ありふれた日常の捉え直しや、生きることの尊さ、生き抜くための力強さの必要性を、目の当たりにしました。振り返ってしまう思いを封印するのではなく、思い出される記憶を、自身を奮い立たせる力に変え、前へ前へと進む歩みをやめないことの大切さを痛感しました。
 新幹線運休による修学旅行延泊は、そういった意味では災害でありました。状況を理解し、一人ではないことを心の支えとし、仲間と互いに気遣い、励まし合って前を向く皆さんに、助けられました。
 目標や、先にあるはずの確かなものを、手探りで追い求め続けることの困難さは、いつでも誰でも同じです。
 私たちの人生は、これまでの歴史の上に成り立っています。歴史になってきたこと、歴史にしてきたこと、どちらも人の知恵によって生かし生かされ、今なお新たな歴史を作り続けています。
自分を社会に生かすと共に、歴史を作っているという重要な役割を意識し、生き抜いていく強さを持たねばなりません。その強さが、その先の自分の光となり、進むべき道へと、導いてくれるからです。しかしながら、立ち止まって身動きの取れないときもあります。そんなときは、弱さを受け入れてください。そして、それを誰かと共有してください。共有できることも大事な強さです。
 昔、子供のころにきいたなぞなぞに、「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。この生き物は何か?」というものがあります。答えはおわかりの通り人間です。人間は生まれてから自ら動けるようになるまでに、他の動物よりも多くの助けが必要です。自分で立ち上がり、二本足になるといよいよ自立が始まります。三本足は、二本プラス一本と捉えると、何かの助けを得て、自立し続ける様子です。皆さんは、今まさに機能的な自立を果たし、精神的な自立を進めているところです。自ら立って前に進むだけでなく、共に歩む誰かの三本目の足となることが自立の完成形のはずです。そのためには、絶えず、自分以外の誰かと、互いにその存在を意識し合い、認め合わなければなりません。
 これまで、九年間の義務教育では多くの基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、見方・考え方を高めてきました。そして、この先もその学びは続いていきます。それは、自立をさらに進め、そして「働く」ためです。
 「働く」という字を想像してみてください。人偏と「動」動くという字から成り立っています。「動」は、左上の「人が立っている」象形と、左下の「重い袋の両端をくくった」象形、右側の「力強い腕」の象形から、人が重い袋を「うごかす」ことを意味する漢字であるということです。その左側にさらに、横から人が見た象形の人偏がついてこの漢字が成り立っています。
 「働く」の「働」の意味は、ただ、仕事をする、稼ぐという意味にとどまらず、他人のために奔走する、有効に作用するといった意味も持っています。すなわち、「何かを成し遂げる行動をし、その行動によって人に利益をもたらす」という意味であります。この意味では、働くことも、目指すべき自立の要素です。
 卒業生の皆さん、喜びと困難は、どちらか一方が続くことは少なく、交互に繰り返されます。困難の方が長く続くこともあります。しかし、大きくても小さくても、自分が満足できる喜びを知ると、困難に立ち向かう力がわき、困難を乗り越えると、次の喜びにたどりつきます。目の前に訪れるすべてのことは、自分のため誰かのために生きる舞台です。自分らしく力強く演じ、生き抜いていってください。
 生徒たちは、これまで守られてきた義務教育の学校から、様々な風の吹く、社会の入口に向かって出発します。「千秋の子」から「千秋の人」へと、今後ますます自分磨きを続け、さらに大きく成長していくことを祈念しまして式辞といたします。


令和六年三月六日
一宮市立千秋中学校長 内田 正弥

3月5日(火)最後の給食 修了式

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3年生にとっては,中学校生活最後の給食でした。
献立は,ご飯,牛乳,カレーシチュー,ヒレカツ,いろどりサラダでした。
最後となると味わいも少し違ったのではないでしょうか。感謝の気持ちで食したと思います。

一足早い3年生の修了式では以下のような話をしました。
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いよいよ明日卒業式を迎えます。
これまで,授業で鍛えた自分,行事で生かした自分を振り返ってほしいと思います。
また,普段の生活では,友達や家族,先生をはじめとする大人たちとの関係の中で,自分とは何か,自分らしさとはどんなことかを考えてきたと思います。
他者の意だけに沿って行動するうちは,自分らしさにたどり着くことは難しいと思います。他者の意を受け止めつつ,自ら判断・行動してはじめて,他者の笑顔や感謝の言葉,生き生きとした姿から,自分らしさに気づくことができるのだと思います。

人は,人と様々な距離感を保ちながら,人の中で生きていきます。

命に係わる場面に遭遇したときには誰かのブレーキに,共に前に進んでいるときにはペダルやハンドルに,悩みを知ったときには荷台になることで,自分のよさを思う存分発揮できるはずです。

皆さんは,明日卒業します。卒業後は千秋中学校には戻りません。思い出という記憶を本校の学び舎に記していくために,互いに過ごした日々を確かめ合って今日,明日を過ごしてほしいと思います。

さて,皆さんの3年間における今年の漢字を振り返りたいと思います。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会Webサイト「今年の漢字」より

◎2021年の漢字は「金」
 長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍や,各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年でした。
(大谷翔平,松山英樹,藤井聡汰ら)

◎2022年の漢字「戦」
 ロシアのウクライナ侵攻により,「戦」争の恐ろしさを目の当たりにした一年。円安・物価高による生活上での「戦」い,スポーツでの熱「戦」・挑「戦」も注目されました。
(サッカーワールドカップ,冬季五輪,新型コロナウイルス,村上宗隆,佐々木朗希,大谷翔平ら)

◎2023年の漢字「税」増税,減税に関する議論,物価高
 生活に直結する増「税」・減「税」の動向が注目された一年で,国民の不安や期待が錯綜(さくそう)しました。

卒業する皆さんに,どう生きていってほしいかは,明日式辞の中でお話しします。

3月4日(月)卒業生を送る会 それぞれの関係

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1・2年生の出し物はとてもよく考えられ,3年生を十分楽しませていました。受け取る3年生の態度がこれまたすばらしく,1・2年生の力を最大限に引き出していました。3年生職員の出し物についても,学習指導,生徒指導,進路指導をはじめとした細やかな対応に日々時間と心を費やしてきたなか準備され,生徒たちの「ツボ」を心得たものでした。
互いの関わり合いのなかから生み出される至宝の時間でした。

3月1日(金)千秋中学校校歌はどこに

千秋中学校の校歌は,校内の様々な場所に記されています。
3年間を過ごした3年生なら,どこにあるかはもうおわかりですね。
卒業式当日,おそらく仲間と歌う最後の校歌は,きっと胸に刻み込まれていく感覚を味わうことになるでしょう。
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3月1日(金)卒業へのメッセージがあふれています

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3年生の教室には,体育祭で共に励まし合い,応援し合った1・2年生からお祝いのメッセージが届いています。
先日紹介したように,廊下や掲示板にもメッセージや思い出の写真がいっぱいです。
形となって見えるものだけでなく,メッセージを書いた人や掲示物を作成した人が費やしたその時間に馳せた思いをしっかり受け止めて,立派に卒業してほしいと思います。

2月20日(火)集会

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<生徒指導から>
「ここぞというときに普段が出る」身だしなみや行動、すべきことを確実に
下校は,安全のためにまっすぐに帰宅する、道端で話し込まない

<図書委員会から>
読書の意味は,筋道だった論理的思考を育む、知識の泉
出入り口変更について、桜シールについて、返却日について

<生徒会から>
会長の話
執行委員から挨拶運動について
お礼、1-3・2-1・3-5の表彰,結果は生徒会だよりに

<校長から>
先週金曜日には千中タイムがありました。3年生にとっては最後の千中タイムでした。
毎年,前後期でそれぞれ,生徒会役員,学級役員,委員会委員,学級係の役目を担い,学校生活向上のために,話し合って方向性を決めたり,環境整備に取り組んだり,時節に合わせた呼びかけをしたりしてきたと思います。

なかでも委員会は,それぞれの委員会委員が学校の現状を振り返ったり捉え直したりしたうえで,必要なことがらや重要なことがらを考え,方針を決定し,全校生徒を動かすことや委員会自体が改善に向けて行動をします。学級の係も同様です。

自分の役割に責任をもつとは,役割にどう向き合い,実行し,どんな成果をあげられたかを自覚していくことです。そうすることで,物事に向かう態度や信念が形成され,人格へとつながっていきます。こうして身に付けた人格は,他者から評価される,すなわち必要とされる要素となります。

簡単に言うと,人が何かをするのは,人と人とが信頼し合い理解し合って,生活の向上をめざすためです。自分のために誰かを非難したり,排除したりするためではありません。
しかしながら,人には得意なことと苦手なこと,すぐにできることとできないことなど,ぞれぞれに個性と特性があります。
だからこそ,自分を理解してもらい受け入れてもらう努力と,他者を理解して受け入れていく努力をし続けなければなりません。そして,他者に対してできることを増やし,他者との何気ないつながりのなかに自分の存在意義を感じ,心地よさを味わっていくのです。それがよりよく生きるということです。

3年生は残り半月,1・2年生は残りひと月となりました。休日も含め,千中生として,自ら必要なことがらを探り,共に目標を持ち,互いに現状を確かめあいながら,仲間を信じ,地域に愛され,信頼される学校となるよう進歩のある毎日を送り,令和6年度に向かっていきましょう。

2月8日(木)学年末テスト範囲発表 身に付いたことは何か さらに身に付けるべきことは何か

1・2年生は学年末テスト範囲の発表がされました。どの生徒も,小さい字ですが,各教科の先生が身に付けておいてほしいことを少しでも明確になるようポイントとして記述した範囲表と計画表を見比べ,1週間の計画を立て始めています。
1年生は中学校に入学後まもなく一年が経ちます。そして,最後の定期テストになります。しっかり自分自身を見つめ,何が成長したかを感じられる1週間にしてほしいと思います。
2年生は自分を見つめて分析するだけでなく,来年度に向けて自身を調整できる力をアップさせてほしいと思います。
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2月7日(水)いつものように

自転車の整頓状況です。毎日,「いつものように」何かをし続けることは大切です。それが,自転車の整頓となると,誰かの1台がとんでもない置き方になっていると成しえません。一人一人の心がけと行動が表れています。
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2月5日(月)授業の様子 英語・数学

先週金曜日の授業の様子です。
1年生は数学科の授業で,空間図形の学習です。日ごろ空間内で生活はしているものの,数学的にとらえて,形や大きさ,位置関係をつかむことはとても大変です。そして,学んだことをどこにどう生かすか,どこにどう生かされているかを考えることが学ぶ意味です。
2年生は英語科の授業で,これまですでにさまざまな英語表現を学んでいます。場面に応じて即座に使えるか,伝わる英語が出てくるかが大切なポイントです。そのための対話活動を行っています。
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1月30日(火)久しぶりの集会

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本日は,久しぶりに放送集会を行いました。各担当からの話は以下の通りです。
●生徒指導担当からの話
・挨拶の気持ちよさ
・ポケットに手を入れることの安全面、相手に与える印象面
・グレーチング盗難箇所に注意

●保健委員会からの話
・インフルエンザについて,症状,出席停止期間,予防方法
・手洗い後のためにハンカチをポケットに,換気は自発的に誰もが窓開け

●生徒会執行部からの話
・各学年の3学期の残りの生活
・挨拶運動,帰りに昇降口で,目標設定,挨拶に関するアンケートに回答を

校長からは以下のような話をしました。
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能登半島地震で被災し,2次避難を決断した少年は「水があって,勉強できるのでよい」と取材に答えていました。

私たちの今の生活では,蛇口をひねれば水が出ます。水を飲んだり,調理に使ったりしています。蛇口をひねるとき,その存在や仕組みについて,感謝の気持ちを持つことはあまりないのではないでしょうか。

エコスクール運動の名のもとに,電気や水をはじめとする省エネルギーや,ごみの分別による省資源・リサイクルに取り組んでいます。

この活動は,日ごろから,エネルギーや資源の有限性を知り,その中で,どう生活するのが環境に優しいのかを意識することが目的です。

災害時においても,今あるものをどう使うか,ないときにどうするかということにつながると考えます。

勉強できる環境への感謝も日ごろはあまり感じることはできないことです。学校に行けば,友達や先生がいて,自然に学びの時間が始まります。家に帰れば,慣れた屋根の下で落ち着いて自分の時間を計画的に使うことができます。

これが避難所では,互いに配慮しつつ,再生,復興に向けて,できることは何かを考え,行動しなければなりません。

皆さんには,今,目の前にある学びの機会を逃したり見送ったりせず,自分にとって意味あるものとして受け止めて生活してほしいと思います。

それが自分も人も大切にする出発点であり,苦難がやってきても共に乗り越えていく力を持つための基礎となると思います。

令和5年度はもうあとわずかになってきました。集団避難した生徒の中で,やっぱり地元といって戻る生徒もいるようです。千秋中での4月当初の自分を思い出し,自身の成長を実感すると同時に,まだまだ足りないことにしっかりと取り組む中で,千中生としての自覚を高めていってほしい思います。

1月29日(月)カーブミラーで安全確認

先週,北と南にカーブミラーを設置しました。
北門から出た生徒は,交差点に差し掛かる前に北側から人や車が来ないかを,南門から出る生徒は,門を出る前に西側から人や車が来ないかを確認してほしいと思います。
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1月24日(水)安全な登校を強く意識

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雪の予報を受け,早めに起きたり,自転車から徒歩にしたりするなど,身の安全を第一に考えて登校する生徒が多くいました。ご家庭での生徒へのお声掛けに感謝です。

1月24日(水)雪のため登校時の安全を

予報通り,雪が積もり始めています。家を出る時間,登校方法,身に着けるものなど,安全を第一に考えて選択し,対応できる千中生でいてほしいと思います。
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1月18日(木)愛知県新型コロナ第10波入り宣言

愛知県知事により,定点医療機関あたりの報告数が連続で増加し,14.17(定点195で報告2763)となったことを受け,第10波入りが宣言されました。
一宮市は,17.58(定点11で報告211)です。
また,インフルエンザ警報も発令中で,定点医療機関当たりの報告数は17.58となっています。
昨年から入試は始まっていますが,年が明けて3年生は多くの生徒がそのときを迎えます。引き続き感染症対策を強く意識する必要があります。

※図は県のウェブサイトのものです。
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/
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1月17日(水)阪神・淡路大震災から29年 今の能登の人たちは

阪神・淡路大震災から29年,能登半島地震から2週間余り,力強く生き抜いた人たち,生き抜こうとしている人たち。
千秋の朝の空は快晴で,雲一つありませんでした。この空の続く先で,この空に続いてきた場所で,多くの人が当たり前の日常を奪われても,人としての生活を,学生としての学びを求めて日々戦っています。
先日の佐藤隆治さんの話にもあったように,千中生には「今できることをする」ことで,着実に生きる力をつけていき,平時に自分を生かし,災害時に負けない強さをまとい,共に手を取り合って互いに気遣える人へと,一歩一歩成長してほしいと願うばかりです。

朝登校後は,スクールライフノートの心の天気やノートの入力,読書,Classroomの連絡を確認しています。
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1月16日(火)授業に目標をもって取り組みを

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1年生の音楽科,数学科,美術科の授業の様子です。
音楽科では,いきものがかりの「○○○○○」を練習しています。感謝の意を伝えるには,もってこいの歌です。
数学科では,平面図形のまとめをしています。これまで身に付けた知識や技能を使って,直観が正しいかどうかを調べる力を確認しています。
美術科では,千秋中の校章を紙にかいて,その成り立ちや意味を考える活動をしていました。
学ぶ内容には,身に付けるべきこと,使っていくうちに大きな意味をもたせられることがあります。何となく頭に詰め込んだり,やってみたりするだけでなく,その後の振り返りが重要になります。

1月9日(火)3学期が始まりました

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本日,3学期始業式を行い,まとめの学期がスタートしました。
生徒指導担当からは,辰年の竜にまつわる故事成語「竜頭蛇尾」「画竜点睛を欠く」についての話がありました。どちらもそうならないよう新年に自分なりの自分らしい目標を立て,その目標に向かって進んでほしいと思います。

校長からは以下のような話をしました。
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2024年は,元日から能登半島地震により大きな災害が起きてしまいました。
倒壊,火災,津波などによる命にかかわる甚大な被害。
停電,断水などによる生活環境の悪化。
道路の遮断などによって支援が届かない避難生活。

さらに,目の前にある命を救い出せないもどかしさ。自分の命をどこまでつないでいけるのか,いつになったら平常の生活に戻れるのかという不安。

自然災害は,一瞬にしてそれまでの当たり前を奪ってしまいます。
当たり前を無抵抗に奪われても命をつないでいくには「備え」が必要です。
自ら生き抜くための最低限の「ものと健康」,共に生き抜くための「知恵と工夫」,互いに生き抜くための周囲の人との「関係性や距離感」。

「ものと健康」「知恵と工夫」「関係性や距離感」は,学校生活において日々学んでいることです。

もの・ことを得ること,健康を維持することとその過程。
知恵を使って工夫し,発信や体現をする力。
それぞれの個性と状況を理解し,支えたり支えられたりする関係。
これらは,学校で多くの人が生活する中で,授業やさまざまな活動を通して,身に付けられることです。

平時において確実に身に付け,実行できるようにすることで,災害のような非常時に状況を冷静に受け止め,的確に判断し,行動できる力を蓄えていきます。

学校生活は,人生の「備え」だと考えます。授業や諸活動に取り組む中で,本年度のまとめへと向かってほしいと思います。

論語の中には,「知者(ちしゃ)は惑(まど)わず,仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず,勇者(ゆうしゃ)は懼(おそ)れず。」という言葉があります。

物事の真理を知ることは,いつでも最善の判断を迷いなくすることにつながります。
思いやりの心を絶えずもつことは,自分と同じように他人の命を大切にすることができるため,行動を選択するときに心配することはありません。
物事に勇敢に立ち向かうことは,強い意志をもって行動することであり,動揺したり恐れたりすることはありません。

これらの三つを平時に身に付けられるように生きていくことで,非常時にも,自ら行動し,共に切りひらき,互いに助け合う社会を構成する一員になれると思います。

命を大切に,仲間を大切に,感謝できる,最後までやり切る「千中生としての自覚」を,さらに高める3学期にしてほしいと思います。

1月4日(木)新年を迎え志高く

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2024年辰年を迎えました。能登地方では元日以降,大きな地震による災害に見舞われ,地域の人々が先の見通せない毎日を送っていることを考えると心が痛みます。

生徒たちが,志を高くもち,平時も非常時も命を輝かせて社会に役立つ人となれるよう,学校生活においては,小さな一歩とその伸びを共に大切にして指導に当たっていきたいと思います。

本年も引き続き本校へのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
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12月25日(月)2023年いろいろなことに全力で向かいました

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2023年,千中生は,普段の授業,清掃,給食の時間をはじめとして,全力で物事に取り組む姿勢をいつも通り見せてくれました。多くのことを心で感じ取りました。
それぞれが乗り越えなければならないこともたくさんありました。
見えない何かで人と固くつながる瞬間。互いに支え合う場面の連続。積み上げた成果。
これらは決して消えません。しっかり自分にまとい,胸を張り,2024年へと共に顔を上げて進んでいきましょう。

12月22日(金)2学期終業式

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全生徒が屋内運動場に入って2学期終業式を行いました。
これまでのオンラインで行う集会時には,カメラ越しに映る話を聞く姿勢にいつも感心していましたが,本日集合しての終業式では,国歌,校歌,友達との意見の共有など,千中生らしさを感じることができました。
※写真は入場前の各教室の様子です。


式辞の内容は以下の通りです。
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2023年は,5月に新型コロナウィルス感染症の扱いが5類に移行し,様々な制限が解消されてきました。一方,インフルエンザの流行は,これまでになく9月から全国的に広がり始め,11月には愛知県にインフルエンザ警報が発令されました。2019/20シーズン以来4年ぶりの発令で,過去10年で一番早い時期での発令だそうです。何度か広がりそうな時期がありましたが,みなさんの換気や場面・体調に応じたマスク着用などによって,大きく広がることなく2学期を終えることができます。

体の健康管理も心の健康管理も,自分を守ることと他人を守ることの二つの柱によって成り立っています。
日ごろから,「自ら」正しい判断をし,「共に」状況を確かめ合って,適切な行動を選択していくことが大切になります。その結果,「互いに」尊重し合う生活ができるのです。

さて,今日は論語の中の「過ちてこれを改めざる。これを過ちという。」について考えたいと思います。
まず,人は誰でも意図せず過ちを犯すことがあるということです。そのとき,すなわち,過ちに気付いたときに,それを悔い,正しく改めないことが本当の過ちだということを意味しています。
過ちを改めるとき,自分の心の中だけでは,他人からはわかりません。できれば,「改めます」と宣言するとよいと思います。そうすれば,周囲の人の警戒や不信は,信頼へと傾いていくはずです。

また,意図した過ちはその時点で罪になります。この点では,もはやSNSで人を傷つける行為は過ちではなく罪と言えます。学校でも家庭でも社会でも,どんなことが問題になるかを皆さんはすでに学習しているからです。その罪は自分だけで償えますか。自分を集団や社会に生かすことにつながりますか。発信する前に一旦立ち止まり,これらについて考えてほしいと思います。人を傷つけてしまう前に,行動後の自分を大事にすることを考えてください。

次は,振り返りです。今から皆さんに聞きます。近くの人と声に出して共有しても構いませんし、心のなかでも構いません。

一つ目は,2学期に9教科で身に付けたことをそれぞれ三つずつあげてください。
(生徒は意見交換をしていました)

二つ目は,体育祭や合唱祭で,自分または他人との間で高めたことを三つずつあげてください。
(これも生徒はすぐに互いに意見交換をしていました)

どんどん出てくる人は,自分のものになっている人で,これから身につけていくことも,きっと確かなものになっていきます。毎日の授業のめあてやテスト週間に入るときに範囲表には,身に付けるべきことが示されているはずです。

家庭科の裁縫で,本返し縫い,半返し縫いという技能があります。イメージはこれです。丈夫にするための縫い方です。
これまでの学習や活動の振り返りをいろいろなものを使って行ってほしいと思います。何もしなければ忘れていくだけです。

新たな年を迎えますが,本返し縫い,半返し縫いのイメージで,自分づくりや学んだことの定着に取り組んでほしいと思います。そして,それぞれのペースで,高まっていく自分に自信をもった表情で新年にお会いしましょう。

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一宮市立千秋中学校
 校長:内田 正弥
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