最新更新日:2024/04/19
自分の夢や目標をもち、その達成のために、その過程、準備にしっかりと取り組もう。

6月18日(月) 全校集会 校長先生の話

本日、全校集会を行いました。陸上大会等の表彰伝達のあと、校長先生のお話を聞きました。校長先生のお話を紹介します。

 短距離と違って、長距離はスタートから位置取りの争いがあります。また、結果の差がはっきりする種目です。
 スタートの時は、できるだけ集団の前に出たいものです。2列目より後ろにいる場合は、前列の人との駆け引きが生じます。そのため、最初の段階で自分のペースを上げて臨む必要もあります。
 今回の陸上大会でもその様子が見られました。「とにかく先頭集団のできるだけ前に出たい」。その気持ちからか、明らかにオーバーペースの選手がいました。素人でもそのペースが続くとは思えませんでした。1周目は先頭を走っていましたが、周回ごとに順位を下げました。
 一方、良い位置取りをし、自分が身に着けたペース配分で走る選手もいました。練習を通して実力とともに自分自身の走り方を知り、自分を信じて走れば結果がついてくるという感じです。しかも、ペース配分の最後にはラストスパートも組み込まれており、見事に走り切りました。

 さて、スタートでオーバーペースの選手をどう思いますか。
 この選手に必要なことは、自分にあったペースで走ることの大切さとその実力をつけさせることです。そして、それは指導者の仕事でもあります。一方、とにかく「前に出ようと」というのは本人の気持ちであり、それを実行したのも本人です。

 明日から期末テスト。3年生にとって、1学期というのは2学期、3学期より大きな意味があります。先生たちは、オーバーペースについての指導はできます。でも、「前に出よう」という気持ちづくりはあなた方自身しかできません。
 ラストスパートは、しっかり準備し、余力を蓄えている人だからこそできることですよ。

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6月5日(火) 全校集会 校長先生の話

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6月5日に行った全校集会の様子です。
初めに、一宮市中学校相撲大会と陸上大会に参加して優秀な成績を収めた生徒の表彰を行いました。生徒会からは、夏の大会にむけて応援団員の募集について、呼びかけがありました。

校長先生のお話を紹介します。

 学校生活には「日常」と「非日常」があります。1年生の校外学習、2年生のキャンプ、3年生の修学旅行は「非日常」の代表的なものですが、私がそれらに込める願いは同じです。
 キャンプファイヤーの時に「糸」についての話をしました。
 人と人がつながるには「糸」が必要です。学級の「級」にも「糸」があります。何組の「組」にも「糸」があります。
 同じ時代に生まれ、「縁」あって中部中学校でつながった皆さんです。つながりをいつまでの続けてほしい。
 おみくじの文字に「吉」という文字があります。「良い、めでたい」という意味です。「糸」と「吉」がつながって、「結」になります。「縁」でつながったみんなが、しっかりと結びつくことを願っています。
 さて、おみくじの文字について少し加えます。
 おみくじの良い順番は「大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶」なのでしょうか、「大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶」なのでしょうか。いろいろ考え方があるようです。
 うれしいのは「大吉」でしょう。基本的には良い事しか書いてありません。逆に「凶」は気を付けることばかり書いてあります。でも、「これから」という意味では、大吉はピークであり、これから運が下がっていくということ。それに対して「凶」は、気を付けることで、運が上がっていくということになります。
「心」のもち方ひとつですね。
6月も良い月になりますように。


5月14日(月) 全校集会 校長先生の話

本日、全校集会を行いました。表彰伝達のあと、校長先生のお話を聞きました。最後に、中中ドリーム宣言の唱和を行いました。
校長先生のお話を紹介します。

今日は「頭」と「心」の話をします。
まず「頭」についてです。
フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、ラインなど。様々なSNSツールがあり、皆さんはそれらを利用しながら生きていくはずです。理由は便利だからです。文字や写真などが瞬時に送れます。しかし、瞬時だからこそ危険性をはらんでいます。手紙であれば少し時間をかけて、受け取った相手の気持ちを思いやることができます。「頭」を使ってゆっくりチェックできます。
SNSで文字や写真を送るとき、とにかく一回だけ「頭」を働かせください。「その文字、その写真はあなたの家の玄関に貼り、誰に見られても大丈夫なものなのか」と。

次に「心」についてです。「僕は今まで一度も嘘をついたことがありません。」これは嘘です。ということで、以前読んだ「嘘」という題のエッセイの一部を紹介します。

事実と違うことを言葉にしたり、文字にしたりする。それを「嘘」といいます。事実と違う以上それ自体は悪いことです。しかし、問題なのは「なぜ事実を言葉や文字にできなかったのか」ということです。簡単に言えば「嘘」には必ず「理由(わけ)」があります。「相手を思いやるため」なのか「自分を守るため」なのか。
「相手を思いやるため」の嘘は、自分の心に大きな負担を与えません。例えば、肉親に本当の病気を伝えるケースです。しかし、「自分を守るため」の嘘は、たとえばれなくても、一生の「心」の重荷になります。

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5月1日(月) 全校集会 校長先生の話

「頭」の話をします。頭で理解してください。   
 100mを10秒で走る。秒速10mであり、時速にする36キロ。スピードスケートで500mを40秒で滑れば、秒速12.5mであり、時速45キロ。
秒速10mのイメージは、自転車でかなり必死にペダルを漕ぐ時のスピードです。必死に漕ぐと風を全身に受けることは分かるね。立ち止まった状態でその強さの風を受ける。それは風速10mの風を受けることであり、結構な強さである(台風の強風域は風速15m以上)。そんな強い風に向かったとき、前にその風を避けてくれるものがあれば、体に感じる負担はなくなることもわかるよね。
互いに順番をかわり、負担を分け合いつつも、全員ができるだけ早くゴールを目指す競技がスピードスケートの団体パシュート(チームパシュート)で、見事に金メダルを取ったよね。チーム力が問われる競技であり、一番遅い人のゴールで勝敗を決めるという珍しい競技でもあります。
自分一人だけでは何ともならない。交代ではあるが、力のある人がより大きな負担を受け持つ。力のない人も助けてもらえることに甘んじるのではなく、必死についていかなければチームとしての勝利はない。

学校、学級、部活動。すべてチームです。だからチームとして力をつけよう。チーム力が一人一人のレベルアップにつながるよ。
3年生! 入試だって団体戦、チーム戦という意味は理解してもらえるよね。

 最後に、ノルディック複合ラージヒル決勝を覚えていますか。三人のドイツ選手と渡部選手の闘いです。三人のドイツ選手はまさにパシュートのようにチームで渡部選手に立ち向かい、最後の最後は個人戦を繰り広げた。

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4月16日(月) 全校集会 校長先生の話

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本日、アリーナにて全校集会を行いました。生徒会役員や学級役員の任命式を行いました。役員のみなさん、半年間よろしくお願いします。全校生徒で協力して、よりよい学校をつくっていきましょう。

【校長先生の話】
 人は「頭」と「心」と「体」でできています。「自立」のためには、そのすべてを鍛える必要があります。集会ではどれかに焦点をあてて話をしたいと思います。
 今日は「心」の話を2つします。
 まず、「心」を強くするチャンスについてです。
少し遠回しに話します。避難訓練や交通安全の指導では「自分の命は自分で守る」という言葉をよく使います。その自分の命を賭けてでも、守るべき命があるということを自覚する時があります。それは「親」になった時です。「まず自分のこと」という立場から、「自分だけではない」という立場になった時、背負うものが確実に違います。
さて、「立場が人を育てる」という言葉があります。生徒会、学級役員など、その役割を背負った分だけ、厳しい目が向けられます。それこそ、「心」を強くするチャンスです。何かやる前には不安を感じるのは誰もが同じです。そのために、遠慮したり、譲ったり、任せたりしてしまうことがあります。しかし、立場となり、役割を背負った時点では、やるしかないのです。しかも、自分がやることを他の人に宣言した場合は、覚悟してやるしかありません。でも、やることで必ず成長できます。
 二つ目は、「心」を整えるということです。
 「2018年第7回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・愛知」が開催されます。知的障害のある人たちが様々なスポーツトレーニングとその成果を発表する競技会が愛知県で開催されます。それに伴う「聖火リレー」が一宮市内でも行われ、みなさんにもいっしょに走ってほしいという依頼がありました。その案内を担任の先生から配付してもらいます。
 開催日は5月20日、中間テストの前日の日曜日です。さあ、どうしますか? 特に3年生!!
 このイベントは事前にわかっていることです。「心」を整え、「心」に余裕をもつチャンスにしてみませんか?
 いろいろなことを同時進行させることは本当に大変です。でも、上手に時間や順番を調整し対応する力、あわてず「心」を整える力も強くしてほしいと願っています。
世の中にはこんな言葉もあります「仕事は忙しい人に頼め」。

4月5日(木) 新任式・始業式 校長式辞

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入学式に続いて、新任式・始業式を行いました。
 新任式では、この4月より中部中学校へ赴任した先生方を紹介しました。始業式の中では、新入生と新2・3年生の対面式を行いました。

【校長式辞】
 平成30年度がスタートします。始業式で伝えたいことはいつも同じです。ですから、2年生は2回目、3年生は3回目の話です。
 
 3年間の締めくくりである「卒業式で涙を流せますか」です。言葉は悪いですが、「泣くこともできないような3年間にするな」ということです。
 
 ライフステージごとに器があります。皆さんには中学校時代という器があります。3年間かけて、その器にいろいろな思いをためていきます。
 自分が努力し、目標を達成できたといううれしかった思い、逆にできずに悔しかった思い、友達と仲良くなった思い、時には喧嘩して辛かった思い、好きな人ができ、どうしようもないほど切ない思い、とにかくいろいろな思いためていきます。
そうした思いは人と出会い、その人とかかわり、助けたり助けられたり、支えたり支えられたりする中で作られていくものです。学級、部活動などありとあらゆる場面でつくられていくものです。
 
 いろいろな思いをためた中学生活に区切りをつける日が卒業式です。その日までにあなたの器にあふれんばかりの思いをためましょう。卒業の日、それらを思い出すという最後の一滴が入ると、器からあふれ涙になります。みんなが堂々と涙を流がせるようにしっかり思いをためてほしい。

 ただし、ためてほしくない思いがあります。確認します。
人は優しくしてあげたこと、親切にしてあげたことなど、プラスの行為は結構忘れてしまいます。しかし、「嘘をついたこと」、「誤魔化したこと」、「意地悪したこと」、「いじめをしたこと」など、マイナスの行為は忘れたと思っても、心から消えず、何かあるごとに思い出されます。人生の中でいつまでも背負わなければなりません。だからそんな思いはためてないでほしい。

最初に言った「卒業式で涙を流す」ことができるほど思いをためることは簡単ではありません。でも、そんなシーンを夢見て、新しい年度をスタートしましょう。

3年生、残された時間は1年を切りました。
2年生、一番たくさんの思いをためられる時期です。
1年生、始まったばかりですが、3年間というのは、実はアッという間です。

先生方、1年後、2年後、そして3年後、生徒といっしょに涙を流しましょう。

4月5日(木) 平成30年度入学式 校長式辞

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本日、アリーナにて平成30年度入学式を行い240名の新入生を迎えました。
校長先生からお祝いと激励の言葉をいただいた後、新入生代表が「誓いの言葉」を述べました。

【校長式辞】
 例年になく早く季節が進み、校庭の葉桜よりも新緑がまぶしく感じられます。本日、本校に入学される240名の皆さん、そして、保護者の皆様にお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。

 さて、新入生を迎える時、その初々しい姿を見つめながらも、私自身は3年後の卒業する時の姿を想像します。そして、それに向けて私が繰り返す言葉は「自分探しの旅」というものです。
「自分とは何だろう」「自分は何のために生まれてきたのだろう」「自分はどのように生きていけばいいのだろう」というように、自分の存在意義を見つめる旅、私はそれを「自分探しの旅」と言い、先輩である2,3年生の入学の際にもその言葉を伝えてきました。

「自分探しの旅」をイメージしてみましょう。人の成長をライフステージごとに絵を描くことにたとえてみます。皆さんは幼稚園・保育園時代の絵、小学校時代の絵を描き上げてきました。今までは、お父さん・お母さんがそばで寄り添い、手助けしてくれることをうれしいと思うことが多かったでしょう。しかし、これからはどちらかと言えば自分の好きに描かせてほしいと思うことが増えていくと思います。その気持ちの変化が「自立」への歩みです。そして、「自立」という気持ちに応えるために、誰かが下描きをしてくれたキャンバスではなく、あなただけのための真っ白なキャンバスが用意されています。

 今日から、中学校時代の絵を描いていきます。用意された真っ白なキャンバスに向かって、中央から描きはじめる人。隅から描きはじめる人。大胆にいきなり色を使う人。細かに輪郭をとってから描く人。本当にいろいろでしょう。描き方が一人一人違い、描き上げるスピードも違います。だから、できあがる絵も同じものはありません。他の人があなたの絵を見て、「上手」だとか、「下手」だとかいうかもしれません。しかし、そんな言葉に惑わされる必要はありません。大切なことは、あなたの絵は、あなた自身が責任をもって描き続けることです。そして、あなたが描く絵には絶対に失敗作はありません。すべてがかけがえのない絵であり、「自分探しの旅」の終着点にあるあなたの個展を彩るものです。

 私も自分のキャンバスに絵を描き続けています。そして今日、そのキャンバスに新たにあなた方の姿が加わります。そのうれしさをしっかり噛みしめて式辞とします。

      平成30年4月5日
       一宮市立中部中学校長 小川 正彦

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一宮市立中部中学校
校長 伊藤 基生
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