平成29年の新しい年を迎えました。あけましておめでとうございます。冬休み、お正月は有意義に過ごせましたか。
さて、今日から3学期が始まりました。新しい年を迎えて、今年の目標や将来の夢について考えたことと思います。ところで、みなさんはお正月にはどんな遊びをしましたか。百人一首、双六、カルタなど、日本のお正月には欠かせない伝統的な遊びをした人もたくさんいると思います。なかでもカルタはポルトガルから日本に入ってきたもので、江戸時代から盛んになりました。特に「いろはカルタ」は今でもよく見かけるものです。有名なものには、上方カルタと江戸カルタがあります。この「いろはカルタ」にはたくさんのことわざが入っています。ことわざとは、その国の人たちの生活の中から生まれた教訓的な言葉です。少し例をあげると、
い…「一寸先は闇」(上方)「犬も歩けば棒に当たる」(江戸)
ね…「猫に小判」(上方)「念には念を入れ」(江戸)
や…「闇に鉄砲」(上方)「安物買いの銭失い」(江戸)
などがありますが、どれも生活をしていく上での教えで、今の私たちの生活でも通用するでしょう。例えば「闇に鉄砲」ですが、当てずっぽうとか向う見ずに行うことです。また「安物買いの銭失い」は、安いものを買って得をしたように思っても、安物はすぐにだめになってしまうことがあるということです。みなさんも、買い物でこんな経験をした人がいるのではないでしょうか。ことわざは、昔の人たちが長い間に経験をしたことから出てくる戒めや励ましの言葉です。昔の人たちからの贈り物といってもいいでしょう。「いろはカルタ」は文化遺産なのです。みなさんも、ぜひ「いろはカルタ」の意味を調べてみましょう。また、自分の生活を振り返って、自分の「いろはカルタ」を作って、自分の目標や将来の夢につなげてもよいことです。
次に、3学期はどんな学期か考えたいと思います。3学期は、今の学年の、6年生は小学校のまとめの学期です。そして、次の学年の準備の、6年生は中学校への準備の学期でもあります。3学期は次の学年に向けて何をしなければいけないか、しっかり考える学期です。心を大きく成長させるチャンスです。そのために、今の自分の生活を振り返ってみてください。今の自分があるのは、決して一人でできているのではありません。今の学年の仲間がいたからできたのです。今まで、自分のわがままを優しく見守り、自分を認めてくれた先生や仲間がいたことに気づいてください。そして、先生や仲間に恩返しをすることが、次の学年への大切な準備につながると思います。どんなことが恩返しにつながるのか、それは相手の気持ちになって考えれば答えが出てきます。
3学期は、卒業式があります。6年生のみなさんは4月から中学生です。3月16日の卒業式まで、登校する日はたったの49日しかありません。6年生のみなさんは、浅井北小学校の最上級生として模範になるように行動し、浅井北小学校のよき伝統を1年生から5年生のみなさんに教え、引き継いで、立派に卒業できるようにしてほしいと思います。1年生から5年生のみなさんは、児童会や委員会、通学団などの場で、6年生の先輩にいろいろ教えてもらい、6年生に感謝の気持ちでお祝いし、6年生を送る会、そして、卒業式を立派にできるよう、笑顔でいっぱいになるようみんなでがんばっていきましょう。