全国連合小学校長会

あ い さ つ

「自らの使命を自覚し、未来を見据え、創意ある展望と計画のもと、確かな実行力で推進する校長会 」 を目指して

 

全国連合小学校長会長  種村 明頼

 
全国連合小学校長会長 種村 明頼  本年度、全連小会長を務めます種村明頼(たねむら あきより)です。よろしくお願いします。
 現在、グローバル化は我々の社会に多様性をもたらし、急速な情報化や技術革新は生活環境を質的にも変化させつつあります。また、国際情勢も安定しているとは言えない状況があります。今後、ますます複雑化していくことが予想される社会の中で、学校教育には、よりよい社会を創ることのできる人間を育成することが、期待されています。
 中央教育審議会の答申において、「社会に開かれた教育課程」の理念のもと、家庭・地域と連携・協働しながら、教育活動や学校経営などを改善していくことの重要性が示されました。そして、2030年を見据え、変化の激しい社会を生きるための資質・能力の育成に向けて必要な教育課程の基準として、今年3月末に、新学習指導要領が告示されました。
 中央教育審議会答申及び新学習指導要領を受け止め、それに沿った教育活動を推進し、学校教育のより一層の充実・発展を図る校長の役割は重大です。教職員や保護者・地域から信頼され、リーダーシップを発揮していかねばなりません。
 特に、予測困難な時代を生きる子どもたちの育成には、創意ある展望と計画が必要です。未来を見据え、必要な教育をイメージし、学校や地域の特性等を考慮し、教育目標を明確に定めるなど、グランドデザインを描くことが必要です。そして、それを具現化するための教育課程の編成、確実な実施・改善に取り組む教職員の力量の向上が求められます。
 全国連合小学校長会は、大会主題を「新たな知を拓き 人間性豊かな社会を築く 日本人の育成を目指す小学校教育の推進」とし、学校経営や教育課程等の研究を進めてきました。三重、埼玉、山口、高知における研究大会は、実践に裏打ちされた質の高い研究発表でした。その成果を生かし、より質の高い教育活動の展開に向けて、今年度の佐賀大会も、小学校長の英知を結集し、総力をあげて、実りある研究大会にしたいと考えます。
 新学習指導要領には、新たな教科として「外国語」、授業の転換が求められている「特別の教科 道徳」、「ICTを活用した授業改善」、そして、「プログラミング教育」の実施等、新たに対応しなければならない内容が多くあります。今後一層、学校教育を充実・発展させるためには、教員の研修・研究の充実のみならず、学校を支える人材を含めた学校体制の充実と教育環境の整備が必要不可欠です。
 本年4月末、文部科学省から教員勤務実態調査結果の速報が示されました。今後、中央教育審議会において、教員の働き方改革に資する方策を総合的に検討していくとのことですが、学校においては、教員のワーク・ライフ・バランスの重要性に鑑み、学校教育の質を落とさずに、教員の長時間勤務を減らしていくという大きな課題について、いろいろな面から検討していく必要があると考えています。
 全国連合小学校長会は、これらのことも含め、様々な視点で、文部科学省をはじめ各関係機関等にエビデンスに基づいた提案及び要望等を行っていきたいと考えており、そのためにも、今年度も調査研究活動を引き続き充実させていきます。
これからも、全国連合小学校長会のもと、小学校教育の充実・発展のために、各都道府県校長会及び政令指定都市校長会が凝集性を高め、質の高い連携・協働ができるようにしていく必要があります。
 また、平成27年度、28年度の全連小対策部特別委員会「組織及び運営に関する特別委員会」の検討結果については、すでにご報告しておりますが、全連小「組織及び運営に関する特別委員会」報告の趣旨を踏まえ、引き続き部長会を中心に協議してまいります。その検討結果は、常任理事会を経て、理事会等で報告をさせていただきます。
今後、新学習指導要領をもとに新しい教育課程を編成していく時に、我々教員は、教育課程の実践者として、現行の学習指導要領に基づいた教育課程の成果と課題をしっかり検証していく必要があると考えます。課題のみが大きくクローズアップされますが、積み上げてきた成果を生かした教育課程という視点も忘れてはいけないと思います。
 私は、「自らの使命を自覚し、未来を見据え、創意ある展望と計画のもと、確かな実行力で推進する校長会」を目指し、全会員の力を結集し、全力で取り組んでいくことを皆様にお誓い申し上げます。