最新更新日:2024/04/27 | |
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12月15日(月) 表彰伝達・教頭講話「恩送り」3年生は「握手」という作品を勉強しました。作者は井上ひさしさんという有名な作家です。井上さんの家はとても貧しい家庭で、井上さんが中学生の頃、本屋で辞書を勝手に持ち出そうとしたときがありました。そのときに、本屋のおばさんに見つかってしまい、裏庭に連れていかれました。井上さんは、怒られるかと思いドキドキしていましたが、おばさんは井上さんに向かって「ここの薪を全部割りなさい」と言いました。薪を割り終えたあと、おばさんは井上さんに辞書を手渡しました。おばさんは一生懸命働かないと欲しいものは手に入らないという、人としての生き方を、言葉だけではなく行動で教えてくれたわけです。 井上さんが作家になったあるとき、本屋さんがあった町のボランティア団体から、子どもたちに作文の書き方を教える講師をしてほしいと依頼がありました。井上さんはお金を受け取らず、3日間作文を教えました。中学生のときにおばさんに受けた恩に報いたのだと思います。 みなさんも様々な人から、様々な恩を受けたことがあると思います。しかし。それに気付かなかったたり、なかなか返せなかったりすることもあるでしょう。そんな時、誰かに「恩送り」をしてください。それが恩人への感謝になっていきます。 恩を誰かに伝えていく、そういう行動をとっていくことが住みやすいクラスを、気持のよい南部中をつくっていくと思います。自分にできる「恩送り」は何だろうか。こんな思いを持って、残された2、3学期を送って欲しいと思います。 |
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