本日、6校時に令和3年度修了式が実施されました。
3年生が卒業式したため、体育館に2学年が一同に集まって実施しました。
はじめに終了証を各学年の代表生徒が授与されました。
次に校長先生のお話では、「感謝」について話されました。
※校長先生の講話は、おりたたみ記事に掲載されています。
続いて校歌斉唱ですが、感染防止のため今年卒業した3年生の歌を録音したものを斉聴しました。
閉式後、稲付中学校同窓会より今年度様々な部門で活躍し高い功績を残した生徒に記念品が贈呈されました。
本来なら、11月23日に行われる同窓会で同窓会長より贈呈されるものですが、本日は校長先生にお願いしました。
この後、各教室で通知表を受け取ります。この1年間を振り返り、新年度の準備に備えましょう。
副校長:井上 隆
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三つのレベルの「感謝の心」を大切に
今日は一年の締めくくり、修了式です。先日の卒業式は、新型コロナ対策で、通常とは違う形で実施されましたが、在校生の皆さんは、卒業生の姿を見て何を感じたでしょうか。一人一人、それぞれの思いを次につなげてほしいと願っています。
さて、今日は、「感謝の心」というお話をします。令和2年度の終わりとして、聴いてください。
「感謝の心」には、次のように三つのレベルがあると言われています。
レベル1 何かをしてもらったときに「ありがとう」と感謝できる心
行事などでお世話になった地域の方々などには、感謝の心が表せますが、家族や身近な人になると表せないことがあります。しかし、「感謝しろ」と言ってもすぐにできるものではありません。次のような、振り返りの時間をもってみましょう。
(1) 人にお世話になったことを思い出してまとめよう。
父より、母より、祖父より、祖母より、先生より、友達より、その他より
(2) 人のために自分が取り組んだことをまとめよう。
父へ、母へ、祖父へ、祖母へ、先生へ、友達へ、その他へ
振り返ってみると、いかに(1)の「人にお世話になったこと」が多いかがわかります。自分一人で大きくなったわけではないのです。周りの人たちのおかげで今があるのです。そのことが理解されれば、「感謝の心」は、自然と出てきます。
レベル2 あって当然、当たり前と思っていることに感謝できる心
2011年の、東日本大震災では、今まで当たり前に考えていた食事や水、家や服、学校や商店、当たり前のように学校に通い、勉強して、友達と遊んで、ということについて深く考えさせられました。また、今年度の新型コロナでの様々な対応も同様です。その当たり前のことに感謝する心です。このレベルに到達している子供たちが増えているようです。
レベル3 自分に降りかかる困難や問題点にさえ感謝できる心
これは大人でも、とても難しいことです。自分に降りかかる困難や問題点に、「ありがとう」とはなかなか言えません。困難や問題点に立ち向かっていくことはもっとも重要なことです。学校では、「ピンチをチャンスに」という精神で、保護者や地域の方からのご忠告に対し、心から感謝し、学校改善に努めています。叱られたり、注意されたり、失敗したときに、「ありがとう」と言える感謝の心を大切にしてほしいものです。どんな困難に出会おうとも、どんな問題が起きようと、感謝の心で強く立ち向かっていく人になってほしいと願っています。
さて、この後、担任の先生から通知表が渡されます。1学期と比べて、どうだったかをしっかりと確認してください。その際、1学期の終わりにもお話ししましたが、数字があがった、さがったことももちろん大切ですが、それよりも、観点別のABCのほうが、もっと大切です、教科の観点の何が弱いのか、何を頑張ったのかをしっかりと確認して次に生かしてください。
4月からは、2年生は最上級生に、1年生も後輩たちが入学してきます。稲付中学校を、さらに、素晴らしい学校にするために、皆さんのこれからの力に期待しています。