愛知県教育委員会義務教育課

【豊田市立足助小学校】情報モラル:著作権に関する道徳の授業

 本校では、各学年の発達段階に応じ、市の情報モラル指導カリキュラムにそって、情報モラルについて計画的に学習しています。
 5年生では、市のカリキュラムに加えて、情報モラルに対する知識とそれにかかわる心情面でもより理解を深めるために、道徳の授業で、教材「のりづけされた詩」の学習を行いました。
 教材のあらすじは、「クラスで文集を作成することになったが、主人公はなかなか思うような詩をかけずにいた。そんなとき、自分のイメージとぴったりな詩を見つけ、それをまねして提出してしまう。しかし、主人公は、自分のしたことを先生に話し、自分のページには、自分で作成した新しい詩をのりづけする」というものでした。資料を読んだ後、「主人公は勇気がある」という賞賛の意見と、「他人の作品をまねするのはよくない」という批判する意見とに分かれ、主人公の行動や気持ちについて話し合いました。他人の作品をまねすることは「盗作」であり、「著作権」にかかわるということを教師から知識として話しました。子供たちは、どうして「盗作」がいけないのか何となくわかっていましたが、その理由を何人もの子が訴えることで、理解していきました。「最初に書いた人の努力を踏みにじっている」「最初に書いた人は苦労していて、それをまねされたら怒れる」と、作者の心情に思いをはせる意見が多く出されました。その意見を聞いて、子供たちは「盗作はいけない」と、理解を深めました。その上で、主人公の勇気ある行動にも称賛することができました。
 今後も、道徳の授業の充実とともに、今日的課題である情報モラルの教育の充実にしっかりと取り組んでいきたいと思います。


【情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)】 2018-03-09 11:51 up!

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