愛知県教育委員会義務教育課

【愛西市立八輪小学校】雲の晴れ間から見えたもの

 9月23日(土)。1学期の終わりから準備を進め、9月から練習を重ねてきた運動会当日。その前の週末は台風が接近し、強い雨が降った。天気予報には、運動会当日も雨のマークが。運動会前日の金曜日は午後から雨が降り出したが、予想より早い降り始めに、早く降り終わるのではないかという期待を抱きつつ一通りの準備を終え、当日の朝を迎えた。夜の9時頃、いったん降りやんだ雨は、夜半に再び降り始め、早朝の運動場は時間通りの開催が危ぶまれる状態になっていた。
 児童数109名、職員数は20名に満たない本校だが、運動場は100mのコースをまっすぐ何本もとれるほど広い。運動会開始までの短い時間と少ない職員で開会式に間に合わせるために、早朝から集まった職員が、運動場整備の準備を始めた。すると、同じく早朝から観覧席を確保するために、門の前で並んでいた保護者から「先生、手伝います!」の声が。この思いもよらない一言のおかげで、一緒に並んでいた保護者も運動場整備に尽力してくださることとなった。保護者、職員ともに汗と泥にまみれながら作業を続け、無事に予定時刻に運動会を始めることができた。
 開会式では、雲の晴れ間が見られ、強い日差しが差し込んできたが、それ以上に、学校行事を陰ひなたなく支えてくださる保護者の温かさを強く感じた。学校のため、地域のために率先して奉仕する姿は、これからもこの地域のよさを守り、活性化する原動力となるだろう。私たち職員は、このよき伝統を引き継いでいく児童を、一丸となって育んでいきたいと強く思う一日となった。



【ちょっといい話】 2017-10-13 16:07 up!

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