令和6年度がスタートしました。今年度も今伊勢中学校をよろしくお願いいたします。

3月22日 修了式 式辞

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 修了式で生徒のみなさんにお話しした内容を抜粋して掲載します。
 保護者のみなさま、関係のみなさま、令和5年度の本校に対するご助言ご指導等誠にありがとうございました。生徒らは4月から進級して、新たなスタートを切ります。今後ともよろしくお願いいたします。


 今週は、厳しい寒さが戻ってきたこともあり、朝夕の冷え込みが続いていますが、本日、令和5年度の修了式を迎えることができました。
 1年生、2年生のみなさん、本日をもって1年生、2年生の課程を修了し、4月には新たな学年に進級します。
 この一年間を振り返って今、みなさんにはどんな思い出が残りましたか。色々あったことと思います。。令和5年度は、あなたにとってどんな時間だったでしょうか。
 さて、今日はある人のエピソードを紹介します。その人は、為末 大(ためすえ だい)という元陸上の日本代表選選手です。彼は2000年、2004年、2008年とオリンピックに3度出場した経験をもっています。また、現在も400mハードルの日本記録保持者です。そんな彼が2000年のシドニーオリンピックの男子400メートルハードルの予選において、いきなり1台目のハードルを越えられず、右足を引っ掛けて転倒してしまい、完走するも、その組の最下位に終わるということがありました。
 その彼が、引退後の10月に、子どもたちを対象とした「走り方教室」を開催しました。実際に走り方を指導した後の質問タイムで小学6年生の児童が,「失敗した時,どうしていますか。」という質問をしました。その問いに彼は、「大きな失敗は,オリンピックの時に転んだことですね。気が付いたら,空が見えていました。そして,予選に落ちてしまいました。その時とても落ち込んだけど,ふと,よく読んでいた漫画の主人公のことを思い出しました。
 
 どの漫画の主人公にも必ずピンチが訪れる。そして,ピンチを脱出できている。だから,自分もこの後、結果を出したら,とてもかっこいいストーリーになるのではないか。こう思い直して頑張ることができました。」という内容の答えをされました。2000年の転倒の後、彼は数々の大会で苦しみながらも2012年に引退するまでに世界選手権で2度の銅メダルを獲得するなど、素晴らしい成績を残しました。
 
 みなさん、誰にでも失敗はあります。それを自分なりの方法で乗り越えてきた為末さんのお話、どうでしたか。失敗の乗り越え方は人それぞれです。失敗しても「次はうまくやろう」。この気持ちが大事だと思います。
 来月には、また新たな仲間が入学してきます。令和6年度もチャレンジ一杯の1年間にしてみてはいかがでしょうか。どんなときも、あなたは、あなたの「心」と「命」を大切して、新しい学年を迎えてください。 
                                    令和6年3月22日
                                    一宮市立今伊勢中学校
                                     肩 野 善 文

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