本日、平成29年度 修了式が行われました。
修了式後、以下の表彰を行いました。
【 北区かがやき顕彰・はばたき賞 】
上田 くん(2年)東京都大会 陸上競技走り高跳び:優勝
【 書初め紙上展 】
安田 さん(1年)・西元 さん(2年)・町田 さん(2年)
校長:高田勝喜
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先日の卒業式では、整然とした会場準備にあたってくれた2年生。そして、洗面所やトイレをピカピカに磨き上げ、3年生の教室の装飾を担当してくれた1年生。式での1・2年生の皆さんの厳かな態度、心のこもった式歌や 「 送る言葉 」で、3年生も気持ちよく稲付中を巣立っていけたと思います。
みなさんの協力に感謝します。どうもありがとう。
3年生が巣立ってしまったことは、とても寂しい気持ちになりますが、一方で1・2年生の今後の活躍・成長がとても楽しみです。
さて、その卒業式や周年行事で『良き伝統を受け継ぎ』や『稲付中学校の伝統を』という言葉が何度も聞かれたと思います。
では、【 伝統 】 とは、一体何なのでしょうか。改めて考えてみてください。
一般的には、ある集団の中で、長い間、受け継がれている考え方や習慣、技術、しきたりなどのことを【 伝統 】 といいます。稲付中にも、学習や行事、部活動などさまざまな場面で、この『 伝統 』があることと思います。
今ここで、稲付中の【 伝統 】 が何であるのかを話すつもりはありません。間もなく新年度を迎えるにあたり、「『 伝統を受け継ぐ 』とは、どういうことか 」を、皆さんに考えてもらいたいのです。
『 伝統 』と同じように長い間受け継がれることを表す言葉に、『 慣例慣行 』や『 前例踏襲 』があります。
【 慣例慣行 】には「 習慣のように、また、きまりごとのように繰り返し行われていること 」
【 前例踏襲 】には「 それまでのしきたりややり方を変えずに、そのまま受け継ぐこと 」
といった意味があります。
何かを受け継ぐという点において、【 伝統 】も【 慣例慣行 】【 前例踏襲 】も変わりません。しかし、この言葉には違いがあります。それは、私たちが、どういう姿勢でそれを受け継ぐのかという違いです。
つまり、【 伝統 】には、そうする価値があるから受け継ぐという積極性があるのに対し、【 慣例慣行 】【 前例踏襲 】 は、単に今までがそうだったから … という、やや消極的に受け継がれている感があります。
何でもかんでも続いているものを無条件に継承することと、「 伝統を受け継ぐ 」 こととは違うのです。
真に受け継ぐべきものだけを残し、そして、継承してはいけないもの、つまり「 悪しき伝統 」を切り捨てていくことも、実は「 伝統を受け継ぐ 」うえで大切なことなのです。
そういった意味で、「 伝統を受け継ぐ 」ためには、変化や変革も必要であるということを、皆さんも知っておいてください。
さまざまな歴史が証明しているように、人や社会は、現状に満足したとき、進歩がストップします。常に「 より良いものを 」「 より高い位置へ 」という向上心を持ち、さらに、稲付中学校の発展を考えてみてください。