携帯・ネットはルールを決め マナーを守って オープン使用!(愛知県教育委員会広報誌パレットの応募作品より)

フィルタリングソフトを利用しない理由

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 総務省が行った調査からの抜粋です。調査対象とした人数は1000人で、回答者は960人です。

 この調査の中で、フィルタリングソフトを利用しない理由を問う設問がありました。その結果を見ると、一番多い理由は、親子でコミュニケーションをとり、利用のマナーやルールを身に付けさせればよいというものでした。
 この回答は、昨年度と比べると10ポイントほど上昇しているとのことで、家庭での話し合いの大切さについての理解が進んでいることを表しているとは思いますが、一度の話し合いではなく、折に触れて、家庭で話題にしていただくことが重要だと思いました。(文責 義務教育課)
 

情報モラル教育の学習(小・中学校の学習指導要領解説総則編より)

 以下の文章は,小学校及び中学校の学習指導要領解説総則編から,情報モラル教育の学習活動の部分を抜粋したものです。

(1) 小学校
・情報発信による他人や社会への影響について考えさせる学習活動
・ネットワーク上のルールやマナーを守ることの意味について考えさせる学習活動
・情報には自他の権利があることを考えさせる学習活動
・情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動
・健康を害するような行動について考えさせる学習活動
 これらの活動などを通じて,情報モラルを確実に身に付けさせるようにすることが必要である。

(2) 中学校
・ネットワークを利用する上での責任について考えさせる学習活動
・基本的なルールや法律を理解し違法な行為のもたらす問題について考えさせる学習活動
・知的財産権などの情報に関する権利を尊重することの大切さについて考えさせる学習活動
・トラブルに遭遇したときの主体的な解決方法について考えさせる学習活動
・基礎的な情報セキュリティ対策について考えさせる学習活動
・健康を害するような行動について考えさせる学習活動
 これらの活動などを通じて,小学校段階の基礎の上に,情報モラルを確実に身に付けさせることが必要である。

 こうした指導内容を計画的に指導することが望ましいことはいうまでもないが,また同時に,各教科等の授業の中で,随時行う日常的な指導も大切である。特に,コンピュータを使った各教科等の授業では,情報モラルを指導できる場面はたくさんあり,その場に応じて必要な情報モラルの指導を行うことは大変効果的である。

情報モラルの指導の在り方(教育に情報化に関する手引より)

 文部科学省が3月に発行した「教育の情報化に関する手引」(p77〜p78)からの抜粋です。
 情報モラルの指導の在り方として、「考えさせる学習活動の重視」を掲げていることに注目しておくべきだと思います。

(1) 不易の部分の指導と変化への対応
 情報モラルは,道徳などで扱われる「日常生活におけるモラル(日常モラル)」が前提となる場合が多く,道徳で指導する「人に温かい心で接し,親切にする」「友達と仲良くし,助け合う」「他の人とのかかわり方を大切にする」「相手への影響を考えて行動する」などは,情報モラル教育においても何ら変わるものではない。
道徳における指導の内容には,
・主として自分自身に関すること
・主として他の人とのかかわりに関すること
・主として集団や社会とのかかわりに関すること
などがあるが,情報モラルでは,ネットワークを介してこの「他の人」や「集団や社会」とかかわることとなる。
 したがって,その指導に当たっては,携帯電話やパソコンなどを通じてインターネットを利用することにより,知らない人や社会とのつながりが簡単にできることや,顔を見なくてもあるいは名前を知られなくてもコミュニケーションができるといった,情報社会やネットワークの特性を踏まえることが必要であり,それに伴う危険などにも触れていく必要がある。
 情報モラル教育において重要なことは,第1 節でも述べたとおり,情報社会やネットワークの特性とその危険を知ることのみがねらいではなく,ネットワークを通じて他人や社会とよりよい関係を築けるよう,自分自身で正しく活用するために的確な判断ができる力を身に付けさせることである。

(2) 考えさせる学習活動の重視
 第1 節で述べたとおり,情報モラルの指導は,各教科等において指導するタイミングをうまく設定し,繰り返し指導することが大切であるとともに,児童生徒どうしで討論することや,インターネットで実際にあるいは擬似的に操作体験をしたり調べ学習をしたりするなどして,「情報モラルの重要性を実感できる授業」を実践する必要がある。特に,学習指導要領解説総則編においては,情報モラルの指導のための具体的な学習活動について,一方的に知識や対処法を教えるのではなく,児童生徒が自ら考える活動を重視している。

子どもが利用する携帯電話やパソコンには保護者の判断でフィルタリングを

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 以下は、政府広報オンラインサイトhttp://www.gov-online.go.jp/useful/article/2009...からの転載(記事&カット)です。

 子どもがインターネットを安全に、適切に利用できるようにするために、一番重要な役割を果たすのは家庭です。

 子どもに携帯電話を持たせたり、パソコンを使わせたりするときには、保護者自身が、インターネット上に有害な情報が数多くあることを認識し、子どもがその悪影響を受けないようにフィルタリング機能を取り入れたり、子どものインターネットの利用状況を把握したりするなど、適切に管理することが必要です。

 青少年インターネット環境整備法の施行後は、18歳未満の子どもが利用する携帯電話やPHSを購入する場合、保護者はその旨を事業者に申し出ることが義務づけられます。18歳未満の子どもが利用する携帯電話などには、事業者がフィルタリングサービスを提供します。フィルタリングサービスを利用するかどうかは、保護者の判断に委ねられており、保護者からフィルタリングサービスを利用しない旨の申し出があれば、フィルタリングを外すことができます。

 どの方式のフィルタリングを利用するか、また、フィルタリングを外すかどうかは、子どもの希望に応じるのではなく、保護者が、子どもの年齢や成長を考えながら判断していくことが大切です。


緊急 【ご案内】親子のためのネット社会の歩き方セミナー

 コンピュータ教育開発センターが主催する「親子のためのネット社会の歩き方セミナー」をご存知でしょうか。
 このセミナーでは講師の無償派遣、以下の写真のようなテキストの無償提供がされます。一度、以下に示す事業の概要をお読みいただき、希望がありましたら、申し込まれるとよいと思います。
 
<目的>
 本事業は、子供達がIT社会に正しく対応できることを目的として、子供とその親を対象に、IT社会に対応するための情報モラル・セキュリティに関するセミナーを実施し、家庭でのコミュニケーションの題材となるような情報を提供するとともに、学校の先生が親子を指導するための情報を提供するものです。

<概要>
 子どもたちに、IT社会のメリットを認識してもらうと同時に、被害にあわないための知識をもってもらう。
 教師・親にも、IT社会の実態を理解してもらい、子どもたちを影の部分から守るための知識をもってもらう。また家庭でのコミュニケーションの題材になるような情報を提供する。
 教師が親子にネット社会の歩き方について指導するための一助となる情報を提供する。


■ 「親子のためのネット社会の歩き方セミナー」開催地募集案内
 以下の内容で、セミナーを開催するものを募集します。
テーマ : 「親子のためのネット社会の歩き方セミナー」
開催期間と開催箇所数 :
  第1期開催期間 : 平成21年 7月 〜 平成21年 9月   5ヶ所
  第2期開催期間 : 平成21年10月 〜 平成21年11月  10ヶ所
対象受講者 :
  児童・生徒、保護者、教員、教育関係者
  原則として児童生徒向けセミナー、保護者向けセミナーのセットとします。
  児童生徒は、主として小学生高学年と中学生とします。
公募対象 :
  教育委員会、学校、保護者会、PTA連合会、地域の教育関連団体
公募期間 :
  第1期分:平成21年 5月15日(金) 〜 6月19日(金)
  第2期分:平成21年 5月15日(金) 〜 8月12日(水)

■ 申し込みサイト
 http://www.cec.or.jp/jka/h21oyako_index.html#01

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情報モラルを各教科で指導するにはどのようなことに留意すればよいか

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 「やってみよう情報モラル教育」サイトには、以下に示すように各教科で情報モラルを指導するための留意点が書かれてありました。情報モラル教育は携帯電話やコンピュータの正しい使い方を学ぶ教育だけのように思われている方もありますが、常日頃行っている学習指導の中でも、情報モラルに関した指導ができる、あるいはすべきであることが以下の文章でお分かりになると思います。
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 各教科で情報モラルを指導することは大切です。特別なカリキュラムを用意するのではなく、従来の授業の中に情報モラルの視点を持った学習活動をはさみこむことで実践できます。
 国語では、「伝え合う力」の育成がさらに強調されるようになりました。以前から、自分の気持ちや思いを相手の人に伝える手紙の指導はなされてきましたが、今後は電子メールの書き方や掲示板による交流のしかたなども国語の授業として取り組まれるようになるでしょう。そこでは情報モラルの指導を併せて行うことが必要になります。
 社会科や理科では、様々な課題や疑問に対して情報手段を使って主体的に調べる活動も積極的に取り入れられるようになりました。いわゆる「調べ学習」の学習活動では、ネットワークを利用した活動が含まれています。これらの活用を初めて体験するときには、その利点の紹介と同時に併せて情報モラルを指導することが必要です。
 このように,各教科で情報モラルの指導を行う場面は数多くあります。しかし、散発的で一貫性が乏しくならないように注意が必要です。また、学級間や学年間で温度差も生まれがちです。そこで,情報モラルの重要さについて学校全体としてコンセンサスを得るとともに、実施した授業を同じ学年に広げ、次年度以降も「定番化」していくような取り組みが必要です。このような授業の積み重ねによって、学校全体の情報モラルの指導計画を策定する段階まで進めることができるでしょう。(やってみよう情報モラル教育サイトより引用

学校・情報モラルお困り相談サイトに指導例あり

 「愛知1000校の取組」には、毎日、県内の小中学校から寄せられた情報モラルに関する取組が紹介されています。
 もしどのような取組を行ったらよいかお悩みの学校がありましたら、「学校・情報モラルお困り相談サイト」をご利用ください。
 このサイトの「情報モラル指導」というカテゴリーには、以下のように情報モラル指導に関して役立つリンク集が備えてあります。
 学校・情報モラルお困り相談サイトここをクリックしてください。

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ネットいじめにあっている子どものサインを見逃すな

 『「学校裏サイト」からわが子を守る!』(安川雅史著、中経文庫)のp77からp79にタイトルに示す内容が記されていましたので、ご紹介します。

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 ケータイメール、プロフ、学校裏サイトなどのインターネット機能を媒体とする「ネットいじめ」にあっている子どもは、実質的に昼夜、平日、休日の区別なくいじめにあっていることになります。昔とは違い、いじめは学校や教室だけで行われるものではなくなってきているのです。
 クラスメートからなりすましメールなどでいじめを受けている生徒は、クラスの中での孤独感を癒すために、プロフなどを通じて学校外に作った友だちとケータイメールでやり取りをしていることがあります。
 本来、なりすましメールなどの嫌がらせを受けている場合は、ケータイを解約してしまうことが最善のいじめ回避策と言えるのですが、心を開ける友だちが学校外にいる場合、いじめの被害生徒にはケータイを解約するという発想が出てきません。また、ケータイメールで嫌がらせにあっているということを親に相談すれば、ケータイを取り上げられてしまう可能性が高いので、いじめや嫌がらせにあっていることを絶対に親に話さないのです。
 しかし、ケータイメールやプロフ、学校裏サイトなどの「ネットいじめ」にあっているこどもは、言葉に出さなくても必ずSOSのサインを出しています。親は、子どもから発せられたそれらのSOSのサインに何としても気づかなくてはなりません。
 子どもの多くは、自分の着メロを他人に聞かせることを楽しみにしています。新しくて珍しい着メロをダウンロードし、それを周囲の友だちに聞かれ、「その着メロ、いいねえ」と言われることに優越感を感じるのです。
 ところが、いじめにあっているほとんどの子どもが、着メロが鳴ることを恐れてケータイをサイレントモードにしています。それまでは着メロが鳴ると嬉々としてケータイをチェックしていたのが、嫌がらせのメールが増えてくると、着メロの音が心臓を突き刺すような音に感じるようになってしまうのです。
 ところが、このような大きな変化が子どもの身の上に起こっているにもかかわらず、多くの親が子どもの異変に気がつきません。今まで大音量で流れていた着メロがサイレントモードに変わるというのは、一番わかりやすい変化です。親御さんたちには、この時点で何かがおかしいと感じ取ってほしいと思います。
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 このような内容です。参考にしていただければ幸いです。
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