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新潟市立亀田東小学校 平成22年度2年生

しゅっぱつ なかよしたんけんたい

1年生の時は「がっこうたんけん」を行い,二棟ある広い東小についてくわしく学んだ子供たち。また,「こうえんたんけん」と題し,校区内の公園に出かけ,草花あそびや虫とりなどをして自然と触れ合いました。。

2年生になり,ちょっぴり心身ともに大きくなった子供たち,活動範囲はさらに広がります。町たんけん(校区たんけん)をして,地域の方々との触れ合いを通し,発見したこと,学んだことをまとめていきます。

(平成22年度2年生 五十嵐)

いざたんけん!…でも,その前に(7月12日)

2年生活科の大きな学習単元。学年一斉に校外で活動するため,オリエンテーションも合同で行いました。探検のやり方,ルールやマナー等について話し合い,そのねらいについて確認し合いました。

事前指導の様子
袋津商店街を日常的に利用している子供は,少ないものの,「あっ,その店はわかるよー。」「はい!○○だー!」等と商店街の写真を見ながら情報を出し合います。
商店街の様子を共有
互いの情報を出し合いながら,情報を共有化する子供たち。子供たちの声を生かしながら,探検の進め方について確認し,グループで計画を立てました。

PART.1 袋津商店街にしゅっぱつ!(7月14日)

校区内の袋津商店街を中心にインタビュー活動を行いました。

探検直前の指導
商店街近くの伊夜日子神社に到着。ちょうどこの日は袋津祭りの開催日。奥では祭りの準備が行われる中,最終チェック。
・お店の方へのあいさつ,受け答えの仕方について
・班でまとまって活動すること
・安全に気をつけて行動すること
3点に絞って行いました。
いざ出発
さあ探検に出発。袋津商店街にレッツゴー!
商店街は一本の道ですが,一歩奥に足を踏み入れると名前の通りの袋小路。班でまとまって活動します。
郵便局にて
郵便局を訪れた子供たち。「今はどんなはがきがありますか?」
「夏が近いからかもメールかな。ほら,いろんなデザインがあるよ。」
「すごーい!わたしも書きたいなあ。」
子供らしい質問にも,業務の合間を縫ってていねいに応対していただきました。
洋品店にて
袋津祭りのため,足袋や豆絞りが売れると答えてくださった洋品店「チャーミーはしため」。大切なのは「笑顔と親切」ということを教えていただきました。
米屋さんにて
地域のお米屋さん「片山商店」にて。
「きれいなお米。どうやってきれいにするのですか。」
「機械で米の皮をむくのよ。」
理容店にて
理容店を発見した子供たち。「おはようございます。亀田東小学校の2年生です。」元気にあいさつし,御主人に質問を投げかけます。
電気屋さんにて
電気屋さんにて。
「大きなテレビ!」「地デジだ!」
「えっ!?県外でテレビって作ってるの?」
…なるほど。もしかして,電気屋さんで作っていると思っていたのかな。大きな発見ですね。
一生懸命メモする子供
忘れないうちにインタビューしたことをメモする子供。
店外で忘れないうちにメモ
インタビュー後,店外で気づきや学びをまとめる姿もありました。

地域に古くから栄える袋津商店街。地域の方々の温かさに触れたひと時でした。
「先生,一番高いお酒はいくらすると思う?なんと3万5千円もするんだよ!」
探検後,発見したことを目をキラキラ輝かせながら話していた子供たち。夏休み後もさらに探検は続きます。
御協力いただいた商店街の皆様,また子供たちに温かく声をかけてくださった地域の皆様,ありがとうございました。

PART.2 福祉ゾーン(亀田駅・ふれ愛プラザ)にしゅっぱつ!(9月2日)

9月とはいえ連日30度をゆうにこえる暑さ。熱中症に細心の注意を払いながら歩くこと約30分。校区内向陽地区にある「ふれ愛プラザ」「亀田駅」をおとずれました。

亀田駅前ふれ愛ゾーン
亀田駅周辺は別名「福祉ゾーン」とも呼ばれており,ハンディキャップを抱えられた方をはじめすべての人々が利用しやすい環境が整備されています。
点字ブロック
歩道には屋根が設置されていて,傘をささずとも歩くことができます。また,足元に目をやると,点字ブロックが張り巡らされており,目にハンディキャップをおわれた方が歩行しやすい工夫が施されています。
ふれ愛プラザにて
子供たちが最初に訪れたのは「ふれ愛プラザ」。ハンディキャップを抱える方とない方,双方のふれあいや交流をテーマに建てられた施設です。
様々な施設,関連団体が入っており,その目的や概要を説明していただきました。
点字の説明
点字で書かれたシートを手渡された子供たち。初めて点字に触れる子供たちも多数おり,興味深く話に聞き入っていました。
点字図書館
プラザ内にある「点字図書館」も見学させていただきました。
8,000を超える点字図書,10,000を超える音声図書(カセットやCD)が収められているそうです。子供たちも実際に手にとって拝見させていただきました。
施設内の点字ブロック
施設内には,誰もが安心して利用できるよう様々な工夫が凝らされていました。例えば写真の点字ブロック。丸い突起は「止まれ」を,長い棒は「進め」を意味すると聞き,なるほどとつぶやく子供たちでした。
点字付きの案内図
こちらは施設の案内板。点字による説明も加えられており,実際に自分の手で触れて確かめる姿が見られました。
機能訓練に使用されるマシン
プラザ内にある「新潟県障害者リハビリステーションセンター」。体にハンディキャップをおわれた方が,社会参加を目指すために行う各種機器が設置されていました。
あったー
プールや体育館もあるこの施設。
「あっ,あそこ!」
子供たちが見つめるその先には!?
シグナル
子供たちが発見したのは壁にある3色のシグナル。
バスケットボールゲームでの「ファール」や「トラベリング」などの反則が、目で見てわかるようにするためのものだそうです。
これで耳の不自由な人もゲームに熱中できるんですね。
点灯する点字ブロック
ふれ愛プラザをあとにした子供たち。続いて向かった先は隣接する亀田駅。
点字ブロックが色分けされているとともに,「止まれ」の箇所が点滅する配慮が施されている説明を受けました。
音声案内
周辺施設を音声ガイダンスで案内する掲示板を発見。
「すごいなあ。便利だね。」
向陽方面に探検に行ってきました!! (画像 3)
実は駅を訪れたのにはもう一つ理由が。生活科の学習で今後電車を利用して学習に出かける子供たち。公共施設の利用する上でのマナーやルールもあわせて学びました。
そんな中,券売機にも点字が書かれていることを発見した子供たちでした。

自分たちが住んでいる地域に,ハンディキャップをかかえた方でも利用しやすいよう様々な配慮がなされている施設があることを認識した子供たちでした。「福祉」をテーマにした学習は,「総合的な学習の時間」として、3年後に5年生で扱います。きっと今回の見学を想起させる場面も出てくることでしょうね。

PART.3 電車でGO!加茂山公園へ出発!(10月15日)

 9月10日の亀田駅・ふれ愛プラザの探検から,公共の施設や電車の利用の仕方を学んできた子供たち。生活科のこれまでの学習のまとめとして,班行動を基本に,電車を利用して加茂山公園へ探検に行きました。あいにく少し雨模様でしたが,全員が無事に辿り着き探検することができました。

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待ちに待った加茂山探検! 元気よく,しっかりと班ごとに整列して出発式です。
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亀田駅で切符を買います。事前に学習したので大丈夫! 280円を入れて・・・と,これでOK!
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きちんと並んで,一般のお客さんがきたら譲ります。駅員さんが一緒について見守ってくださいました。また,切符を買う時に教えていただき助けてもらいました。ありがとうございました。
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電車に乗る時は,改札口を過ぎたら切符を取り忘れないように!
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電車内で,一般のお客さんとも相席させていただきました。 しおりを見ながら,次の駅はどこか考えます。 「加茂駅まであといくつかな?」
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ようやく加茂駅に到着し,班ごとに班長を先頭に並んで歩きます。加茂山公園はもうすぐ!
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加茂山公園のリス園に行きました。リスたちに餌をあげました。餌をもって待っていると,リスは自分から寄ってきます。その姿がとてもかわいらしく,子供たちは大喜び! (後日談;「休みの日にまたリス園に行ってきたよ!」)
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あいにくの天候(少雨)のため,加茂市民体育館で昼食をとりました。天気はいまいちでも,班ごとに楽しくおいしくお弁当タイム!
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とても広い体育館で,食後はみんなで仲良く楽しく遊びました。
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加茂山公園のローラー滑り台に,少し未練を感じながらも帰路につきました。帰りも公共ルールをしっかり守って,電車に乗って帰ることができました。