3日間の「 秋季休業日 」をはさんで、本日より2学期が始まりました。
放送による「 始業式 」では、生活指導主任の先生からお話がありました。
各教室では、ご覧のとおり、真剣にそして、姿勢よく話を聞く姿が見られました。
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おはようございます。生活指導主任の本田です。
2学期が始まるにあたって、私から話をさせていただきます。
先週、雨が多く、寒い日が続きましたね。
そんな雨の日、1年生の廊下を歩いていると、小泉くん、川津くん、戸田くんが雑巾をもって歩いていました。何をしているのか見ていたら、窓の隙間から校舎内に入ってきた雨水を拭いてくれていました。彼らは誰かにやらされているわけでもなく、自分で考えてやっているようでした。
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校長:高田勝喜
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2年生の運動会練習での出来事です。
ある男の子が号令をかけています。ふとその男の子を見ると、学年リレーも学年種目の台風の目からも競技を外れていきます。けがをしているため、競技には参加できないのです。競技中大きな声が聞こえてきたのでふと見ると、誰よりも応援をしているのもその男の子でした。最初の号令、途中の応援、最後の号令、その男の子は競技には出られませんが誰よりも声を出して学年・クラスのみんなのために体を張ってくれていました。
今週の土曜日は運動会です。
私はある姿を何よりも楽しみにしています。3年生の姿です。
君たちの「足の速さ」や「パワー」を楽しみにしているわけではありません。
それ以外の「姿」を楽しみにしているのです。
去年の運動会でひときわ大きな拍手が起こった場面を覚えていますか。君たちの学年の全員リレーの時でしたね。3クラス中2クラスがゴールをし、もう1つのクラスは「ダントツのビリ」でした。そのクラスのアンカーはもう誰も追い抜くべき選手は目の前にいないのにも関わらず、誰よりも全力でゴールを目指しました。その「姿」を見て、万雷の拍手が校庭に響き渡ったのです。
私たち飛鳥中の誇りはこういった生徒たちです。賞状の出ないところで頑張る。勝ち負けの関係のないところで頑張る。人の見ていないところで頑張る。準備・片付け・掃除など人の嫌がることを頑張る。そんな生徒たちをこそ私たちは誇りに思っているのです。
さて3年生のみなさん。君たちにはこの運動会でやらなければならない大きな「仕事」があります。君たちにしかできない大事な「仕事」です。
それは飛鳥中の「伝統」を後輩に引き継ぐという仕事です。
コロナという前例のない事態が起き、3ヶ月の休業、部活の引退試合の中止等があり、君たちの「姿」を後輩に見てもらう場がありませんでした。
今週末の運動会は君たちの「姿」を後輩たちに示すことのできる大事な「場」です。
実は3年生の集団演技は当初、運動会プログラムにはないものでした。それをあとになって体育科の先生方、そして全先生方で意見を一致させ「3年生のため」になんとか晴れ舞台を用意してあげたいということになったのです。
1年生も2年生も先生方もみんな、3年生の「背中」を見ています。その姿こそが、見えないバトンとなり、後輩に受け継がれていきます。その見えないバトンを人は「伝統」と呼ぶのです。
君たち3年生が後輩に残してくれるバトンを心から楽しみにしています。そしてそれだけの力があると私は確信しています。
全校生徒のみなさん、3年生の「晴れ舞台」のために「空気」を創り上げてください。彼らが全力を出せる「舞台」を観客席から作ろうではありませんか。
これで先生の話を終わります。