愛される学校づくり研究会

★このコラムは、全国の校長先生や教頭先生のためにご提案する、IT機器を使ってのいわば学校運営術です。

【第1回】管理職の必須IT機器
 〜揃えるのには管理職手当て○か月分?〜

ある教育長の言葉です。

 「その昔は、校長職は“上がりの職”と言われましたが、今やそのようなことを言って安穏としていられる時代ではありません。リーダーとして、どう動くかですよ。保護者はよく見ています。隣の校長先生との比較どころではありません。インターネットで全国の学校、全国の校長先生と比較されていると思ってください」

 そのとおりですね。例えば、インターネットで「校長 式辞」と検索すると、3万件ほどのサイトが出てきます。その気になれば、だれでも全国あちこちの校長式辞が読めるのです。我が校の校長の式辞は…などと、評価をしている保護者がいるかもしれません。

 我が校での出来事です。ある保護者の方から「絶対評価」についてご質問がありました。その方は実によく「評価」について勉強をしてみえました。学校に来てもらい、職員に講演をしていただきたいという気持ちになるほどでした。その方の情報源はすべてインターネットです。文部科学省のサイトをはじめ、評価に関するさまざまなサイトをご覧になった上で、本校の評価のあり方についてご質問をされたのです。

 学校をサービス業とすれば、お客さまである保護者の方で、今やこのようにインターネットを駆使される方がいるのです。コンピュータは苦手で…と言っていられる時代ではありません。
 確かに、インターネットをはじめ、ITは、使い方によっては実に有用な道具です。学校運営のための強力な武器ともなります。管理職試験が受かる方なら、コンピュータを使いこなすのは簡単なことです。ぜひともお客さまに負けないIT機器の使い手になりましょう。ITを使うのは、本当にIT(いと)も簡単ですから。

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第1回目は、私の現在の環境を元に、どんなIT機器を用意しておくとよいかを紹介しましょう。
 まず、写真を見てください。

写真は、コンピュータプリンタ、そしてイメージスキャナです。その他にデジタルカメラがあれば十分です。こんなに揃える必要があるのか!とお怒りにならないように。これくらいの散財は、管理職になったご自身へのお祝品としてご購入をお考えください。これだけあれば、日本の中で一流の管理職になれる土台ができるわけですからお安いものです。管理職手当ての?か月分で買えますよ。

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<コンピュータ>
 私は、職場でも家庭でも写真のコンピュータ1台で仕事をしています。以前は職場用と家庭用と分けていましたが、データの一元化を図るのにけっこうな手間がかかってしまい、効率を考えて1台としました。あらゆる文書作成やスケジュール管理、ネット接続をこれ1台でこなしています。
 したがって、持ち運ぶことを考えて、大きさはB5ファイルサイズ、軽くてバッテリーの持ちがいいものを選びました。出先でインターネットに接続することも考えると、無線LAN機能も備えておくといいと思います。私の場合は、職場でも家庭でも無線でネット接続をしています。

 もちろん、出張先にも持って行きます。例えば、会議前のちょっとした時間や、会議を終えて学校に向かう電車の中で、コンピュータを開いて、会議の報告を作ったり、メールや原稿を書いたりしています。このように、わずかな時間でも有効に使うことができます。
 ふっと思いついたことをメモしておくこともあります。もちろん、紙や手帳に書いておく方もあるでしょう。極力、情報の一元化を図ろうと思っていますので、私の場合は常時使っているコンピュータでメモも取っているのです。本を読んでいて気に入った言葉などもメモしておきます。これがちょっとした時に役立ちます。校長となると、いろいろな機会に話すことになります。だれもが子どもたちや保護者の心に残る講話がしたいものです。書籍や街で見かけた言葉などが、けっこうネタとなります。あちこちの紙に書いておかず、第一メモが紙であっても、最後は一元化しておくことがいいでしょう。

 <プリンタ>
 どんな機種でもかまいません。写真のプリンタはモバイル用ですが、実際に持ち歩いたことはありません。職員室のプリンタを使うから購入する必要はないとも言えます。ただし、管理職なら、絶対に他人の目に触れては困る書類も作成しなければいけません。職員室のプリンタで出力する場合は、印刷実行ボタンを押したら、すぐにプリンタまで走っていきましょう(笑)。

 イメージスキャナの活用については、次回、詳しく紹介します。とっても便利な使い方があるのです。

(2005年4月25日)

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●玉置 崇
(たまおき・たかし)

愛知県小牧市立光ヶ丘中学校長。授業をするのも見るのも大好きで、毎日、あちこちの教室をブラブラと徘徊。時にはいきなり飛び込み授業をすることも。IT活用にも積極的で、ITを「学校改革」に日本で一番有効に使っていると言ってもよい一人。「学校のネットワーク活用がわかる本」「数学の授業を感動の連続に」など著書多数。また、「小牧落語を聴く会」の世話人という別の顔もある。
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