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新潟市立亀田東小学校 平成23年度5年生

学校田での稲刈り・稲架掛け体験(2011.10.5)
-日本の主食「米」-

 全国に誇れる天下の美田を数多くもつ新潟県。亀田という地名にもあるように,校区内でも住宅地を抜けると田園風景が広がります。
 日本の第一次産業が衰退して久しいですが,それは米どころ新潟も同じ。稲作に携わる人々の高齢化が進み,後継者不足という大きな問題を抱えています。稲作経験をしている児童は少なく,「身近であって身近でない」というのが現実です。
 社会科では,農業・林業・水産業等,日本の食糧生産について学習を進めてきた子供たち。この日は,春に田植えを行った学校田の収穫。
 「JAにいがたみらい」からは,生産農家と協力して亀田が新潟市に合併する以前より学校田を提供いただき,稲作に携わる人々の米作りに欠ける思いを学習する場を提供していただいております。

(文責:平成23年度第5学年担任 大倉)

稲刈り体験

 学校田を提供していただいている生産農家の塚本さん。この道50年以上の大ベテランです。コンバインではなく,鎌での手作業で稲刈りを体験する子供たち。塚本さんやJAの粕谷さんから手ほどきを受けます。一見簡単そうに見えるのですが,実際に行ってみると…。

稲刈りの手ほどきを受けます
最初に、稲の刈り方を塚本さんから教えていただきました。
協力して稲刈り
のこぎりがまにもなれ、きちんと刈り取れました。
やった。束になった。
刈り取った稲を束にするのが難しい。
トラックへの積み込み
刈り取って稲をトラックに運びます。あっという間にいっぱい。

 刈り取った稲を学校まで運んでいただき,天日干しで乾燥します。新潟では「稲架掛け(はさがけ)」と呼ばれています。作業の効率性から現在では乾燥機が主流となっていますが,黄金色に輝くはさがけされた稲は,新潟の秋の景色にとけこみます。
 天日干しにより,アミノ成分と糖分が増すともいわれています。太陽の光をいっぱい浴び,よりおいしいお米へと熟成されていくことでしょう。

はさがけ開始
一束ずつもらい、プールのフェンスまで運びます。
太陽の恵みがいっぱい
太陽が当たるようにしっかりと広げて干していきます。
落ちている穂も無駄にしません
落ちた稲穂もきちんと元に戻し、乾かします。
おいしいお米ができるかな。
約2週間天日干しをします。きっとおいしいお米になるでしょう。
荷台に積み上げられた稲天日干しで熟成中

 少なくとも米どころ新潟で生活する以上,将来「米」について語れるようになってほしいと思います。また,「日本の主食=米を大切にしてほしい」学校田を提供していただいている塚本さんは,そんな思いをもっておられます。今回の活動で子供たちは,どのくらいその気持ちが育ったのでしょうか。「楽しかった。」ただそれだけで終わらせてはいけない。たわわに実った稲を見ながらそんな思いを抱きました。

稲運び 1
10月18日火曜日、今日は「脱穀」をします。プールサイドに干していた稲をみんなで運びます。
稲運び 2
新校舎では、他の学年が5時間目の授業の真っ最中。なるべくプールサイド側に寄って、低学年児童の気がちらないように稲を運びます。
脱穀 1
塚本さんからコンバインをお借りし、いよいよ脱穀。よろしくお願いします。
脱穀 2
ただいま脱穀中。順番に塚本さんに稲を手わたします。
脱穀 3
JA粕谷さんいわく「コンバインの口」に稲を入れていきます。
わら集め 1
コンバインの口から稲を入れ「脱穀」した後、コンバインの後ろからは、穂がとれて「わら」になって出てきます。そのわらを素早く集める子供たち。
出てくる出てくるたくさんのわら一人では大変!さあ、みんなで協力して集めよう!
米 米 米
プールサイドから全部の稲を運び、コンバインによる脱穀が終わりました。コンバインから出てくるたくさんの米、米、米。「おおー!」と大歓声がおきます。
そうじ
脱穀が終わった後は、きれいに片付けます。「使う前よりも美しく」一人では、稲運びもそうじも大変ですが、136名みんなが力を合わせれば、あっという間に終わります。林間学校での合い言葉「仲間、協力、絆」はこんな場面でも生きてきます。