(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
2学期が始まって1週間ちょっとたちました。皆さんは、もうすっかり夏休みの生活ペースから学校生活ペースに戻っていますよね。でも、2学期が始まったばかりの頃は、皆さんの中には、何となく体がだるかったり、昼間から眠かったりした人がいたのではないでしょうか。
なぜそんなことになったのでしょうか。それは、皆さんの体の中の時計が狂っていたからです。皆さんの体の中には、時計があるんです!
人間は、もっというと、生き物はみな、「生物時計」といって体の中に時計を持っています。
渡り鳥が移動したり、クマやヘビが冬眠したり、イチョウの葉っぱが落ちたりするのはすべて生物時計があるからです。もちろん、それには太陽の光や気温などが大きく関係します。動物たちは、決して「お手紙」をもらって動いているわけではないですね。
人間も同じです。人間には1日周期でリズムを刻む「体内時計」があり、意識しなくても昼間は体と心が活動状態に、夜間はお休み状態に切り替わります。毎日ほぼ同じ時刻に目が覚め、夜になるにつれて自然と眠くなるのはこの体内時計の働きによるものです。なので、朝に強い光を浴びることで体内時計は正しく働きますが、あまり光を受けないはずの夜にも光を浴び続けることで、体内時計が狂ってしまうと言われています。
そこで、1学期にお話しした、よい眠りに入るための3つのおまじない。
1 起きる時間を決めること。
2 寝る少し前から部屋を暗くすること。
3 寝る1時間前にはテレビやゲーム、パソコン、スマホは見ない。
これの理由がはっきりしましたね。
もう一つ、皆さんの中にある体内時計。それは、1時間の授業時間です。
皆さんは、45分の授業の間はちゃんと椅子に座っていられますよね。
人間が作業や勉強をするのに集中できる時間は50分〜60分と言われています。なので、中学校や高校の1時間の授業は50分です。小学校は、少し短く、45分です。
1年生の皆さんでも、小学校に入学してから、毎日授業を受けている間にちゃんと45分間座っていられるように「授業体内時計」がセットされましたね。もちろん上級生は、45分間は集中して授業を受けていますよね。1年生のときに、ちゃんと「授業体内時計」がセットされたからです。
でもその「授業体内時計」が正しく動くためには、やはり元の「体内時計」が正しく動いていないといけません。つまり、45分の授業1回1回をきちんと集中して取り組むためには、やっぱり、夜は早く寝て、朝は決まった時間に起き、朝ごはんをしっかり食べてこないといけない、ということです。
さあ、これから、何をするにも気持ちのいい季節になっていきます。「体内時計」が正しくはたらくように、生活のリズムをしっかり整え、勉強や運動、図工の授業に集中して頑張りましょう。
今日のお話はこれで終わりです。