愛される学校づくり研究会

★人間には誰にも知的好奇心があります。仕事のため、趣味のため、実益のためなど、様々な目的で我々は学びます。学校のころから勉強が好きだった人も、社会人になってから学ぶ楽しさを感じた人もあるでしょう。ここでは、その楽しさを感じることになったきっかけを振り返り、学ぶことの楽しさを教えてくれた人やことについて紹介します。

【 第14回 】先生との出会いが仕事をかえる
〜株式会社EDUCOM 丹羽啓輔〜

私はEDUCOMに入社し、ちょうど10年目を迎えました。もともと、友人からの紹介でアルバイトをし始めたことがきっかけでしたが、その当時コンピュータの事に興味があったわけでも、教育関係の仕事に就きたいという意志があった訳ではありませんでしたが、その後、運よくEDUCOMに就職することができました。

もともとアルバイト時代にこの仕事は面白そうだなと思ったので就職を決めた訳ですが、就職をした後にある先生に出会ったことで、仕事に対する取り組み方が大きく変わりました。それで、今回はそのことについて、書かせていただきたいと思います。

入社してすぐに、私はある学校にプリンタを納品して、設定をするということがありました。プリンタの設定については特に問題もなく、学校ですぐに使っていただける状態になりましたが、その後に難関がありました。当然、納品したプリンタの納品書や請求書を書かなければいけなかったのですが、初めてそういったものを書くということもあって、苦戦したことを覚えています。

何度も納品書・請求書を書き、学校に持って行っては書き方について教えてもらうということがありました。その時、学校向けの請求書や納品書の書き方を教えていただいただけではなく、なぜこのようにしなければいけないのか、学校の事情といったことまで教えていただきました。

それまでただ漠然と目の前にある業務をこなしているだけでしたが、その先生と出会い学校のことを教えてもらったことで、「学校のこと」に興味を持ち、「先生方の業務」にも興味を持ち、少しでも多くのことを吸収しようと積極的に情報を収集するようになりました。

そうすることで「学校のこと」「先生方の業務」のこと少しずつわかってきた気がして、先生方と話をしていても、「何を言っているかわからない」「何に困っているのかわからない」ということがなくなり、会話がきちんとできるようになっていったと思っています。

そうなると、仕事が楽しくなり、学校に行き先生方と話をすることが楽しくなり、またより学校のことを気にして、情報を得ようとするようになっていました。

一人の先生に出会ったことが、仕事の仕方をかえる大きなきっかけになったと改めて感じています。まだまだ未熟ですが、経験年数が増えて後輩も増えてきました。自分が先生と出会ったことで学んだことを、後輩にも伝えていけるように自分自身も常に成長していきたいと思っています。

(2015年6月29日)

学ぶ楽しさ

●丹羽 啓輔
(にわ・けいすけ)

1983年生まれ。小中高と春日井市の学校に通う。高校時代に友人の誘いで、EDUCOMの存在を知り、そのまま就職をする。主に愛知県内のサポート担当として約8年間業務に従事。30歳にして始めて愛知県を飛び出し、関西に転勤をしたが、今もまったく関西弁をしゃべることができず、日々のコミュニケーションに苦戦することも…。