2年生にスケッチブックを見せてもらうと、複雑な形をした芸術作品が描かれていました。１点透視図法や２点透視図法で描いたのだそうです。この技法がこれからの絵画制作に生きてきます。

　1年生の総合的な学習の時間。28歳になった自分の姿を想像し、友達とインタビューをし合いました。「社長になってめっちゃかわいい人と結婚している」「15人ぐらい子どもができている」――夢が膨らみます。

　2年生はこれからボディパーカッションに取り組みます。今日は動画を見てイメージをつかんだ後、どんな曲にするか話し合っていました。どんな発表になるか楽しみです。

「昨日の卒業式はどうでしたか？感想を聞かせて。」
「退場の時に泣いている先輩たちを見て、3年間がすごく充実していたんだなあと思いました。」
「見送りの時に先輩に直接声をかけることができてうれしかったです。」
「自分たちも卒業まであと1年なんだなあと思いました。」
　2年生にとって、先輩のすごさを改めて実感し、自分たちのこれからを考える式になったようです。これからの南陵中をつくるのはあなたたちです。

　未来は与えられるものではない。自分で創り出すもの。あなた自身が未来です。どうか自分の夢に向かって力強く歩んでいってください。そして、高い志をもち、社会の一員、ふるさと南陵の一員として周りの人々や社会・地域のために尽力できる人であってください。

　その先には、困難・苦難が待ち受けているかもしれません。でも、あなたたちなら必ず乗り越えていけます。なぜなら、この困難なコロナ禍に知恵と勇気で立ち向かい、笑顔に変えてきたあなたたちだから。そう信じています。

　あなたらしさを大切にし、自信をもって一歩を踏み出してください。あなたたちの活躍と未来に期待し、心から応援しています。卒業おめでとう！

　あなたたちの母校、南陵中はずっとここにあります。忘れないでください。

　在校生も先生たちも、みんなのことを忘れません。

　後輩たちに見送られて旅立ちます。

　見送りの前にサプライズ。子どもたちから学年主任にプレゼントが渡されました。3年間ずっと見守り続けてくれた先生です。

　すてきな笑顔を見せてくれました。

　いい仲間をつくりました。一生の友です。

　初めて3年生を担任した職員もいます。教師にとって卒業はうれしくもあり、一番寂しい日でもあります。

　担任と子どもたちの絆の強さを感じました。本当にいいクラスをつくりましたね。

　笑顔あり、涙あり。すてきな時間でした。

　最後の学級活動です。それぞれのクラスで、感動的な時間が流れていました。

　最後まで凜とした態度で臨んだ卒業生。立派でした。すばらしい卒業式になりました。

　退場します。先生たちは、退場口の扉まで来ていました。間近で声をかけながら見送ります。

　卒業の歌と校歌は、事前に録音した子どもたちの音源を流しました。声に出さずとも、肩を揺らしながら心の中で精いっぱいに歌う姿に心を打たれました。

「新しい環境へ飛び込むことへの不安もありますが、この先悩んだり、壁にぶつかったりしたとしても、今、隣にいる仲間のことを思い出し、一歩ずつ未来に向かって進んでいきます！」
　在校生、職員、家族への感謝とともに、これからの決意を力強く語ってくれました。在校生のすばらしい送辞に、すばらしい答辞で応えました。

「これまでに教えていただいたことをしっかりと受け継ぎ、本校の校訓である『命を大切にし　頭を使い　汗を流す生徒』にふさわしい南陵中学校にしていきます。遠くから見守っていてください。」
　先輩への感謝、熱い思いが伝わってくる送辞でした。