(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
今朝から、3学期のあいさつ運動が始まりました。1日目から元気な声が響き、嬉しく思いました。大きな声を出すと体も温まります。寒さに負けず、頑張ってほしいです。また、インフルエンザの流行が心配です。手洗い、うがい、咳エチケットのマスクなど、しっかり予防をしていきましょう。
さて、先週「想像力」と「創造力」についてお話をしました。今日は、その続き、というか少し関係したお話をしようと思います。
先週1月18日(水)の中日新聞の1面に、岐阜市の加納小学校の全校児童が、福島の原発(原子力発電所)事故の影響で横浜市に避難してきてひどいいじめを受けていた中学生に、励ましのメッセージを書いて届けようとしている活動が取り上げられていました。
きっかけは、5年生の人権について考える授業で、その横浜のいじめ問題が取り上げられ、授業後もいじめへの怒りや悲しみの声が収まらず、5年生の一部の児童が「いじめはしない。味方がいるって伝えよう。」と思い、チラシを作って全校児童に呼びかけ、輪を広げていったとのことです。
このことは、もちろん、いじめに対して「絶対にしてはいけない。許さない。」「みんな一人じゃないよ。必ず仲間がいる。」という考えの下の素晴らしい行動ですが、先生は、さらに、まさに先週話した、「想像力」と「創造力」の高い力を発揮した行動だな、と感心しました。
まず「想像力」として、加納小学校の5年生の子たちは、そのいじめにあった中学生の気持ちをものすごく想像したのだろうな、と思います。本当に自分のことのように、遠くで起きている自分には関係のない話ととらえず、真剣に向き合ったのだろうな、と思いました。
そして「創造力」として、よく「メッセージカードを書いて送ろう」と思いついたな、とこれも心底感心しました。今までの考え方にとらわれず、問題を解決するために、新しいアイディア、考えを出したのが本当に素晴らしいと思いました。
先生は、西成小学校の皆にもこんな「想像力」や「創造力」をしっかり身に付けてほしいとさらにいっそう強く思いました。加納小学校の児童と同じことをしろ、と言っているのではありません。先週も言いましたが、普段の生活の中で「なんか変だな?おかしいな?」「もっとこうなるといいのに」「じゃあ、こんなことしてみるとどうかな?」などの考える力をつけ、お友だちとよく話し合ったり、協力したりする力をつけていってほしいのです。
西成小学校は、来年度は学芸会に代わり「展覧会」になりますね。これは「創造力」をつけてほしいと願って行います。自分の考え、新しいアイディアを生み出す作業をします。
そして、その次の年はまた学芸会です。こちらは「想像力」が必要です。役の人の気持ちを想像したり、学年のお友だちと協力したりする力をつけてほしいと願って行います。
「想像力」と「創造力」があれば、これからの日本や世界を変えていけるかもしれません。
今日のお話はこれで終わりです。