愛知県教育委員会義務教育課

【高浜市立吉浜小学校】吉浜の伝統!菊人形作りを通して

 高浜市吉浜地区は、江戸時代から脈々と受け継がれている細工人形(愛知県無形文化財)の町です。本校では、毎年「まちづくり協議会」に属している地域の方々の協力を得て、3年生以上は、一人一鉢の菊作りをしています。子供たちは、菊の成長の様子を観察しながら世話をし続けました。ものさしを片手に「また大きくなったよ」と喜ぶ子、「元気がないよ」と心配する子など、菊栽培を通して生命の尊さを感じ取った子供たちでした。菊栽培は難しく、病気になった菊もありましたが、まちづくり協議会の方々が、こまめに手入れをしてくださったおかげで、今年もきれいな花を咲かせました。
 4年生では、学級園で育てた菊で菊人形を制作しました。今年度の菊人形は、御当地グルメキャラクターの「めしどりちゃん」と食育マスコットキャラクターの「カワラッキー」一家です。まちづくり協議会の方々から、菊人形の作り方を教わって計4体の菊人形を制作しました。菊人形は、育てた菊の鉢とともに、11月に開催された「人形小路 菊まつり」にて展示され、町を彩りました。
 菊人形としての役目を終えた人形は、12月に細工人形として生まれ変わりました。4年生の希望者が休日に集まって、まちづくり協議会の方々と一緒にデザインを考え、紙や石膏、貝殻などを貼り付けて制作しました。現在、本校の玄関に展示され、子供たちの成長を見守ってくれています。子供たちは人形制作を通して、伝統を受け継いでいくことの大切さや地域の方々の協力のありがたさを知ることができました。この経験を生かして、自分の町に誇りをもち続け、よりよい町づくりに貢献できる大人へと成長していくことを願います。



【ちょっといい話】 2018-01-12 17:24 up!

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