3月29日(日)桜が一斉に咲き始めました。ソメイヨシノは、飛鳥中学校に近い染井で、江戸期に、自然交配種として生まれました。それまで、多くの桜は、葉が出てから桜の花が咲くものでしたが、ソメイヨシノは、花が咲いて散り始めてから、葉が出てきます。今では当たり前ですが、枯れ木に淡い桜色の美しさは当時の人々は驚いたことでしょう。ソメイヨシノは、種では増やしにくく、挿し木で増やしたため、すべてクローン。そのため、同じ頃咲き始め、一斉に散ることになります。この凛として、潔よい感じが日本人に好まれてきました。かつて、文献では、上野の桜がソメイヨシノでない時は、少しずつ、ひと月半も、各場所で、時間が異なって花見が行われたとのことです。