長い夏休みでしたが、皆さんはどんなふうに過ごせましたか。久しぶりに全校がそろい、皆さんの元気な笑顔をみて、よい夏休みを送ることができたのではと思います。学校でも、5年生のお友達は1泊2日のキャンプを過ごしました。残念ながら急な雨にみまわれ、キャンプファイヤーはできませんでした。それでも、すべての活動を全員で力を合わせ、絆を深め一回り大きく成長しました。水泳部や合唱部、ミニバスケットボール部のお友達も、一宮市の大会に参加し、自分の力をしっかり出し切ってきました。よくがんばりました。
さて、今年の夏休みは、4年に1度のオリンピック。リオオリンピックが開催されました。みなさんもテレビ等で観戦した人もたくさんいると思います。水泳、体操、柔道、卓球、バトミントン、レスリング、陸上、カヌー・・・いろいろな種目に日本選手のみなさんが全力を出し切り、様々な感動をいただきました。みなさんは、何が一番心象に残っていますか?どのシーンもすばらしいのですが、私が一つ上げるとすれば、陸上の男子400メートルリレーです。日本の4選手は、世界のトップランナーに比べると記録は今一つです。しかし、9秒台の選手をそろえている国々に対等に戦いました。ボルト選手がアンカーで走るジャマイカを追い詰め、そして、優勝候補でもあったアメリカに勝っての銀メダルでした。この強さはどこからきているのでしょうか。ニュースでも報道されていましたが、他の国にはまねのできないバトンパスの技術もさることながら、それを成功させるための練習量の多さ。そして、そこから生まれるお互いを認め、尊敬するチームの信頼があったからこそではないでしょうか。きっと、他の競技にも共通することで、日本選手のみなさんの絆を深めることになっていると思います。
いよいよ2学期が始まります。2学期は、1年の中で最も長く、運動会、遠足、展覧会、修学旅行など多くの行事もあります。また、落ち着いて学習をするのにもよい季節です。いろいろなことにチャレンジできる季節でもあります。クラスの絆を深めていくチャンスでもあります。
そこで、オリンピックの感動のシーンから学び、みなさんに2学期にがんばってほしいことや心がけてほしいことを2つお話しします。
まず、自分の力を伸ばすために、あきらめずにチャレンジしてください。勉強にしても運動にしても、あきらめてしまってはすぐに限界はみえてしまいます。まずは、できるところから努力を積み重ねていくこと。最初からうまくいく人はいません。自信がつくまであきらめずに根気強く取り組んでください。そんな姿を、きっと周りの友だちが、そして、先生方やお家の方、地域の方がしっかり見ていて、応援してくれます。
2つ目は、お互いにがんばる姿を認め合い、信頼する気持ちをもって、絆を深めていきましょう。勉強にしても運動にしても一人の力は小さなものです。ましてや、いろいろな行事は一人ではできません。そのためには、「やさしさ、思いやり、素直さ」の上に、学級のみんなで友達のチャレンジしていることを認め合い、尊敬していくことが大切です。どんなことにもみんなで力を合わせ、協力して取り組んでいくことが大切です。運動会や展覧会、遠足や修学旅行の行事は、仲間の絆を深めるにはよい機会だと思います。
そして、こうしたことが、いじめのない、安心して生活できる学級、学校をつくっていく最も大切なことです。みんなの笑顔があふれる学校にしていきましょう。
2学期が始まりましたが、まだ暑い日が続くと思います。「早寝、早起き、朝ごはん」にも心がけ、2学期の学校生活をしっかり送れるようにしていきましょう。