愛される学校づくり研究会

★ベテランの先生方によるリレー方式のコラムです。校長、教頭、教務主任、校務主任などを経験された先生方に学校経営上のちょっとしたアイデアを紹介していただきます。今回は…

【第12回】長谷川濃里 先生

《知恵24》 研究会や会議を始める前には、お茶とお菓子を

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子どもが下校したあとの研究会や会議は、始める前までの時間にお茶とお菓子を用意し、定刻に会を始める。そうすることで、定刻前に集まりやすくなり、何よりも参加者の心が和み、話し合いが活性化する。
 

《知恵25》 吹き出しの掲示で来校者に理解をしてもらおう

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学校には、関係者だけにしかわからないものがよくある。例えば職員室のテレビには「緊急地震速報受信のため放映中」と吹き出しを貼っておく。廊下の賞状には「○年生と○年生が獲得しました」と貼っておく。美術品には、その由来を貼っておく。子どもの作品には、作品の説明を貼っておく。そうすることで、来校者に、学校の内部のことにも関心を持ってもらえるようになる。
 

《知恵26》 ○○になったつもりで点検しよう

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職員で毎月行う校内安全点検を、4月は「1年生になったつもりで点検しよう」。5月は「保護者になったつもりで・・」。6月は「来校者になったつもりで・・」。7月は「不審者になったつもりで・・」といろいろな視点を決めて実施する。新入生の視線で校内を見たり、不審者になって侵入してやろうという気持ちで見たりすると、普段は気づかない施設や配置の問題点が見えてくる。「震度5で揺れたつもりで」などと、状況を設定するのもよい。そうすることで、マンネリしがちな定期点検作業にも変化をもたせることができる。

(2008年8月11日)

知恵袋

●長谷川 濃里
(はせがわ・あつさと)

日本一の小学校教師を目指して愛知県教員採用試験を受けるが、昭和57年に配属された先は中学校。以来中学校数学教師一筋24年。平成18年より一宮市教育委員会指導主事。目からウロコの官制研修をモットーに、「初任者・教職2年目・3年目研修」「若い教師のための元気が出るステップアップ講座」などで、夢を追って自ら学び続ける教師の育成に、日々悪戦苦闘している。