愛される学校づくり研究会

【第1回】河村文部科学大臣来校、日本初の「地域立」小学校

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5月10日、河村文部科学大臣が五反野小学校を訪問し、少人数クラスなどの授業を見学されました。その後、学校理事会の理事の方々と、新しいタイプの学校運営のあり方に関して懇談されました。

文部科学大臣の来訪とあって、学校や理事会、教育委員会の方は少し緊張されたようすでしたが、子どもたちはいつもと同じように元気いっぱいあいさつをして、勉強をしていました。

 五反野小学校は、東京都足立区にある児童数約450名、職員数32名の公立の小学校です。

平成12年度に、より良い学校づくりのために、「開かれた学校づくり協議会」が設立されました。五反野小がめざす「より良い学校」とは、保護者や地域に支えられた「地域立」という新しいタイプの学校で、それを実現するために保護者や地域の代表による「学校理事会」の設置の必要性が提案され、全国初の「学校理事会」が誕生しました。

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平成14年4月、全国7件、9校の文部科学省の「新しいタイプの学校運営の在り方に関する実践研究開発」指定校となり、さまざまな実践を行っています。

 平成16年度は、研究指定の3年目(最終年度)。新しく民間出身の校長先生を迎え、「地域立」小学校の輪郭も、よりくっきりと見えてきました。本コラムでは、このような五反野小学校のさまざまな取り組みを毎週1テーマずつ紹介していきたいと思います。
 

〜河村文部科学大臣と理事会の方々との懇談会より〜

河村建夫 文部科学大臣
 「地域の教育力」の重要性がより認識されおり、保護者や地域の方と一緒に子どもを育てていく新しい学校の在り方が求められています。五反野小の学校理事会の実践を、新しいタイプの学校運営を全国に広めていく、ひとつの出発点にしていきたいと思います。
 
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大神田賢次 理事長
 五反野小の教育改革に携わって足掛け5年になります。学校情報のオープン化、地域の学校化、授業診断等を通した学校の評価など、子どものために何が幸せかという視点からスタートし、さまざまな提言を行ってきました。いろいろと試行錯誤がありましたが、改革は7分まで進んでいます。
 
三原 徹 校長
 学校というところは、外部からは相当に見えないところがあります。五反野小が特徴的なのは、保護者や地域の方が、学校理事会を通して、学校の経営に密接に関わっていることです。そこで示された明確な方針のもと、校長は「最高執行責任者」として、その改革を進めてまいります。
 
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内藤博道 足立区教育長
 学校理事会を運営するには地域の協力、教育力が大前提になります。他地域にも広めていきたいと考えていますが、学校選択制度のもと、保護者が選べるさまざまなメニューを用意していく予定です。五反野小周辺の学校は豊富なメニューを用意して、切磋琢磨するなか、互いに教育力をアップしています。

(編集部 小西)
 

(2004年5月17日)

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●週刊五反野小通信

日本初の「地域立」小学校として、学校・家庭・地域が三位一体となって新しいタイプの学校づくりを進めている東京都足立区立五反野小学校にスポットをあて、そのさまざまな取り組みを週刊でお届けいたします。
 

◆足立区立五反野小学校◆

・文部科学省 「新しいタイプの学校運営の在り方に関する実践研究開発」指定校
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