法の理解

【日進市教育委員会】情報モラル教育の連携

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 学習用タブレット端末を使用する機会が増え、本市でも、学習用タブレット端末を自宅へ持ち帰り、学習に活用する学校が増えてきました。また、毎月第1・3金曜日を「NISSHINおうちタブレット」と題し、市内全中学生を対象に学習用タブレット端末の一斉持ち帰りを定期的に実施しています。保護者へ学習タブレットの利用実態を知っていただきながら、情報モラル教育を家庭とともに進めていくことで、学校と家庭の連携を図っていくことを目的としています。
 各校の取組では、情報モラル教育を実施し、学校全体で呼びかけたり、学年や発達段階に応じて学ぶことを工夫したりして、学習用タブレット端末を含む情報機器端末を正しく使用できるように指導しました。
 さらに、長期休業前に、学校の学習用タブレット端末を家庭に持ち帰って使用するときや、自分のスマートフォンやタブレットなどを使用するときの注意点を、市の情報教育研究委員会でまとめ、各校に周知しました。各校では、それを使用して、日々の情報モラル教育で学んだことを再確認しました。今までは、各校独自の情報モラル教育を進めていましたが、特に大切な点を市で共有することにより、一貫した指導ができるようになりました。各校の実態に合わせた指導は生かしつつ、さらに情報モラル教育を進めながら、出てきた課題を踏まえ、追加や修正をしていきます。
 これからも、学校や家庭、市情報教育研究委員会、市教育委員会と連携して、情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度の育成に努めていきます。(2023年12月25日)

【大府市教育委員会】 情報モラル教育の実施

 昨年度より大府市では、これまでの情報モラル授業をデジタルシチズンシップの視点で見直し、“デジタルの世界でよりよく生きるためには、どのようにふるまえばよいか”という授業実践を進めています。
 昨年度、SNSでは安易に個人情報をやりとりしない、インターネットサービスでは、利用規約をよく読み、納得した上でサービスを受ければ、大きな被害に遭わないだろうと結論付けました。しかし、「信頼できる会社は何となく分かるけど、SNSではどんな人が信頼できるか分からない。」という新たな疑問が児童から出てきました。もっと話し合いたいという要望を受け、本年度は、信頼できる人とはどんな人でどんな内容を話しても良いのか、理解を深める授業展開に主眼をおきました。具体的には、ネットで知り合った人と身近な人を信頼度の高い順に並べてその理由を発表し、学級の納得解を見つけるというものです。最終的に、保護者の大切さを再認識し、信頼度と話す内容が密接に関わることに気付きました。
 大府市では、今後もこの取組を継続していきたいと考えています。(2023年11月30日)

【東浦町立緒川小学校】インターネットの安心・安全な使い方について学ぼう

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 本校では、9月の学習公開で、eネットキャラバンから講師を招き、「インターネットの安心・安全な使い方について学ぼう」と題し、3、4、5年生を対象に、「情報モラル教育」を行いました。
 スマートフォンやゲーム機の普及により、本校の児童にとってもインターネットは、身近な存在です。大人も子供も、インターネットが必要不可欠となっている今、身に迫る危険について学ぶことができました。
 個人情報の取扱いや、なりすましの危険など、子供たちに身近な話題が多い中、特に、印象に残ったのは、「ネットいじめ」でした。インターネット上の文字のやりとりで、言葉の意図が間違って伝わってしまったところから、仲間外れにされるという物語を、子供たちは真剣に見ていました。子供たちからは、「インターネットのやり過ぎに注意したい」「相手に間違って伝わらないように気をつけたい」等の声が聞かれました。
 学習公開だったため、講師からは、保護者へ向けて、「フィルタリングの設定の仕方」「SNSへ写真を掲載する際の著作権」「肖像権に気をつけてほしい」という話もありました。保護者からは、「スマートフォンの使用時間を設定しようと思う」という声が聞かれました。
 今後も、インターネットを正しく活用できるよう、そして、トラブルに巻き込まれないよう、「情報モラル教育」を進めていきたいと考えています。

【大府市立大府南中学校】ルールとマナー

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 本校の特別支援学級では、道徳科の授業で、自分の考えを自ら板書し、意見交換を行っています。板書することで、自分の意見を抵抗なく表現したり、友達の意見と比較したりすることができます。
 11月には、SNSでの「ルール」と「マナー」について考えました。主人公による、投稿から始まったやりとりによって傷ついた友達が、学校に来られなくなり、保護者が弁護士への相談も考える事態になるという話から、「ルールとマナーが、なぜ必要なのか」を話し合いました。生徒たちは、SNS上でも、名誉棄損罪として社会的制裁があることを知り、「不特定の人が目にするものに、個人情報を載せない」「ルールもマナーも、みんなが安心して気持ちよく過ごすためにある」などの意見が出ました。また、「今日から、SNSの使い方を見直したい」と考える生徒もいました。
 12月の人権週間でも、学校全体で、インターネット上の人権について考えていきたいと思います。

【豊田市立明和小学校】ゲーム機の危険性を疑似体験

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 本校でも、家庭に帰るとゲーム機で遊ぶ子が多く(3・4年生9人中、家にゲーム機がある子は8人、ゲーム機の通信機能を使ったことがある子は5人)、インターネットに接続することの危険性を認識しないままゲーム機を使っている。
 そこで、インターネットへの接続の危険性と注意すべきことを、疑似体験を通して知るために、「ゲーム機の情報モラル指導用ソフト」を用いて、情報モラル授業を実践した。インターネットの危険回避の方法、個人情報の発信の危険性、IPアドレス等の情報が記録される仕組み、違法ソフトや音楽ダウンロードが犯罪であることなどを学習した。
 一人一人が、タブレットPC上で疑似ゲーム機を使って、疑似インターネット接続を体験した。「ワンクリック詐欺」「違法ダウンロード」「個人情報送信」などに遭遇すると、慌ててしまう子が多かった。
 授業後には、「インターネットは楽しいけれど、危険なこともあると知りました」「今までは、知らない人と通信していたけれど、危ないと分かりました」と感想を述べていた。楽しさの裏に危険が潜んでいることに気付くことができた時間であった。

【南知多町立篠島中学校】情報モラル教室

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 9月に、本校の情報アドバイザーを講師として、中学2年生を対象に、「情報モラル教室」を行い、SNSの危険性を学ぶ動画教材で学習しました。
 内容は、職場での不謹慎な行動をSNSに投稿したことによって、損害賠償請求を受けたり、インターネット上で個人情報が公開されたりしてしまうというものです。
 動画を見ながら、問題点を口々に発していました。動画の視聴後、講師の指導のもと、画面共有ソフトに自分の考えをまとめました。できあがったパソコンの画面をもとに、みんなの意見を読み合い、大切なことが表現されている部分の説明を受けました。その後、講師が、損害賠償にまで発展した実例をいくつか提示し、絶対に似たようなことを行わないよう強く伝えました。「悪いと分かっていて、なぜこんなことをするのだろう?」とつぶやいたことについて、学級全体で考えました。「SNS上でよい評価を受けたいから」「他にやることがないから」などの答えを考えました。さらに、その考えに至る原因を聞かれると、「現実世界で相手にしてくれる人がいないのかもしれない」と、問題行動の裏にある心のさみしさに気が付きました。
 本時の活動を通して、インターネットのもつ公開性や記録性、また情報拡散の速さとそれらの不可逆性を学びました。さらにインターネットやSNSの利用方法について見直すきっかけにするとともに、問題行動を起こしてしまう心理状態にならないような人間関係の在り方を考えることができました。

【一宮市立葉栗小学校】道徳で情報モラル教育

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 スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、多くの児童にとって、インターネットはとても身近なものになっています。児童の会話の中にも、SNSウェブサービスや動画共有サービスなどの話題が度々登場し、日常的に利用していることが分かります。インターネットを利用する機会が、これから更に増える児童に、利用する際の責任や権利について学んでほしいと考え、情報モラル教材「気に入らなかった写真」をもとに授業を行いました。
 「気に入らなかった写真」は、主人公が、登録してある友達だけが閲覧できるインターネット上のサイトに写真を投稿し、その投稿に喜んでいる友達がいる一方で、ある友達から「写真が気に入らないから削除して」と言われ、思い悩む話です。児童は、主人公が悪意はなかったにせよ、よく考えず気軽な気持ちで写真を投稿したことが問題だったことに気付き、インターネットの利用で気をつけるべきことや、今後、主人公がどのような行動をとればよいのかを話し合いました。
 授業の感想に、「たった1枚の写真で傷つけてしまうこともあるので、相手の気持ちを考えて慎重に行動したい」「インターネットを使うときも自己中心的な行動はやめようと思った」などの記述がありました。
 今後も、インターネットの特性を理解した上で、人と人との関わりであること踏まえながら、その場の感情に流されず、相手の心情や行為の結果を考えて正しく判断する力を身に付けさせたいと思いました。

【知多市立旭北小学校】インターネットを使うときの約束

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 3年生を対象に、道徳科の教科書にある「それはだれの作ひん」の教材をもとに、インターネットを利用する際の約束、きまりについて話合いをしました。インターネットが身近になり、気軽に利用できる環境の中で、著作権や、個人情報についての知識が不十分である児童の現状や、家庭での使用について改めて考えるよい機会になればと考え、学校公開日に、保護者にも授業を公開しました。
 本教材は、夏休みの課題に一生懸命取り組む主人公が、インターネット上で見た写真やグラフを無断で使い、自分の作品にしてしまうという話です。なぜ使ってしまったのかを考えた際には、「作品をよりよいものにしたい」「褒めてほしい」「いけないと知りながら、少しだけなら大丈夫」という主人公の心情に共感する声が多くありました。どのような理由があっても、規則を守ることの大切さや、便利さの裏にある怖さにも触れながら、話し合いをしました。中には、他人が作ったものを勝手に使ってはいけないということを知らない児童も少なくありませんでした。
 今回の授業で、著作権の他にも、インターネットを使う上でのきまりには、どのようなものがあるか話し合うことができました。また、インターネットやオンラインゲームを利用する際に、気を付けたいことや、約束を考えさせ、その様子を保護者にも公開しました。「ゲームをするときに友達の個人情報を流さないようにする」と発表した児童もおり、今後、ますます活用の機会が増えるであろうインターネットについて、規則や約束事への意識付けができたと考えます。

【小牧市立光ヶ丘小学校】情報モラルについて知る

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 「情報モラルについて知る」をテーマに、コンピュータを使って学習を進めました。総合的な学習の時間や学級活動の時間を利用して、日常生活で遭遇する恐れのある、「インターネットトラブルへの対処方法」を授業に取り入れました。小学校5、6年生を対象としたゲーム形式の教材を、6年生で扱いました。高学年の中で、スマートフォンを使用している児童が多いのが6年生です。「本人の所在確認が簡単」「すぐに連絡がとれる」「どこでもいろいろな検索ができて便利」「友達同士の情報を共有できる」など利点が多い理由で購入する家庭がほとんどですが、「モラル」について考えたり話し合ったりすることには家庭により差があるようです。正しい使い方を知り、事故や犯罪につながらないように、まずはゲーム形式で、「情報モラル」について理解を深めました。興味をもって楽しく授業に参加していた児童も、情報の扱い方を間違えると、こんな危険が潜んでいることを知り、真剣に授業に参加する姿が印象的でした。
 本校には、各教室にタブレット形式のコンピュータとコンピュータ室に40台、他にタブレットとして使えるものが10台あります。一人一人が便利さと危険を自覚し、賢い利用者になれるよう、今後も、情報教育を進めていきたいと思います。

【幸田町立南部中学校】情報モラル教育〜継続した講師による学びの広がり〜

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 携帯電話やスマートフォン、ゲーム機器が普及し、インターネットを便利に活用する時代になりました。しかし、便利になる一方で、インターネットに関した事件やトラブルも増えてきているのが現状です。
 本校では、SNSを利用している生徒の割合は8割を超えています。そこで、外部から講師を招き、「情報モラル教室(スマホ・ネットモラル教室)」を行いました。継続した取組により、生徒たちは毎年、視野を広げることができています。インターネットの安全な利用の仕方や、トラブルに巻き込まれないために気をつけることなど、具体的な事例を基にした話に、生徒たちは真剣に聞き入っていました。何げなく友達の写真をアップしたことで、取り返しのつかないことになってしまった事例を聞く中で、自分自身の認識の低さを痛感している生徒も多数いました。無料通信アプリでのトラブルの話は、生徒たちの日常に寄り添ったもので、自分の行動に責任をもって活用する大切さを学びました。1年生、2・3年生、保護者と講座を分けて実施しているため、それぞれの発達段階や立場に応じた貴重な話を聞くことができました。また、保護者同士で情報交換する姿も見られ、有意義な時間となりました。
 今後も、インターネットやスマートフォンを上手に活用し、生活を豊かにするための知識を生徒たちとともに学んでいきたいと思います。
情報モラル教育実践