愛される学校づくり研究会

★人間には誰にも知的好奇心があります。仕事のため、趣味のため、実益のためなど、様々な目的で我々は学びます。学校のころから勉強が好きだった人も、社会人になってから学ぶ楽しさを感じた人もあるでしょう。ここでは、その楽しさを感じることになったきっかけを振り返り、学ぶことの楽しさを教えてくれた人やことについて紹介します。

【 第8回 】アルバイト先の先輩から学んだこと
〜株式会社EDUCOM 服部 亮〜

「学ぶことの楽しさを教えてくれた人」というお題を受け、自分自身の学生時代を振り返ってみると勉強よりも友達と遊ぶことが大好きで文章を書くのは大嫌いという記憶ばかりで、正直書く内容が思い当らず悶々としました。
 そんな私がこれまでの人生を振り返って、一つ思い当ることがありましたので、そのお話をさせていただきます。

就職先も決まってアルバイトを辞めるとなった時、就職したらなかなか自由な時間も持てなくなると思い、自分の業務の引継ぎをろくにせず、自分のプライベートな時間を優先して、アルバイトを休むことも多くなりました。そんな状況が続いていた時、それまでお世話になっていた先輩からこれまでにないほど叱られ、先輩を泣かせてしまったことがありました。先輩からは、これまで私には仕事に対する責任感であったり、目標に向かって努力する姿勢やそれを達成した時の喜びを教えてきたつもりであったのに、最後の最後に責任感のない行動をとったことに、裏切られた気持ちになったと言われました。

その後、私も就職をして今では後輩を指導する立場になりましたが、それぞれ性格も違えば得意分野も違うので、「教える」ことに苦戦しながら日々を過ごしています。そんな時にいつも思い出すのは、アルバイト時代の先輩がスクールの生徒に対してどの様に指導するとより上達するのか、一緒になって夜中までとことん付き合ってくれたことです。その経験があったので、私は学ぶ楽しさや教える楽しさを学んだように思います。指導する立場に立った今でも、まだまだうまく指導することはできておりませんが、先輩のように信頼してもらえるような指導ができるよう、これからも「学び」を続けていこうと思っています。

また、EDUCOMに入社をして教育にかかわる仕事をするようになり、学生時代は何とも思わなかったですが、先生の仕事が多岐にわたり子ども一人ひとりを育てることに色んな配慮をされていることがわかりました。学校現場も日々変化していきますので、学校や先生のことをもっと学び先生方のお役にたてるようサポートしていきたいと思います。

(2014年12月29日)

学ぶ楽しさ

●服部 亮
(はっとり・りょう)

1981年生まれ。2人兄弟の末っ子。幼いころから兄の後ろをくっついて離れず、兄がやること全て自分もやりたがる少年でした。スポーツが大好きで小学校2年生から野球を始め、高校は野球部がなかったので、テニスを始める。高校卒業後はスポーツクラブでインストラクターをしながら体を動かす毎日。EDUCOMへ入社する前は不動産の営業等をしており、学校とはまったく関係のない仕事をしていたが、訳あって退職。インストラクターをしながら子どもに教えていた時の楽しさを思い出す中で学校に興味を持ちEDUCOMへ転職。現在は尾張地区のサポート地域の取りまとめと校務支援システムの営業に従事。