最新更新日:2024/04/24
本日:count up39
昨日:383
総数:371346
ようこそ青海中学校のホームページへ。いきいきと活動する生徒の姿を紹介します。

卒業式 式辞

 日差しの中に、春の息吹が感じられる本日、青海中学校の第五十四回の卒業式を挙行するにあたり、常滑市教育委員会委員長 水野福三様はじめ、多数のご来賓の方々のご臨席を賜りこのように盛大に挙行できますこと、まずもってお礼申し上げます。(略)
 保護者の皆様に一言お祝いとお礼を申し上げます。お子様のご卒業 誠におめでとうございます。中学校時代は、心身ともに成長する時期で、時に心が不安定な頃もあったのではないかと思います。皆様の愛情に包まれ、立派に成長された姿をご覧になられ、感慨もひとしおのことと思います。こころからお祝い申し上げます。また、三年間本校にご支援をいただきましたこと、この場をお借りし、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 さて、百四名の卒業生のみなさん 卒業おめでとう。
皆さんの三か年の努力の陰には、ご両親をはじめ、多くの方々の支えや励ましがあったことを忘れないでください。そして支えてくださった方々に対する感謝の心をいつまでももっていてほしいと思います。
 私は、中学校生活の皆さんの頑張りを大いに認めてあげたいと思います。皆さんは、青海中学校の最高学年として、それにふさわしい活躍をいろいろな場面で見せてくれたからです。皆さんの落ち着いた学校生活、真剣な授業態度や部活動の各種大会でみせた粘り強さ、とりわけ、女子バスケット部が知多地方の体育大会で見せてくれた試合に、精神的にたくましくなった姿を見ることができました。サッカー部やテニス部等が、大会の中でみせた集中力、あきらめない心の強さに、その成長の跡を見ることができました。
 また、体育祭で見せたクラスの団結力 応援旗づくりを通しての協力の様子、応援合戦においてリーダーを中心によくまとまった取り組み、こうした活動を通してお互いが力を合わせて取り組むことの意義を感じてくれたものと思います。合唱コンクールで見せた美しいハーモニーも同様です。林間学校でのキャンプファイヤーの盛り上がりも、みんなの心が一つになってつくりのあげたものであり、私の心の中には、皆さんとの楽しい思い出として残っています。さらに、生徒会執行部が企画した震災に対応する取り組みも小学校の協力も得て、意義ある取り組みとなりました。
 一人一人を見ると、まだまだ成長途上ですが、集団として励まし合い、高め合っていく姿は、心あたたまるものを感じました。今後は、一人一人の進路先は分かれますが、青海中学校で学んだという共通の良き思い出を胸に、前をしっかり向いてそれぞれの道を力強く歩んでいってください。
 卒業にあたり皆さんに二つのことをお話しします。
 一つ目は、「学問に近道なし」という言葉です。この言葉が示すように学ぶということは積み上げであり、日々の努力の上にあるということです。従って、学ぶことは時間のかかることです。まさに、学問とは、コツコツと積み上げていくものです。また、学ぶことは、机に向かって行うものばかりではありません。他人から学ぶこと、生活の中の経験から学ぶことがたくさんあります。時に、失敗や恥ずかしい思いをした中から学ぶことが多いものです。こうした学びを栄養にして自分自身を育て、高めていってもらいたいと思います。まさに学びは、生涯続くのです。今後も謙虚に学び続けていってください。
 二つ目に、「一隅を照らす人になれ」ということです。一隅とは、隅のこと、方隅のことを言います。皆さんのもっている人間的な温かさや優しさ、知恵や工夫で、どのような小さいことでもいいので、他人のため、社会のために役立つことをし、必要とされる人間になってほしいということです。皆さんの存在が、周りの人に良い影響を与え、皆さんの行動が周りの人に感謝される存在になることを期待しています。奉仕活動はその一つですし、仕事を通して、社会に役立つことも大きく見るとそうしたことの一つといえます。皆さん一人一人が、それぞれの能力を生かし、社会を照らす光となることを願ってやみません。
 「学問に近道なし」「一隅を照らす人になれ」この二つのことを卒業生の皆さんにお話し、式辞とします。皆さんの今後の活躍に期待します。

誓いを交わす儀式「誓詞」

本校には、開校以来続いている卒業前の儀式があります。それが「誓詞」書きです。昭和33年度の第1回卒業生より、卒業にあたって誓いの言葉を冊子にずっと記してきています。その言葉は、卒業生の今後の生き方を表すものであったり、決意、意気込みを感じさせたりするものです。本年度、第54回の卒業生となる104名が新たに書き綴っていきます。
この儀式で伝統的に受け継がれているのは、次の2つの約束です。
・あらかじめ用意された冊子に一人一人が順番に小筆を使い、言葉と名前を記していく。
・校長室で学校長の前で記す。
この2つの約束があるからこそ、生徒には緊張感漂う時間となります。1月24日の3年A組男子から始まり、26日まで続きます。全員が書き終わると、通算8,304名の「誓詞」が校長室に揃うことになります。
 本校を卒業された方との話の中で、誓詞書きのことを話題にすることがあります。実際に来校された折には、当時書いた言葉をお見せすることもあります。15歳の時の自分の思いに感慨深いものがあるようです。

3学期始業式 式辞

 明けまして、おめでとうございます。(略)
 さて、今日から3学期が始まりました。3学期は、1年のまとめの学期であるとともに、次年度につながる大事な学期でもあります。とりわけ3年生にとっては、受験を控え、緊張と少し不安を抱えながらの時間となりますが、持てる力を発揮し、精いっぱい頑張ってほしいと思います。受験はみんなが通っていく道です。こうした経験を通して、また一つ成長していくのです。決して逃げることなく、自分に甘えることなく目標に向かって頑張っていってほしいと思います。
 ところで新年に当たり、今年にかける決意を新たにしている人は、多いのではないかと思います。今年の目標を立てたり、計画を立てたりしていることでしょう。三日坊主や計画倒れになることのないようにしたいものです。そのためにも具体的で実現可能な行動目標をたて、実行してみることです。そして、その目標を一つずつクリアしていくこと、言い換えれば、小さな成功体験を積み重ねていくことが、やがて大きな成果や成功を収めることにつながるのです。まずは、小さな一歩、実現可能な一歩をしっかり踏み出すことです。
 男子サッカーの全日本のキャプテンで長谷部誠さんという方がいます。静岡県出身で高校を卒業後、浦和レッズというチームに所属した後、海外のチームに移籍し、現在ドイツで活躍されている方です。先日、彼の書かかれた本を読ませていただきました。お多くの方が読まれている本と伺いました。なぜ多くの方にこの本が読まれるのか、読んでみてよくわかりました。本の題名は「心を整える」サブタイトルが「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」とあります。毎日特別なことをしているのではなく、自分がやらなければならないことを、習慣にして毎日確実に実践しているところに彼のすごさと心の強さを感じます。具体的な例として、次のような例を挙げています。
・「整理整頓で心の掃除をしよう。」整理整頓をすることで自分の心をすっきりさせる。
・「マイナスの発言は自分をも後退させる」だから、後ろ向きの発言はしない。
・「遅刻が努力を無駄にする」とにかく時間厳守に心掛ける。
・「外見は自分だけのものではない」周りからみられていることを意識して身だしなみを整える。日本の代表選手として、応援してくれている人たちに恥ずかしくないような外見をつくる。
・「競争は自分の栄養になる」互いに高めあううえで、競争はいい意味で自分とって大切なこと、決して競争から逃げないようにする。
 自分を育てるのは、まさしく自分自身です。やらなければならないことを日課の中にしっかり組み込み、習慣にしていくことでより成長していった例として、大いに参考になりました。自分の生活を見つめ、できない理由を並べる前に、できるようにするための努力をする。皆さんのがんばりに期待し、3学期の式辞とします。

2学期の終業式 式辞

 むし暑さの残る9月の始業式から約4か月、本日2学期の終業式を迎えました。
 今年は東日本大震災の関係で延期になっていた修学旅行が、9月早々にあり、3年生にとって楽しい学期のスタートとなりました。しかし、その関係で体育祭の応援の練習の時間があまり取れず、作り上げるのに大変だったのではないかと思います。そうした状況はあったものの、これまでの本校の伝統をしっかり受け継ぎ、立派な応援旗、応援合戦を多くの方に披露することができました。クラスの団結力、中学生らしい元気のあふれた姿を見てもらうことができ、私はとてもうれしく思いました。クラスで一生懸命取り組んだからこそ得られる感動や満足感の共有、こうした経験をこれからもたくさん皆さんにしてほしいと思います。ある生徒が言いました。「優勝はできなかったけれど悔いはない。」この言葉があらわすように、みんなと力を合わせた頑張りに、行事の後のさわやかさを感じます。
 その姿は、先日行われた合唱コンクールにもよく表れていたと思います。一人の力は小さいけれど、みんなの声が集まった力いっぱいの合唱は、聞く人に大きな感動を与えたと思います。クラスで共に学ぶ人たちが、お互いを支えあい、励まし合うことを通して、高め合い成長していく場として学級があります。日常の生活を通して人間的に成長できる場である学級をこれからも大切にしていってほしいと思います。
 さて、終業式にあたって、2つのことをお話します。
 1つ目は「自己を見つめ振り返る」ということです。学校生活の大半は授業です。授業を集中して受けることができたでしょうか。授業中に学ぶべきこと、やるべきことがしっかりできたでしょうか。各教科の予習・復習の取り組みは十分であったでしょうか。課題に対する確実な提出がなされたでしょうか。じっくり振り返ってみてください。時間を有効に使い、計画的な取り組みを進めるのは、まさに一人一人に課せられた課題です。自分の持っている能力を生かすのは、皆さん一人一人です。そのためにもあきらめず、投げ出さず、本気で努力を続けることです。まさに「継続は力なり」です。
 2つめは、心に残った文章がありましたので紹介します。昨日配られた3学期の若あゆ日記の3月の巻頭言にあったものです。宮城県仙台市にある階上(はしがみ)中学校で行われた卒業式の答辞の中の文です。東日本大震災で被災された学校に関わるもので、すでに知っている人がいるかもしれませんが、聞いてください。
「階上中学校といえば、防災教育といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には人間はあまりに無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というにはあまりにもむごすぎるものでした。つらくて悔しくてたまりません。時計の針は14時46分を指したままです。でも、時は確実に流れています。生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るにはあまりにも大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え、助け合っていくことが、これからの私たちの使命です。」
 皆さんと同じ中学生の言葉です。困難に出会ったときの人間の力強さを感じます。辛いけれど、そのつらさから逃げない、つらさを恨まない、困難に立ち向かう勇気、困難な中にあって希望を見出そうとする人間の強さを教えられたように思います。私たちも負けてはいられません。困難なことから逃げない、それを克服する気持ちの強さを身につけたいものです。
皆さんの今後に期待し、式辞とします。

学級のハーモニーを大切に

今週の金曜日に合唱コンクールが行われます。女子生徒の澄んだ声と男子生徒の太くたくましい低音が重なってつくられるハーモニーは、聴く人の心を豊かにしてくれます。音楽室から聞こえる練習の歌声、また、朝の各教室から響く歌声に、皆さんの活力を感じます。同時に歌声の響く学校の様子に、寒い時ではありますが、心は春のようにさわやかです。
 しかし、合唱コンクールに向けての各クラスの取り組みは、決して平坦な道のりではないと思います。みんなの心がひとつにならない場面もあったのではないかと想像できるからです。「ハーモニー」には、「調和」とか「親しむようになる」という意味があります。歌い込んでいく中で生まれるクラスの「調和」こそ、合唱コンクールの大切にしたいところです。
 合唱コンクール当日、クラスの団結のもと美しいハーモニーが会場いっぱいにこだますることを期待しています。

学校の様子(2)

 2日間の期末テストが終了しました。この期間は、鉛筆の音だけが聞こえる実に静かな時でした。その様子は、これまで勉強してきたことを一心に答案用紙にむけて吐き出しているような感じさえしました。特に3年生にとっては今後の進路にかかわるとても大切なテストです。緊張の中での取り組みとなりました。そのせいか、最後のテストの終了のチャイムが鳴り終わった時には、教室の空気が一変し、ざわざわとした雰囲気になりました。これまでの緊張を解くに十分なものでした。
 3時間のテスト後に、合唱の練習をしました。学年によって多少の違いはありましたが、12月16日(金)の合唱コンクールに向けて練習を始めました。これからも引き続き毎日の学習の充実を図るとともに、歌声を通してクラスの調和が一層図られることを期待しています。

学校の様子(1)

 今週は気温が急に低くなったせいか、寒さを感じる毎日となっています。本校では11月中旬よりインフルエンザで欠席をする生徒が出ていて、感染の広がりを心配しましたが、今は少しずつ減ってきています。しかし、予防のためにも手洗い、うがいの励行を促すとともに、室内の喚起に配慮しているところです。
 話は変わりますが、この時期になると本校のいちょうの葉が色づき、間もなく落葉の時を迎えます。一斉に散り始めますと、正門からの道が黄色い葉で埋め尽くされるほどです。それを片付けるのは大変ですが、とても美しい風景です。また、中庭にはもみじの葉が赤く染まっています。まさしく秋の深まりを感じさせています。
 さて、来週には二学期の期末テストがあります。生徒の皆さんは、家庭でのテスト勉強が佳境に入っている時かと思います。しっかり勉強に取り組み、満足のいく結果を残してほしいものです。各教室を回り学習の様子を参観すると、テストに向けて真剣に勉強している姿を見ることができます。大いに期待したいと思います。

学校祭に寄せて

 3.11の東日本大震災を機に私たちの暮らしやものの見方に変化が出てきたように思います。安全に対する意識の高まり、危機に対する対応と備えを再確認することとなりました。また、家族や地域の絆の大切さに気付き、さらには、多くの人々の支援活動を通してやさしい気持ちの輪の広がりを見ることができました。本校では、生徒会執行部を中心に学用品を、被災された仙台市の中学校に贈る活動に取り組んでくれました。
 今年も学校祭の時期がやってきました。夏休み中から多くの人が、応援旗の制作や体育祭の応援合戦の準備に取り組んでくれました。学校祭は、文化・芸術に触れる機会とともに、体育祭を通して、クラスの団結力を高めるよい機会です。今年のテーマは「FAMOLY(ファモリー)」です。この言葉は、「ファミリー」と「メモリー」を組み合わせた造語です。学級というファミリー的な絆を大切に、学校祭を通して共通の思い出を作り上げていこうという願いが込められていると聞いています。これまでの青海中学校の学校祭の伝統を引き継ぐことはもちろんですが、新たな試みや熱い思いの具現化に期待をしています。
 保護者、地域の皆様には、生徒の活動を参観していただき、ご理解とご支援をいただければ幸いです。

常滑市小中音楽会に参加して

画像1 画像1 画像2 画像2 画像3 画像3
 9月15日に常滑市小中学校の音楽会に出かけてきました。今年で50回目となる本市の伝統的な行事のひとつです。小学校は4年生を中心に多くの学校が参加していました。また器楽クラブや金管クラブでの参加もありました。
 久しぶりに元気のよい小学生の歌声を聴き、美しいハーモニーとともに子どもたちの一生懸命さに心打たれました。
 中学生の発表はどこの学校も吹奏楽部の演奏でした。夏のコンクールで演奏した曲やテレビ等のテーマ曲で、聴く人の心に響く演奏となりました。
 本校生徒は、NHKの大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」のメインテーマ曲を演奏してくれました。初めにピアノの音から始まるきれいな曲です。地元の大野に関わりがあり、とても良い曲を選んでくれたと思いました。この曲は9月23日の文化祭の折にも演奏すると聞いています。もう一度聴けることを楽しみにしています。
 
 ところで、今年度本校生徒は、この音楽会の運営の仕事を任されました。演奏の合間の楽器の搬送などを任され、きびきびと動いている様子を見ることができました。担当の方より、よくやってくれたとのお褒めのお言葉もいただきました。
 また、音楽会の最後のプログラムの全員合唱では、伴奏を務めるという役もいただきました。大いに活躍の場を与えていただいた主催者に感謝しています。
 
参加した生徒たちの表情に満足感が見られ、よい音楽会になったと感じました。私は、心地よい音楽を聴いた後の余韻に浸りながら会場を後にしました。


修学旅行を終えて

 今年の修学旅行は、神戸・大阪方面でした。3.11の東日本大震災及び、原発事故の影響で急遽、市内の4中学校で協議をし、3月末に東京方面から変更しました。生徒たちが昨年度より事前に準備をしていた班別東京分散研修を実施させてやりたい気持ちはありましたが、安全・安心の確保の見通しがたたないとの判断で方面の変更となりました。
 当初5月の予定でしたが、方面、宿泊地などの変更に伴い、先日の9月7日〜9日の2泊3日で出かけてきました。天候にとても恵まれた3日間でした。1日目は「大阪城」「USJ」、2日目は神戸にある「人と防災未来センター」の見学、学級別研修の後、「海遊館」を見学し、ホテルでテーブルマナーの講習と中身の濃いものになりました。3日目は神戸の「ポートタワー」の展望台より六甲の山並み、神戸の市街地、神戸港の様子を俯瞰(ふかん)しました。遠くに神戸空港も見ることができました。その後、なんばグランド花月にて、漫才、落語、新喜劇を観ました。生徒は2時間半余り本当によく笑いました。テンポの良い会話、ボケと突っ込みの面白さ、小話の中のおち、よく練られたネタだからこそ続く笑いでした。
 何人かの生徒に心に残っている場所について尋ねたところ、USJがよかったという声を多くききましたが、私は「人と防災未来センター」がとても印象に残っています。地震のすごさと恐ろしさを改めて感じました。中には目に涙をためている生徒がいたほどです。備えを常に意識することの大切さを再確認することとなりました。学ぶことが多くあり、機会があればもう一度訪ねてみたいところです。
 また、テーブルマナー講習会は、緊張の中での食事となったようですが、ホテルの方からの丁寧な説明をしていただき、生徒にとってよい学びの場となりました。いずれどこかで、この講習が役立つ時がくると思います。食事の様子を見ていて本校の生徒が本当に上品な子供たちに見えました。もちろんとてもおいしい料理でした。ホテルの方より、マナーは「他人への心配り」であると言われたのがとても印象に残りました。
 いずれにしても、病気になる生徒、けがをする生徒もなく充実した3日間を過ごせたことはとてもよかったと思っています。多くの人のおかげで楽しく、思い出に残る旅行ができたことの感謝の気持ちを忘れずにこれからの学校生活を送ってくれることを期待しています。

2学期の始業式 式辞

 今年の夏は節電が話題となりました。心配された電力不足の問題も、大きな停電につながらず過ごすことができました。国民みんなが協力して行った結果といえます。しかし、今後も電力不足が心配されますので、引き続き無駄な電気を使わないように努めたいものです。
 ところで、夏休みに入って早々に知多地方の体育大会が一斉に開催されました。多くの試合を見させていただきました。知多地方で優勝という大きな成果を収めた剣道部男子、バスケットボール女子、また、第3位のテニス部男子、女子、そして、サッカー部おめでとう。本当にうれしく思います。入賞はできなかった部も、それぞれに青海中学校を代表して、よく頑張ってくれました。あきらめない心で粘り強くたたかう姿勢をみせてくれました。そうした皆さんのかんばりに拍手を送ります。
 また、吹奏楽部が参加したコンクールにも行ってきました。心地よい音楽を聞かせていただきました。心を一つにして演奏する姿は、会場にいた多くの方に感動を与えたと思います。
 現在2年生が中心となって、新チームがスタートしました。夏の暑い中での練習を通して心身ともにかなり鍛えられたのではないかと思います。技術も体力もこれからどんどん向上します。今後もキャプテンを中心に充実した部活動にしていってください。
 ところで、夏休み中に、ボランティア活動に参加した生徒、職場体験学習に参加した生徒、高等学校や専門学校の体験入学に参加した生徒、それぞれ貴重な体験になったことと思います。こうした体験活動が皆さんのこれからの学校生活、今後の進路選択に有効に働くことを期待します。体験を通してどんな感想をもったか一人一人に聞いてみたい思いを私はもっています。特に、職場体験学習に出かけた人たちは、多くの事業所の協力のもと実施できた学習です。お礼の気持ちを伝える手紙、感想などしっかり取り組んでほしいと思います。その感謝の取り組みが、今後の進路選択や1年生が次年度に取り組む職場体験につながるものと思います。
 さて、今日から2学期が始まりました。皆さんの表情や姿勢を見ていると、昨日までの気持ちと気持ちを切り替えてこの場に臨んでいることがよくわかります。今学期も皆さんの成長が期待できる学期となりそうな気がします。
 2学期は学校祭、合唱コンクールなど学級の団結が求められる場面があります。一人一人のよさ、お互いのよさを認め合い、支え合い、そして、高め合う学級集団をみんなで作っていってほしいと思います。一人の力は小さいけれど、みんなの力を合わせれば大きな力になります。お互いが支え合い、まとまりのある学級を作ってくれることを期待しています。また、教科の学習の場においても、交流を通して学び合い、お互いが意見を出し合うことによって学習を深めたり、広げたりしていってほしいと思います。学級が、皆さんの大きく成長できる場になることを願っています。
 2学期が、皆さんにとって充実した学期となることを期待し、式辞とします。

可能性を信じる

 「子どもは発達の可能性をもった存在である。」
 学生時代に読んだ本のキーワードです。この言葉は、今でも私の教育観のべースです。どの子どもも体が成長するように、体力・学力も年々向上していきます。また、内面も充実していきます。中学生の頃は、それが特に顕著です。一人一人に多少の育ちの違いはあるものの必ず伸びます。そうとらえると将来がどの子どもも楽しみです。
 ピグマリオン効果という心理学の法則があります。「人の成長は周囲の評価や良い扱い方に影響を受ける」といわれ、周りの人がプラスの印象を抱くと、実際に良い結果が現れるという法則です。あとは、生徒一人一人に伸びようとする強い気持ちがあるかどうかです。    PTA新聞「青海」7,12掲載


一学期 終業式 式辞

 3,11の東日本大震災のため今なお多くの方々が不自由な生活を強いられています。追い打ちをかけるように原発の事故の問題で周辺の地域の方々は住み慣れた場所に戻ることすらできない状況が続いています。被災された方々のことを思うと本当に心が痛みます。
 そんな中、日本女子サッカーがワールドカップで優勝というニュースがながれ、とても明るい気持ちになりました。ゲームの様子を見ると厳しい試合にも関わらず、決してあきらめずに自分たちのプレイに集中した結果の優勝といえます。暗い話題が多い中、多くの人に勇気と希望を与えてくれました。
 いよいよ、明日から知多地方の大会・コンクールが始まります。よい結果を残すことは大切ですが、何よりも悔いの残らない試合ができることを願っています。また、青海中学校の代表として力一杯戦ってきてほしいと思います。
 さて、今日は1学期を締めくくる日です。区切りをつけるために、1学期を振り返り、次につながる機会にしてほしいと思います。私の気づいたこと、思いを伝え式辞とします。
 1年生の皆さんへ 入学して3か月半が過ぎ、中学校生活のリズムになれてきたところかと思います。小学校の生活との違いに慣れる助走期間は過ぎました。いよいよ自分の力を大きく伸ばす時です。入学式に話した言葉「稚心を去れ」、幼稚な心、甘えた心を取り去り、自分で積極的に取り組もうという気持ちは生まれましたか。予習、復習、提出物しっかりやれていますか。できない理由をつくり言い訳にしていませんか。一度、自分自身を振り返ってみてください。
 2年生の皆さんへ 中学校生活の折り返しにさしかかっています。学校生活に慣れ、充実した日々を過ごしている人がいます。その一方でいい加減になっている人はいませんか。夏の大会が終わると新チームになり、2年生が部活動の中心になります。部活動が楽しくなる時です。一方、学習に手が抜けやすい時でもあります。昔の言葉に「文武両道」という言葉があります。勉強と部活動の両立を図ることが、今後の皆さんに特に期待したいところです。
 3年生の皆さんへ これまでの中学校生活は充実していましたか。充実している人は、時間が流れるのが速く感じるといわれます。最後の夏の大会が終わると、目標を失う人が時々出てきます。頭を切り換えて学習に、また、これまであまり取り組めなかったことに時間を割くことができる時かと思います。学習は、人と比較することではありません。自分でこつこつと積み上げていくものです。そのためにも目標を決め、計画を立て、実行し、反省と改善を図っていくプロセスを大切にしてほしいと思います。また、受験勉強にとどまらず、時に教科書を超え、興味のあることを自分で追究していく楽しさを味わってほしいものです。この夏休みはそれができる時でもあります。
 最後に、ボランティア活動に参加する1〜3年生の皆さん、職場体験学習に参加する2年生の皆さん、高等学校等の体験入学に参加する3年生の皆さん、学校内ではなかなか学べない多様な学びができる場を作っていただいた多くの方々に感謝しつつ、それらが充実した活動になることを期待し、式辞とします。

梅雨明け十日

 7月8日、この地方も梅雨が明けました。例年よりもかなり早い本格的な夏の到来です。「梅雨明け十日」という言葉があります。梅雨が明けて十日余りは、雨が降らず安定した夏空の日が続くことを言うそうです。まさに今週は、そのような状況です。外で活動する部の生徒の顔は、太陽で赤くなっています。日差しの強さとともに蒸し暑い毎日です。部活動については、熱中症のことを気にかけながらの活動となっています。水分補給はもちろんのこと、少しでも調子が悪いと感じた時には、本人が顧問等の教職員に伝えるように指導しています。私は熱中症予防対策専用の計器を持ちながら、生徒の活動の様子をみています。
 1学期も残すところあと数日となりました。学習のまとめとともに、夏休みの生活についての事前指導もすすめられています。7月21日から始まる知多地方の大会に向けて、部活動にも力が入ってきています。3年生にとっては最後の大会です。悔いの残らない大会・コンクールになることを願っています。

矢田区「虫送り」に参加して

 7月2日の土曜日に行われた、矢田区の「虫送り」に参加しました。矢田区長さんよりご案内をいただいたからです。教頭先生にも声をかけて、一緒に参加しました。この行事は、新聞やテレビでも紹介をされていて、とても有名です。一度参加をしてみたいと思っていました。矢田区の住民でない私にとって、学校職員ということで、参加できる機会をいただいたことを光栄に思います。
 ところで、この行事は愛知県の指定無形民俗文化財になっていること、豊作を願い、古来より火に集まる稲の害虫を追い払うために行われてきたこと、県内では同様の取り組みを行っているところが矢田地区を含め2か所しかないことなど、教えていただきました。
 松明(たいまつ)は2〜3メートルもあり、持ってみると結構な重さです。藁に火がつくと火の粉はかかるし、熱いしで見た目より松明を持って歩くことは大変だと実感します。しかし、矢田川沿いの道を一列になって歩く様子は、文化財に指定をされるだけの行事だと感じさせるものがあります。あたりの暗闇に比べ、川沿いにあかあかと燃える松明の列とともに、川に映る揺れる明かりもまた、とても雰囲気のあるものです。
この行事は、矢田区だけでなく、常滑市が誇る文化財です。いつまでも継承され、大切にされていくことを願います。そして、今後、矢田区に住む本校生徒が、この伝統行事の中心的な担い手になっていることを期待しています。

交通安全の賞状から思うこと

先日、常滑警察署長さんより交通安全に尽力をしたということで表彰状をいただきました。昨年度もいただきましたので2年連続でいただいたことになります。生徒の交通事故がなかったというのが主な受賞理由とのことでした。さっそく全校集会において、生徒に賞状を見せながら紹介をしました。
このことは、日ごろから交通安全に本校生徒が心がけてきた結果であると素直に喜ぶ一方、いつ事故が起きても不思議ではないという認識のもと、交通安全指導を一層進めていく必要を感じています。
例を挙げるなら、本校から三ツ池付近を通って帰る道は、急な坂道になっています。登校の時は自転車を押して歩いているので危険は少ないのですが、帰りは急な下り坂のため自然にかなりのスピードが出ます。ところが自転車に乗っている生徒には「危険」という意識は少ないように見受けられます。自転車が加害者になり、多額の賠償を求められるケースもあると聞きました。横からの飛び出しに対応できるか、歩行者との接触はさけられるか心配をしてします。このほかにも、狭い路地から一旦停止をせずに出たり、自転車の二列並進であったりなど、他の車の走行に危険と迷惑をかけている話も聞こえてきます。
 過日、車の運転免許を取得したばかりの方とお話をする機会がありました。その方は「車に乗ってみて初めて、これまでの自分の交通のマナーの悪さに気付かされた。」と語ってくれました。多くの人が車の運転免許の取得と同時に、安全運転への意識が大きく向上すると思われます。それだけ車の運転には責任が伴うからです。
 本校生徒の自転車の乗り方が危険であり、マナーが悪いとの電話をいただくことがあります。実態を見て、目に余る光景に思わず連絡をしていただいたことと思います。交通安全については、口を酸っぱくして言っても言い過ぎではないように思います。引き続き、生徒の安全な登下校等への自覚を促していきます。また、家庭での働きかけも重要なことだと思いますので、よろしくお願いします。
賞状に恥じることのないよう安全意識をもった生徒を育てていきたいと思います。そして、来年もこの賞状がいただけるようにしたいものです。校長室の入り口のところに賞状を掲げておきます。

東日本大震災から3か月

 東日本大震災から、3か月余りが過ぎました。生徒の日常生活に直接かかわることが少ないためか、話題に上ることがなくなってきたように思います。新聞、テレビ等を見る限り復興に向けてはまだまだ遠い道のりがあることはだれの目にもよくわかります。本当に多くの人たちの日常を、今回の地震と津波が破壊したことがよくわかります。また、福島の原子力発電所の事故の問題は、それに追い打ちをかけるような困難な課題を私たちに示しています。
 今回の大震災で、日常の当り前の生活がいかに大切なものであるかに気付かせられた人も多いと思います。また、復旧、復興に向けてあきらめずに真剣に取り組んでいる人々の底力に勇気をもらい、逆に希望をもらっているように感じる時があります。
 そうした意味で、逆境に立ち向かい真剣に生きている人々の強さを私たちは生徒に伝えていく必要を感じます。日常の生活に感謝しつつ、より自分を高めていこうとする精神的な強さを生徒に学んでほしいと思います。

半田養護学校の生徒との交流

 6月8日、愛知県立半田養護学校の生徒と本校生徒の交流活動を行いました。午前の授業を済ませ、自転車で半田養護学校まで出かけました。途中、安全のため、大野・三和の「子どもを守る会」の皆さんに交通立哨の協力をいただきながら出かけました。交流内容は、お互いの紹介の後、ゲームなどを通して交流を深めるというものです。
 この取り組みは、年間3回計画されています。1学期は「出会い交流」、2学期は「ワークワク交流」、3学期は「ふれあい交流」と名付け実施されています。3学期の交流は、半田養護学校の生徒が本校を訪問し交流します。交流を深めるためにも、1年間を通してペアを決め、それを変えずに交流を続けることを大切にしています。
 この交流活動は、平成7年度から始まり、今年で17年目となります。今では本校の特色ある教育活動の一つとなっています。
 はじめは戸惑いもありますが、名前を覚え、手をつなぎ、一緒に運動やゲーム等をすることを通じてお互いの理解がすすんでいきます。時に大きな声を出す養護学校の生徒もいますが、それがうれしさの表現だと教えられると、本校生徒の接し方に大きな変化が生じます。こうして理解が深まっていくのだと思います。
 今年の1年生の生徒の皆さんが、3回の交流を通してどんな成長を見せてくれるか楽しみです。

PTA総会 学校長あいさつ文(一部) 4,15(金)

こんにちは 本校の校長の岩橋です。昨年度の役員・委員の皆様には、本校の教育活動に対してあたたかいご支援・ご協力をいただき、ありがとうございました。そして今年度の役員・委員のみなさん どうぞよろしくお願いします。
初めに22年度末に転出した職員をお知らせします。(略)次に本年度の本校職員を紹介します。合わせて部活動の顧問も紹介します。(略)
 本年度、新入生96名を受け入れ、全校生徒数298名でスタートしました。新学期は、気分も一新「がんばるぞ」という気持ちが生徒から伝わってきます。子どもたちは張り切っています。こうした意欲を大切にしながら、子どもたちの活動が充実したものになるよう職員一同、努力していく覚悟です。どうぞよろしくお願いします。
 さて 本校の教育方針は、知徳体の調和のとれた人間形成を図るとともに、生徒の個性の尊重と人権を大切にした教育を推進することです。本年度の重点的な取り組みは次の3点です。
・生徒に目標を持たせ、努力の過程や成果を認め励ますことで、成就感や達成感がもてる教育を進めます。
・学力の向上と学習意欲を高める授業づくりに心がけます。
・基本的生活習慣の定着を図るとともに、学習規律や社会規範を身に付けさせる取り組みを進めます。
 子どもの教育は、家庭での教育を基盤とし、学校・家庭が一体となってすすめていくことにより、成果が現れるものと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

平成23年度 入学始業式 式辞

 96名の新入生の皆さん 入学おめでとう。
 本日より青海中学校の生徒の仲間入りです。皆さんの入学を歓迎すると同時に、これから始まる中学校生活が充実したものになることを期待します。
 保護者の皆様 お子さんの中学校入学、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。青海中学校での3年間、教職員一丸となってお子さんの成長を支えていく所存です。よろしくお願いします。
 さて、中学校での学習や仲間との生活は、大人になる準備期間であると言われます。人生の基礎をつくる時期だからです。そこで皆さんに入学にあたり一点に絞ってお話します。それは「稚心を去れ」ということです。「稚心」とは、「幼稚な心」「甘えた心」を言います。人に言われてやるのではなく、自分から進んで何事にも取り組んでほしいと思います。学習に対しても受け身ではなく、自ら進んで学ぼうとする気持ちを持つことです。その中で、学ぶことの楽しさ・知る・わかる・できる喜びを味わってほしいと思います。そうした経験は、今後の学習をより一層充実したものにしてくれるはずです。
次に一学期の始業式にあたり、2年・3年の皆さんに一言お話をします。新年度に当たり、気持ちを新たにして、この場に臨んでいることと思います。皆さんのその今の気持ちをいつまでも大切にしてほしいと思います。「努力は人を裏切らない」という言葉があります。努力とは、まじめさや忍耐強さだけを指しているのではありません。心の底からの願いや、情熱の強さを伴ってのがんばり、実行力を「努力」と呼ぶのです。そうした思いを持ち続けがんばり続けた人に結果がつてくるのだといえます。これからも、日常の易き、安易な考えや行動に流されることなく、日々精進し、充実した学校生活にするよう期待します。
 話は少し変わりますが、今私たちの国、日本は、これまで経験したことのないとても大きな災害に見舞われています。被災された地域、人々の様子を見るにつけ、本当に心が痛む日々です。しかし、3月11日を境に、日本人の心の中に大きな変化が起きていると感じています。とても厳しい避難所での生活の中、身内を亡くされた方々の気持ちを思うととてもつらい気持ちになりますが、一方で日本全国の多くの人たちが被災された地域を応援しようと動いています。海外の人たちも同様です。また、これまでにない多くの人々の支え合う姿を目にしています。つらく苦しい中でも、夢や希望を語り、明日につなげようと懸命に努力している姿が見られます。そうした姿に、人間のたくましさと底力を感じます。一刻も早く落ち着いた生活ができるよう強く願うとともに、私たちにできる支援を引き続きしていきたいと思います。また、私たちが今こうして入学始業式が当たり前のようにできる喜びをともにかみしめたいものです。
 おわりになりましたが、本日はご多用の中、本校の入学式にご臨席いただきましたPTA会長様 本当にありがとうございます。本年度は、全校生徒数
298名でスタートします。伝統ある本校の教育を守り、さらに発展できるよう、努力してまいります。今後ともお力添えをよろしくお願いします。
それでは、新入生の皆さん・在校生の皆さんのこれからの学校生活の頑張りに期待し、式辞とします。
                平成23年4月7日 青海中学校長 岩橋裕充

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
年間予定
4/4 新任式
4/5 入学始業式
4/6 校外生徒会・2年身体測定
愛知県情報モラル専用サイト「i-モラル」
愛知県常滑市立青海中学校
〒479-0003
住所:愛知県常滑市金山字南平井
13-1
TEL:0569-42-0331
FAX:0569-43-6472