愛知県教育委員会義務教育課

【知立市立猿渡小学校】「幸せコアラ」から情報モラルを学ぶ

 現在、子供たちのまわりには様々な情報機器があふれている。携帯電話やスマートフォンを所持している小学生も少なくない。そこで、本校では、子供たちが正しく判断し、情報機器を使えるよう、学年別に指導目標を掲げ、情報モラルについて考えるようにしている。
 4年生で、「幸せコアラ」の話を使って、情報モラルについてみんなで話合いをした。主人公のなつきに、親友のみずはからチェーンメールが届く。その内容は「このメールを誰かに送らなければ、あなたの幸せがどこかにとんでいってしまいます。」というものだった。そのメールには顔文字で作られたかわいいコアラも添付されていた。戸惑うなつきをよそに、コアラのかわいさばかりに注目しているみずはには悪気が全くない。メールを誰かに送ろうか、送るのをやめようか悩んでいるなつきに、おばあちゃんが交通事故にあったという悲しい知らせが届く。「自分がメールを送らなかったせいかも・・・」と落ち込むなつきは、幸せコアラのメールを親友のえりに送ってしまう。数日後、えりから、「わたしは幸せではないよ。悲しかったよ。」という手紙を渡され、なつきは涙がこぼれた。
 子供たちに、「なつきとえりはどのように行動したらよかったのかな?」と問いかけた。子供たちからは、「メールを誰にも送らなければよかった。」「メールを消せばよかった。」「メールを送られた相手がどのような気持ちになるのか考えて、行動した方がよかった。」「お父さんやお母さんに相談すればよかった。」などという意見が出た。授業のふり返りでは、多くの子供が「これから携帯電話を持つようになったら、不安なことがあったらお父さんやお母さんに相談したいです。」という感想を書いた。
 これからも様々な題材を用いて、子供たちに正しい情報モラルを身につけさせていきたい。






【情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)】 2017-10-24 10:27 up!

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