(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
2月11日土曜日に予定されていたロードレース大会が雪のために延期となり、昨日の日曜日に行われました。西成小学校のロードレース部からもたくさんの人たちが参加しました。昨日、大会に参加した人はその場に立ってください。
参加した人の多くが、自分のベストタイムが出せたと聞いています。中には、個人の部で5年生男子1人が300人中17位、6年生男子1人が350人中17位と入賞した人がいます。また、継走の部では、男女とも6人がそれぞれの持ち味を生かしながら、たすきをつなぎ、感動の走りを見せてくれました。本当によく頑張りました。皆で拍手をしてその健闘をたたえましょう。・・・・・ありがとう。すわってください。
さて、前の集会で、先生は「小学生の頃から繰り返し練習して身に付けたことは大人になってもできる」というお話をしましたね。今日もまた「続けることの大切さ」ということでお話しようと思います。
皆さんは、先月1月25日に大相撲の横綱になった稀勢の里という力士を知っていますか?
稀勢の里は、1月に行われていた大相撲初場所で、横綱白鵬も倒して優勝をした力士です。今回の活躍が認められ、横綱になることができたのですが、決して簡単に横綱になれたのではありません。これまでも、何度か横綱になるチャンスはあったのですが、あと1歩のところで認められずにいました。
それでも稀勢の里は、決してあきらめず、もくもくと稽古を続け、長い時間がかかったけれど、横綱という地位を手にいれました。
稀勢の里は中学校の卒業文集に「天才は生まれつきです。もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます。」と書いたそうです。そして、優勝したときのインタビューでも、これからのことを聞かれると「一生懸命、自分の相撲を信じて、また稽古して、皆さんに良い姿を見せられるようにしたい。」と話していました。本当にずっとずっと努力を積み重ねてきて、そしてこれからもそうしていく人なんだと感動しました。
先ほどのロードレース部の人たちも、寒い中、ずっとずっと苦しい練習を積み重ねましたね。やり遂げた人たちは、横綱と同じくらい、きっと大きな達成感を得たことと思います。
ロードレース部の人たちだけでなく、ここにいる皆さん全員が、自分で「これをやろう」「これができるようになりたい」と思ったことに対して、簡単にあきらめずに、繰り返し繰り返し練習を続けられるようになってほしいと思います。「継続は力なり」という言葉があります。続けて努力を積み重ねれば、やがてそれは自分の力となっていく、という意味です。
今日はもう一つお話したいことがあります。2月8日の新聞に「宵の明星 近づく見納め」という見出しの記事がありました。「宵の明星」というのは、「金星」のことです。低学年の子たちには少し難しい話ですが、夕方、太陽が沈んで30分くらいたったときに、西の空にひときわ明るい星が見えます。それが金星です。その金星が3月に入るとだんだん見えなくなってきますよ、という話です。先生は、この冬、お家へ帰る時に、この金星を見ながら帰っていました。ときには三日月と近くになって、片目のスマイルマークに見えることもあり、とても楽しんでいました。皆さんも、すぐにわかるので、ぜひ、この「宵の明星」を見てみてください。
今日のお話はこれで終わりです。