いよいよ明日から長い夏休みに入ります。本日の全校集会では校長先生の講話のほか、生活指導主任の水戸先生から夏休みの生活について、情報担当主任の湊先生からは、学習端末であるキタコンの正しい使い方についてお話がありました。夏休みに特に起こりやすい犯罪などには絶対に巻き込まれませんよう、9月1日には元気な笑顔で登校してきてくれることを願っています。時間を有効に使いながら充実した夏休みを過ごしてくださいね。
また、本日の集会では、東京都教育委員会からの大切なお話が校長先生から伝えられました。個々の生徒に配布してありますので、各ご家庭で必ずご確認ください。
本日の表彰 おめでとうございます。
バドミントン地区夏季大会 団体 男子3位 女子3位
個人シングルス 箱崎慈瑛 3位
ダブルス 磯夢叶・清水美優 2位
陸上競技部 東京都中学校総合体育大会兼東京都中学校陸上競技選手大会
男子共通1500m 第7位 4分18秒92
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皆さん こんにちは。
今日は、「苦労しないと、人生を安売りすることになる」というお話をします。
これは、宮崎駿先生の、「風立ちぬ」という映画の制作インタビューでお話しされた言葉です。
正確には、「絵描きは苦労しなきゃいけない。苦労しないと、人生を安売りすることになる。」ということなのですが、これは、絵描きだけではなく、成果を求められる仕事や勉強、そして部活動等、学校生活、そして人生におけるすべてのことにあてはまるのではないかと思います。苦労して一生懸命取り組まないと、世間からは、その程度の人間にみられるということです。
結局、社会での仕事などでは、そこまでの人であり、その程度の人生を送ってきたんでしょ、という風にみられることもあります。もちろん、学校生活も含め、苦労が必ずしも結果に結びつかないこともあります。けれども、苦労したからこそ、自分の人生というか生きざまを胸を張って言うことができるのだと思います。
シンブルな言葉ですけれども、深いうえに、道のりの長い言葉です。
やはり苦労してこその結果です。苦労を続けることにより、苦労が苦労でなくなり、より一層高みに上がることができることもあります。
そして、ぎりぎりまで自分を高めて、これが私です。これが私の成果です。ということができれば、結果はともかく、価値のある生き方につながるのではないかと思います。
さて、いよいよ明日からは夏休みです。夏休みには、共通したスケジュールはありません。自分の責任で目標を立て、計画を作って、自分自身をコントロールしていくことになります。
夏休みは、自分を大きく成長させ、大きく変わるチャンスです。また、普段できないことに挑戦できるチャンスです。ポジティブに、物事を考えて、様々なことにチャレンジしてください。
3年生は、今までとは夏休みの意味が違います。特に大切なことは復習です。今までの学習を振り返り、じっくりと取り組んでください。
暑い夏です。交通事故、水の事故、熱中症、そして携帯電話、スマートフォンなどのトラブルには十分注意してください。一人一人が稲付中学校の生徒だという自覚をもった行動をお願いします。
9月になって、一回り成長したみなさんに会えることを楽しみにしています。
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さて、今日は、東京都教育委員会から大切なお話をします。しっかりと聞いてください。内容は、「性暴力について」です。
【1】性暴力とは
・今日は、みなさんの大切な心と体を守るための話をします。
・自分の心と体は、自分自身だけのものです。
・大切な心と体を守るためには、人との距離感が役立ちます。
・距離感には、心の距離感と体の距離感があります。
・心地よい距離は、人によって違います。近寄られるのを嫌がる人もいます。
・相手が近づいてきて、嫌だなと感じたら、自分の距離が守られていないことです。皆さんが嫌だと思うことは、相手にはっきり嫌だと伝えて良いのです。
・相手が嫌がっているのに、性的な言葉を言ったり、体を触ったり、見せつけたりする等、性的な言葉や行動で、人を傷つけることを、性暴力と言います。体に触る行為だけが性暴力ではありません。LINEやメールで性的な言葉を送って、人を傷つける行為も性暴力に含まれます。
・性暴力は、どんな理由があっても、誰であっても、決して許されるものではありません。
【2】学校生活の中で、性暴力が許されないこと
・性暴力の被害にあった人たちは、体調が悪くなったり、嫌な気持ちになったりするだけでなく、自分が悪いのではないかと思ってしまうこともあります。
・でも、被害に遭った人は決して悪くありません。悪いのは、性暴力を行う人であり、それは誰であっても許されることではないのです。
【3】困ったことがあったら、すぐに知らせすること
・もし、自分が性暴力の被害に遭いそうになったら、または被害に遭ってしまったら、
・相手が誰であっても、嫌だと声を出してください。
・すぐに、その場から逃げたり、その相手と距離をとったりしてください。
・そして、一人で抱え込んだり悩んだりしないで、家族や先生、養護教諭、スクールカウンセラー等の信頼できる大人に知らせてください。
【4】法律の施行について
・もしその相手が、学校の先生の場合であったとしても、性暴力は、決して許されることではありません。
・学校の内外問わず、絶対に性暴力が行われないようにする法律があります。
・法律の名前は、「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止に関する法律」です。
・みなさんが学校生活の中で、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだなぁと思うような目にあわないように、先生たちには法律で、ルールができました。
例えば、
〇 先生は、生徒のみなさんの体に、必要もないのに触りません。
〇 先生は、学校の中や学校の外で生徒のみなさんと、校長先生の許可なく二人きりになりません。
〇 先生は、生徒のみなさんと個人的な連絡を行いません。
○ 先生たちと生徒のみなさんとの間に交際関係は成立しません。
・先生たちは、学校の中でも、学校の外でも、ルールを守ります。もしも、ルールを守らない先生がいたら、みなさんは「いやです」と言ってよいのです。
・この法律は、もし性暴力を受けている相手が学校にいる先生だった場合や、学校に話しにくい場合に、皆さんが学校以外にも、性暴力について話せる場所をつくっています。
・(相談シートを見せながら)、本日、7月20日(木)の学活で、みなさんに、この用紙を配ります。
・学校の先生や大人にも話しにくい場合は、この用紙と一緒に配られる手紙に書かれている電話番号、メールアドレスに連絡すると、性暴力の話を聞いてくれて、皆さんのことを助けてくれます。
・また、この用紙に話したいことを書いて、糊付けをすれば、切手無しでも郵送で送ることができますし、インターネットからも回答が可能です。
・自分が、性暴力を受けていなくても、友だちが性暴力を受けていると思ったときも、迷わず知らせてください。
・校長先生も先生たちも、生徒の皆さんの心と体を大切に守りたいと思っています。そのためにも、ぜひ一人で悩まないで、知らせてください。
教育委員会からの大切なお話は、以上です。