愛される学校づくり研究会

★ベテランの先生方によるリレー方式のコラムです。校長、教頭、教務主任、校務主任などを経験された先生方に学校経営上のちょっとしたアイデアを紹介していただきます。今回は…

【第4回】伊藤 彰敏 先生

《知恵6》 研修報告は「3」にこだわれ!

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先進校視察、講演会聴講、授業参観などをした後は、必ず文書にまとめ、提出する。この外化こそが、その人の力になっていく。
 報告書を書けと言っても、なかなか書けるものではない。

 なぜか。

 理由は簡単。何も考えずに見ているから、何も考えずに聞いているからである。
 そこで、報告書は、ポイントを3つに絞って書けと指示をしておく。とにかく3つに絞れと言う。時に、たった3つでいいんだよと言う。
 そうすれば、いいところを3つ探そうとしながら見たり、聞いたりするはず。
 また、用紙はA4で1枚、表のみと決めておく。分量は行数で調整する。頭がいっぱいでまとまらない教員、相手意識のない教員は、行数が詰まって読みにくいこと甚だしいので、すぐに分かる。指導がしやすい。
 それから、書いてから最低3回は読み直す機会を作ること。
 それから、3日以内に書くこと。時に、3時間以内に書くこと。
 といった具合に「3」にこだわるべし。
 

《知恵7》 提案文書はパンチで穴を開けて配布せよ!

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一人ひとりがそれぞれパンチで穴を開けるより、一人がまとめて一気に穴開けをした方が効率がよい。特にマル秘文書は、提案後は、すぐにファイルするように指示をする。そうすれば、机上に置いたままで生徒の目に触れてしまうようなことはない。

 さらには、人は文書を読んだ後どうするか、といったように先を読める人になるはず(?)、うーん、なってほしいという遠大な夢を持った小さくささやかな行動である。

(2008年3月24日)

知恵袋

●伊藤 彰敏
(いとう・あきとし)

一宮市立中部中学校教務主任。中学校国語科教員として26年目。「論」のある国語科の授業をめざし、日々実戦(実践)あるのみ。教員生活は、これからだと思っています。