最新更新日:2024/03/28 | |
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8月19日(土)<校長室より>微笑み◆腕の良いバイオリン職人のフランクのもとにはドイツ中から注文が殺到します。そんなある日、世界的に有名な音楽家からバイオリンの注文が入ります。そのときには、完成したバイオリンがなく、受渡日を決めてバイオリンを作ることにしました。締め切りの日の早朝にバイオリンは完成しましたが、納得する音が出ませんでした。そこで、フランクは弟子の中で一番腕の良いロビンが作ったバイオリンを自分のものと偽って音楽家に渡してしまいます。 その後、ロビンをはじめとする弟子たちはフランクのもとを去っていきます。フランクの工房は活気をなくします。反対に弟子であったロビンの工房は各地から注文がたくさん来るようになっていました。 そんなある日、ロビンから一通の手紙が届きます。その手紙には、「まだ師匠であるフランクを超えるようなバイオリンを作ることができない」という内容が書かれていました。ロビンは涙します…◆ この教材では、「誠実」や「生きる喜び」などについて生徒とともに生き方を考えます。人と人とが一緒にいるとき様々な問題が起きます。また、失敗もあります。そんなときに、どのように生きていくとよいのか を考える授業になります。私は、この授業の最後に河野進さんの詩を使わせていただきます。 『微笑み』 河野進 どのような苦しみにも 温かい微笑を どのような悲しみにも 明るい微笑を どのような恐れにも たじろがない微笑を どのような不安にも 和やかな微笑を どのような誤解にも 思いやりの微笑を どのような憎しみにも やわらぎの微笑を どのような冷たい目にも 親しい微笑を どのような裏切りにも 黙って微笑みを こうした「微笑み」が自然に返せる生徒集団、そして教師集団でありたいと思っています。2学期以降もこうした学校の実現をめざして努力を続けて生きたいと思います。 |