(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
今朝は、まず残念なお知らせをしなければなりません。土曜日にアヒルの「ユメ」が亡くなっていることが分かりました。教頭先生が火葬場にもっていって丁寧にお別れをしてきてくださいました。皆さんも心の中で冥福を祈ってくださいね。
さて、今、どの学級も、もうすぐ行われる「6年生を送る会」に向けて感謝の気持ちを込めて準備をしていることと思います。また、同時に行われる「見守り隊お礼の会」に向けて全校で感謝のお手紙を書きましたね。そして、2月17日には4年生が2分の1成人式を開いて、立派な姿でお家の方々に感謝の気持ちを伝えました。さらに6年生は間もなく迎える卒業に向けて着々と準備をしているところと思います。
もうすぐ3月となるこの季節は、1年の成長を振り返るとともに、その成長を支えてくださったすべての方々に感謝の気持ちをもつときです。
そして、お世話になったこと、恩を受けたことに対してすることで「恩返し」という言葉をよく使いますね。「恩返し」と聞くと、してもらったことに対してそっくりそのまま同じようなことで返していく、というイメージがあります。しかし、みなさん、6年生にしてもらったこと、見守り隊の方々にしていただいたこと、お家の方にしてもらったこと、先生方からしてもらったこと、今の皆さんでそっくりそのまま同じように返せますか?
なかなか難しいことだと思います。そこでこの「恩送り」という言葉を使おうと思います。
例えば、今6年生の人たちも、5年前は1年生でした。そしてその時の6年生に、登下校やお掃除、読み聞かせなどでとてもお世話になったことと思います。その時は、お世話になるばかりで、同じようなことを6年生にしてあげることは難しかったと思います。しかし今、6年生は立派に低学年のお世話をしてくれています。それが「恩送り」なのです。その時はできなくても、次の下級生へと受けた優しさを送っていくことなのです。
また、いつか大人になって子どもが生まれたら、自分がそうしてもらったように、自分の子どもを大切に育てていく、これも「恩送り」です。
なので、今5年生の人たちは、いよいよ来年、「恩送り」をしていく立場になりますし、2年生や1年生の人たちも、今はお世話を受けるばかりだけれど、いつか高学年になったときには、立派に下級生のお世話をするようになるのです。
先生も、今、先生という仕事を何十年としてきて、先輩の先生方から教えていただいたことを、後輩の先生たちに伝えているところです。これも「恩送り」と思ってやっています。
そして、先生という仕事を終えたとき、地域の一人のおばあさんになって地域の子どもたちのために何か役に立つことをして「恩送り」をしたいなあ、と思っています。
最後にもう一つ。今日、担任の先生から「相談窓口一覧」というプリントが配られると思います。先生は、この西成小の全員が、毎日元気で笑顔で学校に来てほしいと思っています。なので、ちょっとでも気になることや、困ったこと、悩み事などあったら、まず誰でもいい、友だちでも、先生でも、お家の人でもいいのでお話をしてくださいね。お話がしづらかったら、保健室前にある「きらわく相談ポスト」にお手紙を入れてもいいし、そのプリントのところに相談をしてもいいです。
それから、他のお友だちがいつもと違って元気がないな、なんか変だなあ、と感じることがあったら、すぐに先生に知らせてくださいね。お願いします。
今日のお話はこれで終わりです。