(本日の学校集会で、以下のようなお話をしました。)
おはようございます。
GWも終わり、いよいよ運動会の練習が本格的になってきましたね。
先週の金曜日の全校練習の様子を見ていて、先生はとっても嬉しくなったことがありました。それは、2年生の練習での姿勢がとてもすばらしかったこと。昨年と比べて、さすが一つお兄さん、お姉さんになり、1年生の良い手本となっていました。もちろん、3年生以上の皆さんは、言うまでもありません。そして「さすが!」と思ったのが、6年生。「気を付け、休め」などの号令に合わせてきびきびと動く姿はとってもかっこよかったです。他の学年の皆さんは、6年生を目指して、頑張ってくださいね。
さて、今日は「熊本地震」のことについてお話しようと思います。
熊本の方では、いまだに余震(小さな地震)が続いていて、避難されている方々はずっと不安な毎日を送っていらっしゃいます。
そんな中、4月の終わりころに、あるテレビで小学生が避難所でボランティア活動を始めた、というニュースを取り上げていました。まだ多くの方々が小学校の体育館や公民館などで避難生活をされていて、皆さんと同じ小学生も避難所生活をしています。そこで小学生がボランティア活動を始めたそうです。どんなことをしているかというと、コーヒーを入れる手伝いをしたり、お年寄りの方に肩たたきをしたり、食事の仕分けの手伝いをしたり、避難所のトイレ掃除・・・これが一番感心しました・・・をしたりと、大活躍をしていました。周りの大人の人たちも「元気をもらえた」と大変喜んでいました。その小学生たちは、高学年の人たちが中心ですが「自分たちでできることはないか?」と思い、自分たちから進んで始めたそうです。先生は、自分たちも被害にあってつらいはずなのに、人のために働けるなんて、本当に立派だなあと思いました。
また、災害のあったところへ取材に行った外国人の新聞記者が、こんな記事を書いていました。
「被害にあった人たち同士の助け合いの姿勢。避難所で食糧を配る時には行列ができるわけですが、文句を言ったり列を乱したりする人はいませんでした。足が不自由で列に並ぶことができずに困っている女性がいたのですが、その人のところに家族でもない男性がやってきて自分がもらった食糧を渡し、女性は涙を流して感謝していました。また、避難所のトイレが清潔に保たれていた点、入り口で脱いだ大勢の靴が綺麗に並べられていた点、災害にあって大変な状況でもゴミの分別が行なわれていた点など、普段、東京で暮らしている私から見ても“日本人の秩序(きまり)正しさ”を感じる様子を多く目にしました。」
さあ、皆さんは、こういったお話を聞いて、どう思ったでしょうか。もしも、この地方で大きな地震が起きたときに、みんなで助け合って、お互いを思いやって、きまりを守って、自分にできることを考えて動けるといいですね。
そして、被害にあわれた人たちに対して、今の私たちにできること、何かあるでしょうか。先月の授業参観の日に、みなさんのお家の方にたくさん募金をしていただきました。ありがとうございました。小学生の皆さんには、たくさんのお金を出したり、ボランティアに行ったりすることはできませんが、1日も早く元の生活に戻り、小中学生は学校で勉強ができるようになるように、心の中で応援してください。
お話はこれで終わりです。