本日の全校朝礼では、下記の表彰も行いました。(敬称略)
【 写真・上 】 吹奏楽部 = 東京都吹奏楽コンクール・銀賞
同・個人表彰 = 直原加奈 中村琴音
稲付合唱団 = NHK音楽コンクール・奨励賞
※ 人数の関係で吹奏楽部は3年生、稲付合唱団は代表者のみ。
【 写真・中 】 サッカー部 = 北区夏季研修大会・第3位
【 写真・下 】 野球部 = 北区秋季大会・第3位
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本日5〜6時間目、生徒会役員候補者による立会演説会と選挙が行われます。 まずは、生徒会活動発展のために立候補した皆さんの勇気に対し、心から敬意を表します。
また、その立候補者の応援を引き受けてくれた人たち。 ポスターを作成したり、毎朝校門で投票を呼びかけたりしてくれたことに、心から感謝しています。
次に、選挙管理委員の人は、公示から今日に至るまで、さまざまな準備・運営に携わってきてくれました。 さらに今日の放課後は、開票作業も行わなければなりません。 どうか宜しくお願いします。
そして、最後に、会長の木曽さんをはじめ旧生徒会役員の皆さん。 この1年間、稲中生の自治活動を支えてきてくれて、どうもありがとう。 そして、1年間お疲れさまでした。
さて、今挙げた人たちには、身近なところで選挙活動に関わってきたという共通点があります。 そういう人は、自分の投票行動の大切さ、いわゆる「一票の重み」がわかっている人だと言えます。
それに対し、今私が話していることを、「自分とは全く関係ない」「選挙なんて、どうでもいい」などと思いながら聞いている人は、いないでしょうか。 そんな人ほど、これから先の話を真剣に聞いてください。
今年6月、日本の選挙制度について定めた公職選挙法という法律が改正されました。 それにより、今まで20歳以上だった選挙年齢が引き下げられ、18歳以上の人に選挙権が与えられたのです。
よく「清き一票」という言葉を耳にします。 では、この言葉には、どんな意味があると思いますか? 私は「汚れなき公明正大な心で投じる一票」という意味があると思っています。
もしも社会に選挙制度がなかったら、私たちの暮らしはどうなるか想像してみてください。 簡単なことです。 選挙制度のなかった時代を思えばよいのです。
例えば、中世や近世の日本は、どうでしょう? その時代、社会を治めていたのは「殿様」と呼ばれる人たちでした。 多くの場合彼らは、もともと戦争によってその地位を得ました。
そして、その地位は世襲制、つまり、親から子へと引き継がれ、彼らにとって都合の良い法律や制度によって維持されていました。 現在も、世界にはそういう国家がいくつかあります。
私は、そんな社会が、人々に真の幸福をもたらすとは思いません。 私利私欲を捨て、公平・公正な心で物事を決める人にこそ、私たちは自分の暮らしを託せるのだと思います。
そして、そういう人を選ぶ以上、私たちも汚れなき公明正大な心で投票しなければならない…。 それこそが、私たちのもつ一票が、「清き一票」であることの意味なのです。
選挙年齢が18歳に引き下げられたことにより、ここにいる皆さんは早ければ3年後、遅くとも6年後には国政選挙や地方自治選挙に参加できる権利を得ます。
本日行われる生徒会選挙は、その縮小版とも言えるものです。 なぜなら、自分たちの暮らしを良くするために、自分に代わって頑張ってくれる人を選ぶという点は、全く同じだからです。
国政選挙も生徒会選挙も、AKB総選挙のような人気投票ではありません。 自分のもつ一票が「清き一票」であることを十分に自覚して、汚れなき公明正大な心で選挙に参加してください。