10月29日(水) 本日の授業風景 (2)『 君待つと 』 を学習しています。 一般に 「 三大和歌集 」 といわれる 「 万葉集 」 「 古今和歌集 」 「 新古今和歌集 」 の中から、あわせて15首の歌を選んで掲載している古典教材です。 黒板には、この授業の目標が2つ書かれていました。 【 音読 】 と 【 鑑賞文 】 です。 前者については、和歌のもつ独特のリズムに慣れるため、時には ( 写真・中 ) のように起立して読むなど何度も音読を繰り返しました。 後者については、まず15首の中から自分の好きな歌を選びます。 四季折々の季節感あふれる情景を詠んだ歌、愛する人への切ない恋心を詠んだ歌、親子の深い愛情を詠んだ歌 … 。 さて、生徒たちに人気なのは、どんな歌でしょう? 【 父母が頭かき撫(な)で幸(さ)くあれて言ひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる 】 万葉集に収められた防人歌 ( さきもりのうた ) ですが、私が見たところ、この歌を 「 好きな歌 」 に選んだ人が一番多いようでした。 「( 九州地方の警備に任ぜられて ) 遠く旅立つ自分の頭をなでながら、『 どうか無事で 』 と言った両親の言葉が忘れられない 」 といった意味です。 わが子を心配する親心を詠んだ歌が、一番人気でした。 意外 … ですか? 校長 武田幸雄 |
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