冬休み明けの学校が再開され、はじめに全校朝礼を行いました。
今回の冬休みは、例年に比べ少し長めでしたので、全校生徒と顔を合わせるのは、12月22日の全校集会以来19日ぶりです。
遅刻する生徒が若干名いましたが、元気な生徒たちの顔を見て、清々しい気持ちになりました。
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校長:高田勝喜
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例年より少し長い冬休みも終わり、新しい年が始まりました。君たちはどのように新しい年を迎えましたか。神社やお寺へ初詣に出かけたり、新年の礼拝やミサに参加したり、今年1年が健康で幸せに過ごせるようお願いしたのではないでしょうか。また、3年生の中には、これから迎える高校受験での合格を祈願した人もいることでしょう。
さて、今日はこれから3つの数字を示します。何を表す数字か考えてみてください。
1枚目=約1.2億 2枚目=約73億 3枚目=約1.6%
1枚目の約1.2億とは、日本の人口です。そして、2枚目の約73億とは、世界の人口です。約1.6%というのは、世界の人口の中で日本人が占める割合です。
言い方を変えると98.4%の人が、日本人とは、異なる文化や伝統を持っているということです。
例えば、冬休み中のイベントにあったクリスマスと大晦日やお正月の三が日の過ごし方を考えてみましょう。
日本では、多くの場合、クリスマスやイブを友達や仲間と過ごすことが多いと思います。そして、お正月は家族と迎えることでしょう。一方、欧米諸国では、クリスマスは家族と、そして、ニューイヤーイブからカウント・ダウンは友人と過ごす。
また、学校の授業の中でもヨーロッパのある国では、日本人が当たり前のように行う手を挙げる動作を嫌う国があります。
こうした動作のもつ意味や風習、習慣の違いは、何も日本と外国の間にだけあるものではありません。
日本の中でも、自分では「当たり前」と思っていることが、地域によって通用しないこともあります。
そうした動作や風習、常識の違いが原因で大きなトラブルや紛争にまで発展することがあるのが現実です。
私たちの身近なところでは、いじめの問題があります。
自分たちの価値観にあっていないからという理由で「うざい。」「きもい。」「意味わかんない。」と仲間外れにしたり、誹謗・中傷し、相手に嫌な思いをさせていることも事実です。
これからの君たちには、国際人としての資質を身につけることが求められています。先ほどの数字で示したとおり、それは、自分たちの文化や伝統を大切にしながら、自分たちと違ったものを受け入れ、容認できること、そして、自分たちとは異質なものを尊重できる姿勢や態度をもつことが大切になるのです。
このあと、稲付中学校から、いじめや暴力をなくすためのアンケートを行います。アンケートの実施はとても大切なことです。
と同時に、君たち一人一人が相手を尊重し、お互いの個性を受け入れ、認め合える寛容な心を持つことがより大切になります。そして、誰もが快適に、心地よく生活できる学校・社会を築いていくためにも、心の成長を目指す1年にしていきましょう。