5時間目 体育館で1学期の終業式が行われました。
式の中で、生徒を代表して、生徒会長の藤巻さんから、1学期を振り返り、時間を守ることについてやスマホルールを中央委員会で検討したことなど。そして、新たな目標を立て、2学期も前進していきましょう、というメッセージが伝えられました。
その後、3年生の宇佐美くんの指揮と橋本さんの伴奏で校歌斉唱を行いました。
私の終業式講話については、「 校長講和・ここをクリック 」 から、ご覧いただけます。
その後、連合体育大会の入賞者の表彰を行いました。
入賞者については、9月30日(金)のHPに掲載済みですので、省略いたします。
校長:高田勝喜
校長講話 ・ ここをクリック
1年間という学校生活の半分を終え、1学期の終業式を迎えました。この間、春の入学式や運動会、夏の宿泊行事や学校の引っ越し、そして、今さわやかな秋のシーズンを迎えています。
1年生は、春の入学式から早半年が過ぎました。不安と期待を胸に始まった中学校生活。おそらくあの時の不安な気持ちを、今は、あまり感じていないでしょう。一方で、期待どおりの中学校生活が送れているでしょうか。
2年生は、委員会活動や部活動、さまざまな活動で3年生からバトンが渡されました。中堅学年としての自覚を持った学校生活が送れているでしょうか。
そして、3年生は、先日、3年間の集大成である奈良・京都への修学旅行を事故やけが、事件などなく無事に終えることができました。そして、これからは、一人一人が自分自身にとっての集大成ともいえる時を迎えます。時には、少し苦しく感じることもあるかと思います。
今日この後、担任の先生から通知表が渡されます。各教科の成績とあわせて、担任の先生からのメッセージでもある所見をしっかり読んでください。1学期をとおして、君たちが努力したことや良かった点、そして、2学期、さらに伸ばしてほしいことが書かれています。担任の先生だからこそ気づく、君たちの良い面がいろいろと書かれています。
それでは、各教科の成績の方はどうでしょう。通知表の結果を受け、来週から始まる2学期、秋から冬にかけて、物事に集中して取り組みやすい季節を迎えます。どの学年、どの教室でも、学習に全力で取り組む期間にしてほしいと思います。そして、そのためにも、毎日の授業を楽しいものにしてください。では、『楽しい授業』とは、いったいどのような授業を指すのでしょうか?
それは、『わかる授業』です。
授業を受けた結果、それまで分からなかったことが分かるようになった、できなかったことができるようになった、知らなかったことを知ることができた … 。 そんな実感をもつことのできる授業が『わかる授業』であり『楽しい授業』です。
逆の言い方をすれば、皆さんにとって何一つ分かることのなかった授業、新しい発見のなかった授業、何かができたという実感のもてなかった授業は、『つまらない授業』と言えるでしょう。
稲付中の先生方には、1時間の授業で何が分かってほしいのか、何を身に付けてほしいのか、何ができるようになってほしいのかを毎時間、学習の目標として提示するようにお願いしています。それが、『分かる授業・楽しい授業』につながるからです。
ぜひ、生徒と先生が、毎時間の目標を共有してください。
しかし、『楽しい授業』をつくるためには、先生方の努力だけでは不可能です。授業とは、何かを教えようとする先生と、それを教わろうとする生徒との協働作業なのです。
先生が一生懸命「生徒にわからせよう」と努力しても、肝心の君たちに「わかろう」とする気持ちがなければ、『楽しい授業・わかる授業』は、成立しません。
もし君たちが「今日の授業は楽しかった。」と思えたなら、それは先生の努力が50%、君たちの努力が50%だと思っています。逆に「今日の授業はつまらなかった。」と感じたときも、先生の責任と君たちの責任は、ともに50%ずつだと考えています。
しかし、机に突っ伏して寝ていたり、前の授業で出された課題をやってこなかったり、授業道具を忘れたり、そして、授業と関係のないことやおしゃべりをしている人…。そんな人に『分かる授業・楽しい授業』と感じることはできません。まして「授業がつまらない。」などと言う資格もないのです。
もう一度言っておきますが、授業とは教える先生と教わる生徒との協働作業です。フィフティ・フィフティの関係であり、責任をもっています。
1学期の終業式にあたり、今後の稲付中の授業の在り方をお願いして、私の話は終わります。