NPO法人元気な学校を支援し創る会

NPO法人 元気な学校を支援し創る会  設立の趣旨(ご挨拶)

「NPO法人 元気な学校を支援し創る会」は、現職の教員を中心として、元気な学校づくりをさまざまな形で応援する特定非営利活動法人です。

青少年の健全な育成において、学校の果たす役割が大きいことは、だれもが認めるところです。その役割を果たすため、学校現場は、新学習指導要領や学校5日制の導入、情報公開や教育現場のIT化など、時代の流れに応じた改革を行ってきました。しかしながら、児童生徒の学力低下が大学や保護者などから叫ばれるなど、学校の教育力に対する社会の信頼が揺らぎかけている事実があることも否めません。

このような状況においては、教師に児童生徒の学力を高めるための授業力や、保護者・地域に信頼されるための学級・学校運営能力が求められていることは言うまでもありません。

近年の少子化の影響は、教師の年齢構成を二極化させ、学級・学校運営を支える中堅層の空洞化が進んでいますが、今後は経験豊富な教師の定年退職者が増え、その代替として20代の教師が急激に増加してくることから、経験不足の教師向けの教育技術や学級経営のスキルアップ研修のプログラム作りが必要不可欠であると言われています。

経験豊富で、高い教育技術を持った教師も多数存在しますが、そのノウハウは個人の範囲でとどまり、情報共有化や情報交換がなされていない現状も問題となっています。さらに、教師は日々の仕事に追われ自主的に研修する時間を確保しにくく、公的な研修には予算的な問題もあり、今以上の充実を望むのは難しい状況があります。

我々は、自主的な勉強会「たくみの会」を通して教育関連の書籍の出版を行い、任意団体「教師力アップの会」を組織し、教師力アップのためのセミナーを実施して参りましたが、活動を推し進める中で、こうした学校教育現場の問題解決のためには活動の範囲をより広げ、その内容もより一層充実させる必要性と教育委員会や企業等の外部関係者と積極的に協力関係を持つためにも法人格の取得が不可欠と考えるようになりました。

そこで、単にセミナーを行うだけではなく、学校及び教師の抱えるさまざまな問題の解決方法を研究し、高い教育技術を持った教師の授業の映像等を利用した研修用コンテンツの開発やインターネット等を活用した教育情報の発信などを通じて、学校教育活動の支援に関する事業を行うことによって、学校の教育力の向上を図り、もって将来の社会の担い手となる青少年の健全な育成に寄与することを目的に「たくみの会」、「教師力アップの会」を統合して「NOP法人 元気な学校を支援し創る会」を設立することにいたしました。(理事長 山田 昭正)