(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
今日は「想像力」と「創造力」についてお話をしようと思います。
2学期に6年生の教室で、新聞記事の切り抜き作品の発表会をしていました。ある子が「人工知能」について発表をしていて、先生もとても興味をもったので少し調べてみました。
2015年(おととし)の12月に、日本の野村総合研究所というところから「今から10〜20年後に日本の労働人口の49%(約半分)が現在ついている職業は、AI(人工知能)やロボットで代替することができる」という予測が発表されました。その研究は、さらにもう1年前にイギリスのオックスフォード大学で同じようなことを発表した研究者たちと一緒に分析をしたものだそうです。
その内容は、将来、特別な知識や技術が必要とされない作業や、データ分析、車の運転などもコンピューターやロボットがかわりにやってしまう、ということです。
しかし、AIやロボットが苦手な仕事もあります。それは、お医者さん、学校の先生、保育士、スクールカウンセラー、ツアーコンダクターなどの「人と関わるコミュニケーション能力が必要とされる仕事」や、漫画家、映画監督、ゲームクリエーター、ファッションデザイナーなど、「新しいアイディアを生み出す仕事」なのだそうです。
先生は、今の皆さんたちが、ちょうど10〜20年後に大人になっているので、とても心配になりました。
決して人工知能やロボットなんかに負けない人間でいてほしいと思います。そのためには「人と関わるコミュニケーション能力」すなわち「想像力」と「新しいアイディアを生み出す力」すなわち「創造力」が必要になってくると先生は強く思いました。
ここで、コミュニケーション能力がなぜ「想像力」なのか、というと人と関わるときに相手の気持ちを想像しながら・・・こんなことを言ったら相手を傷つけてしまうだろうな、相手は今どんな気持ちでいるのかな、と相手を思いやりながらお話をする力が必要だからです。
もちろん、なくなっていく職業はあっても、また新しくできる職業もあります。皆さんの輝く未来はいったいどうなっていることでしょうね。未来を輝かせるためには、毎日何も考えずぼーっとすごしていてはいけません。日ごろから自分でじっくり考える習慣をつけ、「想像力」と「創造力」を鍛えていってください。
今日は低学年の子たちには少し難しいお話でした。簡単に言うと皆さんが大人になったときに困らないようにするためには「お友だち誰とでも仲良くすること」「どんなことでもじっくりと考える、というくせをつけること」が大切だ、ということです。
今日のお話はこれで終わりです。